博麗神社、先代の時代から博麗の巫女が住みこの幻想郷にかかっている『博麗大結界』を保持して来た場所でもある。博麗大結界が時に歪む事もあるが大抵は幻想郷の住民が起こした異変だったりした。そんな中ある事件が起きた。博麗大結界が歪むのを感じた霊夢はまた誰かが異変を起こしたと思っていたがそれは転がり込んで来た魔理沙の言葉により否定された。
魔理沙「霊夢!!異変だぜ!!」
霊夢「分かってるわよそんなの、で?誰が起こしてるのかしら?」
魔理沙「いやこれはここの奴らが起こしたやつじゃないぞ!」
霊夢「………はい?」
魔理沙に連れてかれ見たものは空を我が物顔で空中停止している巨大な物体だった。数は合わせて4体、円錐形に上の方はひし形の物がぐるっとその円錐形を回っていると言う物だった。その巨大さは聖輦船を上回っている物だった。
霊夢「何よこれ?何処の誰がこんなゴミをポイ捨てしたのかしら?」
魔理沙「いや、多分その解釈は間違ってると思うぜ?」
境内で二人が話しているとそこに藍が姿を現す。
藍「霊夢!この異変は外部からの攻撃だ!!」
霊夢「あんたは紫の所の式神じゃない。どう言うことよ外部からの攻撃って?」
藍「詳しい事は分かっていないが今幻想郷は奴らの侵略行為を受けている、既に敵の兵士が幻想郷に上陸している!」
霊夢「………そう、じゃあ『あいつら』が敵って事かしら?」
霊夢の一言で二人とも振り返る。そこには人型の鉄兵士達が神社への階段を上がりきった所だった。
藍「………!!二人とも飛んで!!」
霊夢・魔理沙「………!」
三人が飛んだと同時に地面に鉄の鉛が撃ち込まれる。これは受けたら死んでいただろう。
霊夢「やろうって事かしら?いいわ、コンティニュー出来ない程ボコボコにしてあげるわ。」
魔理沙「面白くなって来たぜ!」
藍「これが面白いで済めばいいけど………。」
今回の戦争はこうして始まった戦争だったのだ。
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『ベルギアス様、幻想郷上陸作戦ガ始動シマシタ。』
ここは月の裏側、ダークサイドと呼ばれる場所、月の都とは位置的に正反対になる。その月面上で下半身が無く下半身の代わりに幾つものケーブルが出ていて浮いている機械人間が前にいる機械人間に話しかける。
ベルギアス『………ゴ苦労ダッタナ、ケブラー。ドウダ幻想郷ノ民ノ反応ハ?』
ケブラー『イキナリノ侵略軍ニ恐レテイル模様デス。シカシ………。』
ベルギアス『………シカシ?』
ベルギアスは振り向きケブラーを見る。ベルギアスの体は幻想郷に上陸したマシーン達とは違いかなりの技術を用いたと思われる体だった。
赤く光る目がケブラーを捉える。
ケブラー『幻想郷ニ居ル筈ノ無イ生命反応ヲ確認シマシテ………。』
ベルギアス『居ル筈ノ無イ生命反応ダト?』
ケブラー『ハイ、ドウヤラ向コウノ『神』トヤラガ異次元から呼ビ寄セタ模様デス。』
ベルギアス『異次元ノ民カ………厄介ダナ。』
ベルギアスが言うのも無理は無かった。大体ベルギアスの侵略軍も異次元から来た身なのだ。それに対してもし幻想郷が異次元の勢力を手に入れたとなればいい話では無い。
ベルギアス『………ソレハ俺様ノ目デ確認スル。ソレト月ノ都カラノ動キハ?』
ケブラー『月ノ兵ガ偵察デ二三匹来マシタガ、マッドショックノ姿ヲ見タ瞬間ニ逃マシタ。月ノ兵モソウデスガ我々ガ心配スベキハアノ『綿月姉妹』デス。』
ベルギアス『分カッテイル。』
ベルギアス達は確かにかなりの戦力や技術を持っているが月の都も同じぐらいの技術を持っている、下手すればもっと上だろう。今こうしてダークサイドにいるがそれは月が攻撃して来ないからだ。すると一体のコアマシーンが報告に来る。
『報告シマス、母星ヨリ、クレビアス艦隊が到着シマシタ。』
ベルギアス『………クク、ソウカ。』
ベルギアスはそう言うと空を見る。そこには暗い空間と瞬く星を見せないかの様に大量の艦隊が浮かんでいた。
ベルギアス『恐怖スルガイイ、『銀河の調停者』共!!」
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神人「黙って沈黙しろぉ!!」
『ウオオオオオオオオ!!!』
神人、凌、影斗、智里、守は接近戦で対抗し、想鵐、テュワナは遠距離から射撃をする。巨体ミミズは巨体な上に長い為避けるなどと言ったことが出来ないがそれをする必要は無い。そもそもこのマシーンの攻撃方法は相手を巻き込む事である。
影斗「くっ、離れて下さい!!」
凌「やべっ!?」
影斗と凌がミミズの突進を避ける。ミミズはそのまま地面にまた潜って行く。
影斗「テュワナさん!次は!?」
テュワナ「智里のそばに来る。」
智里「俺か!………来たなこのミミズ野郎!!」
智里は目の前に現れた鉄ミミズにキックを入れる。バンッ!!と言う甲高い音と共にミミズが倒れ、うねる。
想鵐「気持ち悪い、散乱『苦無』!!」
想鵐がミミズに苦無を叩き込むとミミズは再び潜り始めようとする。そこに守の剣が入る。
『ウオオオオオオオオ!』
守「硬いにも程がありますよこれは………ってうわぁ!?」
暴れているミミズから剣が抜け吹き飛ぶ。吹き飛んで行った守を神人がキャッチする。
暴れているミミズに凌は向かって行き水神槍を叩き込む。
凌「守の仇!食らえ!!」
守「死んでませんからね!?」
離れた所からツッコミを入れる守であった。
水神槍を食らったミミズは「ウオオオオオオオオ!!」と言いながら地面へ潜って行くと次には姿を現さなかった。
テュワナ「目標逃亡、逃げられた。」
智里「………逃げられたか。」
全員がため息をつく。しかしこうしている間にも奴らは動いている、移動するなら今だろう。
影斗「どうなるかは分かりませんが博麗神社に行きましょう、何か分かるかもしれません。」
守「同意………ですね。」
神人「そうだな、博麗なら何とかしてくれるだろ。」
想鵐(………?霊夢ってそう言う人物だったか?………ん?)
想鵐はしばらく何か考え事をしていたがやがて思い出すと「あーー!!」と大声を出す。
凌「はひ!?どうした想鵐?」
横にいた凌が肩をすくめながら想鵐に聞く。
想鵐「レミリアと話をしてる途中だった!!」
神人「レミリア?」
その他一同(………あー、やっちまったな。)
想鵐はレミリアにナイトになれがどーのこーの言っていたのを黒い球体を確認した後何も言わずに紅魔館から出て来てしまっていたのだ。その時後ろから「うーー」と聞こえたが気のせいだろう。
智里「じゃあレミリアに会ってから博麗神社に来い。」
想鵐「分かった、ありがとう!テュワナは神社に………。」
テュワナ「ついて行く。」
想鵐の言葉を遮りながら言う。
想鵐「………分かったよ。」
想鵐が呆れながら言うと周りが野次を飛ばす。
神人「おやおや?熱いですなぁ?」
影斗「へー、テュワナさんって以外とそうだったんですか。」
守「なるほど、理解です。」
想鵐「ちげぇよ。」
テュワナ「………ブー………。」
想鵐が否定するとテュワナは頬を膨らませながら仏頂面になる。
想鵐「………あれ?」
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結局、あの後は想鵐とテュワナは紅魔館に向かいその他のメンバーは博麗神社へと向かった。ここまで来て忘れがちになっていたが早苗と藍も同行している。早苗は凌に運ばれているだけだが………。
一行は博麗神社に着くと霊夢に会い訳や状況などを説明し博麗神社に泊めさせて貰う事にした。その後に想鵐とテュワナも博麗神社に合流し博麗神社に全員が揃った。
霊夢「早苗にあんたもいたのね。」
霊夢がお茶を飲みながら藍に話しかける。辺りは既に明るくなり朝方である。男性陣は奥でぐっすり寝ている。
藍「たまたまな、しかしここまで戻って来れたのは良かった。」
藍はため息を尽きながら言う。彼女からしたらこの事態は想定していなかったのだ。聖輦船の襲撃にしても、智里や彼らの出現もだ。紫様はこの事態を確認されているだろうかなどと考えている有り様である。
藍「まぁ丁度いい、霊夢、何か情報を掴めなかったか?」
霊夢「そうね、奴らの沸く所みたいなのなら見つけたわ。」
藍「本当か!?」
正直言ってこれはとても嬉しい情報だった。幻想郷側は一行に数を減らさない敵に参っていた、何処かに敵の基地などがあると言う可能性がとても高くそれさえ潰せば少しは有利になる筈、それを信じて戦って来た甲斐があった。しかし霊夢の顔が曇る。
霊夢「けど………。」
藍「けど………?」
霊夢「あいつらの沸き場所なんだけど………。」
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想鵐「………。」
中で早くに起きた想鵐は博麗神社の裏っ側に出て太陽の光に当たっていた。まだ頭がボーッとしていたがそれもある男の声で起こされる。
瀬良「やっと見つけたっすよアニキ!!」
想鵐「………瀬良?」
前を見るとそこには瀬良の姿があった。紅魔館の窓から以来姿を見ていなかったがこうして再び会えた。
想鵐「瀬良か。」
瀬良「探すの大変だったんすよアニキ!」
想鵐「そりゃ悪かったな。」
頭の後ろをかきながら立ち上がる。すると腕に手を回してくっついて来る影があった。
テュワナ「………。」
瀬良「テメェ!!まだアニキ狙ってんのか!!」
瀬良が想鵐にピッタリくっついているテュワナを指差しながら叫ぶ。テュワナは首を傾げる。
テュワナ「既に私と想鵐との間に垣根は無い。」
瀬良「何だと!?しかも名前で呼ぶだと!?どう言うことっすかアニキ!!」
想鵐「僕に聞くな。」
テュワナ「そう、聞くまでも無いこと。」
想鵐「いやそう言う意味じゃ無いって!あぁもう面倒!!」
表でワイワイやっていると神社の中から目を擦りながら守が出てくる。
守「何騒いでるんですか?幽霊でも出………。」
そこで守が見たのは理由は分からないが一人を取る為に騒いでいる二人だった。まさに三角関係の条件クリアである。
守(………修羅場!?)
人生初のイベントに戸惑うもここにいたら巻き込まれかねないと思い早速おさらばすることにした。
守「………き、今日はいい天気だーーーふげっ!?」
何も無かったかの様に体を180度回転して歩き出すが想鵐に襟を引っ張られる。
守「待って!!待って下さい!俺はまだ死にたくないですよぅ!!」
想鵐「大丈夫だ!死やしない!!だから僕をヘルプしてくれ!!」
守「無理です!無理ですからぁ!!」
すると神社からもう一人出てくる。
影斗「どうしたんですかー?元気で………。」
影斗は守も加わった争奪戦を見てしまった。
影斗(………修羅場!?)
守(この人もかぁぁ!!)
影斗は何か見てはいけない物を見たかの様に体を180度回転して歩き出す。
影斗「今日はいい日ーーーどぐぇ!?」
やはりと言うかなんと言うか、影斗も守に襟を掴まれる。
影斗「嫌です!!離して下さい!!」
守「頼みます!俺をヘルプして下さい!」
影斗「嫌です!巻き込まれます!!」
想鵐「どうでもいいが二人共俺を助けてくれ!!」
守・影斗「貴方だけは絶対嫌です!!」
想鵐「あんまりだぁ!!」
瀬良「どーでもいいがそこの女!いつまでアニキにくっついてんだ!!」
テュワナ「死ぬまで。」
瀬良「さらっと何言ってんだてめー!」
外でこんな事が起こっているのに対していないメンバーと言えば………。
神人「ああ言うのは関わんないのが一番だ。」
智里「だな。」
二人は中でのんびりと茶を飲んでいた。そこへ寝起きの凌が来る。
凌「おはよ〜………あれ?他は?」
神人・智里「「聞くな。」」
凌「………?ふぇ?何で?」
こんな感じで皆起きたのだった。その後は藍に皆が収集される。
藍「えーと、集まって貰ったのは他でも無く、お願いがあって集まって貰いました。」
一つの部屋に大人数が入るのでぎゅうぎゅうだったが何とか収まっていた。
藍「皆さん見たと思いますが現在、幻想郷は奴らとの戦争状態にあります。私達は一刻も早く元の生活を取り戻したいと思っています。けど私達だけでは奴らを倒せません。そこで皆さんに協力して貰いたいのです。智里さんから皆さんの置かれている状況は聞きました。これは両方の納得がいく物だと思いますがどうでしょう?」
ここまでの事を一旦まとめてみようと思う。まず彼らの元の世界に戻る為の想陰から出された課題は『現在幻想郷に対する侵略行為をしている武装集団の撤退』が目的、つまり簡単に言えば倒せである。そして幻想郷側からは戦えているものの状況が変わらない事に悩んでいた。そこに現れた彼らの存在は喉から手が出る程のものだっただろう。ここでお互い手を組み敵を排除しようと言うのが今までの話である。
凌「確かにそうだな、けど俺らが見ただけでも敵はあちこちにいるし、倒すってのは簡単に言ったが長い時間がかかるんじゃ無いか?」
凌が言ったことは確かであった。外の戦争でもそうであるが戦争は沢山の兵士があちこち動き、時には孤立する。それを倒すとなると時間がかかるのは目に見えている。しかし霊夢がそれを否定した。
霊夢「今までの奴らの動きを見てるとそうでもなさそうよ。それに奴らは一体一体に意思があるんじゃ無くてあれらはただの絡繰、その絡繰を操っているのを叩けば全部が動かなくなるわ。」
神人「?あいつら全員絡繰って事か?」
霊夢「えぇ、奴らを動かしている奴を叩く、それだけでこの戦いは終わるわ。」
智里「ちょっと待て、何でそれが分かってるのにそれを倒さない?やればすぐに終わっただろ。」
智里がそう聞くと霊夢はため息をついて「それが出来れば苦労しないわ」と言った。
霊夢「いい?確かに奴らの親玉を潰せば何の問題も無いわ。けどね、その親玉が問題なのよ。」
皆が頭の上にハテナマークをあげていると今まで黙っていたテュワナが話し始める。
テュワナ「奴らは全員甲殻機動兵器、通称『甲機』、そのバリエーションは豊か。今だ確認されていない甲機もいる程。奴らはキラープログラムの管理の元動く。そのキラープログラムは巨大な施設であり、壊すには相当の戦力が必要。」
その説明に全員が驚く。
霊夢「そうね、付け足すならそこの警備は厳重。下手に戦えば死ぬわ。」
藍「………何故貴女はそれを知っているんですか?」
藍が疑いの目を向けるとテュワナは顔色一つ変えずに話す。
テュワナ「見たことがある。」
藍「………そうですか、まぁそれはそれとして、つまり、その施設を破壊すればこの戦いは終わります。しかし現在の幻想郷ではその戦力を集めるのは不可能。皆さん、手伝っては頂けませんか?」
藍は必死で皆に協力を求める、これ以上戦闘が長引けば幻想郷が負けるのは目に見えている。最早待つことも出来ないのだ。すると声が上がる。
凌「よくは分からないけど結局は同じ、俺は戦うぞ。」
その一言から次々と声が上がる。
想鵐「………これ以上人を殺させはしない。誰も悲しまないでいい様にする。それが僕の答えだ。」
神人「あの絡繰共、あった時から気に食わなかったからな。派手に暴れてやるよ。」
影斗「戦争なんて許される物じゃありません!俺も戦います!」
守「皆さんの気持ち、それは俺も同じです。同意します。」
智里「特に言う気はねぇ、皆と同じだ。」
瀬良「よく分かられぇけどアニキが行ったからには俺も戦うぜ!」
藍「皆さん………。」
藍はこの時暖かさを感じた、彼らは戦う。けどそれは自分達の為だけじゃ無い、この幻想郷に生きる全てを守ろうとしている彼らの思いがあった。他人を守る、そんな事は簡単に出来るわけでは無い、それでも彼らは戦おうとしている。藍は信じようと思った。彼らがーーーー
我々の『希望』になってくれるとーー
今回出すのが遅くなってすみません!!テストもあり中々執筆作業が出来ませんでした。しかしそれもやっと終わり今はのびのびとしています。
そしていよいよ物語はラストへと向かい始めました、この後の事は僕もどうなるか分かりません。
誤字脱字があれば報告お願いします。それでは戦いの終止符が打たれるその時まで読んでくれることをお願いします!!