独り立ちを強いられたドラゴン、生き延びるために配信者の前でお腹見せゴロンしたら伝説になったようです。   作:名無しのレイ

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第164話 久しぶりの双子の配信。

「やっほ~。皆久しぶり~。元気してた?」

 

「久しぶりでごめんね。私たちも色々あったからさ。」

 

 肉体的・精神的にも回復してきたレイアとユリアの双子は、久しぶりに軽い配信を行った。ユリアが攫われて以来、配信どころではなかったし、視聴者たちもついノリでレジスタンス活動などを行っていたのでお互いそれどころではなかったということもある。久しぶりに無事にいられた二人を見て、視聴者たちは大いに盛り上がってしまったのも当然といえるだろう。

 

《うぉおおおお!!久しぶりの双子だぁあああ!!》

《いやったぁああああああ!!》

《おい!皆少しは気を使え!彼女たちは王家の系譜のお偉いさんだぞ!!》

 

 凄まじい速度で流れていく視聴者のコメントの嵐に、双子はあはは、と明るい笑みを浮かべる。

 はっきり言って人類至上派などといった外道に攫われて何もなく無傷で帰ってこられるのは奇跡に違い。そんな彼女の姿を見れて、ファンたちはもはや感涙するレベルでの大騒ぎである。

 

「あはは、皆気にしなくてもいいよ~。お偉いさんと言ってもしょせんお飾りだし。皆に今までで楽しくやっていこうよ。」

 

 おおおおおおお!!と視聴者のコメントが流れ込む中、短い配信だったが久しぶりの双子の配信は大好評に終わった。

 

『……で、我は全く口を挟めなかっただけだが。』

 

 ふぬーん、と配信に混じれなかったエルは思わずふて寝状態になってしまう。久しぶりの双子の配信で大盛り上がりとなったところに口を挟むほど野暮ではない。

 双子もようやく回復して明るい笑みなどを浮かべられるようになれたので、エル的には、まあヨシ!である。

 それに、彼にはそれよりも確かめなければならない事があったのだ。

 

(これだけの大盛り上がりならば、我に注がれる力も大量になるはず!大量の信仰を集めて一気にウハウハ左団扇生活や!)

 

だが、エルの考えはいとも簡単に覆されることになった。あれだけの盛り上がりを見せたのに、エルに対して全く信仰が集まっていないのである。

 

『ぬぁああああ!!どういうことだってばよぉおおお!!』

 

 そう、視聴者の信仰はほぼ全て双子へと宿ってしまってエルに対しては全く集まらなかったのだ。まあよくよく考えれば実に当然のことである。

視聴者の信仰というか熱気は双子に向けられていたのだから、そちらの方に引き寄せられる方は当然で、全く出てないエルに来ないのは当然だ。

やっぱりそんなにうまい話はないということかぁ、とエルは思わずごろんと寝ころびながら、思わず再度ふて寝を行っていった。

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