東方混純録♦︎次元を超えた希望   作:秘幻

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禁忌の終わり

機械の残骸があちこちに落ちている空間の中、一人の片手を抑えた少女と三人の男性の間には気まずい空気があった。

 

 

 

テュワナ「………。」

 

 

 

凌「………人の皮を被った機械か………。」

 

 

 

瀬良「まさか………。」

 

 

 

想鵐「………。」

 

 

 

三人の目線は鋭かった。

三人の視線を受けているテュワナも苦し紛れの顔である。

そんな中想鵐の口が動く。

 

 

 

想鵐「………テュワナ、お前は何者だ?」

 

 

 

テュワナは想鵐の棘の様な口調に一瞬ビビり、その後に喋る。

 

 

 

テュワナ「………次世代型活動マシーン、コード03、テューリワナス………。」

 

 

 

テューリワナス、人に似せて作られた次世代型マシーンである。

人を装い敵を破滅へと追い込む機械、それが答えだったが………。

 

 

 

想鵐「ちげぇよ。」

 

 

 

テュワナ「………!?」

 

 

 

想鵐の意外な返答に戸惑う。

 

 

 

想鵐「お前は何者だって聞いたんだ。よくわからねぇ機体名を聞いたんじゃねーよ。」

 

 

 

テュワナ「………え?」

 

 

 

テュワナが分からないと言った顔をしていると凌が喋り始める。

 

 

 

凌「そんなのは『者』じゃない。ただの『物』だ。道具なんて聞いてないし聞く気はない、だろ?」

 

 

 

想鵐「解説どーも。」

 

 

 

凌が想鵐を見てウィンクをすると想鵐は笑みを浮かべて返し再びテュワナの方を向く。

 

 

 

想鵐「僕がこの世界に来て会った一人の少女は無愛想で無表情な掴み所の分からない女の子だ。機械なんかじゃない。」

 

 

 

テュワナ「一人の少女………しかし私は機械だ。」

 

 

 

テュワナは俯きながら言う。

 

 

 

想鵐「いい機会だ、ここで言ってやる。僕が会ったのは『一人の少女』だ、『殺人兵器』じゃない。」

 

 

 

テュワナ「私は機械だ。それ以外の何物でもない。」

 

 

 

そう言うテュワナを想鵐は指を差す。

 

 

 

想鵐「じゃあお前の目から出てるのは何だ?」

 

 

 

テュワナ「………え?」

 

 

 

そう言ってテュワナは自分の頬を伝う水を触る。

 

 

 

想鵐「言ったはずだ。僕が少女に会ったと。もう一度聞く!お前は何者だぁ!!」

 

 

 

想鵐の声が響く。

そしてその雰囲気は冷たいものから次第に変わっていった。

 

 

 

テュワナ「………私は………私はテュワナだぁ!!」

 

 

 

その返答に張り詰めていた空気が一気に和らぐ。

瀬良は笑顔で笑い、凌はやれやれといった表情でいる。

そして想鵐の表情も和らぐ。

 

 

 

想鵐「じゃあ、仲間を助けに行こう。『テュワナ』。」

 

 

 

テュワナ「………うん!」

 

 

 

こうして四人はそこを後にした。

戦っている仲間を救う為に………。

 

 

 

▽△▽△▽△▽△▽△▽△○△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

 

 

守「嘘もほどほどにして欲しいです………。」

 

 

 

四人は前に立つ怪物を見ながら唾を飲む。

怪物に開けられた穴が徐々に塞がって行く。

 

 

 

『惜シカッタネ、サァ!モット楽シモウ!!』

 

 

 

神人「冗談じゃねぇ………。」

 

 

 

影斗「予想以上です………。」

 

 

 

智里「………チッ。」

 

 

 

怪物は歩いて来ていたがやがて走り出す。

四人も対抗する為に各々の武器を持ち応戦する。

 

 

 

『君達ハ所詮神ノ道具ナンダヨ!!』

 

 

 

対等にやりあっていたが四人共吹き飛ばされる。立とうにも立つ気力も無いほど全員疲れ切っていた。

 

 

 

『キャハハハハハハ!ジャアネ!!』

 

 

 

そう言うと怪物は再び口元に球体を作り出す。しかも炎である。

 

 

 

神人「おいマズイぞ………って何にも出来ないけどな………。」

 

 

 

神人はそう言って苦笑しながら怪物を見る。

こんな奴にやられるのか………。そう思っていた瞬間、光の玉が怪物に降り注ぐ。

 

 

 

四人「「「「………!?」」」」

 

 

 

『ナンダァ!?』

 

 

いきなりの攻撃に焦った怪物だったが落ち着きを取り戻し光の玉が降って来ていた上空を見る。そこには………。

 

 

 

霊夢「男子が揃いも揃って情けないわね。」

 

 

 

智里「………余計なお世話だ。」

 

 

 

智里が笑いながら言う。空中には外で戦闘をしていたはずの霊夢、魔理沙、鈴仙、藍、星、ナズーリン、レミリアがいた。

 

 

 

魔理沙「助っ人の登場だぜ!!」

 

 

 

『ナンダァ、君ラモ消エナ!!』

 

 

 

そう言って吠える怪物に向かい彼女達は降下してくる。

怪物がジャンプし宙で体術を使うのを避け彼女達は下から怪物を弾幕で撃った後それぞれの方向に散る。

 

 

 

鈴仙「はああああああ!!」

 

 

 

怪物が着地した後鈴仙が弾幕を撃ちまくりガードをしている怪物を両サイドから星、ナズーリンが回り込み弾幕を撃つ。

怯んだ所を藍が怪物の上空に上がり弾幕の雨を降らせる。

 

 

 

『グッ………!』

 

 

 

バッステップを取った怪物、それと同時に鈴仙も体操選手の様にジャンプし後ろに下がる。すると鈴仙の後ろにはレミリア、霊夢、魔理沙が待機していた。

 

 

 

霊夢「ぶっ放すわよ!!霊符『夢想封印』!!」

 

 

 

魔理沙「弾幕はパワーだぜ!!魔砲『ファイナルスパーク』!!」

 

 

 

レミリア「思い知りなさい、神槍『スピア・ザ・グングニル』!」

 

 

 

三人の技が怪物に直撃する、しかし怪物は両手を使いガードする。

 

 

 

三人「「「止めてる!?」」」

 

 

 

『ミンナ………ミンナ死ネェ!!』

 

 

 

そう言うと崩れていた地面から幾多のWARが出て来てその場にいる者たちに襲いかかる。

しかし次々と違う者たちによって破壊される。

 

 

 

 

想鵐「殲滅しろ!!」

 

 

 

テュワナ「了解!!」

 

 

 

凌「なんじゃあの化け物!?」

 

 

 

瀬良「何かマズそうッスよアニキ!!」

 

 

 

壊れた天井から想鵐達が入ってくる。

 

 

 

影斗「皆さん!!やっと合流ですね!!」

 

 

 

神人「休憩も少しは出来たし………やるぞ!」

 

 

 

守「勿論です!!」

 

 

 

智里「………クク!いい奴らだよ本当に!!」

 

 

 

幻想郷軍の一部と怪物率いるWARとの戦闘は激化していく。

戦闘と言うよりは幻想郷の者たちの無双に近かった。だが幻想郷の者たちが無双出来るほどのWARもまた、戦闘に入ってきていたのだ。

 

 

 

○ーーーーーーーーーーーー○

 

 

 

神人「おい、お前の彼女腕どうした?」

 

 

 

神人と想鵐は背中を合わせて息を荒くしながら話す。

 

 

 

想鵐「彼女じゃねぇ。………あいつは機械だった。」

 

 

 

神威を振り回し数体のWARを吹き飛ばした後、神人は聞く。

 

 

 

神人「………じゃあ敵か?」

 

 

 

想鵐「………いや、『仲間』だよ。」

 

 

 

そう言い笑う想鵐の顔を見た後神人も笑う。

 

 

 

神人「なら問題ねぇな!!」

 

 

 

そして二人ともWARをなぎ倒しながら走り出す。

 

 

 

▽△▽△▽△▽△▽△▽△○△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

 

 

守「ハァァァ!!」

 

 

 

WARを吹き飛ばし凌と合流する。

 

 

 

守「師匠、どーしてこうなったのだろうと今頃思ったのですが。」

 

 

 

そう言うと凌は笑いながら言う。

 

 

 

凌「俺も今思った。ま、それよりも………。」

 

 

 

そう言って凌はx-バーナーを放ちWARを蹴散らし道を開く。

 

 

 

凌「終わらせに行こうぜ、宴の時間だぁ!!」

 

 

 

守「ちょ!?待って下さーい!!」

 

 

 

○ーーーーーーーーーーーーーーーーー○

 

 

 

影斗「………俺らは気づかないまま、大切なものが増えてたんですね。」

 

 

 

影斗に大体のWARが一掃され残るは霊夢達三人と今だに弾幕の力押しを続けてる怪物の方を見る。

 

 

 

藍「………以外と男前なんですね。」

 

 

 

影斗「………そうですか?」

 

 

 

二人でそう言っていると声がかかる。

 

 

 

智里「ほら、行こうぜ。終わらせるんだ。」

 

 

 

影斗「………ですね!」

 

 

 

○ーーーーーーーーーーーー○

 

 

 

霊夢「………グッ………!」

 

 

 

力押しをしていたが段々と三人の弾幕の威力は落ちていく。

 

 

 

『オ前ラハ死ヌンダ!諦メロォォ!!』

 

 

 

そう言うと三人の攻撃を防いでいる怪物の手にさらに攻撃が加わる。

 

 

 

神人「おいこら顔面野郎!俺らを忘れるんじゃねぇよ!」

 

 

 

想鵐「オマケとか言ったらぶっ飛ばす!」

 

 

 

『貴様ラ………!?』

 

 

 

さらに別方向から怪物の手に攻撃が入る。

 

 

 

凌「宴だぁ!!吹っ飛ばせぇ!!」

 

 

 

守「ハアアアアアアア!!」

 

 

 

『………ウゥ………!?』

 

 

 

さらに別方向。

 

 

 

影斗「終わりだあぁぁぁ!!」

 

 

 

智里「吹き飛べぇぇぇ!!」

 

 

 

『………アアアァァァアアァアアァァアァ!!!』

 

 

 

そして巨大爆発と共に怪物は心臓を破壊される。

 

 

 

▽△▽△▽△▽△▽△○△▽△▽△▽△▽△▽

 

 

 

美鈴「あああああ!?」

 

 

 

その戦闘が行われている間、コンピュータ室の中央で美鈴は煙を上げてるパソコンを見ながら両手を頭に乗せて叫んでいた。

 

 

 

咲夜「………さて美鈴?どこに刺して欲しいのかしら?」

 

 

 

美鈴の後ろでは咲夜がキレ気味でナイフを持ち立っていた。

彼女達は外での戦闘を終わらせ潜入していた。

雨で足を取られたのか外のWARの動きは鈍くなっていたのだ。

 

 

 

美鈴「ち、ちがいます………あ!見てください!!」

 

 

 

美鈴はそう言うと一つのモニターを指差す。

そこには怪物と戦う人達が映っていた。

それと同時にWARが片膝をつき動きを止める所だった。

 

 

 

美鈴「敵が動きを止めました!きっとこれが親玉だったんですよ!」

 

 

 

美鈴が言う通り、WARが全て動きを止める。

 

 

 

咲夜「あら、良くやったわね。さて、何処を刺されたい?」

 

 

 

美鈴「話聞いてますか!?」

 

 

 

▽△▽△▽△▽△○△▽△▽△▽△▽

 

 

 

 

激戦だった無縁塚は敵の全滅により幻想郷軍の勝利に終わった。

 

 

 

智里「………奴らはこんな悲劇まで産んでたのか………。」

 

 

 

皆が勝利に浸る中、智里は倒れて動かなくなった怪物を見ていた。その横では想鵐もいた。

 

 

 

想鵐「これを作り出す技術力………放っておけばやがて………ハァ。」

 

 

 

想鵐はため息をつく、生物を創り出す。まさに神に対しての反逆である、これ以上放っておけば被害はこの幻想郷どころか外の世界にも及ぶだろう………。

 

 

 

智里「何にしろ、放っては置けないな。」

 

 

 

想鵐「………だな。」

 

 

 

そう言い二人は怪物から目を離し歩き去ろうとする、だが………。

 

 

 

『………アアア!』

 

 

 

智里・想鵐「「………!?」」

 

 

 

二人が振り返った瞬間に怪物の頭の上の腕が動き狙いを定め………それは想鵐へと飛んでいく。

遠くから見ていた者達も気付く。

 

 

 

影斗「………!想鵐さん!!」

 

 

 

智里「想鵐!!」

 

 

 

想鵐「あ………」

 

 

 

………………………グサッ!!





次で最終回です!
それと僕のオリキャラも次回姿を現します。
想鵐はどうなってしまうのやら………。
全ては『終わり』で………。それではまた後でお会いしましょう。
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