東方混純録♦︎次元を超えた希望   作:秘幻

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裏に咲く

博麗神社襲撃から数十時間、戦いを終えた零侍達は博麗神社で休憩をして………いた?

 

 

 

霊夢「ほら休まない!ちゃっちゃとやる!!」

 

 

 

創夜「戦闘終わった後に重労働とか………。」

 

 

 

凌「いやーーー………疲れる。」

 

 

 

創夜と零侍は鳥居を、零侍は境内を直していた。

まぁ確かにあれ程の戦いをしていたしこれぐらいの規模の損壊にはなると分かっていても三人はブツブツと何か言いながら修理をしていた。

 

 

 

霊夢「あんたらがここでドンパチを起こすからでしょ。………で、」

 

 

 

お茶をすすりながらそう言った後霊夢は後ろを向く。

そこには華扇と四季が休んでいた。

 

 

 

霊夢「何であんたらまでここにいるの?」

 

 

 

四季「それはですね………。」

 

 

 

少女説明中………。

 

 

 

霊夢「なるほど、なり行きで、ねぇ………。で、その『暗黒の使い』って奴はあの男を狙ってるの?」

 

 

 

霊夢はそう言いながら凌を指差す。

四季はコクリと頷く。

 

 

 

四季「どうやら二人には何かしらの因縁があるようですね、聞いて見ましたがしらばっくれましたよあの男。」

 

 

 

霊夢「ふーん、で、あんたの方の男はたまたま会ったと?」

 

 

 

霊夢は華扇の方に首を向ける。

 

 

 

華扇「えぇ、助けて貰ったのよ。けど彼にも問題がありそう………。」

 

 

 

霊夢「は?どう言うこと?」

 

 

 

華扇「彼は恐らくだけど妖怪の筈なのに、なんと言うか………『妖怪としての力が無い』のよ。」

 

 

 

霊夢「それはあんたの思い違いなんじゃ無いの?友達作りたいが為に………。」

 

 

 

華扇「ち、違わい!!」

 

 

 

そう言いながら華扇は頬を赤くする。その隣で四季もクスクスと笑っている。

 

 

 

華扇「と、とにかく!彼には剣術や体術も一般の人間よりもあるのよ、なのに固有の能力が無いなんておかしいわ。」

 

 

 

霊夢「けど暴走したか何かの時に羽が生えてたって聞いてるけど?」

 

 

 

霊夢が言っているのはアグニス撃破後の零侍の異変の事である。

 

 

 

霊夢「無意識の内に自分の力を押さえつけてるのかしら?」

 

 

 

四季「いえ、恐らく何者かによって制御されていると思います。」

 

 

 

華扇が「制御?」と聞くとコクリと頷く。

 

 

 

四季「零侍の暴走した時そうでしたが何かの力を感じました。恐らく外部からの圧力がかかっている危険性があります。」

 

 

 

そう言うと霊夢が「やっぱりね。」と言う。

 

 

 

霊夢「『暗黒の使い』とかあのデカ物にしろ何かしらの関係がある筈よ。それに零侍とか言う奴も含めて。」

 

 

 

華扇「じゃあどうするのよ?」

 

 

 

そう言うと霊夢はフッと笑う。

 

 

 

霊夢「もう手は打ってあるわ。そろそろ来る筈よ。」

 

 

 

四季「来るって事は人?」

 

 

 

そう言った次の瞬間、障子が勢い良く開けられ魔理沙がデカイ袋を抱えながら立っていた。しかも何か入っているようだ、中で何かがジタバタしている。

 

 

 

四季「………ま、魔理沙。それの中身は………?」

 

 

 

魔理沙「ん?これか?これはだな………。」

 

 

 

そう言いながら魔理沙は袋の口を開け逆さまにする。

すると「キャン!!」と言う声を上げながら白い髪に犬の耳がついている人物が出てくる。しかも逆さまに………。

 

 

 

椛「い………痛いです〜〜。」

 

 

 

頭をさすりながら椛は立ち上がる。

何故椛?と言った雰囲気を察知し魔理沙が説明をする。

 

 

 

魔理沙「こいつに零侍を見てもらうのさ。こいつの能力なら見失ったりしないだろ?だから拉致………連れて来たんだぜ!」

 

 

 

椛「今、拉致って来たって言おうとしましたよね!?何言い直してるんですか!!」

 

 

 

華扇・四季「「あぁ、なるほど。」」

 

 

 

椛「そこの二人!納得しないで下さい!!」

 

 

 

そう言うと椛は「はぁ〜。」とため息をつく。

 

 

 

椛「皆さん現状を分かっているんですか?いつどうやって外部勢力がまた攻めて来るか分からないのに、こんなことをしている暇は………。」

 

 

 

この幻想郷ではすでに二回、外部勢力からの攻撃を受けている。妖怪の山はそれ以来警戒を強め、警備を強めているのだ。

すると四季が喋り始める。

 

 

 

四季「その外部勢力がもう既に攻撃をして来ているとしたら?」

 

 

 

椛「………どう言うことですか?」

 

 

 

四季「すでに彼らを狙って見たことのない者が攻撃をしかけて来ています。単独にしてはおかしい………これは………。」

 

 

 

椛「………すでに外部勢力が攻めて来ていると?」

 

 

 

そう言うとコクリと頷く。

 

 

 

四季「どの道にしろ倒さなければならない敵になるでしょう………。」

 

 

 

そう言うとしばらく悩んだ後椛は口を開く。

 

 

 

椛「分かりました。この仕事受けましょう。」

 

 

 

そう言うと魔理沙は椛の肩を叩く。

 

 

 

魔理沙「流石だぜ椛!これで今までの事はパーだな!!」

 

 

 

椛「パーな訳無いでしょう!!大天狗様に怒られるのは私なんですよ!?」

 

 

 

魔理沙「小さい事は気にするな!」

 

 

 

椛「大事ですよーー!!」

 

 

 

そう言うと周りがどっと笑う。

その後霊夢が零侍達の説明をする。すると椛が首を傾げる。

 

 

 

椛「え?凌さんと創夜さんって親子なんですか?」

 

 

 

華扇「そうだけど?何か引っかかるの?」

 

 

 

華扇が首を傾げると椛はコクリと頷く。

 

 

 

椛「どう見ても同い年に見えるんですが………。」

 

 

 

霊夢「それはあれよ。あんたと私が同じぐらいに見えて実は全然歳は違うってやつと同じじゃないかしら?」

 

 

 

椛「霊夢さん、それだいぶ傷つきました………。」

 

 

 

………現実だから仕方が無い。

 

 

 

▽△▽△○△▽△▽

 

 

 

凌「あぁ〜〜〜、終わったぁ!!」

 

 

 

そう言うと凌は畳の上に寝っ転がる。修理をしていた三人はやっと終わり今は神社の中で休憩中である。

 

 

 

創夜「大体何で俺が鳥居を直さなきゃいけないんだ。俺壊してないだろ。」

 

 

 

凌「勿論親子だからだ。」

 

 

 

創夜「権限乱用だ!勝ち誇るなアホ!!」

 

 

 

凌「そう言うなって、こう言う時こそ共同作業だろう?」

 

 

 

創夜「零侍となら喜んでやった。」

 

 

 

零侍「おぉ、ありがとな。」

 

 

 

零侍が笑ながら言う。「むむ!?これは俺が空気になりかけているじゃ無いか!!ここはやっぱりry)」などと言っている凌の他所に霊夢達が部屋に入ってくる。

 

 

 

零侍「?何で椛が?」

 

 

 

椛「………?何処かでお会いしましたっけ?」

 

 

 

零侍「あーーー、悪い、なんでも無い。」(やべっ、自分の世界の椛と間違えた)

 

 

 

椛「気になります………。」

 

 

 

霊夢「はいはい、ナンパは良いからとっとと要件伝えるわよ。」

 

 

 

創夜「………要件?」

 

 

 

創夜がそう言うと霊夢は話し始める。

 

 

 

霊夢「今回二人を襲って来た二つの敵は恐らく何かしらの関係があるわ。それに零侍、あんたは外部からの圧力を受けている可能性があるわ。」

 

 

 

零侍「………外部からの圧力?一体誰が?」

 

 

 

霊夢「そんなの分かってたらすぐに潰してるわよアホ。」

 

 

 

アホと言われ傷ついた顔をする零侍、その顔を見て肩を震わせながら笑っている凌の腹に創夜が肘鉄を入れる。

凌が倒れてしばらく動かなかったのは一応気にしないでおく。

 

 

 

霊夢「だから零侍、あんたには監視に椛をつけるわ。」

 

 

 

零侍「何故椛?」

 

 

 

霊夢「それはね………。」

 

 

 

少女説明中………。

 

 

 

零侍(俺の体………そんな事になってたのか………。)

 

 

 

椛「よろしくお願いしますね。」

 

 

 

零侍「え、あ、あぁ。」

 

 

 

考え事をしていたので椛の言葉に反応するのが遅れる。

 

 

 

四季「凌さん、創夜さん、あなた達は私と共にこの後も行動して貰います。」

 

 

 

凌「そうか、小町の事もあったしな。」

 

 

 

創夜「それに他の二人もな………。」

 

 

 

その後、全員は明日行動を始める為に今日は博麗神社に泊まることになった。

零侍と椛が神社内を歩いていると(監視の為)椛の脳に声が響く。

 

 

 

『殺せ』

 

 

 

一瞬、椛がビクッとしたのに零侍が気付く。

 

 

 

零侍「どうした?椛?」

 

 

 

椛「な、なんでも無いです。」

 

 

 

零侍「………そうか?なら良いが。」

 

 

 

そう言いながらまた歩き始める。

 

 

 

『殺せ』

 

 

 

またしても椛の脳に声が響く。

 

 

 

椛(い、今ですか………?)

 

 

 

椛は頭の中で問いかける。

 

 

 

『そうだ、『我々』の敵だ。厄介な事になる前に消せ。』

 

 

 

すると椛は持っていた剣をゆっくりと抜き、構える。

零侍はまだ気づいていない。

 

 

 

椛(………。)

 

 

 

そして月の光に当たり怪しく光る剣を降り下ろす。

 

 

 

椛「………。」

 

 

 

零侍「………。」

 

 

 

『………何故だ?』

 

 

 

振り下ろされた椛の剣は途中で止まっていた。

 

 

 

『奴を殺さなければお前も死ぬぞ。』

 

 

 

椛(………わからないんです。)

 

 

 

『………何だと?』

 

 

 

椛はゆっくりと前を歩いている零侍の背中を見ながらそう頭の中で呟く。

 

 

 

椛(彼が我々の邪魔者になるとは思えません。)

 

 

 

『馬鹿が!そういう奴程危険だということだ!』

 

 

 

椛(しかし彼は今、力を失っています!それにここでは目立ちすぎです。)

 

 

 

すると椛の脳に語りかけて来ている声が荒くなる。

 

 

 

『ならもういい!俺の部下に殺らせる!』

 

 

 

そう言うと潜んでいたのだろうか、茂みの方で人が一人立ち上がると怪物の姿に静かに変身し、銃器の様な腕を零侍に向ける。

零侍はまだ気づいていない。すると椛が大きな声で「やめろ!!」と叫ぶ。

 

 

 

零侍「!?どうした椛!?」

 

 

 

いきなりの大声に零侍は驚き振り返る。

 

 

 

椛「あ、いや。すいません………。」

 

 

 

椛は頭を下げて謝りながらチラリと茂みの方を見る。

いきなりの行動に驚いたのか、怪物は二、三歩後ろに後ずさりしていた。

 

 

 

▽△▽△▽△○△▽△▽△▽

 

 

 

『………余計な事をしてくれたな。貴様の命は無いぞ。』

 

 

 

零侍が部屋に帰って行った後、椛は階段に座り込み声の主と脳の中で会話をしていた。

 

 

 

椛(何を言っているんですか。もう既に私の『体も魂も』私の物では無いじゃないですか………。)

 

 

 

『………フン、分かってるじゃねぇか。いいか?もうお前は『お前』じゃない。だから………。』

 

 

 

少し合間を開けた後、一言言う。

 

 

 

『命令に従え。『暗黒』様の為にな………。』

 

 

 

椛「………『暗黒』様の為に………。」

 

 

 

暗くなった境内を眺めながら椛はそう言った。





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