月日不明・1012wd幻想郷………・散策開始。
L46………R64………G66………確認、身元『妖 神人(あやかし かみと)』、エリアG66より確認、補足対象に設定・直ちに………
『捕獲』せよ。
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神人「………。」
俺は今木の上にいる、え?理由か?理由は知らん。体が勝手に動いたんだ。そして気付けばこんな所にいる。何でこんな事になっちまったのか………。そう考えていると男の声がした。
想陰「実はだね、クリエイターは今日お休みなんだよ。」
神人「………誰だあんた?」
俺が後ろを振り向くと声の主がいた、白いコートに白い帽子を被っている男が宙に浮きながらこちらを見ながら笑っている、明らかにここらの住民とかじゃない。
想陰「俺の名は想陰、俺は違う幻想郷から来たものでな。………と言うより、本当にここ古いな。驚いたわ。」
想陰と名乗る男はそう言いながら辺りを見回す。しかし何言ってんだこいつは?違う幻想郷?疑問が頭の中でぐるぐるしていたがやがて想陰が再び喋り始める。
想陰「で、唐突になんだけど君には一緒に来て欲しいんだよね〜。こう言うのを確か………誘拐って言ったっけ?それとも神隠し?」
神人「それどっちにしろ悪い意味のものしかねえだろ、残念だが断る。」
誘拐は無理やり連れてかれる事だし神隠しなんか俺の所に似た様なのいるけどお断りだ。
想陰「そんな事言われてもなぁ………無理やり連れてっちゃうけどね!」
そう言うと帽子を抑えこちらを見る、明らかに敵対意識の様なものを感じる。ならこちらだって。
神人「悪いけど連れて行かれる程やわじゃねぇよ!」
俺はそう言うなり神威を振る、男は簡単に腹を裂かれる。思ってたよりも弱い?そう思ってしまった、俺が『気付いてなかった』だけで………。
神人「………なっ!?」
想陰「………ふふ、ざーんねん、それじゃあまた今度。次はあっちの幻想郷でね。」
腹を斬られそれどころじゃ無いはずの想陰は笑いながら言う、今俺の身に起こっていることはあまりにも唐突で自分すら気付けなかった。自分の体に黒い玉が現れたと思った瞬間に視界は暗くなった。クソッ!どうなって………ーーーーー
想陰「………まず一人。」
想陰は木の上に立ち帽子を抑えながら笑う。手を上げて自分の上空に指で星型をなぞるとその星が光を出し始める。
想陰「次はだーれっかな。」
想陰はそう言い残して光の中に消えた。
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神人「………ーーーーーはっ!?」
意識が戻りすぐに立ち上がる。ちょっと待て?大体何で俺は寝てたんだ?確かあの想陰とか言う野郎と戦おうとしてそれでーーーーーあぁ!思い出せない!とにかく今は落ち着くに限る。息を吸って吐き辺りを見回す、辺りの様子は視界が開けた木の上から一変、何処見渡しても竹しかない竹林にいた。何処を見ても本当に竹しかないな………。どちらにせよ行動を起こさなければ何も始まらない、俺はその場から歩き出した。行く当てなんで物はない、ただ歩いてるだけだ。………こんなんでいいのか俺は?そう思っていると後ろの方から足音が聞こえてきた。これは走ってるのか、足音もだんだん近づいてくる。そして………
神人「………ウサギ?」
俺の目の前を走りながらその少女は姿を現した。シャツにスカートの姿で髪はピンク色、そしてそのピンクの髪からウサギの耳が生えていた。類としては妖怪か。その少女は走っていたがやがて立ち止まるとその場で座り込んでしまった。どうしたんだ………?俺はその少女に近付く。
神人「おい、大丈夫か?」
???「………!近付くな!」
神人「………!危な!?」
少女は指から光る物を放つ、当たったら危険なのを感じバックステップで少女から距離を取る。これは明らかに何かに怯えているな、おそらくそれ程恐ろしい事に巻き込まれたか何かで精神が安定しなくて映る物全てが恐ろしい物に見えるんだろうな。しかし一体この子に何が起きたと言うんだ………?
神人「落ち着け、俺は敵じゃな………」
???「うるさいうるさい!!お前もあいつらと同んなじだ!今にもその皮膚の下から鉄の体が出て来るんだ!」
何!?とてつもなくグロテスクなこと聞いたけど?本当に何があったんだ!?
神人「俺は皮膚の下から鉄の体なんか出てこないし出てきたとしてもやりたくない、本当に何があったんだ?」
???「………ツッ!来るなぁ!」
近づこうとしたがやっぱり拒絶されてしまう、あの目、赤くなってる他に恐怖が浮かび出てる。こりゃダメか?そう考えていると地響きが起きる、火山が爆発した様な地響きではない、巨人が歩いて来る様な地響きである。
神人「………チッこれはこっちに来てるな、まさかこの少女が言ってた奴のことか?」
なら会いたくないな、皮膚の下から鉄の体を出す奴なんてゴメンだ。俺はその場から離れようとしたが未だに座ったままさっきよりも顔が青くなってる少女を見ると………クソッ!まだここの事も何も知らないのに何でこんな事に!心の中で想陰に舌打ちをしながら少女に走って近付く。勿論光の弾を撃ってくるが構ってらんない。弾を避け一気に近付き少女の胸ぐらを掴み引き寄せる。
???「………いやっ!」
神人「嫌じゃねぇ!」
そう言って俺は少女の頬に平手打ちする、パチン!と言う音が地響きがする中響く。少女は自分が何されたのか分かってないかの様に呆然としている。
神人「お前が俺をどう思ってもいい!怪物でも何とでも思え!だけど今はついて来い!俺はお前を見捨てる気はねぇ!」
???「………………………。」
少しの間呆然としていたがやがて目から恐怖の色が消えるのが分かった、喋ってはくれないがこちらを見て首を縦に振る。
神人「………やっとか、ほら立て、急ぐぞ!」
???「………………………。」
こうしてる間にも地響きが大きくなってる。夜だから視界が悪いせいで何が近づいて来てるのか分からない。二人して地響きがする方と反対の方に向かって走る。しかし何だ?この少女の話と今起きてる状況を見ると………妖怪と言うには何か違う、何だ?
???「………こっち。」
神人「………!そこか!」
しばらく走っていると大きな岩が土から突き出てる所を見つける。大きいと言ってもそれ程ではないが二人で隠れるには十分だった。
そこに身を潜める。地響きはどんどん大きくなっていきついに俺らの前にその地響きを起こしてる奴が姿を現す。
全長5〜6mはありそうな鉄の化け物だった。ハマグリのような形に足が生えた様な形だが迫力があった。足だけでも横が人二人分ある。ハマグリのような頭には四つの赤い光る点がくっついていてそれが目玉の様に動いている、と言うよりあれがあいつの目玉か?何もかも謎に包まれた奴だが分かるのは一つ、こいつは生物なんかじゃない事だ。
しばらく止まって目玉らしき物を動かしていたが諦めたのか180度回転すると再び歩き出す。地響きがだんだんと離れていく。
神人「何とかまいた………か?」
俺はそう言い少女を見る。まだ怖がってる様だがさっきよりはマシになってる。………どの道俺にはこの少女が必要か、この世界を知るためにも………。
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月日不明・3360wd幻想郷………・目標確認。
想鵐「………はぁ。」
僕は今博麗神社の境内で夜空を眺めていた。神社では少人数だが宴会が開かれている。酒の飲み過ぎか、体が熱くなっていた僕は境内に出て風に当たっていた。
霊夢「………何?もうリタイアかしら?」
想鵐「………いや、今日は調子悪いのかなぁ?」
後ろを向くと霊夢が立っていた。正直言えば無理やり飲まされた感があったが………。そう思っていた所で前から声がかかる。
想陰「男女2人で夜空か、青春と言ったかな?」
想鵐「誰?」
再び目の前を向くとさっきまで誰もいなかった筈なのにそこには白いコートに白い帽子を被った男が顔に笑みを浮かべながら立っていた。
想陰「始めまして想鵐くん、俺の名は想陰、違う幻想郷から来た者だ。」
想鵐「………違う?」
この男が何を言っているのか分からなかったがこの男はここの住民では無いらしい。
霊夢「………想鵐、こいつ危険よ。」
想鵐「巫女の勘か?」
霊夢「そう。」
想陰「おやおや、まさか危険と言われるとは………まぁ確かに神隠しか誘拐をしたから言われるか。」
男は笑いながら近づいてくる。それを見て霊夢が俺の前に立つ。
想陰「面倒だから一言で言おう。白野 想鵐、俺と一緒に来い。」
霊夢「誰があんたになんか渡すか。」
霊夢はそう言い札を取り出す。しかし想陰は「やれやれ」と言って手を伸ばす動作をするだけだったが………
霊夢「………!?想鵐!!」
想鵐「!?どうなってーーーーー………」
想陰が手を伸ばした瞬間に俺は黒い何かに飲み込まれて意識を失った。
霊夢「想鵐………?あんた、想鵐を何処へやった!?」
想陰「想鵐には僕らが管理している世界へ招待したのさ。」
霊夢「ふざけないで頂戴、想鵐をここに出して。」
想陰「残念だが無理だ、彼には仕事をしてもらなわければならないしな、と言うわけさよなら。」
想陰はそう言うと自分の上に星を描きその星から出た光に包み込まれて消えてしまった。
霊夢「………想鵐………。」
その場には取り残された霊夢と神社の賑わいが響くだけだった。
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想鵐「………………?」
僕は何故か寝転がっていた、空は青………くなく何故か天井が広がっていた。
想鵐「………えーと、何の用?」
目に映っていたのは天井だけでなく数人の妖精メイドの顔だった。
妖精メイド「………!」
妖精メイド達は驚き顔をして僕から離れ警戒する。ここは恐らく紅魔館の中だな。あの男が言った事が本当ならば………
ここの住民は僕の知ってる住民じゃない。
想鵐「にしても………。」
様子が変だ。いや、僕が倒れてる時点でだいぶ変だが………何か騒がしい。俺は立ち上がり妖精メイドに聞く。
想鵐「今ここで何が起きてるか教えてくれないかな?」
妖精メイド「………。」
相変わらずこちらを睨んだまま………まぁ当然の反応だろうけど。困っている所に彼女達よりも背が高いメイドが現れた。………咲夜か。
咲夜「誰かしら、私達は今貴方の相手をしていられないのだけれど………。」
想鵐「あー………その事なんだが………!」
咲夜を説得しようと咲夜の方を向いた瞬間、僕の目には咲夜の少し後ろの天井に張り付いている化け物が映った。人型で体が鉄で出来ている、手はデカイハサミの片方の様な刃が指の様についている。そいつは今にも咲夜に襲いかかろうとしていた。
想鵐「………!伏せろ!」
咲夜「………!あいつはーーーーちょっ!?」
咲夜を押し倒し散乱『分鳥』を放つ。それと同時に飛びかかって来ていた化け物は分鳥を正面から食らい頭が吹き飛び体はそのまま床に当たり動かなくなる。近くに落ちた化け物の体を見ると恐ろしさが体を伝う、こんな巨大な指で斬られたら………想像したくない。化け物の体を見ながらそう思っていると下から声がかかった。
咲夜「………大胆な事してくれるわね。」
想鵐「?………あぁ!すまん!」
慌ててどく。ヤバい、怒ってるかな?そう思っていたが咲夜は立ち上がるとしまったと言いながら指を鳴らし消えてしまった。
想鵐「………?………とにかく。」
そう言い妖精メイドの方を向く。妖精メイド達は後退りをする。多少嫌われても仕方ない………か………。
想鵐「お前達の主人に合わしてくれないかな。」