またしばらくは日常回。
「制服のアイロンがけOK!靴磨きカンペキ!カバンの中身も…うん、バッチリ!
これで明後日からの新学期は気持ちよく迎えられそう!」
ここはシャロの家。
いよいよ終わりに差し掛かった春休みの用意を終えてシャロさんはご機嫌のご様子。
「お化けが出てきそうな家でも心は錦なんだから!」
「ご機嫌だね〜シャロちゃ〜ん」
「!?!?!?!!?
タマキあんたいつからってピェアアアアアアア!?」
声のした方向には同級生で友人のタマキくんが。
そしてそこからさらにヌッ…と千夜ちゃんが顔を出しました。
本当にお化けみたいです。
「脅かさないでよ!!
というか普通に玄関から入ってきなさい!!」
「ドア叩いても気づかなかったから…」
「まあご機嫌な様子見ると邪魔しなくて良かったんじゃな〜い?」
「その話はもう良いっての!!
一体何しに来たの!?」
「あのね…
ココアちゃんと喧嘩しちゃった…」
「!?!?
おおおおお落ち着きなさい
マーマママまずは心が鎮まるハーブティーでも飲んで」
「シャロちゃんが一番うろたえてんじゃん〜」
「私より動揺してるみたい…」
「逆にタマキはなんでそんなに落ち着いてるのよ!?
千夜とココアの絆はダイヤモンドのように硬いんじゃなかったの!?」
「ダイヤってハンマーで割れるのよ…」
「それで結局何がどうしてそんなことになったわけ?」
「あのね…昨日クラス替えの話をしたときに…」
『登校日が不安だわ…
アレは避けて通れないもの』
『? なんで?私はすっごく楽しみだよ!!
千夜ちゃんならうまくやってけるよ!』
「ココアちゃん…満面の笑みで…
ココアちゃんは私と違うクラスになっても寂しくないんだわ!!
うわーん!!」
「ヨシヨシ〜」
「そ、それで言い争いを…!?」
「ううん、少し頬を膨らませてみたわ」
「分かりにくいわ…」
そしてその後、フルールにて。
「ってことがありました」
「それ喧嘩か?」
「困ったものです。
ココアさんは天然でしでかすので…」
「千夜もそういうとこあるわ…」
「あの二人はお騒がせマイペースコンビですね」
「なら私たちは振り回され隊だな」
((カッコ悪い))
「ん。私も、仲間入り希望、する。」
「あんたはどう考えても振り回す側よ。
ていうかいつから居たのよ」
「千夜ちゃんとココアちゃんの喧嘩のあたりから。」
「要するに初めからか」
「チサトさんはクラス替えとか気にしないんですか?」
「ぜんぜん。新しい子達との出会いも楽しめるし、前のクラスの友達とは新しいクラスの話を聞ける。
一石二鳥。」
「まあアンタはそういうやつだと思ってたけど」
「だからシャロちゃんも。私と離れることになっても何も心配いらな「帰るぞバカ妹!!」あーーれーーーー。」
突如として割り込んだチサトはセントによって連れて行かれたのでした。
まあ…そもそもうちの学校はクラス替えないから来年も二人と一緒かぁ…
「そういえばクラス替えってどうきまるんですか?
やっぱり運なんでしょうか」
「うーーーん…学力とか特性で決めるって聞くけど…」
「運だったらチマメ隊じゃない別の新チームが結成されてたかもしれないな」
「そ、ソレは困ります!!」
「でも私運にはちょっと自信あるんです。
商店街のくじ引きで当てたんですけど…ハズレのボールペン使い心地抜群だったんです!!」
「運がいいのか悪いのか」
一方その頃。
喫茶衛宮さんちにて…
「…ん?」
「どうしたリンネ、何かあったか?」
「いや、タマキからメール来てて…
ココアちゃんの様子?クラス替えの話…?」
「…放っておくと後々面倒なことになるな。
少し休憩時間をやるからお隣に行ってくると良い」
「分かった、行ってくる!」
「リンネくんもメール来たの?
私もリゼちゃんから千夜ちゃんと話し合えって…どうたしのかな?」
「…ココアちゃん。昨日千夜ちゃんとどんな話ししたか覚えてる?」
「昨日?うーんと…あ!
千夜ちゃんってば新学期が不安そうだった!」
「そう!それだよ!」
「え!?でも千夜ちゃんなら新入生相手にも上手くやっていけるって言ったよ!?」
「………………」
噛み合ってない…
「クラス替えあるの!?」
「気づいてなかったの!?」
春休み前にも皆話してたし先生も言ってたのに!!
完全に春先のムードで浮かれてたな…
「急いで(謝るために)千夜ちゃんを公園に呼び出さなきゃ!!」
「言い方!!」
そしてその後。
千夜ちゃんを(仰々しい文面で)呼び出したココアちゃんはちゃんと勘違いを話して和解できたたのでした。
クラスが違ってても心配なさそうだなコレ。
「でもさ〜もしココアちゃんと千夜ちゃんが離れるかもしれないならあたしらも離れちゃうんじゃないの〜?」
「…キミはいつから居たのかなタマキ」
「ずっと千夜ちゃんにくっついてたけど?」
「ああそう…まあ、僕たちは気にすることないんじゃないかな?
同じ家に住んでるんだし」
「リンネくんはお姉ちゃんと離れても寂しくないって言うの!?」
「お隣さんだから帰り道は毎日一緒じゃん。
タマキと千夜ちゃんにしたって二人とも毎日のように会ってるし…ん?」
「…毎日…一緒…
………はっ!?そ、そうだね!
この程度でお姉ちゃんとの絆は消えないもんね!?」
「なんでそんな慌てふためきながら言ってるの」
で、翌日。
なんの運命力が働いたのか知りませんが、僕たち4人は今年も同じクラスとなったのでした。