東方混純録♦︎次元を超えた希望   作:秘幻

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襲来と別れ★

バベルがベルギアスを吹き飛ばした後、その場に全員が集まる。

 

 

 

龍「奴をやったのか?」

 

 

 

王牙「俺がやりたかったぜ。くそっ!」

 

 

 

さくら「これで終わりですか?」

 

 

 

三人が聞くと影からスキアーが出て来て叫ぶ。

 

 

 

スキアー「まだ終わっちゃいねぇ!!後ろだ!!」

 

 

 

一同「「「「………!!」」」」

 

 

 

四人が後ろを向くと大量の雷が四人を襲う。

龍と王牙はバックステップで避け、バベルとさくらはサイドに避けるが………。

 

 

 

さくら「しまっ………グッ!!」

 

 

 

バベル「………!」

 

 

 

さくらが避けた方にはベルギアスが現れさくらを掴む。

出て来たベルギアスはボロボロだったがまだ動ける様だ。

 

 

 

ベルギアス『良い事を教えてやる!『イージスネットワーク』の在りかはここだ!!』

 

 

 

そう言うといつ現れたのか、地面から突き出ていた機械にさくらを押し付ける。すると「ピュィーーン」と言う音と共に地面から巨大な槍らしい物が現れる。押し付けられたさくらは全身から力を抜かれたかの様に地面に倒れ込む。

 

 

 

龍「さくら!!」

 

 

 

龍が走って行く。するとイージスネットワークから無数の雷撃があちこちに飛ぶ。それを避けながらスライディングをしてさくらを確保するとそこから空へと飛び立つ。

王牙達もその場から離れる。すると無数の雷撃を出していたイージスネットワークの頭上に謎のキューブが姿を現す。

 

 

 

 

一同「「「「………。」」」」

 

 

 

そのキューブの姿に全員が言葉を失う。キューブのデカさは最初に戦った戦艦の数倍はあろうデカさ、そして黒い面をよく見ると『ある物』が沢山突き出ていた。

黒色の足に手、人間の上半身………つまり、『人間のパーツ』が大量に集まって『それ』は出来ていたのである。絶句している全員の中でスキアーがやっとで口を開く。

 

 

 

スキアー「………マズイぞ………コイツは………!」

 

 

 

スキアーがそう言っているとバベルがキューブに向かって飛んでいく。いや、正確に言えば『キューブの前にいる人物』の所へ………。

その人物はローブを纏っていて背中には大剣を背負っていた。フードの中から見える顔は包帯でぐるぐる巻になっていて唯一見えている所が紅く光る左目だった。

バベルはその人物に近づくと話し始める。

 

 

 

バベル「………出て来たか、『裏世界を支配する程度の能力』。」

 

 

 

???「………。」

 

 

 

バベルに『裏世界を支配する程度の能力』と言われた人物の紅い目がバベルを見る。そこから滲み出る何かはとてもおぞましい物であった。

するとついにその人物が喋り始める。

 

 

 

???「………バベル、貴様とはもう合わないかと思っていたのだが………。」

 

 

 

若干エコーのかかった声が静かに響く。

バベルは笑みを浮かべながら続ける。

 

 

 

バベル「お前が探しているのは………『瀬戸尾 凌』だな?」

 

 

 

???「相変わらず物知りな奴だ。」

 

 

 

すると二人は睨み合う、そして二人の声が重なる。

 

 

 

 

バベル「『暗黒』の使いが………。」

???「か弱い闇が………。」

 

 

 

そう言うと暗黒の使いは大剣を取り出し、バベルはそれと似たような大剣を出す。

響く金属音、それはあちこちから出ているどの音よりも響いていた。

 

 

 

???「バベル、貴様はまた俺の『迷宮』に迷い込む。」

 

 

 

バベル「と言うことはまた抜け出してくると言うことだ。」

 

 

 

暗黒の使いは手をバベルの方へ向ける。するとバベルを中心に地面から大量の建物が突き出て来てその場に赤みを帯びたニューヨークの様な街並みが出来る。

これが『裏世界を支配する程度の能力』の正体、要するに自分の有利なフィールドを創り出すのがこの能力である。

 

 

 

???「人の真似ばかりすれば自分を失うぞ。」

 

 

 

そう言い暗黒の使いは手をスライドさせる。するとビルが二三個地面から離れ宙に浮くとバベルに向かって飛んで行く。バベルは大剣で弾く準備をするがその建物はバベルの所に着く前に『影の中に消えてしまう』。

 

 

 

???「か弱い闇が次から次へと………。」

 

 

 

暗黒の使いの紅い目が捉えたのは一人の闇だった。

 

 

 

スキアー「クカカ、俺もあのキューブに興味が出ただけさ。」

 

 

 

スキアーはそう言うと影の手を作り出し暗黒の使いに向けて伸ばす。

すると暗黒の使いはスキアーの影を大剣でまるで腕を切り落とす様に影を切る。

 

 

 

???「貴様にはまだ会ったことが無かったな。」

 

 

 

そう言うとバベルに向けていた手をスキアーに向ける。すると赤い車が二三台スキアーに向かって飛んでいく。それを避けた後再び影を飛ばす。

 

 

 

???「そんなスピードの攻撃が当たるか………グッ!?」

 

 

 

スキアーの飛ばした影を避けると避けた方向に弾幕が飛んで行き暗黒の使いはそれに被弾する。

飛ばした主はさっきまでぐったりしていた筈のさくらだった。

 

 

 

さくら「当たり………です。」

 

 

 

しかしまだ完全に力が戻っているわけでは無かった。暗黒の使いは「光に用はない!」と言うと電柱を飛ばす。それを龍が斬り捨てる。

 

 

 

龍「フェアプレーじゃ無いですよ。」

 

 

 

王牙「そうだ!!フェアプレーなら俺の方が出来てるな!!」

 

 

 

龍の後ろから現れた王牙は灼熱『サンシャインブラスト』を暗黒の使いに向けて放つ、太陽を連想させる弾幕が飛んで行く。しかし………。

 

 

 

???「………。」

 

 

 

暗黒の使いは再び手をスライドさせる。するとあちこちから浮かび上がったビル群が暗黒の使いの前に何十にもした壁を作る。

ビル群に着弾した弾幕は大爆発を起こす。

 

 

 

王牙「………やっぱ一撃じゃ………!?」

 

 

 

そう言いかけた王牙は自分の体を見て驚く。

………体が消えかけて来ているのである。

 

 

 

龍「これは………!?」

 

 

 

さくら「何が………起きて………!?」

 

 

 

体が消えかけているのは王牙だけでは無かった。龍にさくら、そしてバベルもスキアーもであった。

暗黒の使いも何が起きているのか分からない様子だったがこれをチャンスと見たのか、消えていくニューヨークの様な街並みと共に何処かへと消えてしまう。そして暗黒の使いの後ろにあったキューブもいつからなのか、その場にはいなかった。

 

 

 

想陰「ミッションコンプリートだ。お疲れだったな諸君!」

 

 

 

さくら「………!?あなたは………。」

 

 

 

暗黒の使いが消えたかと思った次には想陰が姿を現した。

 

 

 

龍「時間切れってどう言うことですか?」

 

 

 

龍が睨む様にして想陰を見る。

 

 

 

想陰「そのまんまの意味さ。『交わることの無い者達』を無理やり合わせたんだ。そりゃあデメリットとかもあるものさ。でしょ?バベルさん。」

 

 

 

バベル「………。」

 

 

 

バベルは無言で頷く。

その瞬間、スキアーの隣の瓦礫が動いたかと思った次の瞬間、ベルギアスがスキアーに向けて槍を投げた。ベルギアスは暗黒が現れた時には何をしていたのかは不明だが生きていたのは確かであった。

不意を突かれたスキアーはその槍に対応出来ない。すると………。

 

 

 

???「おっとぉ、そこでストップじゃベルギアス。」

 

 

 

スキアー「………!?」

 

 

 

いきなり目の前に出てきた鬼の女性にスキアーは驚く。スキアーだけではなくその場にいる全員がその人物の乱入に驚く。

 

 

 

 

ベルギアス『誰だ貴様は………。』

 

 

 

豊魅「言っとらんかったっけ?私の名前は鬼灯 豊鬽(ほおずき とよみ)じゃ、そこの………怪しい男が知っとる。」

 

 

 

豊魅と名乗った鬼は想陰をベルギアスの槍を素手で止めながら見る。

 

 

 

想陰「失礼な!これでもれっきとした人だったんだぞ?」

 

 

 

豊魅「鬼の私に言うなアホたれ。それよりも早よせい、コイツは止める………いや、『消しといて』やるからのぅ。」

 

 

 

想陰「はいはい、全くせっかちな人だ。」

 

 

 

王牙「おいちょっと待て!これで終わりーーー」

 

 

 

王牙言い終わる前に王牙達は光となって消えてしまった。つまり彼らは元の世界へ帰って行ったのだ。

彼らが消えると豊鬽は首をコキコキ鳴らしながら言う。

 

 

 

豊魅「ホンじゃ、やるかのぅ!!」

 

 

 

▽△▽△▽△▽△○△▽△▽△▽△▽

 

 

 

夜行「クソッ!後味悪すぎだっつーの!!」

 

 

 

バベル達が消えた後、夜行とアゲハは何故かこの世界に残っていた。

 

 

 

アゲハ「夜行ダメ、私達には目的がある。」

 

 

 

アゲハの言う目的、それはバベルから言い渡された命令であった。

 

 

 

夜行「あんな指令たかが知れてるだろーが、何が『幻想の民を殺す機械生物』だ!」

 

 

 

夜行は近くにあった石を蹴る。

そんな夜行の頭をアゲハは何故か撫でる。

 

 

 

アゲハ「いずれは『私達を殺しに来る』わ、なら倒すなら今よ。」

 

 

 

夜行「………チッ。」

 

 

 

舌打ちをすると二人は歩き出す。二人はワープしてくる残りの戦艦を殲滅していたのだ。そのせいで歩いていく二人の後ろには多くの残骸が転がっていた。

しばらく歩いて行くとバベル達が消えた場所にたどり着く。するとそこにはベルギアスであった残骸の上に座り酒を飲む女性がいた。

 

 

 

夜行「………?何だテメェ?」

 

 

 

夜行がガンを飛ばすとその女性は酒で少し赤くなった頬を見せながらこちらを向く。

 

 

 

豊魅「………なんじゃ?まだおったんか?」

 

 

 

 

アゲハ「………まだ?」

 

 

 

 

豊魅「そや、お前達バベルとやらの部下じゃろ?何でここにいる?」

 

 

 

 

豊魅の疑問に夜行は特に疑問も持たずに応答する。

 

 

 

 

夜行「『幻想の民を殺す機械生物』とやらをぶっ飛ばすのさ。」

 

 

 

そう言うと豊鬽は目を細める。

 

 

 

豊魅「『アグニス』と殺り合うのか?やめておけ。殺されるのがオチじゃ。」

 

 

 

アゲハ「………アグニス?」

 

 

 

豊魅「体長2m、対異人用殺戮生物兵器、第一次世界大戦中のヨーロッパが作った悪魔じゃ。」

 

 

 

アグニス………生物と機械の間を生きる兵器である。学習能力があり第一次世界大戦中のヨーロッパの国々が西洋の妖怪を恐れ作った兵器だ。今は起動していないが暗黒が持っている。

 

 

 

豊鬽「いずれは奴が全ての異人を殺すと言う計算で作られとる。」

 

 

 

そう言うと夜行は声を上げて笑う。

夜行のいきなりの笑いにアゲハと豊魅は驚く。

 

 

 

夜行「待ってろ『アグニス』!俺がお前の首を引き千切ってやる!」

 

 

 

そう言った夜行の目に映っていたのは何だったのか………誰も知ることは無いだろう………。

戦いは続いて行く。

『暗黒』がこの世に帰って来た、それは世界が闇に沈む前兆でもありそれと同時に『英雄』達が立ち上がる時でもあった。




これで〜鳥の希望の章〜は終わりです!お疲れ様でした!!
え?何だこの終わり方はですか?これがここのルールって感じです。σ(^_^;)
この後も続いて行きます、まぁ世代交代みたいな感じです。誤字や脱字は報告を下さいね。

コラボ本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました!!(((o(*゚▽゚*)o)))


☆オマケ………?☆


『第一次全世界大戦〜東方絶望録〜』バベルの挿絵です!
本物の挿絵はバベル軍さんの東方闘技場にあります。まぁ混純録版のバベルとでも見てくれれば幸いです。(絶対向こうの方がバベルに近いよ………。(^_^;) )



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