透き通るような世界観にいちゃいけないタイプのクリーチャーに成ったけど今日も元気に擬態する 作:食卓の英雄
嘘…私書くの遅すぎ…!?
なんで幕間でこんだけ時間かかってるんだ…。いよいよもって前後編に分けて本編書いたほうが良さそうだな…。ってか私が本編書きたい(自由人)
さて、いつの間にか100万UAを突破していました。だいぶ上澄みなんじゃないですか?知らんけど(驕自惚)
お気に入り登録者数もあとほんの少しで1万人。
色々と適当だったり急に設定が生えたりするけど、今後とも生暖かい目で見守ってくれると幸いです。
追伸 無課金だが臨戦ホシノとシロコ*テラー出しました。
これでアニバキャラは全コンプです
「生徒、会長だと…?」
「あ、はい。元ですけど……。え、言いませんでしたっけ」
「聞いてイないぞそんなもの…。成程、道理でやけにスペックが高水準で経営、組織の管理もできていた訳だ」
キヴォトスにおいては、自治区を持ち、行政を担う各学園においては、その権限は実質的には国や州のトップにも等しいものがある。
それほどの人材が、このような秘境でカニ漁船の船長になっているなどと、一体誰が想像できるのか。
「……まあ、いい。過ぎたことだ。それヨリも、心当たりがあると言ったな。それは?」
「私のところの自治区に伝わる昔話です。……その昔、行く当てもなかった旅の一団が、流れに流れてとある小島にたどり着く、童話みたいなものです」
「童話って……。そんな話聞いたこともないわよ?」
「そりゃそうだ。ウチの自治区だけのローカルっぽいし…」
ジュンコが首を傾げると、当然だと苦笑する。
だが、それが一体どうしたのだと疑問符を浮かべた所で、続きが語られる。
「ええと、『旅人たちが小島に簡素な家を建てて住み着くと、みるみるうちに生活は豊かになっていきました。畑では大きく美味しい野菜が豊作で、釣りではいつも大物が釣れる。まさに天国のような暮らしで、旅人はこの島に留まるのもいいかと思いました』」
「『そんなある日、目を覚ましてみると、いつもより陸が遠い。不思議に思った一人が海に潜って確かめてみると、何と巨大なカニが島を背負って歩いていた。そう、旅人たちが島だと思って暮らしていたのは、島の様に大きな蟹だったのです』」
「蟹!やっと出てきた!」
「……ええ、島の様に大きな蟹。もしやそれが?」
ようやくそれらしい存在が出てきた。リアンは黙して聞きに徹し、美食研究会が気になった点を確認する。
「『その大蟹が歩きだすと、大急ぎで旅人は戻って仲間に伝えます。すると、驚きはしたものの、それほどまでに大きい生き物なもので、一人が言いました。「島を背負うほど大きな蟹など星の化身か神様に違いない。ここでの暮らしが豊かだったのも、この蟹のお陰だろう」それに賛同した旅人達は同じ様にこの大きな蟹に敬意を込めて、わかりやすいように【カルキノス】、或いは【ザラタン】と名付けて暮らしを続けました』」
「おや?名前が二つあるのですか?」
「意見が割れたのでしょうか…」
「確かに、それもちょっとおかしいわね。名前をつけるにしても、ちゃんと相談して決めたりしない?」
「いや、そこは……分からん。多分どっちかって言われてるけど、昔話だから伝わってない部分とか脚色とかあるし。何ならカニじゃなくてウミガメっていう説もあったから……」
「蟹とウミガメ…。見間違えることがあるのでしょうか?」
「ですが、大きすぎるとその違いも些細なものなのではないでしょうか。それにほら、カニとカメって語感が似ていますし★」
「ウミガメ…。亀って美味しいのかな?ウミガメのスープとかもこの前聞いたし!」
「いや、それは水平思考クイズ……。あの、それで続きはどうなったの?」
早速話が脱線しかかり、この中で唯一常識人であるフウカが本筋に戻す。
「そうだねえ…。ここからはいくつかあるんだけど、一番メジャーなのが『結局、旅立ちを決めた旅人へ、カルキノスは贈り物を差し出して、旅人達は感謝の気持ちを忘れないようにその贈り物を使って新しい村を作って豊かに暮らしました』っての。私の自治区の元になったのがその村ってことかな」
「…ああ、だからその自治区では広まっているのですね」
「贈り物って何なんでしょう?蟹さんが何かを贈ったとは考えづらいですが…」
ハルナが顛末とその話の広まりに納得し、アカリは贈り物に興味があるらしい。
「いや、昔話なんだからそのへんは荒唐無稽なのもあるでしょ」
「原本がないからわからないけど、色々かな。ただ単に贈り物ってだけ書いてあるのもあれば、海に沈んでたお宝とか、海の幸とか食べ物系だったり、変り種だと武器とかを貰って、その力で村を守ったとかもあったと思う」
「武器?蟹が?」
「だから、色々」
元々がお伽噺のようなもので、その細かい部分や随所は手を加えられていたり、失伝しているものもあるのだという。
聞くところによると、最低でも2000年以上は昔の話らしく、その分だけ手が入る余地があったのだろう。
いずれにせよ、どの話にも共通するのは巨大な生き物の上で生活し、何か贈り物を受け取った旅人が興した村が彼女の自治区の元となった…ということらしい。
これを受けて、リアンが呟く。
「…珍しい話ではない。特徴的な動物の神格化は各地で行われて来たし、それに因んだ逸話も複数散見サれている。実物を確認してはいないが、その巨大蟹が実在する以上、その昔話にも説得力ガ生まレタ訳だ。……何より、島のような大きさ。それと周辺海域の豊かさという点に於いては、一致している」
以前、この場所を訪れたリアンが不思議に思っていた種類の豊富さと、異常な程成長している生き物たち。
その豊かさが故に巨大になったのか、それとも巨大すぎるあまり生息地が豊かになったかは定かではないが、少なくとも無関係という程でもあるまい。
「……まずは調査が先決か」
とにもかくにも、まずは相手のことを知らなければいけない。いることはわかっているのだから、目安はついている。
外に控える黒い装備の集団と部下たちに指示を飛ばして用意をさせる。
「…そうだ。今のうちに聞いておくが、これはどうしたい?」
これ、と銘打って指を差されたのは、施術台のすぐそばに置かれた黒いポリ袋。美食研究会達は意図して目に入れないようにしていたが、付着した血液と中に入っている物体のおおよその大きさから、一体何が入っているのかは容易く想像できた。
そして、聞かなければいいのに、好奇心からハルナは声を上げてしまった。
「あの…やはりそちらは…」
「私の左腕だね。見る?」
「こら、気安く猟奇的な物を見せようとするんじゃない。まだ処理も終わってないから凄惨だぞ?」
「え、遠慮しておきますわ」
なんてことのないように言い放つカニ道楽ちゃんに、さすがのハルナも顔を引き攣らせ、リアンが諌める。
「気にしすぎるのも中々にキツイが、ここまであけすけだと逆に不安になるな……。それで、どうする?」
「どうするって、燃やすんじゃないんですか?」
「……燃やすのは当然としてだな。その後の骨と灰をどうするかだ。順当に骨壺にいれてお前に預けるか、或いは受け取らずこちらで処分するか、だ。…一応、珍しい例だが、アクセサリーの内部に灰や骨を入れて装飾品にするなんてものもあるが…」
全く以って趣味が悪い。等とは思わない。そもそもが大切な誰か、あるいはペットを想定したものであり、形見としてこれ以上のものはないからだ。
忌避するとまではいかずとも、快くは思わない者もいるだろうが、今回の場合は本人の物なので止められない。
「へぇ……。じゃあ、何か指輪とか作ってくれません?つけるんで。あ、2個ください。2個。灰を詰めた金属製のと、骨を削ったので1個。後は何かそっちの方でうまくやってください」
「………今更だが、お前の手綱を握れる自信が失せてきたんだが」
「まあどっちかって言うと上に立つ方でしたしね」
「だから滅びたのでは??」
片や欠損有りの血塗れの重傷者。片や高身長無表情返り血まみれの黒装束。
緊迫感のある絵面からは想像もできない軽快なやり取りに、ひっそりと避難していた船員と美食研究会がひそひそと言葉を交わす。
「…あの、お二人はいつもあのような?」
「さあ…。オーナーのことはほとんど分からないし、船長も変なとこでクレバーだから…」
「ちょっと怖くなってきたんだけど…。ブラックマーケットってこんなのばっか…?」
「さあ…?でも多分一番良心的で、一番容赦ないと思う」
「良心的で、容赦がない…ですか。何だか、少し想像できてしまう分恐ろしく感じてしまいますね☆」
「スパイとか、初日に見つかって偽の情報だけ任されて大損させるとかはしょっちゅうだしね。確か、この前は箱詰めして元締のオフィスに返したって」
「何それこわい」
実情はともかく、ブラックマーケットに根ざす組織であることには間違いない。それなりに非合法な手段で妨害してくる相手に容赦などしてられないのだ。
「いや、だから滅びたっていうより、土地と規模のせいで合併したっていうか…」
「合併…。廃校でないのなら何故退学している?」
「自主退学ですよ自主退学。何なら殆ど無理やり吸収された形だったので、頭に来て……」
「ふむ」
「財務室に忍び込んで横領した金を全て蟹に使いました」
「何て?」
「お陰で元生徒会長でも引き止められることなく退学出来ましたし、私とみんなで蟹を食べられてWIN WINだったと思っています」
「今からでも矯正局に送った方がいいのか…?」
リアンが真剣に悩み始めた所で、天幕に準備が完了したとの報せが入る。
「…準備が出来タか。……よし。誰かこれをマシな建物に送り届けてやってくれ。今は麻酔が残っているから痛みもないだろうが、幻肢痛や後遺症が後から来る可能性はある」
「じゃあ、私が」
声を上げたのは彼女の船の副船長だ。早速撤収し始めた彼女達を尻目に、テントを出てテキパキと動く船員たちを纏め上げると、人員を選別して指示を出す。
「……いいか、今回はあくまで調査と偵察が主目的だ。推定戦力が規格外とだけ判明している今、極力戦闘は行わない。よって身軽に動ける3隻のみの速攻。対象の能力と撃退可能かを調べ上げる」
「はい!」
「…2番船に調査用機器を詰め込み、扱える者を必ず2名以上ツカせてフリーにしろ。各種方法での行動予測と対象の探査を頼む。他は船員のサポートと万が一の護衛だ。念の為魚雷と専用捕鯨砲は積み込むが、戦闘が不可避な場合にのみ使用しろ」
「はっ!」
「3番船はデータの集積と2番船から送られる情報の解析、及び収集が主目的だ。よって付かず離れず移動しろ。撤退の指示はこちらから出す」
「わかった!」
「1番船、俺と来い。交戦が避けられない場合の敵戦力の把握の為に特化する。基本的に動かないのがベストだが、交戦開始後は2番船、3番船は距離を取り1番船からの指示に従え。また、1番船の敗北、或いは交戦中に他の敵性存在と接敵した場合は各船長の指示に従い、帰港しろ。何があっても助けになど来るな」
「えっ…?」
これまで元気に返事をしていた船員たちから困惑の声が上がる。それはそうだ。万が一という注釈はつけど、言っていることはトップであるリアンを含めて、1番船に搭乗する者を見殺しにするのと同然だからだ。
「……そう不安がるな。そうならないように策も方法も十分にアル。だが、それすら突破された場合は助けに来たところで共倒れするだけだ。……今回の場合、最悪は指揮系統を潰され混乱の最中に全滅することだ。情報を持ち帰り、最悪の場合は連邦生徒会にでも広めて海域全体を封鎖しろ。……まあ、ないとは思うが、最悪の想定をして備えないのはその後の初動に関わる。胸に留めてオけ」
「……はい!」
つばを飲み、えらく気迫の籠もった声で返す船員たちに(何か思ったより真面目に聞くな…)などと思うまま、直ぐに切り替えて客員が役割につき始めた。
早速とばかりにリアンを含めた
「待て」
「?」
「…いや、普通に混ざっているが、今の話を聞いていたのか?」
「……ええ。相応の危険が伴うことは承知の上。ですが、私達は美食研究会。美食を阻む者は何者であれ引く気はありませんわ」
「……そうなのか?」
胸を張って言い切るハルナに、疑わしげに他のメンバーに尋ねる。
「いや、それはハルナだけでしょ」
「風紀委員長相手だと普通に逃げますしね★」
「こういう時っていっつも私だけ囮にしてるじゃん!」
どうやら違った様である。
「み、皆さん…!?」
まさかの助け舟はゼロ。狼狽するハルナに対して、フッと彼女達は笑みを浮かべる。
「ま、まあ?私もあんなことをやった相手は気になるし、ついてくのも吝かじゃないけど?」
「そうそう、それに私たちも結構戦える方だと思いますよ」
「み、みんな乗るの!? それなら、私も一緒に…!」
ジュンコが照れ隠しに気丈に振る舞い、アカリが普段と変わらないおっとりとした様子で、けれどアピールポイントを上げて、イズミは多数派に引っ張られる。
そのことに、ハルナは友情というものを深く感じ入っていた。
「では!」
「……いい雰囲気の所すまないが、乗員人数の関係上、黒舘ハルナ以降は無理だ。諦めてくれ」
「「「「えっ…」」」」
美食研究会、轟沈である。
『カニ道楽ちゃん』
元生徒会長という驚愕の事実が明かされた上、吸収後の学園から資金を盗っていた誰も予想できないタイプのアウトロー。
自分の骨指輪はオンリーワンのファッションだと思っている。
これでも頭は良く、会社内で行われた学力テストでは全教科トップである。
『スパイ』
RE:flectorに潜り込んだはいいものの、申請段階で即バレている。
最近行われたのは、直々に情報と技術を盗もうとしたスパイをアンブッシュし、折り畳んで(ちゃんと曲がる方向に)箱に詰めた後、相手側のトップの私室に、箱を持ったまま待機する。
大体の相手は戦意を喪失する。
先生の台詞にゲーム本編のように「“”」はいる?
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先生と一目で分かるからあった方がいい
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別にゲームテキストでもないのでなくていい