保健室で、私は硝子くんに怪我を治してもらっていた。
「いや、助かったよ、硝子くん」
「代金は夏油の恥ずかしい未来でいい」
「ないよ!? 恥ずかしい未来なんてないからね!」
「アイドル系教祖は恥ずかしくないのか……」
結局、私はあの場にいなかった事となり、理子くんは、私預かりとなった。
そして、硝子くんと悟に私の力を打ち明けたというか、傑が打ち明けていた。
「悟。硝子くん。未来を変える為、力を貸してくれるか」
「じゃないと俺、箱に閉じ込められるんだろ。なら、仕方ねーし」
そう言ってはいるものの、傑のことを気にしているのは丸わかりだった。
悟も素直でいい子なのである。
「素直に傑が心配って言えよ」
「私は悟に殺してもらうの、納得してるけど」
「「「納得するな」」」
そして、未来への戦いが始まった。
「く、産土神級……!」
七海が怯み、灰原が襲われたその時、呪霊をサイコキノを込めたパンチで吹き飛ばす。
トドメこそさせないものの、攻撃を防ぐくらいならサイコキノでもできるのだ。
「き、桐壺先生!?」
「逃げたまえ!! 日本の宝は私が守る!!」
「桐壺先生っ!! しかし」
「私も適当なところで悟に引き継ぐ! 早く!」
「は、はい!」
「悟を化け物だと? 化け物だと!? 許せん!! 日本の宝を侮辱したなー!」
「だから学校の教師が暴力沙汰を起こすなって!!」
「局長ステイ! ステイ!」
「美々子くん! 菜々子くん!! もう大丈夫だよ!!」
「局長! 村人全員半殺しはまずいですって!」
「加減しろよ、加減!!」
私は八面六臂の活躍をした。
それでも、私のプレコグは変わらぬ未来を告げる。
『悟。やっぱり来てくれたんだね』
『お前を殺すのは俺なんだろ』
『ありがとう、悟』
いや、傑の離反の未来固いな!?
「もう無理なんじゃないですか? 投了しませんか?」
「諦めてはいかんぞ! 傑は……!」
「そうだよ、諦めんなよ!」
「私は今の呪術界に期待していないので」
「す、傑が絶望している!? 子供が未来に夢を抱けなくなったらそれこそおしまいだ!?」
「今の呪術界が嫌なら、俺と一緒に変えてこうぜ!」
「局長、一緒に離反しましょう」
「いかんぞ、傑!」
「傑!」
「別に人を殺そうってわけではないですよ。向こうは殺そうとしてくるかもしれませんが。呪術界の改革は、中からはできないと思います。新しい組織を作る事で変化のきっかけにならないかなって」
「嫌だ! 中からでも変えられるだろ、実際今、結構居心地いいし!」
確かに、多少空気は変えられたと思う。
呪術規定に術師は非術師を傷つけてはならないとあるならば、術師には非術師の護衛をつけるべきなのだ。そして、心も体も守るべきなのだ。この役目はむしろ、非術師にしか出来ない。バベルではそうしている。私も全ての生徒に寄り添う事は出来ないので、賛同者が増える事は歓迎していた。
ただ、限界も感じていた。
「局長いなくなると、以前に逆戻りするかもしれないじゃん! 傑も局長もずっといろよ」
「私も局長いなくなるの嫌かな」
「局長は、このまま私がすり潰されていいの?」
「「「よくない」」」
実を言うと、傑の離反するきっかけはわかっている。
3人には言わないが、私が囚われる事が傑に大きなショックを与えてしまうのだ。
そして、囚われる未来は日に日に強固になっていく。
殺される未来も増えている。
傑は繊細な上に、呪術界の悪意は分厚い。
決断すべき時が来ているのかもしれない。
うまく書けなかったので、後ほど別ルートを書こうと思います。
今のままだと粗筋に偽りありですしね。
他の人が書いてもいいのよ。