東方混純録♦︎次元を超えた希望   作:秘幻

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『運命』の価値

凌「爆ぜろ!パーフェクトキャノン!!」

 

 

凌は容赦無く弾幕を放つ。隙間から放たれた四つのビームは暗黒の使いに向かって飛んで行く。

 

 

 

「無駄だ、お前らの悪い所は一度通用したことを繰り返すことだ。」

 

 

 

暗黒の使いはそう言うと大剣を振る、大剣とビーム四つが当たり煙が舞う。

やがて煙が晴れ、暗黒の使いの姿が見える。

 

 

 

「さぁ、こちらの番だ。」

 

 

 

そう言うと暗黒の使いは大剣を持っていない方の手を上げる。すると下の地面から召喚されたトレーラーが浮き上がり暗黒の使いの横に六台程並ぶと暗黒の使いのハンドサインと同時にトレーラーは飛んで来る。

凌はそれをX-バーナーで溶かす。しかし暗黒の使いは溶けて原型をとどめていないトレーラーの後ろから現れ凌に斬りかかる。

凌はそれを刀で受け止めるがその後、暗黒の使いのキックが凌の腹に入る。

 

 

 

凌「グッ!!」

 

 

 

地面に向かって物凄いスピードで落ちて行くが地面すれすれで体制を立て直し、再び上昇する。

 

 

 

「いくら足掻いた所で運命は変わりはしない!貴様は運命に立ち向かった訳では無い!ただ『逃げた』だけだ!!」

 

 

 

暗黒の使いも凌に向かって急降下して行き大剣を振り下ろす。

再び二つの剣がぶつかり合い甲高い音が鳴り響く。

 

 

 

凌「そう言うなら、お前は運命に従っているだけだ!」

 

 

 

「運命は変える為にある訳では無い、その運命と言うレールに乗っているからこそ人は生き続けられるのだ!」

 

 

 

凌「レールだぁ!?運命は全てが幸福な訳では無い!!」

 

 

 

凌は暗黒の使いの大剣を弾き手の平を向ける。

暗黒の使いは凌がガウスカノンを放とうとしているのに気づき腕を振り上げる。すると列車が下から飛んできて凌を巻き込んで上昇して行く。さらに上からビル一つを落下させ容赦無く凌をサンドする。ぶつかり合った列車とビルはバキバキ!と言う音を鳴らしながら凌を潰す。

 

 

 

「運命に幸福を求めている時点で貴様は間違っている。」

 

 

 

そう言いながら暗黒の使いはビルの上に行くとかかと落としをする。すると列車とビルはあり得ないスピードで落下して行くと地面に衝突し列車とビルは粉砕する。その際列車が爆発を起こす。

 

 

 

「幸福だと?そんな物は偽りごとでしか無い、貴様が言う幸福とやらを全ての奴が手に入れているか?否だ!むしろ誰一人とて本当の幸福を知ることなど出来はしない!」

 

 

 

すると瓦礫の中から瓦礫を弾きながら出てきた凌は暗黒の使いの顎に蹴りを入れそこから回転し後頭部に蹴りを入れ地面に衝突させる。

 

 

 

凌「知れるか知れないかの問題じゃ無いっつってるんだよ!幸福な人生を知りたいんなら幸福になる為の努力をしろって事だ!」

 

 

 

そう言うと水神槍を地面に向かって放つ。

放たれた水神槍は地面の一部を粉々にしながら爆発する。

しかし暗黒の使いは周りにコンクリートの壁を何十にもして作りそれを防いでいた。

 

 

 

「それでは貴様の幸福の結果はそれか?訳も分からん神の力を手に入れて、のうのうと生きているのが幸福か?そんな力、ただの新たなる戦いの火種を生み出す力だ!!」

 

 

 

壁として使っていたコンクリートと共に飛び上がり凌に斬りかかる。そして辺りに浮かばせていたコンクリートを凌に向けて飛ばす。

しかし凌にはパーフェクトキャノンがある。凌の周りでスキマが四つ開くとビームが飛び出てコンクリートを粉砕する。振り下ろされた大剣を弾き、刀を振る。しかし刀は暗黒の使いには届かずコンクリートに阻まれてしまう。

 

 

 

凌「お前も『暗黒』とやらに身を落として何が楽しい!?ましてやお前はアリスに小町、慧音を操り人形としている!」

 

 

 

「奴らはこうなるのが運命だったと言うことだ!貴様を殺す為のな!!」

 

 

 

そう言うと暗黒の使いは凌から距離を取る。

そして地面を指差すと地面に三つの赤い水たまりが出来てそこから三人の女性が現れる。

その三人とは………。

 

 

 

凌「アリス!?小町に慧音も………ふざけるな!!」

 

 

 

今は暗黒の使いの人形となり、意識が無い三人が凌に弾幕を放つ。それを刀で全て弾くがその隙を狙い暗黒の使いは凌の後ろに回り込みかかと落としを食らわせ、凌を地面に衝突させる。

 

 

 

凌「………ゲホッ!ゲホッ!」

 

 

 

ゆっくりと立ち上がる凌の前に暗黒の使いはゆっくりと降りてくる。

それと同時に凌の上空に他の三人も来る。

 

 

 

「………諦めろ。」

 

 

 

そう言うと暗黒の使いは大剣を振り上げる。

どの方角に逃げても上の三人の攻撃を食らうだろう。逃げ場が無い、その時………。

 

 

 

魔理沙「目を覚ませ!恋符『マスタースパーク』!!」

 

 

 

上にいる三人に向かって派手な色の巨大なビームが飛んでくる。それを三人が散らばってよける。それに向かって三人が対峙する。

 

 

 

小町「………!」

 

 

 

四季「目を覚ましなさい!!闇に飲まれる様な貴女では無いでしょう!」

 

 

 

小町には四季が、

 

 

 

慧音「………。」

 

 

 

創夜「悪いな、ピチュってくれ。」

 

 

 

慧音には創夜が、

 

 

 

アリス「………。」

 

 

 

魔理沙「起きないんだな?なら、殴ってでも起こしてやるぜ!」

 

 

 

アリスには魔理沙が………。

凌は三人を見る。すると創夜が横目で見ながら素っ気なく言う。

 

 

 

創夜「………終わらせて来い、『父さん』。」

 

 

 

凌「………!………全く、素直じゃ無い『息子』だ!」

 

 

 

三人が戦いを始めるのを見ると口元に笑みを見せ、暗黒の使いに刀を向ける。

 

 

 

凌「………お前の運命は俺を殺すことだったな?だが見てみろ。今その運命が『変わった』だろ?」

 

 

 

今までの凌は怒りなどの気持ちに身を任せて戦っていた凌はいなくなる。そこにいるのは自信に満ちた姿で立つ凌の姿だった。

すると暗黒の使いが歯ぎしりをしたのか、「ギリッ」っと言う音が微かに聞こえた。

 

 

 

(何故そんな顔をする?ムカつくんだよ………何も………)

 

 

 

「何も出来はしないくせに、その顔をするなぁぁぁぁ!!」

 

 

 

そう言うと地面が変化し暗黒の使いから半径六十kmの地面から建物などが現れ一瞬にして辺りが真っ赤に染まったニューヨークの町並みの様になる。

 

 

 

「運命を変えるだと!?まるで守矢の巫女の力を使うかの様に当たり前のことを貴様は平然と言ってのけるのか!?貴様の能力があろうとも変えることが出来ない運命があるだろう!!」

 

 

 

暗黒の使いが怒鳴りながらそう言うのに負けずと凌も怒鳴りながら言う。

 

 

 

凌「能力うんぬんじゃねぇ!!『変えようとする人の意思』が自らの運命を変えて行くんだよ!俺はそうしようとしてる奴を何人も見てきた!」

 

 

 

やっぱりそうだ………。

 

お前はいつもそう言う。

 

運命なんて決められた歯車の中でお前は………。

 

いつも抗って、それが為に苦しい思いをして………。

 

何度も、何度も挫けそうになってもまた立ち上がって………。

 

血反吐を吐いても、汚れて、ボロボロになろうとも………。

 

お前はそう言う意思を貫き通してきた。

 

それが気に入らなかった。

 

どれだけ傷つこうがいつもお前は光ってた。

 

だから俺が二度と光らない様にしてやる。

 

二度と立ち上がれない様にしてやる。

 

それが今、俺が出来ることだからーーー

 

 

 

「お前を消せば全て終わる。それだけだ!」

 

 

 

そう言うと暗黒の使いは両手を上に上げる。するとあちこちの赤い高層ビルがメキメキと、嫌な音を立てながら地面から離れ宙に浮かぶ。

 

 

 

凌「ヤケになったか?なら、テメェを倒して目ェ覚ましてやるよ!」

 

 

 

そう言うと凌は刀を構える。

それと同時に暗黒の使いは両手をこちらに向ける。すると無数のビル群が頭をこちらに向けて飛んでくる。第一個目が凌の斜め上から降り落ちて来る。それをジャンプでかわすと、そのビルの上に乗るとそこから空に向かって走り出す。

次々と降りかかって来るビル群を避けてはその上に乗り、走っていく。

 

 

 

「無駄な抗いだ!諦めろ!!」

 

 

 

暗黒の使いがそう叫ぶと凌が走っているビルのガラスが幾つも割れ、そこから赤色の人型人形が幾つも出てくる。

こちらに向かって襲いかかって来る人型人形を次々と走りながら斬り捨てる。

足を絶対止めたりはしない。止めたら次にはもう走れないだろう。それはまるで自分の人生のようだ。

 

 

 

凌「食らえぇぇぇ!!」

 

 

 

そう言うと凌は足に力を入れて勢い良くジャンプし、刀を構える。

 

 

 

「消えろぉぉ!!」

 

 

 

凌の振り下ろした刀と暗黒の使いを振り上げた大剣がまたぶつかり合い、再び風が巻き起こる。

対峙する二つの思い、重なることを許さないのは『運命』なのか?それとも二人の『意思』なのか………?





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