思い出がいっぱい
ジークです。
チマメ隊と衛宮家三兄弟で学校の帰り、花を持った高校生を沢山見かけました。
「今日卒業式だったんだね〜」
「という事はココアさんは…!」
?ココアたちはまだ1年だから卒業はしないはずだが…?
「進級できるんでしょうか…」
「「そっち!?」」
「大丈夫だと思うよ~」
「そうですね。
普段からリンネさんやタマキさんが勉強教えてるって話を聞きますし。
流石にそこまでは…」
「チノちゃ〜〜ん!うぇぇぇ…!!」
!?
「「「「「「大丈夫じゃなかった!?」」」」」」
「ココアちゃん3年生の先輩たちの卒業式に感動してさ」
「別に大して関わってたわけでもないのにさ〜」
まあ、ココアは感受性が人一倍豊かだからな。
そういうのもある…のか?
「ああ 卒業式で泣かないと〜 冷たい人と言われそう〜」
…チサトが歌いながら現れた。
セントやリゼ…さんたちも一緒だ。
高校生組も全員集合だな。
「皆さんで待ち合わせしてたんですか?」
「進級祝いにみんなでお茶する約束してたんだ」
「おいしい喫茶店見つけたの」
「チノちゃん達中学生組もいっしょにどうかしら?」
放課後ティータイム、か。
特に予定もないし、良いかもしれないな。
「他の店に浮気!?」
「ラビットハウスからも卒業するの!?」
コラ、マヤ、アスカ。
で、皆で喫茶店に来たのですが。
思いの外混んでいて高校生組と別れてしまいました。
「私もあんなふうに大人っぽくなりたいな〜
後輩に『お茶していこーぜ』って誘うの!」
「私もナチュラルに誘えるかな〜?」
「じゃあ予行演習してみる?
ボクを後輩のカワイイ女の子だと思って〜!」
「「「……………」」」
「きっ、きみカワイイネ〜!
イッショニオチャシテイカナイ!?」
「あやしいナンパだ!」
「なんで声かけるほうが緊張してるんですか」
「そーだよメグちゃん!
もっと軽く緩くノリよくが大事なんだから!」
「
「見て!シャロさんのお茶飲む仕草がお嬢様だよ!」
「高貴さならうちのセントさんやチサトさんも負けてません」
どちらも気品を感じるな。
ああいう余裕?を感じる姿は少し憧れる。
…と思ったら、シャロ…さんが無料券を出した。
「抜け目ないです!」
「憧れるなぁ〜」
「「良いんだ!?」」
「まあやりくり上手なのは確かに凄いですね」
そしてまたしばしお茶を楽しんでいた所。
頼んでいないはずのアフタヌーンティーセットが…?
「こちらあちらのお客様からです」
ココアが親指を立ててウインクをしている。
そんなバーみたいな…
…何だろうか、そういうのはリンネのほうが似合いそうだな。
深夜の都会のバー、少し離れた席のお兄さんからスーッと…
「何だか変な妄想をされている気がする…」
「リンネくんも〜?」
「お菓子たくさん!ありがたく食べちゃおう!」
「だね!いっただきま〜す!」
「待って二人とも!
こういうのって確か食べるのに順番があるって聞いたよ」
「「マジで!?」」
確かに、この手の茶会では食べる順番や食器にもマナーやルールが定められているとよく言うな。
「つまりこれを優雅に食べなければ…」
「大人のレディーになれない…」
「シャロさんたちを真似れば…
ってホットドッグ食べてます!」
「私たちにはこんなよく分からないものを頼んどいて!」
「…普通に携帯で調べればいい話なのでは…」
「シキ、無粋なことは言いっこなしだ。
自分で探って覚えることで得られる成長があるんだ」
「まあボクはお母さんと食べたことあるから知ってるけどね。
面白そうだから黙ってよ~っと」
しばし観察していると、高校生組の元にも同じものがやって来た。
観察して食べ方を学ぶチャンスだな。
…と思ったら、
「みんな!私の相対性理論の説明どうだった!?」
「一般相対性理論と特殊相対性理論なら特殊のほうが好きだわ」
「いっ今どき般若心経暗記なんて普通よね」
「皆で何言ってるのさ!?」
「昨今は一般企業からもやかましく声が上がって嫌だわ。
一度厳しく躾けたほうがいいかしら?」
「タマキは誰の真似だ!?」
「奥様、一般企業も我々の大切な支え柱。
出来得る限り確保しておかなくては、後々面倒、ですわ」
「チサトも乗るな!」
…何の話をしているのだろう。
「話してる内容はよく分かんないけど食べる前におしゃべりを楽しむらしいね」
「大人っぽい会話…えーっとえーっと…」
「あ。私この間始めてアニキをパシリに使ったよ」
それは大人なのか?
「こっ、今度ラビットハウスのバータイムにお邪魔しちゃおっかな!」
「よっ、夜ふかししちゃおうかな…」
「背伸びしたい子供の範疇を出ていませんね」
「そうだよ〜皆。ボクを見習ってよ。
大人なら深夜にコッソリ起きて生放送のアニメを見ながらスナック菓子をむさぼり食うぐらいしなきゃ!!」
「「「「「単純に悪い子!!」」」」」
「お姉ちゃんは許しませんよー!!!」
「「「「「「聞かれてる!!?」」」」」」
「あら、みんなでお茶会ですか?楽しそうですね」
「青山さん!」
「あのっ、コレの食べ方が分からなくて…
青山さんは知ってますか?」
「?普通に食べるのは駄目なんですか?」
普通…順番やルールとか、そういうのは一旦忘れるということか。
確かに、せっかくのティータイムだしな。
「待って!青山さんの普通は私たちと違うのかもしれない!」
「たしかに!青山さんって何だか不思議だもんね!」
「アスカ!!そういう事を本人の目の前で言うのはやめなさい!!」
そんなわけで、青山さんがココアたちを偵さ…観察してくれることとなった。
…と思ったらすぐにバラしてしまった。
…すまないが、不思議な人というのはあながち間違っていないのかもしれない…
「ねえ、もうこうなったら青山さんの言う通り普通に食べちゃおうよ〜
ボクおなかすいた~」
「ダメだよー!せっかく大人っぽさを学べるチャンスなのに!」
「きっとまだ観察が足りないんです。
もっとじっくり見続けていればチャンスが…!」
突然チマメ隊が立ち上がった。
…リゼさんの後について行ってる?
「観察ってそこまでする必要があるんですか?」
「あれは流石にやりすぎだろう…止めに行くぞ」
「そんな堅苦しく考えなくても良いんじゃないか?」
「でもそれだと大人のレディーには…」
「こういうのは楽しく食べれれば良いんだよ。
マナーなんてお互いが楽しむためのものなんだからな」
「教官の教え身にしみるよ…!」
確かに。流石年の功…いや、これは失礼か?
…楽しく食べれればいい、か。
「前にシロウも同じことを言っていたな」
「ですね」
「んな!?」
そして席に戻ると、高校生組とテーブルがくっついていた。
ココアたちが気を利かせてくれたらしい。
その後、ココアの提案で席をくじ引きでシャッフルすることとなった。結果は…
マヤ アスカ シャロさん セント リゼさん
メグ
シキ
チノ 俺 チサト 千夜さん タマキ リンネ
となった。
ココアは落ち込んだ。
「はっ!そうだジークくん!この際だから聞いておきたいことがあるんだ!!」
「…何だろうか」
「どうしてリゼちゃんとか千夜ちゃんは『さん』付けで呼ぶのに私は呼び捨てなの!?」
……………セントを見る。
目線をそらされた。
タマキを見る。
こちらを見てニマニマしている。
リンネを見「こっち見てもダメだよジーク」………………
「…ココア。俺は、いまからその…とてつもなく、残酷なことを言うと思う。
それでも良いだろうか」
「…う、うん!私はお姉ちゃんなんだから、ちゃんと受け止めるよ!」
「…分かった。正直に言う。
――――――――――ココアはその…歳上と思えない…すまない…」
「うわぁぁぁぁん!!リンネくぅん!!」
「ブッ!?ちょっ、気安く抱きついてこないの!!」
「だって!だっでぇぇぇぇぇえええ!!」
……………すまない…
次回はオリジナル回です。