透き通るような世界観にいちゃいけないタイプのクリーチャーに成ったけど今日も元気に擬態する 作:食卓の英雄
嘘だ……僕を騙そうとしている……!
いくら新生活で色々やることや慣れないことが多かったとはいえ…!いくら他の作品にちょっと浮気していたとはいえ…!早い…!余りにも…!
6thPVのゲブラ&コクマーの合体ロボかっこよかったですね。ああいう機械なのに雄叫びエフェクトあるの大好き。
ゲブラ君を引き入れた時にはこんな重要な存在になるとは思いませんでした。すまんなコクマー君。君一人でユズンギャルドと戦ってくれ。
コクマー「え?」
ぷすり、ぷすり。
リアンの青紫色の血管に直接的に特殊合金製の注射針が打ち込まれる。
肉を開いた状態で、外的刺激に反応して痙攣する血管を逃すことなく捉えたそれは、寸分の狂いなく己が役目を果たしていく。
青黒い血中に、ケミカルな緑色をした薬液が浸透していく。
一本、また一本。両手、両足、首筋、膝の裏。
次々と投与される薬品。部位や回数によってその色は変わり、濁った青紫色、澄んだ橙色、下水の如き褐色と様々。到底、人体に入れて良さそうな色はしていない。
用意されていた注射器を使い切ったそれは、既に塞がった痕を見ながら体を起こした。
薄暗い室内。薬品臭さの立ち込めるそこで、猟奇的な行いをしているのは誰か。
―――そう、リアンだね*1。
今投与したのは、リアンの体の中にある毒素を無害なものに変えるための中和剤のようなものだ。
中和剤といっても、リアン自身が何かしらの害を受けているわけではない。むしろその逆。最近になって、リアンの血液が一定以上の摂取により肉体に害を及ぼすものだと判明したからである*2。
この血液、ただ毒性があるだけならリアンも嬉々として化学兵器に混ぜて使うのだが、激しい多幸感と幻覚や幻聴と、所謂違法ドラッグみたいな効能をしていたのが厄介極まりなかった。
今までは大量に出血する機会が少なかったり、無人地帯や、極低温、或いは極高温地帯であったため、その効果に気がつくことはなく、また本人にも効果がないために発見が遅れたのである。
ただし、一応薬効成分自体は存在しており、それを元に、様々な薬効成分を組み合わせることで、神経病の改善効果が見込めた他、宇宙線被ばくの完全治療など、様々な難病への特効薬になり得る可能性を秘めていたため完全に解毒するのも惜しかった。
更に、同じ遺伝子間の個体へ一時的なリミッターを外すアンプル*3まで出来てしまった。これはどちらかと言うと体液を啜る際に獲物が暴れないようにするための依存性の快楽物質の中に、中枢神経の反応を破壊するために齎されていたものの名残だったりする。
よって、強い毒性や、依存性を出来るだけ抑え込むために、別種の薬品を複数種類投与して、本人の意図しない拡散を防ぐのである。ただし、どちらかというと制御に関するもので分泌自体はしている。さっきも言った通り、利用価値はあるのだ。
因みに中和剤のための実験に3ガロンくらい採取した。
もっとも、こうして続けているのは当然一朝一夕では中和が終わらないためだ。
長期的な投薬を続けて、ようやくある程度まで副作用を抑えられるだろう。尚、治療のため唾液とはいえ体液の交換を行っていることへのリスクは頭の中から抜けている。
うっかり誰かに輸血する前でよかったね馬鹿が。
さて、そんなことはさておき。リアンにはこれから向かう場所がある。
―――トリニティ総合学園。ティーパーティーの桐藤ナギサからの依頼だ。
時刻は深夜。ティーパーティの意向で意図的に警備の目は別の箇所へと向けられており、今はナギサが席に着いている会議室にて、二人は向かい合っていた。
「お初にお目にかかります。ティーパーティーのホスト、桐藤ナギサと申します」
「人材更生及び教育人材紹介会社RE:flector、現代表者の遊星リアンだ。まさか、ティーパーティーのホストから依頼が来るなどとは夢にも思っていなかった」
挨拶もそこそこに、時間は限られており怪しまれないためにも本題へと移った。
「……成程、護衛を頼みたい、と?」
「ええ、あなたのお噂は耳に届いています。……何でも、依頼達成率は100%だとか」
普通の生徒は寝静まり、普段は幻想に溢れている学舎からは不気味な静けさが漂っている。窓から差し込む青白い月の光に照らされ、ナギサは努めて冷静に紅茶を傾けていた。
「しかし、何故
「……そんなことはいいでしょう。他の勢力に知られる前に、何のしがらみもない勢力として、信用できるというだけです」
「フム…。一理ある。正義実現委員会を遠ざけているのも、裏切り者とやらを警戒する故、か」
「っ!」
リアンが何気なく呟いた一言に、ナギサの表情が硬直する。表面上は笑顔のままだが、筋肉自体が引き攣った反応は隠せない。
これまでも警戒色は見せていたが、今はより一層その気が強まり、緊張と恐怖にも似た感情を抱いていることだろう。己の銃の位置を目線だけで確かめている。
実際に、汗が微かながらに分泌されていることを考えれば、間違いではないだろう。
「……ああ、警戒させたな。最近はエデン条約でのきな臭い動きに注目していてな。不躾だが情報収集させて貰っテいるだけだ。気にするな」
ティーカップをもて遊ぶリアンにそう言われても、はいそうですかと言える寛容な態度は取れはしない。何せ、ナギサ自身も追い詰められギリギリの状態なのだ。
それらに縛られない第三勢力として目をつけたそれに内情を正しく言い当てられてしまえば、当然嫌な汗も出るというもの。
「……しかしまあ、酷なものだな。この騒動に巻き込まれて試験を度々妨害されるとは」
「………そこまで、調べがついているのですね」
「ん?ああ、言葉に出ていたカ。…まあ、仕事である以上は殺しでもない限り果たす」
その言葉を不審がるように、けれどあとには引けないのだと拳を握る。
「……風の噂では、正義実現委員会の委員長にも匹敵すると言われるほどの戦闘能力、鉄火場に身を置き繁栄を続ける知識と経験。どちらも期待していますよ。……報酬は、この程度でどうでしょうか」
ナギサの提示した金額は、0が7個程ついていた。恐らく、極秘の依頼故の口封じに加えて、他所の派閥により大きな金額で買収されないために過剰に増しているのだろう。
それに加えて、相手はキヴォトスでも禁忌とされる殺しを行う程の危険性を持っている。故に、危険手当のようなものだろうか。
「……いや、多過ぎるな。依頼内容はトリニティの裏切り者からの警護。第一この条件を承諾したら、他所の奴らに金で依頼主を裏切る輩だと思われかねない。……そうだな、今回の件と口封じ、拘束期間を加味したところで……。この程度が相場だろう。……俺としては高いとは思うがな」
そこでリアンが提示したのは、更にその10分の1程度の値段。黙っていれば大金がせしめられたにも関わらず、律儀に訂正している。
それに、金で動く輩と思われかねないというのも、一人の組織の長として見れば同意は出来る。
「……でしたら、倍額払いますので、その契約期間中は他者からの依頼を受けないことを条件に加えても宜しいでしょうか」
「構ワない。しかし、それでも少し貰い過ぎだな。………少し、サービスを加えてやろう」
サービスと言われて怪訝な顔を隠そうともしないナギサに構わず、リアンは淡々と言葉を連ねていく。
「この事態を裏で動かしている者は紛れもなく存在する。だが、それはトリニティの裏切り者だけではない。その奥に存在している強い悪意によるものだ。くれぐれも、目の前のことに囚われ大局を見誤ることのないように」
「それは、どういう――」
ナギサの追及をひらりと躱し、扉を開け放つ。
「すまないが、少し準備がいる。1時間とかからんが、その間は用心してくれ」
言うが早いか、たちまち廊下の闇に紛れて消えていく。
思わず追うが、扉の先には、既にリアンの姿はどこにも見当たらなかった。
「あの方は、一体何を…」
不意に漏れ出したか細い一言は、広いトリニティの廊下に溶けて消えていった。
●
そして、契約成立から程なくして、契約が深夜に交わされたことを踏まえれば、同じく深夜の今はちょうど1日が経過したその頃だ。
「……クリア。ここは片付いた。時間もないし、迅速に行こう」
「はい、頼りきりですみませんアズサちゃん」
「いい。買って出たのは私だし、作戦はハナコあってのものだ」
暗闇に忍ぶ影が二つ。
片や白く透き通る様な長髪に、装飾された翼。ガスマスクを装備して淡々と制圧移動を続けていく少女と、その背後から周囲に気をつけながら足を運ぶ桃色の長い髪の少女。
白洲アズサと浦和ハナコだ。
彼女たちは、白洲アズサの本巣であるアリウス分校が桐藤ナギサの命を狙っていることを知り、それを守るために潜入しているのだ。
勿論、ナギサとて備えをしていない訳では無いが、その疑心から最大の戦力でもある正義実現委員会には別のエリアを守らせており、残った護衛も、こうして潜入したアズサに静かに制圧されていった。
そうして、判明したナギサのセーフハウスを攻略していく二人は、ハナコの仕入れた情報から当たりをつけて、廊下を進んでいく。
「……止まって」
「アズサちゃん?」
しかし、ナギサのいる屋根裏部屋まであと一歩というところで、アズサが何かに気づいたように静止する。
不思議に思ったハナコが尋ねるが、真剣な様子のアズサは先の通路を氷のように鋭く睨みつけていた。
「……いた」
「いた、とは…?」
アズサがぽつりと呟いた言葉にハナコは疑問符を頭に浮かべ、アズサは己が見たそれへと指をさす。
「…!」
そして、それを見つけた時にハナコははっと息を呑んだ。
屋根裏部屋へと繋がる階段のすぐ真横、窓から微かに差し込む月の光が、辛うじて届かない場所にその影はあった。
全身を真っ黒な衣装に身を包み、まるで飾り気のない実戦一辺倒とでも言うべき立ち姿。まずもってトリニティでは見かけない角に、一度見れば強烈に印象に残るであろう長身に、無感情な冷たさを秘める視線。
ここにいた少数の警備とも異なる姿をした人物が警戒に当たっていたのだ。当然、アズサもハナコもその情報はなく、困惑している。
「トリニティの生徒…ではありませんね。もしや、ナギサさんは秘密裏に護衛を…?」
「そうみたい。……………まずいな」
堂々とした立ち姿、目立つはずの容姿、だというのに今の今まで気が付かなかったのは気配を消すのが上手いからだろう。
生物ならあるはずの呼吸の乱れや、微かな動作による環境音は徹底的に排除されていた。
ハナコが予想外の戦力に考えを巡らせ、しかして実行役のアズサは素直にハナコへと相談をした。
「ハナコ」
「はい。排除と待機、どちらが…」
「いや、無理だ」
「はい?それはどういう…」
「多分、いや、かなり強い。……私一人で、勝てる相手じゃないかもしれない」
ここに来て、申し訳なさそうにするアズサにハナコは驚いた。
何せ、これまでにアズサの戦闘力や人格はある程度把握しており、その強さはもとより、アリウスを裏切ってまで助けることを選ぶほどの精神の持ち主があっさりと出来ないと言ったことへ向けられたものだった。
しかし、それも当然。
そも今回のナギサへの夜襲も、襲い来るアリウスからナギサを守るためのもの。アリウスの襲撃が控えている以上モタモタしてはいられない。
ましてや、本質的にはナギサを守ることという目的が一致している者同士で消耗し合うのもまずい。
つまり、格上かもしれない相手と戦えば時間も余力もなくなってしまう。
アズサはこれから現れる勢力の、その容赦のなさを知っているが故に、その交戦は避けたかった。
「では、どうされますか?」
「…私たちの目的を話して、協力してもらうしかない」
「それは…」
絞り出すようにして告げられた言葉は、ハナコとしては希望的観測に過ぎない。これがまだ、良識ある自警団や一部の正義実現委員会相手であれば、ハナコの話術を含めても決断するか否かの判断は下せただろうが、生憎と荒事に関わりの少ないハナコは遊星リアンの姿を知らず、白洲アズサもまたこちらでの活動に手一杯で、トリニティ自治区を外れた噂なども耳に届いていない。
もしかしたら、アズサも知らないアリウスからの刺客の可能性もあり得る。故に躊躇ったものの、時間はもう残されていない。
仮に敵だとしたらどのみち戦う必要があり、雇われただけの護衛で、アズサの読み通りの力があるならそれをアリウス相手に活かしてもらうことにして、こちらもこちらで勝手にナギサを守ろう。
そう二人が決めた瞬間、視線の先にいた人物が何処かへと去っていった。
「おや…?」
「護衛が持ち場を離れた…?」
二人にとって、それは不可解な行動だった。何せ、唯一の出入り口を守る門番であるはずの人物が、まさかこのような時間に離れるとは想像もしていなかった。
しかし、暫く様子を伺っても、戻って来る様子はおろか物音一つ聞こえない。
「何か意図が…。罠、でしょうか」
「分からない。でも、どっちにせよやるしかない」
虎穴に入らずんば虎子を得ず。アズサは今のうちにナギサへ接触するべきだと一歩踏み出した。
それに釣られてハナコも続くのであった。
―――…
「「あはは……えっと、それなりに楽しかったですよ。ナギサ様とのお友達ごっこ」……とのことです♡」
「……っ!?ま、まさか、ということは…!?」
―――…
ハナコがナギサへの
ここからは時間との勝負だ。ハナコは悟られぬ内にナギサを連れて合流場所まで無事に辿り着かねばならず、アズサは数も分からないアリウス生に対しての誘導と足止めを可能な限り行うという役割がある。
そのためにも、今は一刻も早くナギサを連れ出さなければならない。
「早く行きましょう。敵はもとより、あの護衛もいつ気づくか…」
「うん。勝手に巻き込んでしまうけど、潰し合って混乱してくれるならより時間も稼げるかも知れない」
「“……案外、味方かもしれませんよ?”」
そう言って、肩に手を置かれる。
「……それは違う、ハナコ。今のこの状況で、情報の精査が行き届いている私たちだから、そう考慮することが出来ているだけだ。実際に、雇い主と思われるナギサはトリニティの裏切り者に注目して、アリウスのことを洗い出せていない」
アズサはハナコの楽観的な憶測に、今はそんな憶測と、説明している時間はないのだと言う。仮に敵ではなかったとしても、詳しい事情を話すには場所と時間が悪すぎる。
そう、アズサは答えたところで、ふと僅かな違和感を覚えた。
(…?いつもより声の位置が高い?)
「私じゃありませんっ!」
その声に咄嗟に思考を切り替えられたのは流石というべきか。ノータイムで身を屈めて手を振り払い、背後にいる何かへと
が、背後から話しかけるほどに余裕がある相手だ。その時点で既に後手に回っていた。アサルトライフルを向けた時には、既にその銃身の内側に入り込まれていた。
「アズサちゃんっ!」
「―――っ!」
アズサは脳が状況を理解しきるよりも早く、反射的に相手を蹴りつけた反動で距離を取っていた。
その蹴撃も、割り込んだ左手によって防がれていたが。
(いつの間にこんなに近くに――?それにあの声はハナコのもの。変声機?声のパターンは?用意しているということは、私たちの襲撃は予測されていた?どうする、説明する?もう時間がない。戦う―――勝てる?)
その一瞬で、アズサの脳裏を駆け巡る冷静な客観視。しかし、その動揺を押し殺し、対象を視界に入れる。
アズサの行動にも特にアクションを起こさず、ただ佇むのは、いなくなったと思われていた護衛の人物。
しかし護衛というにはこうしてナギサが襲われる隙を作ったり、ナギサを奪還するような動きも見せないために目的が分からない。
「何者だ」
「何故、私たちの背後に…」
「マア待て。そう、物騒なもノを構えルな。敵じゃなイ。話を聞いてくれ」
両手を上げる黒衣の人物。確かに銃器などは構えていない。しかし、行動理由が不明だ。アズサは決して構えを解くことなく、視線だけでハナコに尋ねた。
「……ええ、聞いてみてもいいと思います。もとより、見つかった時点での奇襲もできました。わざわざ回りくどい真似をしてまで姿を現したのは、何か目的があるからかと」
「……分かった。話を聞こう。ただ、私たちには時間がない。手短に頼む」
「受け入れてくれて何よりだ」
決して警戒を解いた訳では無いが、敵ではないというのなら、今の状況では信じた方がマシ。
緊迫した状況が変わった訳では無いが、そう信じる他なかった。
「柔軟な対応、感謝する。……では、これを返そう」
そう言って、こちらに見せつけたのは二つのマガジン。何の変哲もない、どこにでもあるような
「「?――っ!」」
軽く投げ渡されたそれを反射的に受け取り、すぐにハッとする。
それも当然だ。2人の構えるアサルトライフル。その両方からマガジンが抜かれていたのだから。
ますます目の前の相手への不信感や警戒が募る。それが視線に表れていたかは定かではないが、受け取ったマガジンの残弾が記憶と一致するものであることを確認して付ける。
しかし相手は気にせず無手のまま。こちらを侮っているのか、それともそれだけの自信があるのか。はたまたその両方か。
いずれにせよ、無視など出来ようはずもない。
そんな心境を知ってか知らずか、黒衣の護衛は口を開いた。
「…それでは、建設的な話をしようか」
怪しい、怪しい〜!
『カニ道楽ちゃん』
左半身側の機能をほぼ失ってからいつの間にか1年近くが経とうとしている。
つい先日、やっと専用の義手が届いた。アリスの皮膚片から再現された人の皮膚そっくりのカバーもあるが、その分手入れに手間がかかるので、通常のカバー(機能を保護するためのもの。義手だとすぐに分かる)を使っている。
神名のカケラを凝縮加工したものを義眼に使っている。真っピンクの結晶なので普段は眼帯。
モササウルスライダーになるため調教している。
『モササウルス』
普段から絡んでくるやつが乗ってくるので、仕方なしに付き合ってあげてる。餌が餌(大量に余っているクラーケンの足)なため、ぐんぐんと大きくなっている。
『ゲブラ』
6thPVで合体機構があることが判明した預言者。今は幼いモサさんをリードしながら一緒に近海を泳いでいる。預言者じゃなくて保護者になりかけている。
先生の台詞にゲーム本編のように「“”」はいる?
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先生と一目で分かるからあった方がいい
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別にゲームテキストでもないのでなくていい