その①
シャロの家にて謎の怪奇現象が起こっているとのこと。
というわけで
…何故か途中で千夜とタマキが合流したが。
「「「おじゃましまーす」」」
「狭い部屋ですが…今お茶淹れますね
先輩はどのカップにしますか?」
…ちゃんと私がプレゼントしたカップも使ってくれているようで安心した。
…あれ。
地面に落ちてる雑誌が…早速ポルターガイストか!?
「これで潜入のつもりか!?笑わせるな!!」
バッ!と取られた雑誌のしたに居たのは…
いつぞや見かけたノラうさぎだった。
妙に不良っぽい見た目だったからよく覚えてたが…
と、口に咥えていた草をそっと置いた。
家賃代わりのつもりなのか?
「これ…私が庭で育ててたハーブ…」
ええ…取ったものを返しただけじゃないか(呆れ)
とはいえ、シャロの家にこのまま置いておくわけにもな…
「ん…なら、家に来る?
ラビットハウスと甘兎庵に対抗できる、うちの看板兎に、する」
「シロウに許可貰わないとだろ、それなら…」
「うーん…シャロ、やっぱりこの際仲良くしてみたらいいんじゃないか?」
「確かに。
わざわざ家賃代わりにそんなモノおいてくぐらいだからな。
よっぽどこの家が気に入ってるんだろう」
「うさぎへのトラウマを克服するチャンスかも!」
「え、うぇえ!?」
そして、名前をつけたら愛着が湧くのではと命名タイム。
「エリザベス…ベアトリクス…ヴィクトリア…」
「お嬢様ならエリザベートとかカーミラも、ある。
あとマリーとか、クラウディウスとか、メディアとか」
どっかで聞いたことある名前だな。
特に前二つはスプラッターな事になりそうだ。
「灰色だからゴマぼたもちは?」
「色繋がりなら錫とかもいいんじゃない?」
何故そういう名前を普通にメニューにしないのだろうか、というツッコミはありだろうか。
あとタマキ、お前の実家のメイドさんじゃないんだから。
「なら“ワイルドギース”はどうだ?
潜入技術は未熟だけど立派な兵士になるぞ」
「ワイルドギース…」
うさぎが反応を見せた。
どうやら気に入ったようだな。
「何が起きたかわかりませんけど解決したみたいですね…」
チノがすごい格好でやって来た。
そういえば幽霊騒ぎとかだったな。
その後、なんやかんやワイルドギースはシャロの家に慣れたようで度々遊びに行っては構うようになった。
…のだが、『なんで家主の私よりも仲良くなれてるのよー!』と文句を言われるようにもなった。
私に言われても困る。
その②
中学校。
休み時間にマヤが『将来的にはココア達の学校がリゼさん達の学校かどっちに通いたいか』と聞いてきた。
まあ、順当に行けばココア達の学校だろうな。
「私はお母さんにリゼさんたちと同じ学校に進学を勧められてるけど…」
「あ、ボクも〜」
…そうだ。
忘れていたが、アスカの実家はそれなりの財閥なのだ。
まあ、母親があまりに何でもできるスーパー親バカ甘やかしニートで、父親がそれにベタ惚れなダメ…ちょっとアレな人だったせいでそれを危惧した叔母に預けられたんだったか。
「お嬢様学校だよ!?
ごきげんよう症候群になるよ!!」
通っている同居人が二人いるがそんなことはないぞ。
衛宮アスカでーす!
放課後にマヤちゃんの提案で、リゼお姉ちゃんを尾行することになりました!
というわけでリゼさん発見!尾行開始!
「…何が視線を感じる…誰だ!出てこい!」
「すぐに気づかれちゃった〜」
「流石リゼだねー!」
「………!?」
あれ。
なんか違ったみたい。
「ねえリゼ、今の高校楽しい?」
「そうだなー。設備はしっかりしてるし射撃場は無いけどいい所だよ」
「射撃場はねーよ!」
「でも確かに色々あるよね。
部活もたくさんあるから退屈しなさそう!」
その後、青山さんを発見!3人で尾行することになりました。
…と思ったら、動きません。何かをじっと見て…あ、シャロさんだ。
シャロさんに合わせて青山さんも駆け出した!
「待ってよ青ブルマー!」
「その略称だけはやめろ!!」
場面は更に変わり公園。
ボクとマヤちゃんはジェラートを食べつつベンチでまったり…と思ったら、
「ねえリゼ。友達と進む学校違ったらもう親友じゃなくなるのかな。
本当はね、チノとメグと三人で同じ学校に行きたかったんだ。
そう考えたらいても立ってもいられなくなっちゃった」
…そっかあ。
ボクとジークとシキは同じ家だから否が応にも顔を合わせることになるけど、チマメちゃんたちはそうはいかないもんなぁ。
「…私がよく会ってる奴らは学年も学校も、性別も…何なら学生じゃないやつもいるけどそれはそれで楽しいぞ?」
「そっかぁ…私もリゼと遊べて楽しい!」
「ボクも!」
「マヤちゃ〜ん!」
「そんな事考えてたなんて…!」
「リゼちゃん…っ!」
「私たちズッ友だよ〜!」
「お前らなんなんだ!!」
わお。次々草むらから見知った人達が飛び出してきたよ。
ジークたちもいるし。
「…アスカ、シキ。
いつか俺たちも違う学校に進んで、違う家に住んで、それぞれに家族を持ったりして、会うことも少なくなるんだろう」
「「…」」
「でも、俺たちは友達で家族だ。
離れていても」
「「……!」」
そっか。そうだよね。
…にしても、いろんな制服があるなぁ。
「未来が広がるなぁ!」
その③
リゼさんが捻挫でお休みしてました。
その際皆でリゼさんの家に行っていたそうで、その写真を見ています。
…見てるんですけど。
「なんでココアちゃんたちメイド服?リゼさんまで」
「まあ色々あってね〜」
でも皆まんざらでもなさそうだ。
似合ってるなぁ。
「リンネくんたちも来たら良かったのに」
「僕も行きたかったけどなにぶん仕事がね…」
「きっとメイド服似合ったよ!」
「そっち!?」
せめてそこは執事服じゃないのかなぁ!?
「リンネくんは…ミニスカのメイド喫茶風!」
はい!?そういうのもありなんですか!?
「想像してごらん?
なれない服装、際どい丈、恥じらいつつも『おかえりなさいませ』してくれる可愛いメイドさんを…!」
「少なくとも本人の前で言うことじゃないのは確かだよね」
「ジークくんはリゼちゃんちのメイドさんの服かなぁ。
ロングスカートの正統派ってやつ!」
あ、この話続くんですね。
ジークにメイド服って…まあ可愛らしい…のか?
僕よりは似合うか。
「シロウさんは白手袋も着けて、顔にはモノクルをかけるインテリ系メイドさん!
セントくんとチサトちゃんはウェイトレスさん風で、タマキくんは…」
「あ、あたしは自分ちのメイドさんの服があるからそれで。
それかもう一人の家政婦さんの和服にエプロン姿もいいかも…」
メイド服は否定しないのかよ!
その④
【朗報】喫茶衛宮さんち、雑誌に掲載される。
「このタイトル出し前にも見たよ」
「シロウちゃんいつの間にインタビュー受けてたのさ〜」
無視かよ。
そんな僕に気も止めずシロウはその時のことを話しはじめた。
「お前たちが学校で学生の本分を全うしている間にな。
雑誌で特集をしたいと言うので応えたというわけだ」
「どうりで最近客が増えてきてるわけだ…あ、フルールも載ってるな」
「シャロちゃんの写真…かわいい…」
甘兎の写真も載ってるね。
………ラビットハウスは…うん。
「うちが載ったならきっとそのうち載るよね」
「隣だけというのもおかしな話だからな」
後日。
ちゃんとラビットハウスの記事も載りました。
どっちかというとバータイムのほうがメインみたいだったのは気の所為だと思っておきます。
…あと、ここから離れた
父さん、頑張ってるみたいで良かった。
その⑤
先日、チノがアルコール入りのチョコで酔って誰彼構わずお姉ちゃんと呼んだらしい。
「ボクたちだったらどうなったんだろうね?」
「流石にそんなことにはならないと思いますが…」
…お姉ちゃん、か。
そう言えば、俺たちも立場的には…
「ジーク、ちょっといい?」
「裏の菜園のことで少し頼みがあるんだが」
「ん…分かった。
すまない二人とも、ホールは任せた」
「「任され(まし)た!」」
「ふう…こんなものかな」
「これで当分は問題ないだろう。助かった、ジーク」
「気にしないでくれ。これぐらい普通のことだ…
――――――これからもなにかあったら言ってくれ、兄さん」
「「――――――――――」」
おや。
二人の様子がおかしいが…
「どうしたのジーク。何かあった?」
「それならハッキリ言ってくれ…は!
まさかマヤくんになにか吹き込まれたのか…!?」
……………なれないことはするものではないということか…
すまない…
そして冬がやってくる。
もうすぐクリスマスだ。
次回はオリジナルです。