独り立ちを強いられたドラゴン、生き延びるために配信者の前でお腹見せゴロンしたら伝説になったようです。   作:名無しのレイ

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第126話 その時の人類至上派2

「何故我々が君たちの失敗を尻ぬぐいしなければならないのかね?そもそもこの状況は君たちがもたらした自業自得だろう?君たちが油断せずにしっかりしていればそちらの国も我々の支配下におけたはずなのだ。君たちが散々やらかしたせいで我々にまで大きなダメージが及んでいる。自分たちの尻ぬぐいは自分たちでしたまえ。」

 

 それだけ言うと、魔術通信は切れて上層部は大混乱に陥った。

 第二、第三の策を考えているべき彼らはそれを怠っていた結果が自分自身へと帰ってきたのだ。まさに自業自得そのものである。

 

「ええい!受け入れてくれるくれないはどうでもいい!!とにかくここから逃げ出すんだ!!」

 

「護衛も連れずに逃げ出したら山賊どもに狩られるだけだぞ!!ここは籠城で………。」

 

「バカ!他から支援のない籠城など殺してくださいと言っているようなものだぞ!!」

 

「いや、真正面から辺境伯軍を打ち破ればよい!追い詰められた我々の恐ろしさを見せてやる!」

 

 慌てた彼らはとりあえず戦力の再編と戦力化を始めた。彼らで足止めしている間にどさくさに紛れて逃げ出そうという考えもあるのだ。だが、奢っていて弛んだ兵士たちしかいない彼らで辺境伯軍を撃退できるとは難しい。

 そこで彼らが急遽考えたのは、「超人兵士」計画だった。脳に魔術針と培養した教授の脳細胞を植え込んで、無理矢理一般兵士を全て魔術師にする計画である。

当然、拒否反応など考えてもいない。自分たちの盾になってくれればそれでいいのである。

 さらに、人間と怪物を融合させて魔術針で無理矢理自分たちの配下にする超人兵士製作にも着手。人類至上派である彼らが怪物の力を扱うなど自分たちの主義に真向から逆らうことだが「怪物を押さえつけて人類である自分たちが制御するのは正しい」という理屈で非人道的行為に手をつけたのだ。

 

「そうだ、あそこにいい実験材料があるだろう。人間牧場の奴らを全て怪物との合体材料に使ってやればいい。処分にはちょうどいいだろう。」

 

「よし!では早く取り掛かるぞ!辺境伯軍が来る前に実用化するんだ!!最悪暴れまわるするだけの兵器だけでも構わん!!」

 

彼らにとっては暴れまわるための存在でも構わない。辺境伯軍を薙ぎ払ればいいのだ。そのための戦力を作り出すためなら、市民だろうが誰だろうが構わない。

市民だろうが兵士だろうが改造する気満々である。だが、そのためにはひたすらに時間が足りない。そのため、彼らは大至急戦力を整えるために動いたのだ。

 

 

 

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