東方混純録♦︎次元を超えた希望   作:秘幻

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午後3時28分:妖怪の山

 

曇天の空の下、二人の人物は来たる時をその場で待っていた。

 

 

 

龍「28分………後二分か。」

 

 

 

さくら「ですね………。」

 

 

 

すると龍が耳に付けている無線から連絡が入る。

 

 

 

バベル『用意は良いか?』

 

 

 

龍「あぁ、しかしこれで行けるのか?」

 

 

 

バベル『今回はこのメンバーでの練習無しの実戦だ。我はともかく、貴様らは血まみれにならない様にするべきだな。』

 

 

 

龍「………恐ろしい忠告をどうも。」

 

 

 

龍は苦い顔をしながら答える。

今回彼らの立てた計画は無謀に等しかった。敵の艦隊(クレビアス艦隊)は想陰からの情報では妖怪の山の上空に現れると言う物だった。兵士、兵器合わせて3000は超えるだろう敵に対しこちらは7人、無理にも程があるのだろう。

しかしただの『人』では無い。今回挑む7人はそれぞれ『力』を持っている。そしてバベルは彼らの勝算を増やすために彼らに保護の力や特攻、回復などの色々な力を足した為いつもの彼らより強くなっている。

 

 

 

王牙『俺とスキアーはこっちから突っ込んで良いんだな?』

 

 

 

無線に王牙の声が入ってくる。

 

 

 

バベル『そうだ、いいか、今回のこのフォーメーションは『どれだけ相手を混乱させられるか』が決め手だ。』

 

 

 

今回の作戦、それは艦隊が現れた瞬間にあらゆる方向から攻撃を仕掛ける事。どういった戦闘になるかは誰にも分からない。

 

 

 

バベル『後30秒だ。』

 

 

 

バベルの声が残り時間を告げる。

刻刻と迫ってくる戦闘の時、そしてその時は来た。

 

 

 

バベル『来るぞ!』

 

 

 

一同「「「「「「………!!」」」」」」

 

 

 

妖怪の山上空が歪んだと同時に三機の巨大な鉄の塊が出てくる。それは妖怪の山を覆い尽くさん様な巨大さが印象的だ。

 

 

 

バベル『作戦開始だ!』

 

 

 

バベルの合図と同時に全員が一斉に飛び上がる。

 

 

 

▽△▽△▽△▽△○△▽△▽△▽△▽

 

 

 

『ワープシステム及びエンジンに異常無し。』

 

 

 

『各艦異常無し!』

 

 

 

戦艦の操縦席に座っている機械人達が連絡を終えるとその艦隊の隊長らしき機械人が命令をする。

 

 

 

艦長『各艦に連絡!戦闘機、及び空挺部隊を艦の周りにつけろ!ボードル艦は地上部隊を投下!』

 

 

 

『了解!ボードル艦へ連絡、地上部隊の投下を………!!』

 

 

 

連絡係の機械人がそう言いかけた瞬間、艦が衝撃によって揺れる。

 

 

 

艦長『!?報告を!!』

 

 

 

そう言うと操縦席にいる一人が慌てた様子で報告をする。

 

 

 

『左舷主砲に損害!どうやら敵の攻撃です!!』

 

 

 

艦長『敵だと!?早い………早すぎる!急いで部隊を投下!敵を撃墜しろ!!』

 

 

 

▽△▽△▽△○△▽△▽△▽

 

 

 

スキアー「………!来たか。」

 

 

空中戦艦に向け影符『夢想封印ー負ー』を放ち戦艦の主砲を粉々にしたスキアーは戦艦から背中に飛行機などが付けているエンジンの様な物を背中に付けた機械人達が降りて来るのを見ていた。

 

 

 

王牙「………ざっと60ぐらいか?」

 

 

 

スキアー「問題無いな、御天道様もいねぇしなぁ!!」

 

 

 

そう言うとスキアーはこっちに向かって来る飛行機械人達に向かって飛んでいく。

 

 

 

王牙「何て勇気だよ………うぉ!?」

 

 

 

飛んで行くスキアーを関心しながら見ていた王牙は後ろから飛んで来た銃弾を避ける。

後ろから数体の飛行機械人達が迫っていた。

 

 

 

『逃がすな!撃ち落とせぇ!!』

 

 

 

逃げる王牙の後を機械人達が追いかけて行く。

 

 

 

王牙「こう言う戦い方は初めてなんだけど………な!!」

 

 

 

そう言うと王牙はくるっと体を一回転させて戦艦の下を猛スピードで飛んで行く。

戦艦の下は複雑に出来ていて所々鉄の棒や四角い物などが突き出ていた。その光景は夜の街を逆さまに飛び去って行く様だった。それを避けながら飛んで行くと後ろから飛んでくる銃弾が棒や四角い物などに当たり火花を上げる。その中を王牙はクルリと後ろを振り返り………

 

 

 

王牙「食らえ、龍砲『ドラゴニックファイア』!」

 

 

 

両手に構えたドラゴガンから龍型の炎が出ると機械人達に向かって飛んで行く。

 

 

 

『ほ、炎が!?避け………グアァァァァ!!』

 

 

 

『なっ!?ギャアアアアア!!』

 

 

 

弾幕を食らった機械人達は炎に包まれ爆発する。

しかし爆煙の向こうからさらに数体が追いかけてくる。

 

 

 

王牙「クッ、やっぱり数が数だな!」

 

 

 

そう呟くと王牙は再びスピードを出す。

それを後から機械人達が追って行く。

 

 

 

『奴を外側に追いやれ!!』

 

 

 

一人がそう言うとその横にいたスナイパーらしき機械人がスコープ越しにこちらを狙う。

 

 

 

王牙「………!?」

 

 

 

スナイパーの狙撃をギリギリで避ける。しかし避けたが為に戦艦の下から横へと出てしまう。

 

 

 

『奴を外へ出した!副砲長!!』

 

 

 

体内無線を艦に繋げ副砲長に連絡をする。

 

 

 

副砲長『了解!全右舷副砲目標セットせよ!!』

 

 

 

『目標確認!!』

 

 

 

副砲長『良し!撃てェ!!』

 

 

 

副砲長の命令と共に右舷についている大量の副砲が轟音を立てながら一斉に射撃を始める。

それを王牙は絶守『龍護壁』で自分を守りながら再び戦艦下に入ろうとするがさっきまで追って来ていた機械人達が艦の下からこちらに向け一斉射撃して来る。

 

 

 

王牙「この量は………!」

 

 

 

すると艦の上についている主砲が一門こちらに向く。

 

 

 

主砲長『撃ぇ!!』

 

 

 

副砲よりも轟音を立て主砲から砲弾が撃ち出される。

それをまともに食らった王牙は龍護壁は壊れない物のその威力に吹き飛ばされる。

 

 

 

王牙「しまった!!」

 

 

 

視界が回転している。唯一分かるのは自分が高度を下げながら落ちて行っていること。何とか姿勢を直そうとすると腹に衝撃が来る。

 

 

 

王牙「グッ!?ゴホッ、ゴホッ!!」

 

 

 

スキアー「よぉ、ダイビングの感想は?」

 

 

 

王牙「………ある意味最高。」

 

 

 

スキアー「クカカカ!いいねぇ!!」

 

 

 

回転しながら落下していた王牙をスキアーが拾う。

そしてスキアーは艦に向け手を伸ばす。

 

 

 

スキアー「クカカカ、銃符『改造四連ガトリング』!」

 

 

 

するとスキアーから無数の弾幕が飛び出て艦に当たる。

スキアーは伸ばしている手を右から左へとゆっくり振る。それに連動し弾幕も右から左へと満遍なく撃ち込まれる。

 

 

 

『う、ウガァァァァァ!!』

 

 

 

『グワァァァ!!』

 

 

 

副砲長『グッ………!クソッタレ!!』

 

 

 

副砲長が中腰になり弾幕が止んだ後に辺りを見ると死体の山になっていた。ある者は床に、ある者は椅子の背もたれにダランと寄っかかったまま死んでいた。

 

 

 

スキアー「丁度良い、このままあの船沈めるぞ。」

 

 

 

スキアーが首を鳴らしながらそう言う、それに王牙も答える。

 

 

 

王牙「了解だ!!」

 

 

 

そう言うと王牙は上へ、スキアーは艦に向かって飛んで行く。

 

 

 

『何してる!奴が来るぞ!!』

 

 

 

下にいた為攻撃を受けなかった飛行機械人達が下から出てスキアーを迎え撃つ。

 

 

 

スキアー「少ねぇ………もっと数を増やしてからにしな!!」

 

 

 

そう言うとスキアーはククリ刀を出し突撃する。

最初はビーム刀を持った機械人三体を相手する。一体目とつばぜり合いになるとその後ろから二体目が上から斬りかかって来る。それをつばぜり合いをやめ一体目を掴むとそのまま自分と場所を変える。すると上から斬りかかって来ていた機械人の刀が一体目を斬り捨てる。

 

 

 

『ギャアアアアア!!』

 

 

 

『なっ!?貴様ぁぁぁ!!』

 

 

仲間が殺られた(殺っただが………)二体目がヤケクソに刀を振り回す。それをヒョイヒョイと避け隙が出来た瞬間に斬り捨てる。

 

 

 

スキアー「読めるぞ、そんな刀の振り方じゃあな………!」

 

 

 

落ちて行く残骸にそう言っていると斜め上から飛んでくる銃弾に気付き銃弾をククリ刀で弾く。

 

 

 

『弾いた!?』

 

 

 

スキアー「さっきから言っているだろ、読めすぎだ!!」

 

 

 

そう言うとスキアーは艦の影から手を作り出しスナイパーの機械人の捕まえるとそのまま影へと引きずりこむ。

 

 

 

スキアー「まだ来るか………!相手する必要もなさそうだな。」

 

 

 

そう呟くと艦に向かって行っていたスキアーはクルリと方向を変えるとそのまま艦から離れて行く。

 

 

 

『おい!あいつ逃げてくぞ!』

 

 

 

『ダセェなぁ………ん?』

 

 

 

一人の機械人が呟いた後にあることに気付く。それは空高くに飛んでいる光る鳥………鳥?

 

 

 

スキアー「誘導は十分だろう?派手にやってくれよ?」

 

 

 

かなり離れた後にスキアーは艦を見ながらにやける。

 

 

 

王牙「………翔翼『シュトラールウィング』!!」

 

 

 

空高くに飛び光る羽を伸ばした王牙が翼から無数のレーザー弾幕を放つ。

放たれたレーザー弾幕は戦艦のあらゆる所を貫きながら飛び去って行く。

 

 

 

副砲長・主砲長『『グギャアアアアア!!!』』

 

 

 

何十、何百とのレーザーを撃ち込まれた戦艦はレーザーの雨が終わって少しした後に大爆発を起こす。

 

 

 

スキアー「いっちょ上がり、クカカカ!!」




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