喫茶『衛宮さんち』   作:山崎五郎

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第十羽です。


イタリアあたりだとナンパしないほうがおかしいって本当ですか?

「るんらら〜♪ついにボクたちも来たぞ〜木組みの街!!」

 

「ちょっと!いきなり飛び跳ねないで下さい!

危ないでしょう!?」

 

「え〜!この街に来た喜びを全身で表してるんじゃないか!!」

 

「それにしたって限度というものがあるでしょう!?

もし人にぶつかりでもしたらどうするつもりですか!!」

 

「ぶーぶー!なんだよー相変わらず硬いんだからシキは!

そんなんだからモテないんだぞ!」

 

「今そんなことは関係ないでしょう!

良いですか、そもそも人として大切なマナーや最低限守るべきルールはですね…」

 

「うげ、また始まったよ…!

ボクは長っらしいお説教嫌いなんだ〜!逃げろ!!」

 

「コラ!待ちなさいアスカ

…ああもう、仕方ない…目的地は分かっているんですから、時期着くでしょう…私も先に向かうとしましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこは素敵な新天地!

 

今までのどんな世界でも見たこと無い、キラキラした街!

 

 

森とコンクリートと和風建築やどこにでもありそうな現代建築の家なんかとはぜんぜん違う、不思議な街並み!

 

地面をぴょんぴょんはねてる可愛いうさぎさんたち!

 

そして、色とりどりの建物!!

 

「こんな街を冒険しないなんて、勿体なすぎてあくびが出ちゃうよ!

さーて、せっかくだから旅の醍醐味寄り道を…ん!」

 

カワイイ女の子!

それも見るからにボクと同年代の二人組!

 

これは声をかけないほうが失礼だよね!

 

 

 

「ねえねえ!そこの可愛いお嬢さんたち!

急ぎの用事とかある?無いならボクとお茶しない?」

 

「ん?もしかして私たちに言ってる?

…これってナンパ!?」

 

「ま、マヤちゃん…知らない人について行くのは…」

 

「なんだよメグ〜そんなところで怖がってたら出会いもないよ!

ねえねえ、これってナンパ!?だよね!?」

 

「おお〜わかってるじゃないかキミ!

ボク、キミみたいなノリの良い子は好きだよ?

 

あ、でもそっちのお嬢さんみたいなちょっと内気な子も勿論好きさ!」

 

「え、ええ〜!?」

 

「ふふーん?でもさ、ナンパするからには も ち ろ ん 『オダイハソッチモチ』ってやつだよね?」

 

「とーぜん!

でも、ボクこの街に来たばっかりでよく知らないんだよね〜

 

良かったら、この街を案内してくれないかい?

素敵なお店を見つけたら、そこでお一つってことで!」

 

「いいよ〜!

マヤとメグの木組みの街ツアーってね!ゴーゴー!!」

 

「ま、待って〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここはフルール・ド・ラパン!

なんかハーブティー?が名物の喫茶店なんだって!」

 

「店員さんの制服可愛いなぁ!ボクも着てみたい!

似合うかな?」

 

「うん…似合うと思うよ!」

 

カワイイロップイヤーにメイド服風の制服。

うちの制服は硬すぎて良くないよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは甘兎庵だね〜お抹茶だったりお団子だったり…」

 

「和風スイーツ?が人気なんだよ!」

 

「おお…着物かぁ…!」

 

「「そっち!?」」

 

ヒラヒラの洋服もカワイイけど、ああいう和服や着物も良いかも!

こう…凛としてる?ってやつ?かな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…その頃、喫茶店『衛宮さんち』…

 

「…遅い…どこで道草を食っているんですかアスカは…!」

 

「…ご立腹だね、シキ」

 

「まあ、理解はできるがね。

あいも変わらず自由人だな、アスカは」

 

テーブルの一席に座り、トントントントンと指で叩きながら女と見間違う表情をイライラに染め窓の外を睨んでいる金髪の少年は衛宮(えみや)シキ

 

とある事情から合流が遅れていた、この衛宮家の一員である。

 

そんな彼の怒りの理由は、彼とともに街にやってきたある種兄弟分な少年、衛宮(えみや)アスカ

 

前述の通りのフリーダムさゆえ、幼い頃より彼に振り回され続けてきたシキにとっては、すっかりアスカは悩みのタネの一つなのである。

 

「――――――ああもう!我慢なりません!!

僕探しに行ってきます!!」

 

「あ、シキ…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、この街だってそこそこ広いんですよ…!?

一体どこに行って……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでその時のシキと来たらさ〜本当に頭が硬いって言うか…」

 

「アハハ!何それ〜!」

 

「ふ、二人とも…へ?」

 

「ん、どうしたのメグ………」

 

「ん?どうしたのさ二人とも!

 

ていうかさ〜シキはちょっと色々堅苦しすぎると思うんだよね!

せっかく顔は良いし歌だって上手いし綺麗な声だしあの性格さえ軟化すればもっとモテるのにさ!

 

本当に色々惜しい逸材っていうか、もったいないの象徴みたいな子っていうか!

だからボクが側にいて幸せになれるよう見張ってなくちゃいけないわけ!

 

まあこんなこと本人に聞かれたらゲンコツ待ったなしなんだけd――――――――――」

 

その言葉を発し終わる瞬間と、後ろに立っていたシキのアームハンマーがアスカの脳天に到達するのは、ほぼ同時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チノ、俺の兄弟分が迷惑をかけたみたいですまない…」

 

『いえ、悪いのはジークさんではありませんよ。

多分…』

 

「そーそー!ジークじゃなくてシキのせいだよ!人前でアームハンマーかますなんてなに考えてんのさ!!」

 

「誰のお陰で鉄拳制裁まで繰り出すことになったと思ってるんです!?

あなたがフラフラ街を放浪した上にナンパまでして、挙句の果てに人の悪口で盛り上がるなんて!!」

 

「その代わり街の名所はたくさん聞けたしいいじゃんか〜!

おまけにマヤちゃんとかメグちゃんとも仲良くなれたし!」

 

「どこがですか!

二人ともちょっと引いてましたよ!!」

 

「………すまない。本当にすまない…」

 

『…ええと。

とりあえず、また学校で。

 

おやすみなさい』

 

 

 

 

衛宮家に新たな仲間が合流しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(それにしてもあの二人…男の子なんですね。

 

女性だと言われたら勘違いしそうなぐらいには、綺麗な顔でした)

 




衛宮アスカ(旧姓????)

銀に近いクリーム色の髪に、白い肌、水色の瞳が特徴的な、愛くるしい少女…と勘違いしていまいそうなほどの美少年。
身長164cm。

CV:篠○侑


衛宮シキ(旧姓???)

金髪にそぐわない黒い瞳が特徴の美少年。
こちらも教えられなければ女性と勘違いするくらいには顔立ちが整っている。
身長167cm。

CV:坂○真綾
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