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傑くんの呪霊集めは順調に進んでいる。
会社がでかくなるにつれ、大人の呪術師も当社に入社した。
当然スパイである。私はガッチリと握手をした。握手はいい文化だ。
スムーズに情報の抜き取りができる。
「上層部のスパイで、加茂家の分家の美鶴 剱くん。子供達に害を与えず、監視するだけであれば、ああ、それと、私達バベルの人間を秘密の対象に入れなければ入社してもいい。どうかね?」
「何故……!?」
「情報収集力で私の右に出る物はいないからね。できれば縛りだとありがたい」
元から、情報戦をやっていてノウハウがある上に、今はプレコグとサイコメトリがある。これで情報戦で負けてたら嘘である。
「くっ 得体の知れない。もとより子供を害される心配をしているのはこちらの方だ。よかろう、縛りを結んでやろう」
「歓迎するよ、剱くん。早急に君のパートナーを選定しよう」
「非術師のパートナーなど……! そうやって術師の上に非術師を置くことを一般化させるつもりか!?」
「そう言わないでやってくれたまえ。君達の保護も兼ねているのだから」
「保護だと!?」
「術師は非術師を傷つけてはいけない。ならば、術師を傷つけようとする非術師と戦う存在が必要だ」
「はあ!?」
「明確な味方の非術師という存在は、絶対に必要だよ。特に幼い術師の子供達にはね。対外的にも、そちらの方が人々は安心する。シビリアンコントロールだよ。もっとも、パートナーが術師の理解者である事は絶対条件だがね」
そう、ザ・チルドレン。最強の超能力の子供達に皆本という理解者が必要だったように。
「非術師にも優秀な人間はいるし、非術師でもできる仕事はいくらでもある。いつでも人材を派遣する準備があると伝えてくれないかな」
「……くっ!! 調子に乗るなよ!!」
「さて、傑くん。彼を案内してあげてくれないか」
隠れていた傑くんが出てくる。
「気づいてたの、局長」
「私の目からは何も隠せないからね」
「呪霊操術の! 君は優れた人間だ、何故劣ったものにひれ伏す!?」
「私よりも、局長の方がずっと凄いよ? 今は。でも私、将来は局長に勝つし局長になるんだ」
「はっはっは! 術師がトップになるのは私の計画とは違うが、ま、未来は子供達が作るものだ。好きにしなさい。楽しみにしているよ、傑くん」
「うん! 術師がトップでも受け入れられる組織作りすればいいだけでしょ」
「ああ、そうだよ。傑くんの野望はでっかいな!」
双方、秘密の撤廃前提である。
「あなたもすぐわかるよ。局長の凄さ」
そうして、傑くんは剱くんの手を引いていった。頼りになる子だし、優しい子だし、しっかりしている。なのに何故、未来は……。
『バベルの皆。死にたくなければ私に従ってもらう。局長は……私が殺した』
うーん。未来が一向に良くならない。
この際、傑くんに組織運営のノウハウについて教えてしまうか?
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マシュマロ
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