独り立ちを強いられたドラゴン、生き延びるために配信者の前でお腹見せゴロンしたら伝説になったようです。   作:名無しのレイ

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第165話 解決方法?見つかる。

『ぬぁあああ……。ああああ……!!』

 

 某猫ミームのように直立不動になりながら前足を突き出しながらエルは震えながら叫んでいた。どうやら「楽して信仰丸儲け」作戦が失敗に終わったのがよっぽど衝撃的だったらしい。

 今までめっちゃ苦労して王都を奪還したんだから、崇めろとまでは行かなくてもちょっとぐらいは信仰くれてもいいじゃん!!と思わなくもないが、視聴者は基本的に面白い物にアリのように群がってくるものだ。そこに恩義やら何やらは関係ないのは彼も理解している。

 落ち着いたエルは、ともあれこれからどうしようか、とまた考えを行う。今度は一人ではなく、双子とも話を行うが、エルの思い通りいかずに自分たちだけ盛り上がっていたのに申し訳ないのか、二人ともしょんぼりしながら言葉を放った。

 

「申し訳ありません竜様……。つい周りのノリに流されてしまい竜様の事を考えもせずに……。」

 

『ああ、いいよいいよ。あそこで視聴者をがっかりさせるのが一番よくないし。また別の方法を考えていこうか。うーん、そうなるとまた三人で顔合わせして配信して馴染んでいくしかないかぁ。』

 

 そんな風にうーんうーんと三人で机で頭を抱えて考えていると、偶然通りがかって話を聞いていた魔術師であるアヴリルはエルたちに対してごく軽い調子で解決方法を口にする。

 

「ありますよ?解決方法。」

 

『えっ!?マジで!?』

 

 ごくごくあっさりと解決方法がある、と言われて驚いたエルは思わずひっくり返りながらもアヴリルから話を聞く態勢になる。

 

「まず、レイアさんやユリアさんの体内には竜の血が流れています。この血によって竜様と二人には霊的な繋がり……レイラインが存在するわけです。この繋がりを利用して二人に集まった信仰のエネルギーをレイラインを通して竜様に注ぎ込みます。

 こうすれば、二人に集まった信仰の力がそのまま竜様に流れ込むわけです。」

 

「まあ……こうなるとどんどん竜側の属性が強くなっていくでしょうから、彼女たちの弓神の血を生かして弓神にも信仰を分ける形にしたほうがバランスはとれると思いますね。竜人でもない人間が、下手に竜によりすぎると人間の形から別の形に変化しかねません。バランスをとるためにも、弓神にある程度信仰を取られるのはやむを得ないかと。」

 

 その言葉に、レイアとユリアは多少嫌な顔になる。見たこともないご先祖様である神よりも、何度も命を救ってくれたエルに全ての信仰を貢ぎたいのだが、アヴリルの言葉に仕方ないか……と渋々うなづくことになった。

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