想鵐「『自分』を捨てた奴に『本当の強さ』は無い!!」
そう言うと左側の鎖を撃つ。
すると鎖に繋がれていてぶら下がっていた箱が落下して来てデストロイヤーの右手を封じる。
デストロイヤー「ニャニィ!?」
デストロイヤーが必死に右手を抜こうとしている横を通り抜け妖夢の所へ行くそして………。
妖夢「ひっ!?何するんですか!?」
妖夢に銃を向ける。
想鵐「動くなよ!」
そう言うと発砲し妖夢の鎖を断ち切る。
鎖を外された妖夢は支えを失い体制が崩れるがそれを想鵐が支える。
妖夢「あ、ありがとうございます。」
想鵐「どういたしまして、それとこれちょっと借りるよ?」
そう言うと想鵐は妖夢の刀を片方借りる。
その時物が壊れる音がして振り返るとデストロイヤーが手を取り出した所だった。
デストロイヤー「無駄だ無駄!!誰モ理解ナンカシナイ!!」
吠えるデストロイヤーの方を向き腰に刀を近づけると膝を少し曲げ何処かの剣士の様な体制を取る。
それを見たデストロイヤーはこちらに向かって走ってくる。
想鵐「理解されないのなら………『自分を信じる事ぐらいしろ』!!」
そう言い刀の柄に手を乗せる、その時想鵐以外の2人はあるものを見た。想鵐と並び踊りの体制を取る少女を………。
デストロイヤー「ソンナ………ソンナ………。」
弱気になった瞬間を狙い想鵐は一気にデストロイヤーとの距離を取る、そして剣を鞘から抜くとーーー
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一筋の閃光がデストロイヤーの体を両断する。
デストロイヤーは上半身が崩れ落ち下半身が大量の血を噴出する。
デストロイヤー「アァ………アァ………。」
唸りながら倒れ朦朧としているデストロイヤーの視界には箱がぶら下がっている天井と、そしてこちらを見てくる少女の顔だった。
少女の顔は半透明だが笑っていた。笑ながら………涙を流していた。
デストロイヤー「………いたんだ。 いて………くれたんだね………。」
デストロイヤーの目から水が一雫流れるとそれは地面につき少女と共に消えた。
デストロイヤーは命を引き取ったのである。
想鵐「………お前は『一人』なんかじゃ無かったんだよ。あの子はずっと………お前を見てたのさ。」
想鵐はデストロイヤーだった死体を見ながらそう言う。すると妖夢が口を開く。
妖夢「彼女もこれを望んでいたのでしょう………あなたはそれを気付かせてあげられた、感激です。」
想鵐「そりゃどうも。それじゃあ………。」
そう言うと想鵐は刀を妖夢に返す。
この時想鵐は全てが分かってしまった。『ここの正体』が。
想鵐「僕も『自分の世界』へ帰るよ。」
そう言うと妖夢は想鵐に向かって微笑んだ。
妖夢「そうですね、私は『ここにいますから』。」
想鵐「それは心強いな。」
想鵐は笑みを浮かべながら消え始めた自分の体に気付く。
消えていく体、そして意識。朦朧とし始めた意識の中で想鵐の視界にはこちらを見ながら笑う『二人』の少女の姿が映っていた………。
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想鵐「………!?」
目を覚ますといつもの天井が視界に飛び込んでくる。あぁ、戻って来れたのか。
想鵐「………本当に夢だったのか?………ん?」
想鵐は状態を起こし目をこすろうとした時自分が『何か』を握っていることに気が付いた。
手に握っていたのは、二つの人形だった。一つは綺麗な踊り子、もう一つは楽しそうにお手玉をしているピエロの人形だった。
想鵐「………ふ、楽しそうじゃないか。」
微笑みながらそう言うと想鵐は立ち上がり持っていた二つの人形を棚に飾った。
想鵐「せめてここでぐらいは幸せになりな。」
人形に向かってそう呟くと再び想鵐は布団に入り寝に入った。
隣同士に並んだ人形は月の光を浴びながらその綺麗な塗装を光らせていた。
good end
謎の声:
………おや!無事にお帰りですか?
………そうですか、それはさぞ大変でしたねぇ。お疲れ様でした。
あなたは終わりましたが『悪夢』は続きます。そう、人の心に『不安』や『恐怖』がある限り………。
またのご来夢をお待ちしてます………フフフ………ハハハハハ!!