俺の隣人が悪の首領達ってどういう事なんだよ   作:塩焼きそば啜郎

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腹のアーマーで魔神拳に耐えて投稿です


俺の隣人がクレムリン軍団総帥ってどういう事なんだよ

日曜の朝、休日の穏やかさと明日への気怠さの両方を味わいながら起床した。朝とは言っても、もう十一時過ぎなのだが。俺は相変わらず素足でベッドから起き上がり、冷蔵庫から牛乳を取り出す。今日は食パンだ。ちなみに焼いても何も塗らない派。

パンを二分で食べ終わると、早速歯磨きと顔洗いを済ませる。今日は昼から買い物に行く予定なので急いでいるのだが、ここまでで起きてから約二十分しか経っていない。流石に急ぎ過ぎか……?

 

「もう少し寝よ……」

 

スマホのアラームを十二時に設定して、再びベッドに潜り込む。その柔らかさに、俺の意識は一撃で持っていかれた。

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

「……午後二時……」

 

やっちまったぜ(後悔)なんと二時間も予定より遅れている。余計に気怠くなった体を起こして、もう一度顔洗いを済ませて髪を整え、着替えて部屋を出た。階段の方を向くと、荷物を抱えてプルプルしているベガさんが。何してるの……?

 

「……何してんすか」

「おお、龍成か!今こいつを部屋に運び込もうとしていてな……扉を開けてくれ!」

「はい、どうぞ。ちなみにそれなんですか?」

「来れば分かる!」

 

一瞬で眠気覚めて興味湧いて来たわ。ベガさんの誘いに俺は抗う事無く部屋に入って行った。リビングでベガさんが抱えていた荷物を見るが、デカい。彼の身長くらいあるそのダンボールは、重さなんてとても想像出来ない代物だった。

 

「めっちゃデカいですね……」

「フ、フフ……そうゼェー、だろうハァー……これこそ我がシャドルーの技術のけっしょゲッホゴハァ!!」

「無理しないで良いですって!休憩しましょう!?」

 

咳き込んでも腕を組んだ体勢を崩さない辺りやっぱりベガさんだな。取りあえず冷蔵庫から水を持って来てついであげた。それを一気に飲み干すと、改めてニヤリと笑う。

 

「これこそ我がシャドルーの結晶!その名も『言語変換器』!!」

「おおーっ、分かりそうで絶妙に分からない!」

「何をするかは奴を呼べば分かる!」

 

ベガさんが指を鳴らすと、紫の光と共にキングクルールさんが現れた。大分慣れて来たけどやっぱり意味不明だ。クルールさんは辺りを見回していたが、俺とベガさんを見て色々察したようだ。

 

「さて、早速始めるとしよう」

「?」

 

ベガさんがダンボールをハサミで開封すると、中にあったのは黒い椅子。背もたれには丁寧にシャドルーのシンボルが描かれていた。しかもよく分からない管と吸盤も付いている。

 

「さてクルールよ、ここに座れ!」

「……」

「なんか不服そうだな……」

 

嫌々クルールさんが座ると、吸盤が彼の頭に吸い付く。慌てて取ろうとするが、吸盤は微動だにしない。

 

「マジで何するつもりなんですか!?」

「簡単な事よ!スイッチオンッ!!」

「!!!!!!」

「電流!?」

 

ベガさんが椅子のスイッチを入れた瞬間、吸盤から電流が流れ始めた。部屋は一瞬で明るくなり、クルールさんの体は透けて骨が見えている。これ爬虫類が耐えれるのか!?

 

「ベガさんヤバいですって!体透けてますって!!」

「これくらい予想の範疇よ!」

「!!!!!!」

 

眩しい光が視界を埋め尽くす中、椅子から「チーン」と音がなった。次第に視界が元に戻っていく。そこには黒こげとなったクルールさんが横たわっていたが、すぐにムクリと起き上がる。すげぇタフネスだなこの鰐。

 

「おいベガ!よくもこのオレ様に……!?」

「フハハハハ!実験は成功よ!これがシャドルーの力!!」

「どうなってんだぁ!?」

 

なんとクルールさんは流暢に人語を話していた。もう訳わかんないよこれ(呆れ)いやさ、そうはならんやろ。どうやって発生器官付けてんだよ。

 

「フッフッフッ……試作機の実験では何故かタイ語を話していたが、無事日本語になったな!フハハハハ!!」

 

その発言に、俺達二人が震え上がったのは言うまでも無い。

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