東方混純録♦︎次元を超えた希望   作:秘幻

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王牙「………つまりお前はこの幻想郷を破壊しようとしてるんだな?」

 

 

 

厠の中、一つの個室からズボンを上げる音がする。

 

 

 

『そう言うことだ、つまりだな………分かるだろ?』

 

 

 

もう片方の個室からもズボンを上げる音がする。

さとりは二人の心を読み取り数歩後ろに下がる。

 

 

 

王牙「あぁつまり………。」

 

 

 

 

そう言い終わると個室は破裂し物凄い音を立てる。

それと同時に厠の外に出た二人はお互い戦う体制に入る。

 

 

 

 

王牙「『お前を倒して(ぶっ飛ばして)勝利する!!』」

 

 

 

 

二人はそう言う。王牙にはコイツを倒さなければいけない理由がある、コイツを倒さなければ幻想郷は消されてしまう。

いつもは穏やかな王牙だがここでは一気に表情が変わる。

王牙が男に龍砲『ドラゴニックファイア』を放つ。放たれた弾幕は着弾と同時に爆発し爆煙を上げる。

 

 

 

王牙「………!」

 

 

 

爆煙の向こうで光があったかと思うと爆煙から無数の弾丸が飛んでくる。

それを王牙は後ろにジャンプし宙で一回転をしながら避け着地する。着地した場所は大橋の様だ。

 

 

 

『幻想郷も貴様らも、全て消えればいい!』

 

 

 

爆煙の向こうからガシャンガシャンと歩くような音と共に家一軒分の鉄の巨人が姿を現す。頭が二つあるのが特徴的である。

 

 

 

王牙「それがお前の姿か………。」

 

 

 

『クハハハ!!貴様らの様な下等種族は死だ!!』

 

 

 

そう言うと巨人は片手に持っていたマシンガンをこちらに向けて撃ってくる。

それを避けて聖魔『インフィニットエッジ』を放つ。しかしそれは避けられ巨人は避けると同時に肩についていたミサイルを放つ。

放たれたミサイルは橋を破壊する。

 

 

 

王牙「………く!」

 

 

 

川に落ちた王牙はそのままバチャバチャと足音を立てながら走る。

橋を破壊した巨人は上からマシンガンを連射してくる。そのため走っている王牙の後ろから水しぶきを幾つも上げながら近づいてくる。

 

 

 

王牙「龍守『龍護壁』!!」

 

 

 

王牙は立ち止まり振り返ると手を巨人の方向に伸ばす。するとオレンジ色の透明な物が現れマシンガンの弾を防ぐ。

 

 

 

『………!バリア系か………なら『元』ごと吹き飛ばしてやんよ!!』

 

 

 

そう言うと再び肩についていたミサイルを二発発射する。

しかしその瞬間に王牙はバリアを解く、それと同時に体制を低くする。

 

 

 

王牙「流星『メテオストライカー』!!」

 

 

 

すると王牙の体は光に包まれて足元に巨大な水しぶきを上げて飛び上がる。

そしてそのままミサイル二発を体当たりで破壊しその勢いのまま巨人に体当たりする。

 

 

 

『グッ!?アアアアアア!!?』

 

 

 

体当たりされた巨人は吹き飛び空中で体を二三回回転させた後離れた場所にある商店街の様な所に土煙を上げながら墜落する。

いきなり上空から巨人が落ちて来たのにビビり通行人が逃げ惑う。

 

 

 

『や、ヤロー、化け物か?』

 

 

 

そう言いながらヨロヨロと立ち上がる巨人の目の前に王牙は降りてくる。

 

 

 

王牙「手を引け、ここは渡しはしない!」

 

 

 

二人が睨み合い対峙していると横から声がかかる。

 

 

 

星熊「おーおー、活きがいいねぇあんたら。そう言うのは嫌いじゃ無いけどここで暴れんなよ。せっかくの酒お前これ………。」

 

 

 

そう言いながら出てきた女性は鬼だった。額から出ている赤い角が特徴的だ。

彼女は持っている割れた酒のビンを振る。

 

 

 

 

星熊「もったいないだろ〜がぁ!!」

 

 

 

そう言いながら片手に持っていたビンのカケラをこちらに投げる。

巨人はそれをガトリングで破壊しついでに星熊に向ける。

 

 

 

星熊「そんな豆鉄砲じゃあたしには当たらないよ!!」

 

 

 

そう言うと星熊はジャンプしガトリング弾丸を避けるとそのまま宙で殴る体制に入ると巨人の顔面を殴る。

 

 

 

『オオオオオオオ!?』

 

 

 

顔面を殴られた巨人は吹き飛び近くの建物に激突する。

その怪力に呆然としているとその女性は隣に着地する。

 

 

 

星熊「で、あんたはあいつとどういう関係?」

 

 

 

王牙「敵です!!」

 

 

 

星熊「………そ、即答かい………。」

 

 

 

星熊は王牙の即答に驚く。

王牙から言わせてもらえば冗談ではないが相手にしたく無い人物である。

 

 

 

 

『お前ら………消えろやぁ!!』

 

 

 

 

起き上がった巨人は肩からミサイルを計六発発射する。

近づいてくるミサイルを見ながら星熊は王牙に話しかける。

 

 

 

星熊「………お前は『縛られる』ってのは嫌いかい?」

 

 

 

その言葉に王牙の表情が変わる。

 

 

 

王牙「………あぁ、大嫌いだ。」

 

 

 

そう言い武器、ドラゴガンを出す。これは二丁拳銃で様々な発砲システムが入っている為非常に珍しい拳銃である。

それを聞いた星熊の口元が歪む。

 

 

 

星熊「そうかい、そりゃああたしも同じさ!!」

 

 

 

そう言うと二人はミサイル着弾と同時に飛び上がり爆煙の中から出てくる。

宙にいるそこを狙い巨人はガトリングを撃つ。

 

 

 

 

王牙「ロックオン。」

 

 

 

いつもの王牙の口調ではなく機械の様な口調で言うとドラゴガンを連射モードにして巨人が発射したガトリング弾を全て連射モードで飛ばした弾丸を当てて弾く。

そこに星熊がスピードを上げて行くとそのまま一直線に巨人に向かって行く。

 

 

 

『小癪な!!』

 

 

 

星熊がぶつかってくると予想し巨人は空いている片手を振り上げるが………。

 

 

 

星熊「バーカ!」

 

 

 

『なっ!?』

 

 

 

巨人の振り上げた腕は空振りまっすぐにぶつかってくるかと思われた星熊は巨人の目の前に着地するとそこから片足を後ろに振るとそこから勢い良く巨人を蹴り上げる。

 

 

 

『ぐほっ!!?』

 

 

 

星熊「ほらよ坊や!トドメ刺しな!!」

 

 

 

王牙「貰ったぁぁぁ!!」

 

 

 

蹴り上げられた巨人より上に上がり待っていた王牙は刀の龍闇を振り上げるとそのまま勢い良く巨人の頭に直撃させる。

 

 

 

『アァアアアアァアアァ!!』

 

 

 

頭から入った刀は巨人を真っ二つにする。すると巨人は爆発を起こす。

 

 

 

王牙「しゃ!!決まったぜ!!」

 

 

 

そう言い着地すると横から星熊が拍手をする。

 

 

 

星熊「いいねぇ!やっぱりケンカはスッキリするわ!!」

 

 

 

王牙「いやケンカの領域超えてたでしょーが!!」

 

 

 

そう言うと二人は笑い合う。

 

 

 

▽△▽△▽△▽△○△▽△▽△▽△▽

 

 

 

龍「………悪い事を言うがあんたからは嫌なものを感じるよ。」

 

 

 

人気のない人里の中、龍は向こうに立っているスキアーを見ながらそう言うとスキアーが笑う。

 

 

 

スキアー「クカカカ!!そうか、そう言うのを感じるのか。当たりだよ、俺の名は………。」

 

 

 

そう言うとスキアーの手から禍々しい闇を出す。不型系だった闇は刀の形になるとスキアーの手に収まる。

 

 

 

スキアー「俺の名はスキアー!いわゆるお前らで言う『悪者』なんだからよぉ!!」

 

 

 

そう言うと一蹴りで龍の目の前まで来ると闇刀、スキアアタック・サーベルを龍に向かって振る。

それを龍はギリギリで刀で防ぐ。

 

 

 

龍「グッ!………そうですか、なら蒼翼 龍、全力で参ります!!」

 

 

 

スキアー「フン!やれるのか優男くん?」

 

 

 

 

二人はそう言うと距離を一旦取った後また距離を詰め双方再び刀を振る。

二回、三回と刀が当たりぶつかり合う音が響く。その後の二人の剣技は早技その物だった。刀がぶつかり合ったと思ったらまたぶつかり合う。

そんな早技が続いていたがやがてスキアーが龍の刀を弾いた後にバックステップで距離を取ると銃符『改造四連ガトリング』を放つ。

龍は放たれた弾幕を避け黒符『八咫烏』を放つ。

この弾幕は追尾型の為スキアーが避けた後に遠くへ行くと旋回し再びスキアーの方へ飛んでいく。

 

 

 

スキアー「!なるほど、追尾型か………。」

 

 

 

スキアーはそう言うと八咫烏の方を向き右手を突き出す。

 

 

 

スキアー「だが相性は最低だ。」

 

 

 

八咫烏がぶつかる数秒前………すると建物の影がうねったかと思うとそれは立体になり腕の形になる。

その影で出来た腕はスキアーの前に何本も伸びて来ると八咫烏から使用者を守る。

 

 

 

龍「影ですか………確かに厄介ですね。」

 

 

 

スキアー「だろ?そしてこうする事も可能だ。」

 

 

 

スキアーはそう言うと指を龍に向ける。すると影の腕は次々と龍を捉えに行く。

 

 

 

龍「………!!霊符『夢想封印』!!」

 

 

 

スキアーの影の腕と龍の弾幕がぶつかり合うと光で出来た巨大爆発を起こす。

スキアーが腕で顔を覆うとそこを狙い横から龍が斬りかかる。

だがスキアーは口元を歪める。

 

 

 

龍「………なっ!?」

 

 

 

スキアー「知ってるか?蜘蛛ってのはな………獲物が掛かって来るまでじっくりと巣で待つんだぜ?クカカカカ!!」

 

 

 

龍の腕をスキアーが掴むと龍の腕が段々とスキアーの腕に埋まって行く。

彼は闇を使い対象者を捕食することが出来る。つまりスキアーの体その物が蜘蛛の巣と言っていいだろう。

 

 

 

龍「これを狙っていたのか………!?」

 

 

 

スキアー「推測一、お前は刀を使う。もし弾幕を使ったとしても近距離を好むだろ?そして推測二………お前は本当の闇を知らないだ。つまり火の怖さを知らずに火を手で触れようと言うのに変わりは無い。」

 

 

 

スキアーの腕に段々と自分の腕が埋まって行く。抜こうにも抜けない。とっさに刀を振るが影の腕に掴まれて動けなくなる。

 

 

 

スキアー「博麗の一族か、頂くとしよう。」

 

 

 

スキアーの爬虫類の様な目が細まる。

このままではやられる。何か策は………そう思っていると急にスキアーが飲み込んでいた龍の腕を抜き龍を突き放す。

 

 

 

龍「………!?何のつもりですか?」

 

 

 

スキアー「………チッ、相変わらず邪魔なんだよ………。」

 

 

 

龍「邪魔………?」

 

 

 

スキアーの体がフラつく。

曇りだった空は雲が消え晴天になっていた。これではスキアーの実力は充分に発揮されない。

 

 

 

スキアー「折角の獲物だったが………弱いと思われるのは癪でな、またいつか会おうぜ英雄(ヒーロー)さんよ。クカカカ!!」

 

 

 

そう言うとスキアーは影の中に消えて行った。

 

 

 

龍「なっ!?待て!まだ勝負は………クッ!逃がしたか………。」

 

 

 

龍はそう言うとスキアーがいた場所を苦々しく見続けた。




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