東方混純録♦︎次元を超えた希望   作:秘幻

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〜風の希望の章〜少し休憩させてもらいます(>人<;)
今回は絶望録の二次創作です。また、〜月の希望の章〜の世界観を少し見てもらいます。
「別に見なくていいや。」と言う方は見なくても恐らく〜風の希望の章〜には影響無いので大丈夫だと思います。( ´ ▽ ` )ノ(グロ注意)
次からまた本編に入ります。


〜月の希望の章〜始まりの栞

第一次世界大戦争〜東方絶望録〜午後11:54…

 

 

 

バベル兵「我々はこれより侵入して来た賊を排除する!!一二◯◯時になったら一斉砲火を始める!!」

 

 

 

塹壕が作られている中バベル軍およそ二十三万はその時になるのを待った、そして一二◯◯時………。

 

 

 

バベル兵「一斉射撃、撃ぇ!!」

 

 

 

バベル兵達は合図と共に塹壕から一斉射撃を始める。

すると反対側からも一斉射撃が始まる。反対側から来る弾はバベル軍の塹壕に音を立てながら埋まる。

 

 

 

バベル兵「怯むな!!怯んで弾幕を薄くしたら押し切られるぞ!!」

 

 

 

▽△▽△▽△○△▽△▽△▽

 

 

 

バベル兵「伝令確認!一二◯◯時、我が軍は敵と交戦状態に突入!」

 

 

 

バベル兵「偵察より伝令!敵の数はおよそ二十二万と思われます!!」

 

 

 

それを聞き彼らの司令官は指示を出す。

 

 

 

ダークネスチルノ「そこで踏みとどまれ!あたい達の力を見せつけろ!!」

 

 

 

出木杉「………。」(ダークネスチルノには安定する様に薬を処方してはある。切れなければ問題無いな………。)

 

 

 

▽△▽△▽△○△▽△▽△▽

 

 

 

バベル砲兵長「二時の方向にセットせよ!!」

 

 

 

地面に描かれていた魔法陣が光り浮かび上がると45度に傾き二時の方向に向く。

 

 

 

バベル砲兵長「………撃ぇ!!」

 

 

 

砲兵長の合図と共にあちこちのバベル兵が「撃ぇ!!」と言う声と共に魔法陣が高速で回転し巨大な無数の魔法が放たれる。

放たれた魔法は飛んで行き地面に着弾と同時にドドドドと爆発する。着弾したのはこの砲台の下に設置された塹壕よりももっと向こう側。

 

 

 

バベル兵「………うちよりも数が少ないとはいえ見ると凄い迫力だな。」

 

 

 

砲台にいたバベル兵がそう呟く。

攻めてきている敵は実はバベル兵誰一人とも知らないのだ。知っているのは幹部であるダークチルノと出木杉だけである。

再び魔法攻撃で地面が爆ぜる。その時の閃光で見えるのはこちらに攻めて来る銃器を持ち黒い装備に身を包んだ敵兵の姿だった。その様子は彼らが出てくる謎の次元の亀裂を船と見るとまるでノルマンディー上陸作戦である。

 

 

 

バベル兵「………ん?」

 

 

 

目の良いバベル兵の一人が敵側で何かが行われているのに気づく。そしてそれを知ったバベル兵は下の塹壕にいる仲間に連絡をする。

 

 

 

バベル兵「爆撃機だ!爆撃機が来るぞ!!」

 

 

 

バベル兵達「来るぞ!!伏せろぉぉ!」

 

 

 

その次の瞬間、もの凄い爆音と共に塹壕があちこち吹き飛ばされる。塹壕だけでは無い。砲台にいたバベル兵も爆撃をくらい吹き飛ぶ。

 

 

 

バベル砲兵長「グッ………体制を立て直せ!!撃ぇ!!」

 

 

 

何とか体制を立て直し再び砲撃をする。

しかしあの爆撃機をどうにかしなければ再び爆撃されるだろう。

 

 

 

バベル砲兵長「航空部隊は何をしてる!?」

 

 

 

砲兵長が叫ぶ様にして聞く。

 

 

 

バベル兵「まだ到着には時間がかかります!」

 

 

 

バベル砲兵長「くそッ!持ちこたえろ!!」

 

 

 

バベル兵「狙撃兵!爆撃機を狙え!あの爆撃機それほどデカく無いし高度も無いぞ!」

 

 

 

爆撃機を狙うと言っても今は夜である。暗い中爆撃機を攻撃するのはかなり難しい。

完全にやられた、奴らは夜戦に持ち込んだのはジリジリとこちらの戦力を削るつもりだ。

 

 

 

▽△▽△▽△○△▽△▽△▽

 

 

 

バベル兵「防衛ライン、敵機の空爆を受け大打撃を受けてます!!」

 

 

 

バベル兵「敵の地上部隊今だに進軍している模様!」

 

 

 

その報告を聞くと出木杉は舌打ちをする。

 

 

 

出木杉「爆撃機とは………敵も随分とやってくれるな………。」

 

 

 

ダークネスチルノ「こちらの航空部隊が到着すれば問題は無いわ。それまで耐え切れる筈。」

 

 

 

そう言っていた所に新たな情報が入ってくる。

 

 

 

バベル兵「伝令!防衛ラインの東側より新たな敵を確認!数は十二万と思われ重兵器を使用していると思われます。」

 

 

 

その報告にダークネスチルノの表情が曇る。

 

 

 

ダークネスチルノ「そこまでしてこの世界を消したいのか?」

 

 

 

出木杉「向こうからすればこちらの存在は邪魔でしか無いのさ。」

 

 

 

しばらくブツブツと何かを言っていたダークネスチルノだったがやがて椅子から立ち上がる。

 

 

 

ダークネスチルノ「後の指揮は頼んだわ出木杉。」

 

 

 

出木杉「………行くのか?」

 

 

 

出木杉がそう言うとダークネスチルノはコクリと首を縦に振る。

 

 

 

出木杉「………分かった、後は任せろ。」

 

 

 

後ろから聞こえてくる出木杉の声に背を向けて歩く。目指すは防衛ラインの東側………。

 

 

 

▽△▽△▽△○△▽△▽△▽

 

 

 

バベル兵「クソッ!こっちからもか!!」

 

 

 

偵察として来ていたバベル兵数人は亀裂から出てくる新たな敵を確認していた。

どうやら防衛ラインの方に攻めている敵とは違う種族らしい。鎧を纏っているトロルの様な怪物達が亀裂から次々と出てくる。

 

 

 

バベル兵長「司令室からの連絡は?」

 

 

 

バベル兵「今だにありません!」

 

 

 

バベル兵長「クソッ!司令部は何をしている!!」

 

 

 

そう言った時、空から女性が降り立って来る。

 

 

 

ダークネスチルノ「待たせたわね。」

 

 

 

バベル兵長「なっ!?ダークネスチルノ様!?どうしてここに?と言うかその口調?」

 

 

 

兵長が驚いて聞くとダークネスチルノは素っ気なく返事を返す。

 

 

 

ダークネスチルノ「援軍よ。何か不満でも?」

 

 

 

そう言うと「いえ、そんなことは!!」と兵長は慌てて言う。

そんな兵長をよそにダークネスチルノは氷の刀を生成しながら指示を出す。

 

 

 

ダークネスチルノ「あたいはさいきょーだからあたいがあらかた片を付ける、あなた達はあたいの援護、良いわね?」

 

 

 

バベル兵長「りょ、了解!!」(本当にダークネスチルノ様なのか?)

 

 

 

ダークネスチルノはそう言うと氷の羽を伸ばし空へと勢い良く羽ばたく。

それを見送った後バベル兵長は振り返り部下に指示を出す。

 

 

 

バベル兵長「全員ダークネスチルノ様の援護、急げ!!」

 

 

 

▽△▽△▽△○△▽△▽△▽

 

 

 

「………来たわね。」

 

 

 

大量のトロルを召喚している亀裂の横で一人の女性がそう呟く。

その女性は白いゴスロリを着こなし目には中世の騎士の兜の一部の様な物を着けている。そして武器には洋風の服に似合わず薙刀である。

 

 

 

『アリシア、敵ノ大将ガ………。』

 

 

 

一匹のトロルがゴスロリ姿の女性にそう言う。

アリシアと呼ばれた女性は落ち着いた口調で指示を出す。

 

 

 

アリシア「相手は一匹だ。焦らず的確に殺れ。」

 

 

 

『分カッタ。』

 

 

 

そう言うとトロルは進軍している他のトロルに混ざっていく。

 

 

 

アリシア(ここで私は戦果を上げて『自由』になるんだ、あんな一匹に負ける訳にはいかない。)

 

 

 

そう思いながらアリシアは自分の首についている『秩序の枷』にそっと触れた。

 

 

 

▽△▽△▽△○△▽△▽△▽

 

 

 

『早イ!ハヤ………グオオオオ!!』

 

 

 

『ガアアアアア!!』

 

 

 

ダークネスチルノの演舞にトロルが次々と緑色の血をぶちまけながら斬り捨てられていく。

 

 

 

ダークネスチルノ「アハハハハハハ!!ミーンナマッカニソマルネ!ア、マチガエタ。ミドリダネ!」

 

 

 

………薬の効果は?と問いかけたくなる程数秒で薬の効果はノックアウトである。

 

 

 

『潰セ!タカガ一匹ダゾ!』

 

 

 

そう言うと一斉に襲いかかる、が………。

 

 

 

ダークネスチルノ「ムリダヨ!キャヒァァ!」

 

 

 

そう言うと弾幕を四方八方に放ち、トロル達を吹き飛ばす。

あらかた片付けたといった振る舞いをした次の瞬間、薙刀が振り落とされる。

 

 

 

ダークネスチルノ「………!ヘェ〜。」

 

 

 

薙刀を振り払いそちらを向く。

そこにはゴスロリ姿の女性が立っていた。

 

 

 

アイリス「………私の自由の為にここで死んで頂戴。」

 

 

 

ダークネスチルノ「タニンノジユウノタメニシヌナンテゴメンダネ。」

 

 

 

アイリス「………そう。」

 

 

 

そう言うと薙刀を構える。

いつからか来たのかバベル軍の援軍が到着しており戦闘はより一層激化していた。

 

 

 

ダークネスチルノ「サァサァサァ!!キレイナチシブキミセテネ!!」

 

 

 

そう言うとダークネスチルノは高く飛び上がり氷の刀をアイリスに向かって振り下ろす。

アイリスは薙刀を振ってそれを弾く。しかし薙刀の大振りであるのを利用しダークネスチルノは弾幕を放つ。

 

 

 

ダークネスチルノ「スキダラケダヨ!」

 

 

 

アイリス「………ぐっ!」

 

 

 

アイリスのいた場所が爆ぜる。

 

 

 

ダークネスチルノ「ナンダ、タイシタコトナカッ………!」

 

 

 

アイリスのいた場所を見下ろしていたダークネスチルノに向けて土煙の中から薙刀が飛んでくる。

ダークネスチルノはそれを首をかしげる様にして避ける。

 

 

 

ダークネスチルノ「………ナンダ、イキテルジャン。」

 

 

 

土煙が晴れていきそこからアイリスの姿が現れる。しかし服はボロボロで所々から血を出している。

アイリスは飛んでいるダークネスチルノを下から睨む。

 

 

 

ダークネスチルノ「モットモットコロシアオウ!!」

 

 

 

アイリス「………そうね、殺さなきゃね………。」

 

 

 

そう言うとアイリスは少し俯く。次の瞬間、アイリスの姿が豹変する。体は黒くなり足は一本の針の様になる。二本だった腕は肩からさらに二本の腕が現れ、四本の手の近くで四つ棒の様な物が光って現れたかと思うと薙刀になり四本の手がそれを掴む。

顔には中世の騎士の兜を被っている。その姿はまさにモンスターである。

 

 

 

ダークネスチルノ「ヘェ〜オモシロイネアナタ。」

 

 

 

アイリス『面白いのは今のうちよ。』

 

 

 

アイリスの声はエコーのかかった声になっていた。

アイリスは四本の腕を広げる。すると薙刀の刃の部分が光りビームの様な物が飛んでくる。

 

 

 

ダークネスチルノ「コレハ………!ツイビシテキテル!?」

 

 

 

ダークネスチルノは高度を上げながらビームから逃れようとする。

高度を上げていくダークネスチルノを逃がさんかの様にビームもついていく。

 

 

 

ダークネスチルノ「ムダダヨ!!」

 

 

 

そう言うとブラックアイス・ブロックを出してビームを防ぐ。

 

 

 

アイリス『………チッ。』

 

 

 

ダークネスチルノ「ソレジャアコレデバイバイダ。」

 

 

 

そう言うとダークネスチルノはアイリスに向かって急降下して行った。

 

 

 

▽△▽△▽△○△▽△▽△▽

 

 

 

バベル兵「防衛ライン、敵の殲滅に成功!防衛地点奪取!」

 

 

 

その報告に出木杉はフッと笑う。

 

 

 

出木杉「さてっ、後はダークネスチルノの帰還だけですね………バベル様。」

 

 

 

そう言いながら出木杉は後ろを向く。そこには怪しい笑みを浮かべながらバベルが立っていた。

 

 

 

バベル「我の軍勢に攻撃をしかけて来るとはな………で、その愚か者は何処所属だ?」

 

 

 

出木杉「………やはりと言いますか何と言いますか………攻めて来たのは『暗黒』の軍勢でした。恐らく即席の軍勢でしょうけど………。」

 

 

 

その言葉にその場にいたバベル兵の数人が驚きを顔に現す。

即席の軍勢とは言っていたが連絡を聞くにだいぶ連携が取れていたと言う。

しかし、バベルは特に驚く様子も無かった。やはり予想通りだったのだろう。

するとバベル兵の一人が連絡をする。

 

 

 

バベル兵「ダークネスチルノ様から伝令!東側も奪取!!」

 

 

 

出木杉「………作戦終了です。」

 

 

 

そう言ったがバベルは何か考え事をしていたのか、手を顎に当てて俯いていた。

 

 

 

▽△▽△▽△○△▽△▽△▽

 

 

 

ダークネスチルノ「ガンバッタワネ、ケドアンタノマケ。」

 

 

 

ダークネスチルノは勝ち誇った様にそう言う。

ダークネスチルノの伸ばしている腕の先にはアイリスが人の姿に戻り血だらけの状態で頭を掴まれ持ち上げられている所だった。

あの後激闘を繰り広げていたが力の差によりアイリスは敗れた。

周りのトロル達も今は動かない屍となり、辺りにはバベル兵が立っていた。

 

 

 

アイリス「………ち………く………しょう………。」

 

 

 

ダークネスチルノ「ダメダネ、オンナノコガソンナコトバヲツカッタラ!!」

 

 

 

そう言いながらダークネスチルノはアイリスを地面に叩きつける。

 

 

 

アイリス「ガハッ………!」

 

 

 

もはやアイリスに立ち上がる気力も無い。

地面に降り立ちアイリスに近づいたダークネスチルノは謎の音に気づく。

 

 

 

ダークネスチルノ「………ナニ?コノオトハ?」

 

 

 

音はアイリスの首についている枷から出ている。そう言いながらアイリスの顔を覗く。するとアイリスは涙を流し恐怖に怯えた顔をしていた。

 

 

 

アイリス「嫌………死にたくなーーー。」

 

 

 

その時、バシュ、と言う音と共に何かが飛び上がり地面に落ちる。

それがアイリスの『頭』であることに気づくのに時間がかからなかった。

アイリスの首についていた枷がアイリスの首を斬ったのだ。

 

 

 

ダークネスチルノ「………出木杉?コッチハオワッタ。」

 

 

 

そう連絡するとダークネスチルノは歩き出す。

この時ダークネスチルノが何を考えていたのかは誰にも分からない。相手に対する哀れみか、それとも嘲笑か、それとも………。

戦闘の終わった地にはポツリ、ポツリとまるで泣いている様にゆっくりと悲しげに雨が降り始めていた。





誤字、脱字などは連絡を( ´ ▽ ` )ノ
(世界観全く違うかも………。)
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