東方混純録♦︎次元を超えた希望   作:秘幻

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プラン

 

魔界………普段は見ることの出来ない光景や住民がいる場所、周りは赤紫色な物が多くいかにも魔界らしさを出していた。

そして静かだった魔界の空気を巨大な爆発が破る。

 

 

 

???「………!!」

 

 

 

爆心地にいたのは暗黒の使い、そして今まさに戦闘中であった。相手は………。

 

 

 

四季「罪符『彷徨える大罪』!!」

 

 

 

四季 映姫 ヤマザナドゥ、閻魔である。

彼女は上から急降下して行き弾幕を放つ。放たれた弾幕は暗黒の使いが作り出した赤色の野球場によって暗黒の使いに届くことはなく、その野球場は四季に向けて飛んで行く。

 

 

 

四季「………!」

 

 

 

それを他の弾幕を一点に集中させ穴を作りそこから抜け出す。すると赤色の鉄球が飛んで来て四季を吹き飛ばす。

 

 

 

四季「ガッ!!」

 

 

 

四季は魔界の壁に激突する。既に四季の体はボロボロで閻魔の印でもあろう帽子も何処かへ落としたのか被っていない。

動けない四季に向け車を衝突させようとしたその時、上から雨の様に弾幕が降り注ぐ。

 

 

 

???「!!」

 

 

 

飛ばそうとしていた車を頭上に浮かべ盾にする。すると車は爆発し炎上する。

 

 

 

???「………凌!!」

 

 

 

凌「食らえガウスカノン!!」

 

 

 

上から来た凌は指から電磁波の粒子砲を撃つ。それを暗黒の使いはかわすと凌に向けて大量のビルを飛ばす。

凌に向かって飛んで行くビル群は凌の持つ刀『時雨』によって両断される。しかしその両断されたビルの影の一つから暗黒の使いは現れ背中にしょっている大剣を手に取ると気づいていない凌に向けて振り下ろす。

 

 

 

 

凌「………!」

 

 

 

 

間一髪、暗黒の使いが振り下ろした大剣を時雨を使い防ぐ。だが暗黒の使いは凌の溝に蹴りを入れ凌を地面に衝突させる。

凌が衝突し土煙が上がる所に二三本の電柱がガガガガ!!と言う音を立てながら突き刺さり最後に灯油が入った大きな缶が電柱の一つに刺さり爆発を起こす。

爆炎が上がっている所を宙に浮かびながら見ていた暗黒の使いだったが爆炎の中から飛んできた水神槍に貫かれるとそのまま槍と共に壁に煙を上げながら衝突する。

 

 

 

 

凌「………ハァ………ハァ………四季!何処だ!」

 

 

 

爆炎から出てきた凌は四季の名前を呼ぶ、しかし帰って来たのは言葉では無く弾幕だった。

 

 

 

凌「………!?」

 

 

 

慌てて空中に逃げる、すると弾幕を撃って来た人物の姿が映る。

 

 

 

凌「………チッ!」

 

 

 

アリス「………。」

 

 

 

空中に上がった凌を待ち構えていたのはアリスだった。

アリスは人形を使い次々と攻撃を仕掛けてくる。

 

 

 

凌「グッ!卑怯な!!」

 

 

 

凌はそれを避けアリスに向かって行くと刀で峰打ちをする。

峰打ちをされたアリスは落ちて行く。アリスを拾おうと高度を下げた瞬間、横っ腹に衝撃が来る。

 

 

 

凌「………!次から次へと!!」

 

 

 

凌は横っ腹を抑えながら刀を構える。すると鎌を持った女性が斬りかかってくる。

 

 

 

小町「………。」

 

 

 

四季の部下の小町だった。しかしいつもの彼女ではなかった。その理由は………。

 

 

 

凌「グッ………目を覚ませ!!」

 

 

 

凌はそう言うと小町を蹴り飛ばす。

さっきのアリスもそうだったが彼女達からは紫色の靄が出ていて目は透明な紫色に染まっていた。

凌は気絶している四季を探し見つけるとその場から一旦離れることにした。自分一人なら何とかなる物の、今の自分には仲間がいる。それに二人に対して三人と来ている。これは不利だ。

戦線離脱しようと飛び立つとそこを狙い殴りかかってくる影が………。

 

 

 

凌「お前もか!!」

 

 

 

凌は殴りかかってくる気配を感じ四季を肩に背負うと片手でその殴りを受け止める。

殴って来たのは慧音だった。

 

 

 

慧音「………。」

 

 

 

慧音もやはり靄が出ている。

凌は慧音を払い再び高度を上げて行く。下をチラリと見るとさっきの三人が追って来る。

 

 

 

凌「魔界から出れれば………!」

 

 

 

再び前を向くと暗黒の使いが空高くにいてこちらに向かって電車を投げつけて来る。

暗黒の使いの腕力を疑う程のスピードで電車は飛んでくる。避ける為少しスピードを落とした次の瞬間………。

 

 

 

凌「!?しまった!!」

 

 

 

下から追って来ていた三人が凌を捕まえる。

落下速度も加わりながら迫ってくる電車、四季を肩に背負っている為三人を振り払うのに一苦労かかる、まさに危険な一瞬、しかしその一瞬は電車が爆ぜた事によって回避される。

 

 

 

凌「………!?」

 

 

 

??「食らえぇぇぇ!!」

 

 

 

???「………!?」

 

 

 

暗黒の使いは空間の歪みに巻き込まれ吹き飛ぶ。

そして凌を捕まえている三人をその人物は振り払い凌と四季を持ち上げ上昇して行く。

 

 

 

凌「………!へぇ………まさかここで会えるとは………。」

 

 

 

凌は自分を助け出した人物の顔を見ながらにやける。

 

 

 

 

創夜「俺は会いたくなかったよ。」

 

 

 

凌を助けたのは凌の息子、創夜だった。創夜は凌と四季を抱えたまま魔界から脱出する。

途中まで追って来ていた三人だったが追いつけないと判断したのか、そのまま止まり地面に降りる。

 

 

 

???「………誤算だ。」

 

 

 

地面に衝突し土煙を上げていた暗黒の使いは首をコキコキ鳴らしながら立ち上がる。三人はその周辺に降りてくる。

 

 

 

???「だがいい、奴を殺る時間はまだある。」

 

 

 

暗黒の使いはそう言うと地面に手をつける。するとアリス、小町、慧音の足元から透明で赤い水たまりが現れその中から薔薇の茎が大量に出て来てアリス達の手足などを掴むとそのまま水たまりの中へと沈んで行く。

アリス達をしまい終わった暗黒の使いは立ち上がり歩き始める。

 

 

 

???「逃がしはしないぞ………瀬戸尾 凌………。」

 

 

 

△▽△▽△▽△▽△○△▽△▽△▽△▽△▽△

 

 

 

凌「いや〜助かった、ありがとな。」

 

 

 

魔界から脱出した凌達は人里に行きそこで部屋を借りて休憩をする。四季は今だに意識が戻らない為布団に寝かせている。

包帯を体に巻き笑ながら創夜に話しかける。

しかし窓際に座っている創夜の一言はキツかった。

 

 

 

創夜「別にあんたを助ける気なんか無かった。」

 

 

 

凌「おいおい、また随分と嫌われたモンだな俺も………。」

 

 

 

そう言うと創夜は「ふんっ」と鼻を鳴らし部屋を出て行く。創夜が出て行った後小さくため息をつくと女性の声が出る。

 

 

 

四季「………嫌われてるんですね。」

 

 

 

凌「………起きて聞いてたんだろ?」

 

 

 

四季「………すいません。」

 

 

 

目を開いた四季は舌を出しいたずらっ子の様な顔をして笑う。

 

 

 

凌「盗み聞きとは随分と変な事してくれるな?」

 

 

 

四季「いいじゃ無いですか、それよりも仲悪いんですか?」

 

 

 

四季は体を起こし凌に聞く。

 

 

 

凌「反抗期なんだろきっと、何処の子にもあることさ。」

 

 

 

四季「………と言ってる割には悲しそうですね。」

 

 

 

四季は頭を抱えて唸っている凌を見ながらそう言う。

 

 

 

凌「当たり前だ。息子に言われる一言ってのは以外と刺さる物さ。」

 

 

 

凌のげんなりした顔を見て四季はクスクスっと笑う。しかしその後真面目な顔をして話し始める。

 

 

 

四季「親子と言うことに特に言う気は無いですが今はそう言うのは無しの方がいいです。仮にもあなたは『命を狙われている』訳ですし、奴は私の部下を手中に入れています。私もあまり率先して戦えません。」

 

 

 

四季はそう言うが凌は「いや、」と言いながら首を振る。

 

 

 

凌「俺はあいつを自分の息子として見る気さ。それに………。」

 

 

 

凌はそう言いながら窓から外を見る。満月だった筈の月は今は少しかけている。

 

 

 

凌「『どれだけ大きくなっても息子を守ってやるのが親の役目』って奴さ。」

 

 

 

そう言いながら月を見る凌の目は月明かりを受け光っていた。




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