夜行「………やっと会えたな………アグニス!!」
零侍達が立ち去った後の夜の森、夜行とアゲハはアグニスと遭遇する事に成功した。
月をバックに立つその姿はまさしく死を運ぶ者の姿だった。
アグニスのグラスの様な目が光り二人の姿を捉えると両手を針に変える。
アゲハ「ここで終わらせて帰ろう。」
夜行「分かってる、そんなことよぉ!!」
そう言うと夜行は鎌、『死之國』を出しアグニスに向かって走り出す。
アグニスは走って来る夜行に向けて針の手を伸ばす。夜行はその針を避ける。針は地面に刺さると地面に小さなクレーターができる。
ただの針では無い事が分かった。どうやら針に波動を纏わせている様だ。
夜行「俺の鎌の餌食になりな!!」
そう言うとジャンプしアグニスの上に上がると体を回転させながら鎌をアグニスに向けて振り下ろす。しかしアグニスはもう片方の針で死之國の攻撃を防ぐ。
夜行「チッ!」
アグニスを足場にしてさらに高く飛び上がる。するとアグニスは急にヤクザ座りをしたかと思った瞬間、地面を砕くほどの脚力で飛び上がり宙にいる夜行の隣に来ると針から手に変えて夜行の顔面を掴む、そして夜行を掴んだまま体を二三回転さて威力をつけた後に夜行を投げる。
投げられた夜行は吹き飛び周りの木々をへし折りながら地面に衝突する。
夜行「がっ!?」
アグニスは地面に降りる。その瞬間、アグニスの顔が爆発する。
アゲハ「首さえ取れれば………!」
アゲハはアグニスの顔に向けて無数の弾幕を撃ち込む。
アグニスの顔から煙が出ているがダメージはあまり受けていなさそうだ。
『ヴン!!』
アグニスは手の形を変えるとアゲハに向ける。するとドドドド!と言う音と共に炎に包まれた弾丸が飛んでくる。
アゲハ「グッ!」
アゲハは横移動でアグニスのガトリング攻撃を避けながら弾幕をアグニスに放つ。
するとアグニスはサイドステップで避けた後に追撃で炎弾を撃って来る。アゲハはそれを避けるがあることに気づく。
アゲハ(性能が………上がってる?)
とっさに木の陰に隠れる。炎弾とは言え木を貫くことは無い様だ。
夜行「後ろがガラ空きだぜ!!」
アゲハに狙いをつけていたアグニスを夜行が後ろから斬る。
アグニスの背中に傷がつく。傷口から壊れた機械の出す稲妻と肉が見える。
夜行「やっぱ聞いた通りか………。」
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夜行「一体何者なんだ?その『アグニス』とやらは………。」
バベルがこの世界から立ち去る前、つまりクレビアス艦隊との戦いが始まる前に夜行とアゲハはバベルから色々と話を聞かされていた。
バベル「敵との戦いで学習をし、より効率良く勝つ方法を見つける。それが対異人用殺戮生物兵器『アグニス』だ。『者』と言って良いのかは………判断出来ないがな。」
アゲハ「何故わざわざそんな物を相手する必要があるのですか?」
アゲハの質問も最もだ。アグニスから見ればアゲハや夜行も殺戮対象の異人である。下手をすればバベルも対象であるだろう。
バベル「そうだ、『何もされてなければ』だがな。」
夜行「は?どういうこったそりゃ?」
バベル「アグニスは今『暗黒』が持っている。『暗黒』はアグニスを使って異人や英雄などを集めようとしているのさ。」
夜行「おいおい………めんどくせぇ事になって来やがったな………って良く考えたらそんな事は無理だろ?」
異人なら幻想郷にいる奴らでもそうだ、だが英雄は違う。
英雄、それは他の世界から来た者達をこの世界では一般的に指している。神が他の世界から連れて来るかその他の方法でしか会うことが出来ない。
バベル「『世界』と言う枠に囚われているなら無理だ。だが『暗黒』はその枠を無くすことによって他の世界にまで闇の手を伸ばせる様になったのだ。いずれ我らの世界にも来るだろう………。」
アゲハ「………と言うことは『アグニス』はその始まりにしか過ぎない………?」
アゲハがそう言うとバベルが頷く。
バベル「どうせ相手するのなら今でも変わらん。やるなら徹底的にと言う物だ。」
そう言うとバベルは目を怪しく光らせながら笑った。
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夜行「ラアアアアア!!」
夜行はアグニスの目の前に行くと見えない速さでアグニスを斬る。
『ヴン!!』
アグニスはバックステップで夜行から距離を取るが後ろで待っていたアゲハに弾幕を撃ち込まれ地面に土煙を上げながら倒れる。
夜行「フン!雑魚が。」
夜行は動かなくなったアグニスの顔を勢い良く蹴る。ガン!と言う金属音が森の中で響く、しかしアグニスは死んだのか動かない。
アゲハ「これで任務完了、帰りましょ夜行。」
夜行「分かってるっつーの。」
そう言うと二人は歩き出す。
夜行「そういやどうやって帰るんだ?」
アゲハ「迎えが来てくれるらしいわ。それまで………!?」
夜行「!?アゲハ!?」
夜行の隣を歩いていたアゲハがいきなり宙に浮く。
夜行はとっさに後ろを見たが見えたのはこちらに向かって振られた大きな足だった。
夜行「ガッ!?」
夜行はキックをくらい吹き飛ぶ。アゲハは後ろから首を掴まれて持ち上げられていた。
『ヴン!』
アゲハ「何で………コイツ………。」
物凄い力で首を締め付けられて行く。死んだ筈のアグニスがアゲハを掴んでいたのだ。
二人の目を欺いて死んだふりをしていたのはかなりの技術力である。
アゲハ「ア………ガ………。」
苦しい、首からアグニスの手を離そうとアグニスの手を掴むがかなりの握力で締め付けているので外せない。
夜行「アゲハを離せクソがぁ!!」
起き上がった夜行は死之國をアグニスに向けて飛ばす。
しかしアグニスはそれをうつ伏せに近い状態で避ける、そして低い体制のまま死之國についているワイヤーを掴むと立ち上がり引っ張る。
夜行「なっ!?」
引っ張られたワイヤーは夜行に繋がっているので連動して夜行がアグニスに向かって飛んでいく。
飛んできた夜行の溝に膝蹴りを入れて宙に上げる。そして気を失いかけているアゲハを夜行に向けて投げる。
夜行「グッ!」
夜行はアゲハをキャッチする。するとアグニスがジャンプし夜行達の上に来る。そして片足を上げる。これは………!
夜行「………!」
とっさに夜行はアゲハを投げる。その次の瞬間、アグニスのかかと落としが夜行の背中に直撃する。
かかと落としを食らった夜行は地面に激突する。動けない夜行の横にズン!と言う着地音を鳴らしながらアグニスは降り立つ。
夜行(ヤバッ………動けねぇ………!)
アグニスが手を針に変えてこちらに向ける。そして………。
ザシュ!!
夜行「ウッ!ガアアアア!!」
夜行はアグニスが針を自分の体に刺す瞬間に体をずらしなんとか心臓への直撃を避ける。
しかし肩を針で貫かれてしまった。アグニスは針を抜くともう片方の手で倒れている夜行を抑えて再び針を構える。とどめを刺す気だ。
夜行「………調子乗ってんじゃねぇぞノッポ野郎!!」
そう言うと夜行はワイヤーを巻き始める。
するとそれに連れられて死之國が飛んで来る。
飛んできた死之國はアグニスの顔に直撃する。
『ヴヴン!?』
顔に死之國が当たったアグニスはいきなりの事に驚き手の力を緩める。そしてその少しの隙を狙い夜行はアグニスを蹴り飛ばす。
蹴り飛ばした後に夜行は立ち上がるとアゲハの元へ行きアゲハを担ぎ上げる。そして走り出そうとしたその時、夜行の足に何かが刺さる。
夜行「………!次から次へと!!」
足に針が刺さったままだが抜いている暇は無い。急いでその場から離れる。
『ヴン!』
起き上がったアグニスだったが夜行達を追うことはしなかった。いや、出来ないと判断したのだろう。
アグニスもだいぶボロボロにされてしまっていたからだ。アグニスは有効かつ戦略的な方法を選ぶ。その性格がそうさせたのだろう。
だがいずれは殺す、それがアグニスが出した答えだった。
これで全員出れたのかな?
やっと話が展開されてきました!これからも読んでくれることを期待してます!
誤字、脱字は連絡を( ´ ▽ ` )ノ
それでは皆さん、良いお年を!!(((o(*゚▽゚*)o)))