俺の隣人が悪の首領達ってどういう事なんだよ 作:塩焼きそば啜郎
「……」
俺は今酷く混乱している。なんでそうなったのか経緯を話すと、早朝にゴミを出しに行ったら躓いてゴミ箱の中に落ちた。そしたら落ちた先に巨大な施設が広がっていた。んん?何コレ?(唖然)
多分地下なんだろうが、馬鹿デカい。少なくともここのマンションが四つ程入るデカさだ。奥には何やら狼の顔のような物が見える。その周りを溶接用の機械がうろちょろしている辺り、開発中なんだろう。
「……一周回って冷静になれるな。それよりも、出口を探さなきゃ……」
「もう帰るのかね」
「!?」
とっさに声の方を向く。そこにいたのは、ツルッ禿で紫の目でケツアゴで肩にアーマーを付けてて……ベガさん?いや、なんかおかしいな。全身に金属光沢が見られる。恐らくロボットか何かだろう。にしてもベガさんに似てるな……え?ロボット?
「何ィロボットォ!?」
「この短時間で良く理解したな。流石はこのマンションの住人と言った所か」
「……ベガさんに似てるって言われません?」
「言われる」
「やっぱ言われてた……」
言われない方がおかしいよなこれ。すげぇそっくりだもん。開発者に問い合わせたいよこの造形は。
「さて、話を戻そう……何故、この施設に?ここは極秘の筈だが」
「ああ、ゴミ箱に足を滑らせて……」
「ん?私はそんな所に入り口を作った覚えは無いぞ」
「え?……そう言えば、妙にゴツゴツした穴だったな……」
「なる程、ベガの奴めまたブチ開けよったか」
「あれベガさんなの!?」
なんつー事してくれてるんだあのケツアゴ野郎(失礼)あの人周りの事は考え無いし行動力の化身すぎるな。後で言っておくか……まぁそれはそれとして、今はここから出るのが最優先だ。
「あの、どうやったらここから出られますかね」
「それなら、ここから西に行け。突き当たりに階段があるからそれを登ればいずれ出られる」
「ありがとうございます!」
「出たなら、ベガの奴に言っておいてくれ、シグマが直々にもてなしてやるとな」
「あっ(察し)はい分かりました~」
言われた通りの方角に歩き出す。多分お仕置きされるんだろうなぁ(他人事)ま、いいか。流石に他人の敷地に勝手に穴を開けるのはアウトだろう。
「あった」
階段を登り続けると、いつの間にか駐車場に出ていた。どういう仕組みなのか気になったが、まずは部屋に戻ろう。マンションの階段を登り、自分の部屋……の前に、ベガさんを訪ねる。
「む、貴様からやって来るとは珍しいな」
「いえ、シグマさんから『もてなしてやる』って」
「!?」
分かりやすい動揺だな。にしてもこの人が怯えるってシグマさん相当強いのでは?
「貴様なんだその目は!まさか私がシグマ如きに負けるとでも!?」
「そりゃあそんな震えてたらそう思いますよ!」
「ヌゥゥ……ここで逃げれば余計舐められるし……フン!良かろう、叩き潰してくれるわ!!」
「……って事があったんですけど……」
「フハハハ!立ち会い人として龍成にも同行してもらったッ!」
「ベガ、いざとなれば彼を人質として脅す可能性は?」
「……正直ちょっとありえるッ!!」
「このド畜生がぁぁぁぁ!!」
野郎やりやがった!縄で捕縛してきやがったこのケツアゴサイコ野郎!!
かくして、哀れな住人龍成を巻き込んだ戦いが始まる―――
何勝手に始めてんだッ……誰!?
「シャドルーが開発した『自動ナレーションシステム』!!」
「お前かァッ」