龍「!」
あちこち弾幕や銃弾の雨、それを交わしながら飛び浮遊している戦艦(?)の近くまで来る。
さくら「やるからには徹底的にやりますよ!」
龍「………その気ですよ。」
しかし龍には不安があった。ここに来てから頭痛のせいか所々の記憶が出てこない。ここにいるのに必要そうな事は覚えているがそれ以外は無い。
自分のいた世界の事も曖昧になって来てしまっている今、この状況を打破するには彼ら機械人を倒す必要がある。根拠などは無い、だがやらないよりはマシだ。
『一斉射撃!!撃てぇ!!』
飛行機械人達の一斉射撃が始まる。
放たれた銃弾は不規則な並びで飛んでいく、しかし弾幕をいつも見ている二人にはイメージで銃弾を弾幕に変えるのは容易いことだった。
さくら「これでも食らえ!!」
銃弾の雨を避けさくらが弾幕を撃ち出す。撃ち出された弾幕は見事こちらに向かって来ていた機械人全員を撃ち落とす。
龍「さくら援護を下さい!あの戦艦に乗ります!!」
さくら「分かりました!!」
その少しの会話の後龍はスピードを上げて飛んで行くと戦艦の上に着地する。すると辺りについていた副砲がこちらを向く。
しかし副砲の先端は龍の斬撃で斬れて落ちる。
すると辺りから刀を持った機械人達がジリジリと近づいてくる。
龍「全力で参ります!!」
そう言うと早速斬りかかって来た一体目とつばぜり合いになる。すると後ろからもう一体が斬りかかって来る。それを横に避けると空ぶった二体の方を向き刀を横に振り二体の体を斬り裂く。
『グアァ!!』
『気を引き締めろ!奴は『博麗』の一族だ!!』
龍「!?何故それを?」
龍が尋ねるが答えは返っては来ない代わりに再び数体が斬りかかって来る。
龍「………!知りたければ倒せって事ですか!!」
そう言うと斬りかかって来る機械人達を次々と斬り捨てる。しかし数が減る様子が無い。
数体の機械人達と戦っていると主砲が龍の方を向く。
さくら「危ない!奇術『ジャックと豆の木』!!」
主砲は龍を狙っていたがさくらの弾幕により下から大量の茎が伸びて来て主砲の角度を上げる。角度が上がった主砲はそのまま発射し、近くにいた戦艦に弾丸が撃ち込まれる。
龍「さくら!助かりました!!」
そう言うと龍は目の前にいた機械人を踏み台にするとそこから高く上がり弾幕を主砲に撃ち込む。弾幕を食らった主砲は爆発し辺りにいた機械人達が爆炎に巻き込まれる。
さくら「………!援軍!!」
さくらはさっき爆発した主砲が弾丸を撃ち込んだ戦艦からさらに飛行機械人達が投下されてこちらに向かって来る所だった。
龍「さくら、そっちは任せました!!」
龍は再び戦艦に足をつけると再び機械人達と斬り合いになる。
さくらは飛んで来る機械人達に向け弾幕を放つ。
『あのガキを捕まえろ!』
さくら「捕まりませんよ!」
そう言うとさくらは機械人達の攻撃を避けながら空高くに飛び上がる。
ある程度の高さまで来ると下から来る機械人達に向かって急降下して行く。これが意味するのは………。
『グッ!あの野郎!!』
『『太陽』に隠れやがった!!』
そう、太陽をバックにして太陽と重なることで相手の視界を悪くすること。
さくらは急降下しながら弾幕をひたすら撃つ。機械人達も負けずと銃を撃つが眩しくて的を正確に見れない。そんなことをしている内にさくらは自分達の横を通り過ぎて行く。自分達の胸に風穴を開けながら………。
『ギャアアアア!!』
『た、助けてくれぇぇ!!』
そう言いながら落下して行く機械人を見ていると視界にあり得ない光景が映る。
さくら「え?どうなってるの………?」
さくらの視界に映ったのは逆さまになりながら飛んでいる戦艦の姿だった。飛んでいると言うよりは何かによって振り回されていると言う動きだった。すると龍とさくらの無線に声が入る。
バベル『そこから離れろ、死ぬぞ。』
その言葉と同時に二人は戦艦から距離を取る。その次の瞬間、逆さまになっていた戦艦が他の戦艦に衝突をする。巨大な爆炎とそこから崩れていく戦艦の残骸、二人はその光景を見ていたがその爆炎の近くに『機械を纏った人物』を見つける。
バベル「これくらい我には造作も無いこと、そして『女にしか使えない運命を作ったのは我自身』だ。」
そう言うとISを起動し飛ぶ、戦艦の衝突から生き残った機械人達がバベルに向けて一斉射撃をする。
バベル「ふん、豆鉄砲を………。」
そう言うとバリアを貼りそれを防ぎながら背中からナイトビットを何十何百と発射する。発射されたビームは飛んで来ていた機械人達にぶつかり爆発する。
それでもまだ来る機械人達に向けボウガンで応戦する。
『奴だ!奴を殺………グアアアア!!』
『あのボウガン、まぐれ当たりじゃねぇギャアアアア!!』
ボウガンを撃ちながらバベルは落ちて行く戦艦と同じ速度を出すことで戦艦を盾にする。周りからはカラスの群れかの様に機械人達が攻撃して来る。
バベル「深い闇に消え去れ。」
そう言うと背中から再びナイトビットを何十何百と撃ち出し辺りを一掃する。そこで一息つくと腹に衝撃が来る。
バベル「!?」
腹に衝撃が来るのを感じた時には視界が回転していた。どうやら打撃を食らったらしい。空中で体制を立て直すと『奴』がいた。
ベルギアス『バベル!ここで決着としよう!』
バベル「我と勝負する気か、良いだろう。」
そう言うと二人は地面に降りる。
地上は戦艦の残骸があちこちに散らかっていた。
バベル「来い、ここでスクラップにしてやる。」
ベルギアス『出来るのだったらの話だがな!!』
そう言うとベルギアスは隣にあった残骸をちゃぶ台返しの様にバベルの方に飛ばす。それを大剣で斬り裂く。
その間からベルギアスは槍を伸ばして来る。
バベル「話にならん。」
そう言うとバベルは上に上がり残骸と槍をよける。するとベルギアスは空間移動を使いバベルの目の前に現れ槍を振るう。
ベルギアスの槍とバベルの大剣が交わり金属音を響かせる。
ベルギアス『貴様は邪魔なのだよ!!』
バベル「そうか、それは私も同じだ。」
そう言うとバベルはナイトビットを三発放ちその場から離れる。放たれたナイトビットはベルギアスに向かって飛んでいく。するとベルギアスはそれらを槍で破壊する。
バベルはIS装備をやめ通常戦闘に入る。
バベル「『イージスネットワーク』、貴様が思っているほど優しい物では無い。下手をすれば『全ての世界』が滅びる!」
そう言うと『白薔薇の狂気』を放つ。この技は避ける事が極めて難しい技である。するとベルギアスは槍を地面に刺す。すると槍から稲妻が地面を這う、槍を中心に地面に広がって行く稲妻は白薔薇の狂気を撃ち落としながらバベルに近づく。するとバベルは何をしたのか、バベルと残り数センチの所で何かに弾かれたかの様に散る。
ベルギアス『………!?』
バベル「我は数ある世界の者達と戦って来た。ここではここでの戦いをするとしよう。」
そう言うとバベルは手を上げる。すると周りの木々がメキメキ言いながら地面から離れ宙に浮かぶ。
バベル「『裏世界を支配する程度の能力』のコピーだ、完全には無理だったがな。」
宙に浮かんだ木々は葉のついた方をベルギアスの方へ向けると次から次へとベルギアスに向かって飛んでいく。それをベルギアスは槍を振りながら蹴散らす。
ベルギアス「知らないのは貴様の方だ。いや、『知っているからこそ』か?」
ベルギアスがそう言うとバベルの眉間にシワが寄る。
ベルギアス「『イージスネットワーク』は転送装置などと言われているがそれは違う、『暗黒』を封じる為の物なのだろう?だからこそだ、我々は『暗黒』から生まれた闇、『暗黒』が復活すればこの世界………いや、全ての『神が作りし世界』は再び『暗黒』の世界に変わる!」
バベル「ふん、やはりか。『暗黒』は復活させはしない。我には我の『願い』がある。」
バベルの脳内にその時の記憶が蘇る。崩れる世界、響く悲鳴や泣き声。
そしてその時見た黒きキューブは………。
バベル「『我がこの世界を変える』、それ以外の部外は要らん。」
そう言うとフラワーズビットを放つ、放たれた二つの弾幕はスピードを上げながらベルギアスに向かって飛んでいくそれをベルギアスは空間移動で避ける、そこを狙いバベルは空間移動して現れたベルギアスの目の前に行くとソーラービームを放つ。
ソーラービームはベルギアスの胴を貫きながら吹き飛ばす。
バベル「これが力の差だ。」
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