独り立ちを強いられたドラゴン、生き延びるために配信者の前でお腹見せゴロンしたら伝説になったようです。   作:名無しのレイ

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第93話 神弓ミストルティン起動開始2

 中央にある王座に腰をかけ、両手足を縛られるユリア。

 そして、そんな彼女の腕の動脈に、魔導装置で自動的に針が突き刺され、そこから彼女の血が動脈からチューブを通して、ミストルティンへと流れ込んでいく。

 どくんどくんと活力がどんどん吸い取られる感覚がユリアへと襲い掛かる。

 ただ血を吸い取られているだけではなく、彼女自身の体内の因子すらも燃料にしているのだろう。

 

《神血純粋率70%、不純率30%、神血内部に不純物が混じっています。

 ですが、これでも最低限の起動可能と判断。システムチェック。……システムチェック70%完了。メイン動力炉起動開始。各種主武装機能解除開始。

 神弓ミストルティン、起動します。》

 

「よし。貴重な実験体Uをここで必要以上に消耗させるわけにはいかん。交代せよ。」

 

 その教授の指示と共に、王座からユリアは引きはがされる。かなり大量の血を失ったため、ぐったりとしている彼女だが、それに対して、教授は回復呪文をかけて彼女を回復させる。

 教授の目的はあくまでも彼女の安全を確保し、安全に実験を行うことである。

 ここで彼女に死なれてしまっては非常に困るのだがら、これぐらいは当然だ。

 何度も回復魔術をかけていくうちに彼女の顔色は良くなっているが、それを見ているノインはまさに苦虫を噛み潰したような顔になる。

 ぎりぎりと自分の爪を噛んで、今にもユリアを絞殺さんばかりの勢いで睨む彼女だが、教授は次にノインに声をかける。

 

「何をしている。ノイン。次はお前の仕事だ。準備しろ。」

 

 その彼の言葉に、ぱっと喜びの表情を浮かべるとノインはまるで尻尾を振る犬のように危機と王座へと座る。

 そして、教授が用意させたのは、大型の血液タンクのような代物だった。

 ここには、今までの失敗クローン体の血が大量に内蔵している。それを無理矢理吸収させて神血判断機能を攪乱させようというのだ。

 まずは失敗クローン体の血と王家の分家たちの血をミックスしたものである。

 輸血のように血液が固まるなどという心配はしなくていい。とりあえず最初の起動さえ成功した以上、あとは適当にごまかしてしまえばいいのだ。

 

《神血純粋率50%………40%に低下。不明なユニットが接続されました。システムに深刻な障害が発生しています。直ちに使用を停止してください。》

 

その警告音を無視しながら、王座についたノインはミストルティンに対して指示を出す。

 

「これよりこのミストルティンはこの私、ノインが操作する。この神の力でケダモノや亜人どもに鉄槌を下してやるのだ。幸せそうに、幸福そうにしている亜人どもやケダモノどもに、神の鉄槌を下してやる!!行くぞ!!」

 

その言葉に、その場にいるものたちは皆歓声を上げた。

 

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調子が治りきっていないのですが、何とか更新できました。

何とか定時更新できてよかった。

 

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