独り立ちを強いられたドラゴン、生き延びるために配信者の前でお腹見せゴロンしたら伝説になったようです。   作:名無しのレイ

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第129話 王都攻防戦3

 そして、なし崩し的に、王都での戦いは行われることになった。

 エルが使役するティフォーネの使役竜のワイバーンは、足に吊り下げられた火薬の箱などを王都の上空から落としているが、それは王都の上空の防御障壁に防がれていく。

 攻撃力と機動性に強めてあるとはいえ、使役竜であるワイバーンでは普通の竜ほどの攻撃力のある雷撃を吐き出すことはできない。

 だが、多少の爆撃ならともかく、王都を戦略爆撃するような真似は避けたいため、結界を破るためのワイバーンたちの雷撃の吐息を次々と防御障壁へと叩き込んでいく。

 しかし、流石に王都の最終防衛圏である防御障壁はそんな簡単には打ち砕かれない。

 もし竜が攻め込んできたとき、ミストルティンがなかったらどうするか?という貴族たちの主張によってガチガチに固められたのがこの結界である。

 だが、それでも使役竜とはいえ、ティフォーネの力が込められた雷撃を、これだけの大量のワイバーンが同時に叩き込めば破壊はできるだろう。

 そうはさせじ、と防御障壁、城壁の外周部から兵士たちがバリスタやらクロスボウやら攻撃魔術やらをこちらに対空砲火と言わんばかりに叩き込んでいく。

 

『回避ー!!回避ー!!!』

 

 竜騎士は除いて、他のワイバーンたちにそれらの攻撃を回避するように通達する。

 元々ティフォーネの趣味で攻撃力と機動性に全振り、防御力は紙装甲という極めてピーキーなワイバーンたちである。

 対空砲火の弓矢などその機動性で軽々と回避はできるが、当たったらどうなるか分からない。そしてそれを知られれば向こうの士気は上がるだろう。わざわざ向こうの士気を上げる要素を与えるつもりなどない。

 

(さて……どうしたものか……。)

 

 防御障壁を半球状に展開するためには、どこかに発生装置があるはずである。恐らく城壁にその発生装置があるはずだ。

そこを破壊すれば防御障壁はかなり薄くなるはずである。

ともあれ、ワイバーンたちに飛行しながら防御障壁に対して攻撃を仕掛けることを命じて、攪乱しながら攻撃を仕掛けていく。

 竜騎士には発生装置がどこにあるか偵察を頼み、ワイバーンたちは防御障壁を攻撃&攪乱させていく。

だが、その中で王都内部で混乱が起こっているのが上空からでも確認できた。

 

(一体何事だ?何が起きている?)

 

飛行しながらエルは王都の状況を見定めようと上空から視認を行う。

騒動が起きたということは、こちらのチャンスである。それを生かさねばならないのだ。

 

 

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