・ ・ ・無縁塚・ ・ ・
バベル「いいか、お前達は辺りの監視が任務だ。」
バベルは自分の目の前に立っている二人に話しかける。
無縁塚は一年前の戦闘の残骸が残っている。
夜行「アギャギャ!!雑魚しかいなさそうなのに監視?そりゃあ一体どういう風の吹き回しだ?」
アゲハ「………ここにいるのはそれ程強くないのでは………?」
二人が聞くとバベルは顔色一つ変えずに言う。
バベル「ここに関わってるのは我々だけではないはず………油断は大敵だ。」
夜行・アゲハ「「………。」」
そう言っていると横から笑い声が出る。
笑い声の主は瓦礫の上に座っている女性だった。
テュワナ「良い判断だけどそれは戦わないと言うのは出来ないと思うよ?」
バベル「………どういう意味だ?」
バベルの問いにテュワナは瓦礫から降りると話を続ける。
テュワナ「ここに来た奴らは必ず会うのさ。それはどれだけ望んでいなくてもね。」
テュワナの怪しい瞳が光る。
バベル「………そうか、別にどうでもいいさ。飛んでくる火の粉は振り払うまでだ。」
そう言うと夜行とアゲハは笑みを浮かべる。
スキアー「………。」
バベル「………!何処へ行くスキアー?」
バベルが歩き去ろうとするスキアーに聞く。
するとスキアーは振り返り言う。
スキアー「ただの散歩さ。」
ただの散歩と言ったスキアーの目には何かある様な気がしたがバベルは気にしないことにした。
バベル「そうか、荒立てるなよ。」
スキアー「クカカ!心配すんな。」
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スキアー「………。」
スキアーが来たのは人間の里、特にと言った理由はなかったが何処にも行かないよりはマシである。
人間達は賑やかに今の人生を楽しんでいた。今日は曇りのため日陰にはいなくて良さそうだ。
自分がいた世界では見たことかない武装集団を見つけた。人間だけでは無く妖怪も混ざっている様だ。
スキアー(どうなってる?妖怪は人に嫌がられての妖怪の筈………。)
そう思っていたスキアーの耳にキンキンと響く音が聞こえる。
『敵機警報!敵機警報!住民の皆さんは避難してください!!』
まさかバレた!?そう思って警戒したがどうやら違うらしい。
すると遠くからゴォーと言ううるさい音と共に謎の鉄の鳥が来る。
それが外の世界で戦闘機と呼ばれているのを知る良しはない。
スキアー「あれか………?」
その謎の敵を見ていると近くにいた人間の老人が声をかけてくる。
老人「何をやっとる!お前さんも早よ逃げんか!甲機の餌食になるぞ!」
スキアー「………甲機?」
そう言っていると飛んで来た甲機と呼ばれる物はミサイルを二個飛ばし家二軒を吹き飛ばし飛び去る。
それにびびった老人は走り去る。
スキアー「………何て奴だ。あれは厄か………って戻って来た!?」
一回飛び去ったと思われた甲機は大きく旋回し再び人里の上空に来るとそれは光り人型の機械に姿を変える。
『オールクリア………?何だ貴様は?』
スキアーの目の前に降り立ったその甲機は家一軒の大きさに片手に持ったガトリングが特徴的な奴である。
スキアー「………それはこっちのセリフだ。」
スキアーも構える。
『ほぅ………なら死ね!!』
そう言うと甲機は持っていたガトリングをスキアーに向けて撃つ。
スキアーはジャンプし宙で一回転しながら避けると壊されていない家の屋根に降り立つ。
そこに隙無く甲機はミサイルを撃ち込むが走り出したスキアーはミサイルの着弾と同時にジャンプし弾幕を放つ。
スキアー「クカカ!銃符『改造四連ガトリング』!」
『………!』
甲機はスキアーの弾幕を横に転がり避け再びガトリングを放つ、この光景は少し現代戦に近い戦いだろう。
二人は距離を置いて対峙する。
スキアー「やるじゃねぇか、お前ら一体何なんだ?」
『それはこっちのセリフだ英雄共。』
スキアー「英雄………?そりゃあ違うなぁ!」
スキアーはそう言うと二つ目の弾幕、影符『ヘルズトカマク』を撃ち出す。
甲機は再び光り出すと馬に変わり弾幕を避ける。そしてある程度の位置まで走り切るとまた光り人型機械に姿を変えてガトリングとミサイルの同時攻撃を与える。
ガトリングとミサイルの同時攻撃を受けたスキアーの立っていた地点は爆発を起こし黒煙を上げる。
『ふん!どんな奴かと思えばそこそこだったな。』
爆煙が上がったのを確認した甲機はその場から立ち去ろうとする、しかし………
スキアー「おい、誰がそこそこだって?」
『!?貴様………ガッ!!』
突如顔の近くに現れたスキアーのククリ刀が甲機の顔面に直撃する。
ただ切れるだけでは無く甲機の体も特殊な金属だった為打撃系攻撃となってしまった。
顔面を斬られ(殴られ)た甲機はバランスを失い倒れる。
『貴様ぁぁ!!』
倒れた甲機はガトリングを乱射するがスキアーには当たらない。
スキアー「貴様も消してやる。」
『ああああぁぁ!!』
スキアーは手を伸ばすと影符『夢想封印ー死ー』を甲機の顔面にゼロ距離で放つ。
弾幕をゼロ距離で食らった甲機の顔面は火花を散らした後、穴が空き機能停止する。
スキアー「ケッ!口程にもねぇな。………っ!?」
甲機の残骸を片足で踏みながら見下ろしていたスキアーはいきなり腕を抑える。
腕には甲機のガトリング弾が食い込んでいて何故かスキアーの回復能力が発動されていなかった。
スキアー「………これは………一体………?」
スキアーが体に食い込んでいるガトリング弾を抜き取ると傷口は何もなかったかの様に塞がる。
スキアー「………「我々以外」か、………?」
しばらくガトリング弾を見ていたスキアーは遠くに黒煙が上がっているのを見つける。
スキアー「あの方向はバベルのいる方?何が起きた………?」
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一方、椛と行動を共にしていた龍は妖怪の山に無事到着する。
文「すみませんでしたねぇ、うちの椛が迷惑かけたっぽくて。」
龍「いや、別に大丈夫ですよ。………多分。」
文「多分?」
龍「いえ、こっちの話です。」
龍は椛のことを考えあの巨人と接触した事実は無かったことにしておく。
しかし椛の仲間が死んだことは連絡した。本人はだいぶショックだっただろうが逆にあの化け物に勝てるとは思えない………。
文「しかしまぁ………好かれたものですねぇ。」
文はニヤニヤしながら俺の後ろに隠れている椛を見る。
すると椛は反論をし出す。
椛「別にこれはそう言うことじゃ無くて仕方が無かったんです!」
文「のわりには密着してますけどね〜。」
文はそう言いながら写真を取る。
椛はそれを見た瞬間に文からカメラを取ろう必死になる。
文「あやや、ダメですよ椛〜。これはあれと一緒に使うんですから。『椛、以外と乙女!?』ってタイトルでどうでしょう?」
椛「良い訳が無いでしょ!!」
実は椛、前回外の人形を大切そうに抱いていたのを撮られたばっかである。
文「そうだ龍さんでしたっけ?ちょっと椛の尻尾触ってみて下さいよ。」
龍「………?こうか?」
そう言うと龍は文に頭を抑えられている椛の尻尾の握る。
椛「ひゃ!?………うわあああ!!」
尻尾を掴まれた瞬間、椛はビクリと動き壊れかけたロボットの様に首を動かし龍を見る。
そしてその後に辺りにパシーンと言う良い音が鳴る。
龍「………俺が何かしたか?」
片方の頬を手のひら形に赤くしながら椛をガン見する龍、そしてその横でお腹を抑えて笑っている文、最後には椛は両手で顔を覆いしゃがんでいる椛の姿があった。
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文「いや〜良かったですよ椛?ネタものでした!」
椛「う、うるさいです!!と言うか何で文さんも食べてるんですか!!」
文「奢ってくれるのでは?」
椛「龍さんにです!!」
龍「………な、仲いいですね………。」
あの後、何も知らずにやらされ特に悪気無くはたかれた龍に椛が何か奢ると言うことで人里に来ていた。
と言うことで近くの団子屋でゆっくりしている最中である。
椛「………その、すいませんでした勝手にはたいてしまって………。」
龍「いや、別に大丈夫ですよ。こっちも悪かった訳だし………。」
そう言いながら文の方を見るが文はそっぽを向く。
コイツ………。
すると人里全体に警告が鳴り響く。
『敵機警報!敵機警報!住民の皆さんは避難してください!!』
龍「………!?何だ!?」
聞き慣れない警報音と共に流れたアナウンスに驚く。
文「もう少しゆっくりしたかったんですがねぇ………仕方ないです。」
そう言うと文は立ち上がり歩き始める。
気付けば周りの歩行者達も一斉に走って逃げて行く。
椛「龍さんも早く!!」
龍「おい待て!一体何が起きて………!?」
そう言いかけた俺は聞き慣れない轟音を聞く。
それは地からでは無く空からだった。
椛「ここでは戦争中なんです!早く!!」
龍「………あれか!?」
轟音と共に現れた鉄の鳥を指差す。恐らく椛を襲った奴らと同じだろう。
鉄の鳥は家を二軒破壊し飛び去るかと思いきや大きく旋回するとまた戻って来て光り出しあの巨人に姿を変える。
龍「何て奴だ………!あいつは?」
しばらく辺りを見回しながら歩いていた巨人は一人の人と戦闘を始める。
そしてその人が弾幕を出していることに気付く。
龍「椛さん!あの人は?」
近くにいる椛に聞くが椛は首を傾げる。
椛「分かりません、ここら辺の人では無いのでしょう………。」
龍「………。」
避難せずにしばらくその人と巨人の戦いを見ていたがやがて人の方が巨人を倒してしまった。
龍「………すいません、俺ここで!」
椛「え?ちょっと!?」
俺は走り出しその人を追う。もし仮に彼が『他の世界』から来たのなら、恐らくあの『白服の男』を知っているだろう。
俺はやがて遠くを見ていた彼の前に到着する。
しかし俺は感じた、コイツは………。
スキアー「………あ?ここのじゃ無いなテメェは、クカカカ!」
龍「………。」
コイツは何かがヤバイ!!