この想いへの答えは
なんか、今、凄いことが聞こえた気がする。
セントのお母さん…オルガマリーさんが、『貴方にお見合いの話が来てる』って。
オルガマリーさんが話してるのは、セントで、貴方っていうのも…
それで、お見合いって、つまり…
「シャロさん?」
「ひゃ!?」
「大丈夫?その…
日本で言うところの『鳩が豆鉄砲を食らった』って顔をしていたけれど」
「だ、大丈夫、です、その、すみません。
ええと、その、何の話でしたっけ?」
「……………」
「…オフェリア、お母さま。
シャロちゃんにも話、きいてもらお。」
「チサト…?」
急に何言い出してるのよ。
私が居たとこで何が…
「……………ふむ。
そうね。
シャロさん…で、いいのよね?
こちらの席に座っていただけるかしら」
「えっ」
「シャロちゃん、こっちこっち。」
「えっ、あ、ぇえ?」
何故か話しの席に座ることになって数分。
正直緊張で何も頭に入ってこない。
セントとチサト、あとオルガマリーさんが何か話しているのは聞こえるけど、耳から入ってどこかへ抜けていくだけ。
何を話しているのかまでは理解できてない。
「――きで言ってるのか!?」
「これしか――――いでしょ―――」
「―――――に、お兄ちゃんとシャロちゃんお―――――」
………ずいぶん盛り上がってるみたいだけど、本当に何を話してるんだろう。
私とセントがどうこうって言ってるけど…
「ねえ、あなた」
「ピャッ!?」
びっくりした!?
って、話聞いてなかった私が悪いのかな…えっと。
「あの…ヒナコ、さん?
私に何か?」
「ちゃんと話聞いときなさいって言おうとしたのよ。
なんか勝手に大変な話進められてるわよ」
「え?」
「まあ、チサト様が昔からそういうメチャクチャやるのは変わってないってことね。
あなたも苦労してるんじゃない?」
「……………」
まあ、それは。
残念ながら…うん、事実です。
「って、大変な話って…チサト、アンタ一体何言ったのよ?
私がセントの話にどう関わってくるの?」
「かんたん、かんたん。
この手の話をことわるには、『もうきまった相手がいる』で通せばいい。」
「???
でも、セントにそんな相手…」
「相手ならここにいる。
…わたしのめのまえに、とってもおにあいの人が。」
「…はい?」
「いい?シャロさん。
これから貴方は『セントルシア様の婚約者』よ。
ちゃんとそれに合わせた話をできるよう暫くあなたのプライベートは貰うわ」
「はい?」
「勿論礼儀作法だけじゃダメよね!!
見た目にもちゃんと気を使わなくちゃ!
…まあ、正直手間なんて加えなくてもシャロちゃんとってもキュートなんだけど…」
「はい?」
「後はそれっぽい服だな。
…つっても、コレばっかりは俺ら野郎陣の出番はねぇだろ」
「まあ、そうだろうな…
というか、それなら何で僕たちが呼び出されてるんだ?」
「少しでも評判がいいものを採用するらしい。
セントルシア様だけの評価ではまだ不安が残るから、オレ達にも判断を求める…と、キリシュタリアが言っていた」
「はい?」
で、当日。
「―――――ど う し て こ う な っ た」
「それは
「何だそれ。ワケワカンナイヨーとか言えば良いのか?
そう返せば満足かコノヤロー」
「口が悪くなっているぞセントルシア様。
ガムでも噛んで気を紛らわすか?」
「いらん。
というか、何でデイビットも止めてくれなかったんだよ。
どっちかと言えば止める側だろお前は…」
「すまないな。
オレも当主に雇われてそれなりになるが、ああなると止めようがないことはよく覚えている。
それをチサト様が率先して引っ張っているときは特にな」
「……………」
数秒押し黙った後、諦めをつけたかのようにふうううううう、とセントルシアは大きなため息をこぼしたのでした。
そして頭を抱えて項垂れました。
「それにしてもなぁ…せめて、こう、シャロ本人の気持ちを聞くとか出来なかったワケ?
いきなり婚約者のフリをしろとか、いい迷惑だろ…」
「そうか?オレはムゴ」
「まあまあ!そういう話は後々で良いじゃありませんか!
モチロン、シャロさんに謝礼はさせていただきますとも!」
「……………まあ、もうここまで来たらどうしようもないか…」
「お兄ちゃん、シャロちゃんも、準備完了した。」
「…おお、これは…」
「ふむ」
「え、えっと…どう、でしょうか」
「とてもお似合いですよシャロ様!」
「そうだな。
本人が元々美人だったというのもあるが、このメイクや服装選びのセンスは流石チサト様と妙蓮寺の腕が出たというところか」
「………ありがとう、ございます?」
「だが、一番欲しい評価が出ていないな。
セント様、貴方からの評価は?」
「……………」
「ん?」
「おや…」
「………ちょ、ちょっと。
セントってば、ねえ…
せめてなにか一言ぐらい言ってほしいんですけど…?」
「…えっ、は、あっ!?
え、あ、その…き、綺麗、なんじゃないか?」
「…『なんじゃないか』って。
一応これでも婚約者って事になってるんだから、ハッキリしてくれないと困るんですけど?」
「え、いや…その…」
「ハッキリ、言ってくれないと、困るんですけど!?」
「――――っ…綺麗だよ!思わず見とれた!!」
「………っ、う」
「なんでお前まで赤くなってるんだ!!」
「いっ、いきなり綺麗とか言うからでしょ!!」
「ハッキリ言えって言ったのはどっちだよ!!!」
「言葉選びってものがあるでしょ!!!」
「…おい、もう相手が来る時間だぞ?
早く止めたほうが」
「まーまーカドック。
ここは一つ静観してようぜ?」
「そーそ。こういうのに割り込むのは野暮ってモノよ。
自然な成り行きを見守るべきなの」
わーわー、ぎゃあぎゃあとお互い赤くなって言い争う2名と、それを微笑ましげに見守る約数名、それて更にその様子を呆れて見るもの1名、或いはわざと関わらないようにするもの2名。
「まあ、とは言えそんなにすぐに来るものでもないだろう?
ココはお若い二人に任せるとして、お邪魔虫は去ろうじゃない「お邪魔虫が失礼するわよ」…とはいかなかったか」
「母さん!?」
「セント、シャロさん。
悪いけど二人の話はこの騒ぎが住んだ後に二人でしていただけるかしら。
今はこちらの用事が最優先事項よ」
「す、すみません…」
「シャロちゃん綺麗。やっぱり私の目にくるいはなかった。」
「…アンタは相変わらずね。
逆に安心するわ」
そして、それから数十分後。
いよいよ、目標はやってきた。
アニムスフィア家のミッション、スタートです。
おまけのコハエース(?)
「どうも皆様!
ご注文は今日も元気なコハクちゃんですか?」
「おまけコーナーで図に乗ってんじゃねーよ。
あ、月姫の秋葉です」
「遠野環でーす。で、」
「遠野家のメイドの翡翠です。
宜しくお願い致します」
「わざわざ環まで呼んで何するつもりなの琥珀?」
「本日はせっかくのエイプリルフールですから!!
琥珀ちゃんといたしましてはお一つネタを…!」
「うーん琥珀さん、ハッキリ言っちゃうとさ。
読者にすんごい『そういうのいいから』って言われそうだよね」
「ですよね!!!」
エイプリルフールってことでなにか書きたかったけど無理でした。
次回もお楽しみに。