Fate/ Geats Cross   作:蛇廻

4 / 15
第四話

 

 

「結局、あの子って誰だったんだろうね」

 

無事に一枚目のカードを回収することが出来た翌朝、イリヤと翔の2人は並んで登校しながら昨夜遭遇した子のことを考えていた。

 

「美遊・・・・・そう呼んでたよね」

 

「うん、それが名前なのは間違いないはず」

 

結局あの後、話しかける間もなく解散の流れになったため、あの子が何者なのかは不明のままだ。凛は美遊と呼ばれた少女のことは知らないようだったし、彼女がルビーと酷似したステッキを持っていたことから、彼女もイリヤ達と同じような立場にいることは想像がつく。

 

「でも、何となくだけど、この後の展開が想像出来るよ」

 

「この後の展開?」

 

「うん、だってさ、あの子って私たちと同じぐらいの歳だったじゃん?そのパターンでいくと、これって・・・・・・」

 

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

 

「美遊・エーデルフェルトです」

 

担任の藤村大河の紹介で自身の名を名乗る人物。昨夜遭遇した彼女だ。

 

イリヤの予想通り、彼女は転校生として小学校にやって来た。それがイリヤ達と同じクラスなのは、果たして運命の悪戯か。

 

「それじゃあ美遊ちゃん、席に座ってね。イリヤちゃんの後ろ、後ろの窓際だから」

 

えっ、と内心驚くイリヤ。そんな彼女の思いになど気づくことなく、美遊は指定された席に着席する。

 

そ〜っと様子を伺う翔。その視線の先には、美遊の無言に若干圧されているイリヤの姿があった。転校までは予想できていたとはいえ、この席の近さは完全に想定外。イリヤは気まずい空気を感じながら、朝のHRを過ごすことになるのだった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

さて、それから時間も過ぎて休み時間。案の定というべきか、転校生は早速囲まれ身動き取れない状況になってしまっている。そんな光景を廊下から見守るイリヤと翔。出来ればそこに混ざりたいところだが、聞きたい内容が少し異なることもあり、おいそれと混ざり込むこともできない。

 

「う〜ん・・・・」

 

「あの様子じゃ、ちょっと話しかけるのは無理だね・・・」

 

「色々聞きたいんだけどなぁ・・・・」

 

『それでしたら、私が代わりにお話しを伺います』

 

「うわ!?」

 

『あらあら、サファイアちゃんも来てたんですね〜』

 

いつの間に近づいていたのか、イリヤの髪に隠れながら肩口から声をかけてくる六法星。その声、形から美遊が持っていたステッキで間違いない。

 

とはいえ、下手に教室に近いと誰かに見つかってしまう可能性がある。イリヤと翔は急いで窓際へと駆け寄り、ルビーとサファイアは窓の外に浮く。

 

『紹介がまだでしたよね。こちら私の新しいマスターのイリヤさんと、その弟さんの翔さんです!』

 

『サファイアと申します。姉がお世話になっております』

 

「はぁ、ども・・・」

 

「ルビーよりもしっかり者だ」

 

ぺこりと、どこにあるのかも分からない腰を曲げてお辞儀(?)をするサファイア。何ともシュールの光景である。

 

「ステッキって2本あったんだね。知らなかった」

 

『えぇ!私とサファイアちゃんは同時に作られた姉妹なんですよ〜』

 

『魔力を無制限に供給し、マスターの空想を元に現実に奇跡を具現化させる。それが私たちカレイドステッキの機能です。先日まではルヴィア様にお仕えしていたのですが、故あって・・・』

 

「乗り換えたのが、あの子・・」

 

二人の脳裏に昨夜の魔法少女の美遊の姿が浮かぶ。

 

『しかし、美遊さんも大したものですね〜。初めてなのにいきなり宝具を使うなんて』

 

「宝具?」

 

「昨日も言ってたけど、それって何?」

 

宝具。昨夜美遊が使用していた赤い槍。恐らくはあれを差しているのであろうことは想像つくが、それが一体どのようなものなのかは、イリヤも翔も知らない。2人の疑問はもっともだった。

 

『説明してないのですか、姉さん?』

 

『そういえば、カード周りの詳しいことはまだでしたね。一度に説明しても混乱させるだけだと思いましたので』

 

ただ忘れていたのではなく、案外と考えてのことだったらしい。無事に初戦を終わらせた今、戦力増強の面も考え教えてもいいだろうと判断を下すルビー。

 

『以前、凛さんから見せてもらったクラスカードですが、お二人は覚えていますか?』

 

「あぁ、あの爆弾的な?」

 

「街一個滅ぼせる、って言ってたよね」

 

思い浮かべるのはあの夜見せてもらった『Archer』と書かれた一枚のカード。確か凛は、そのクラスカードを回収する任務を受けたと言っていたことを思い出す。

 

『はい、そのカードは何の前触れもなく突如この冬木市に出現したんです。異常な魔力(オド)の歪みを観測した協会は調査を開始・・・それが、今から二週間前の話です』

 

「二週間前・・」

 

「思ったより最近の話だった」

 

『魔術協会は二枚のカードを回収し、分析しましたが・・・・・製作者不明、用途不明、構造解析も上手くいきませんでした。ただ一つ分かったのは、このカードは実在した英雄の力を引き出せるらしい、ということ』

 

英雄、と言われると漠然としたイメージは湧くが、しかし実在したと言われるとはっきりとこれと言えるものは分からない。イリヤも翔も、思わず首を傾げてしまう。

 

「英雄?」

 

『ほら、昔話とか神話に出てくるアレですよ』

 

『偉業を成し英雄と認められた者は、死後に『英霊の座』と呼ばれる高次の場所へと迎えられます。そうして英霊となった者はそれぞれが力の肖像たる武装を持っています。通常の武具を超えた奇跡を成す強力な兵器・・・・それが『宝具』です』

 

『私たちはカードを介することで英霊の座へとアクセスし、英霊の持つ宝具の力を一瞬だけ具現化することが出来るんですよ』

 

昨夜美遊が用いた赤い槍、あれもある英霊の持つ宝具であった。

 

刺し穿つ死棘の槍(ゲイボルグ)ーーーーーーー放てば必ず心臓を穿つという必殺の槍です』

 

「なるほど・・・つまり宝具は、英雄の必殺技・・・・ってこと?」

 

『大体そんな感じですね〜。どうもカード一枚に対し英霊一人が対応しているようで・・・って、ちゃんとついてきてますか、イリヤさん!もうちょっと続きますよ!』

 

「だ、大丈夫・・・・7割くらいは理解しているよ、多分・・・・」

 

普段から聞きなれない単語の数々をどうにか理解しようと頭を動かし、結果として今イリヤの頭からは煙が噴き出ている。オーバーヒート一歩寸前、というところだろう。

 

『では続けましょうか。もうお分かりかもしれませんが、昨夜戦った敵・・・・あれもまたカードによって引き出された英霊の力の一部なのです。いえ、英霊そのものと言っていいでしょう』

 

『とはいえ、どうやら本来の姿から変質している上に理性も吹っ飛んじゃってるみたいですけどね〜』

 

『英霊はカードを包むように実体化しており、英霊を倒さねばカードを回収出来ません。アーチャーとランサーは協会が派遣した魔術師たちによって打倒されたのですが、ライダーについてはそうはいきませんでした』

 

「なんで?」

 

凛はすでにアーチャーのカードを所持していた。それはイリヤ達と出会う前にすでにあの英霊と同等の存在と戦った者がいるということ。ならばその人物がそのまま回収任務に就けばよかったはずなのだが・・・・どうにも理由があるらしい。

 

『彼女には魔術が全く効かなかったのです。おそらくは対魔力Bクラス以上・・・・『魔術を無効化する』という概念的な守りを持っていたようです』

 

『そこで白羽の矢が立ったのが私たちだったってわけですね〜。魔術に頼らない純粋な魔力射出の攻撃ができますから!』

 

昨夜ライダーの英霊と戦った際、凛の魔術が効かなくてイリヤの魔力放出が通用したのはそういうことだ。

 

『それで、色々あって凛さんとルヴィアさんがマスターになったわけですが・・・まぁその後はゴニョゴニョあって今に至る、と』

 

「最後すっごい尻すぼみな解説だね・・・」

 

最後の最後でかなり端折った説明であったが、肝心な部分はしっかりと説明を果たしたルビーとサファイア。元々は宝具とは何かという話であったが、その中でカードを回収する方法、敵の正体など知っておくべきことなどが含まれていてなかなかな説明であった。

 

『協会が感知したカードの反応は全部で7つ、残りは4枚です。私たちの全力でサポートしますので、美遊様(マスター)と協力してのカード回収にどうかご協力下さい』

 

「うん・・・・イマイチ自信はないけど、頑張るよ」

 

「出来ることはないだろうけど、可能な限りで手伝うよ」

 

『大丈夫ですよ!私もついてます!!』

 

はて、本当に大丈夫なのだろうか。そんな不安を覚えているところで、後ろから声をかけられる。

 

「サファイア、あまり外に出ないで」

 

しかし、向けられた相手はイリヤでも翔でもなく、サファイア。当然、声をかけてきた相手はサファイアの相棒である美遊だ。先ほどまで囲まれていたが、それも落ち着いてきたのだろうか。

 

『申し訳ありません、マスター。イリヤ様と翔様にご挨拶をと思いまして』

 

「誰かに見られたら面倒。学校ではカバンの中にいて」

 

ふと、美遊とイリヤの目が合う。イリヤが声をかけようとするが、それに反応することなく美遊はサファイアを連れて立ち去ってしまう。

 

「なかなか、気難しい人て感じだね」

 

「あ、真衣」

 

「何があったの?」

 

教室の入り口から顔を覗かせていた友人に話を聞くイリヤと翔。その話によると、先ほど見ていた通り質問攻めにあっていた美遊だったが、しかし、少し時間が経ったところで美遊が突然立ち上がり、一言。

 

 

「少し、うるさい」

 

 

呆然とするクラスメイトたちを残し、さっさと教室を出ていってしまったらしい。

 

「まぁ、本人はちょっと心に余裕がないってだけだろうけど・・・・」

 

「あぁ、まぁそれもそうだよね・・・」

 

カードの回収という任務に転校というイベント。それが一気に続き、そりゃ心に余裕がなくなってもおかしくない。イリヤはそう考え、ひとまずは彼女を観察することに徹することにする。

 

 

 

算数の時間。

 

 

「ーーーこの図より、外接半径と線分OBの比はcos(π/n)、内接半径は線分OBに等しい。このことから、外接半径と内接半径の比はcos(π/n)となり面積比はcos²(π/n)となります。よって、この場合の面積比は4倍となります」

 

指名された問題を、黒板に計算式を書きながら解いていく美遊。無事に答えを導き出し、心なしかその顔はドヤ顔のように見える。が、一つ言うとするとこれは算数の問題。このような複雑な計算式を用いずとも答えは出せる。というかこの計算式では生徒は誰も理解出来ない。

 

「あ、あの〜、美遊ちゃん?この問題はそんな難しく考える必要はなくて・・・・cosとかnとか使って一般化しなくていいの!」

 

「?」

 

「いやそんな不思議そうな顔されても!!」

 

担任である大河の言っていることがまるで理解できないらしい美遊は不思議そうに首を傾げる。

 

「もっとゆとりを!心にゆとりを持ちなさい!!円周率はおよさ3よ!文句あんのかコラァーー!!?」

 

とにかく分かったことは、学力はすごいらしい。

 

 

 

図工の時間。

 

 

一枚の絵を手にした大河は、そこに描かれているものを見て驚愕を露わにする。

 

「こ、これは・・・・・」

 

そこに描かれているのは、間違いなく人物画だ。が、人としての状態は必要最低限程度しか残っていない。およそ小学生が描くであろう人物画では無かった。

 

「自由に描けとのことでしたので、形態を解体して単一焦点による遠近法を放棄しました」

 

さも当たり前のようにスラスラと説明する美遊。

 

「自由過ぎるわ!!つーか、キュビズムは小学校の範囲外よ!!」

「?」

 

「いや、だからそんな顔されても!!」

 

またしても何を言われてるのか分からないように首を傾げる美遊。恐らく本気で理解出来ていないのだろう。

 

どうやら美遊は、美術力もすごいらしい。

 

 

 

家庭科の時間。

 

 

本日は調理実習。普段から料理をしているのなら特に問題も無いだろうが、流石に小学生で普段から料理する子は滅多にいないだろう。精々が手伝い程度、である筈だ。

 

さて、問題の美遊の実力はどうなのかというと・・・・今現在、彼女の前にはかなりの数の美食が並べられていた。

 

「いやだからなんでフライパン一個でこんな手の込んだ料理を作れるのよ!?しかもウメェェェェェェェェェ!!!?なんてもの食わせてくれるのかぁぁぁぁぁぁ!!!おかわりぃ!!!」

 

「先生、少しうるさいです」

 

家庭科も完璧らしい。

 

 

 

 

さて、こうして向かえた体育の時間。今日1日、美遊というチートスペック持ちの転校生に圧倒され続ける時間を過ごし、完全に彼女の独断場となってしまった。そこにクラスの殆どが悔しいといった思いを抱いている。

 

「と、いうわけでイリヤ。頼んだよ!」

 

「うぇ!?」

 

唐突に翔から何かを託されるイリヤ。一体何を頼むというのか。

 

「ほら、今日の体育、何をするのか知ってるでしょ?」

 

「え?・・・・・あ!!」

 

そう、本日の体育は短距離走。イリヤの得意分野である。その脚力は転身していたとはいっても英霊から逃れられるほど。体育の、それも短距離走であれば、イリヤならば・・・・といった思いが、翔のみならずクラス一同の思いであった。

 

イリヤ本人からしてみても、このまま圧倒され続けるのは面白くない。ここらで一泡吹かせたいところである。

 

そして結果は・・・・・・。

 

 

「ろ、6秒9!?」

 

驚きに口を閉じるのを忘れてしまうイリヤ。そう、勝ったのは美遊の方であった。

 

まさかのイリヤの敗北に、クラスの皆も驚きを隠せない。

 

まさか、体育まで完璧だとは・・・・。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「ねぇイリヤ、いつまで落ち込んでるの?それもこんなところで・・・」

 

「お願い、もう少し放っておいて・・・」

 

帰り道、帰宅路の途中にはショックからしゃがみ込んでしまっているイリヤの姿と、それを溜め息を吐きながら見守る翔の姿があった。

 

自身の最も得意とする分野ですら勝てなかった事実に、イリヤはかつてないショックを受けていた。

 

「何してるの?」

 

「あ、美遊さん」

 

と、そこで丁度その道に通りかかった美遊。帰宅の途中に偶然見知った顔を見つけ、声をかけたといったところだろう。

 

「これはどうもお恥ずかしいところを・・・・美遊さんにあられましては今お帰りで?」

 

「・・・・なんで敬語?」

 

唐突の三下風なイリヤに、戸惑いを隠せない美遊。それを見て、一応翔が説明する。

 

「気にしなくて大丈夫だよ。ただ才能の壁というやつを思い知らされているだけだから・・・」

 

「?」

 

あまり理解していない様子の美遊。まぁ第三者ならともかく当の本人である美遊にはあまり分からないだろう。

 

「あなたもステッキに巻き込まれてカード回収を?」

 

というわけでその説明は傍に置き、美遊はイリヤに話しかける。

 

「う、うん・・・・成り行き上仕方なくっていうか、騙されたっていうか・・・」

 

「そう・・・・・」

 

初めての2人の会話。所要時間は約30秒。早くも沈黙が訪れる。

 

「それなら、あなたはどうして戦うの?」

 

「え?どうしてって・・・・」

 

唐突の質問に、イリヤは戸惑う。その意味を計りかね、咄嗟に答えは出て来ない。

 

「ただ巻き込まれただけなんでしょう?あなたには戦う義務はないはず」

 

「だ、だって、ルビーが・・・」

 

「本気で戦いを拒否すれば、ルビーだって諦めるはず」

 

「うっ・・・・」

 

ふと、翔の視線がすぐ近くをフヨフヨと浮いているルビーに向けられる。対して視線を向けられたルビーは特に何かを言うこともない。

 

「ほ、ほんとを言うと、ちょっとだけこういうのに憧れてたんだ。ほら、これって、いかにもアニメとかゲームみたいな状況じゃない?」

 

「ゲーム・・・?」

 

「うん、魔法を使って戦うとか、ヘンな空間にいる敵とか、冗談みたいな話だけど、ちょっとワクワクしちゃうっていうか・・・だから、せっかくだからこのカード回収ゲームも楽しんじゃおうかなって・・」

 

「もういい」

 

「へ?」

 

イリヤの思っていた戦いへの参戦理由。それを聞いた瞬間、美遊は低い口調で言い放つ。

 

「その程度?そんな理由で戦うの?遊び半分の気持ちで英霊を打倒できるとでも?」

 

美遊は歩き出す。その途中で一度だけ振り返り、イリヤに対して言い残す。

 

「あなたは戦わなくていい。カードの回収は全部私がやる。せめて、私の邪魔だけはしないで」

 

それ以降、美遊は振り返ることなく歩き去ってしまう。その後ろ姿を、イリヤは呆然と見つめるしか出来なかった。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

美遊が怒った理由。それを図りかねたままイリヤと翔は帰宅していた。

 

「一体何だったんだろう・・・・」

 

「あの子、僕たちとは何か違う感じがするよね」

 

学力等は今日一日で嫌って言うほど味わったが、その心も自分達とは違う。そんなふうに翔は感じていた。

 

「あっ、セラただいま〜」

 

「外に出てるなんて珍しいね」

 

「あぁ、お二人ともお帰りなさい。ええとですね・・・こちらを・・・」

 

珍しく外に出ていたセラ。彼女が指を差した先には、昨日まで確かに普通の一軒家が並んでいた家の前が豪邸へと変わっていた。

 

「「な、何これ〜〜〜〜〜〜!!!!?」」

 

「今朝工事が始まったと思ったら、あっという間に建ちまして・・・」

 

まさかこの住宅街、それも自宅の目の前にこんな豪邸が建つとは思ってもいなかっただろう。当然、気になるのは一体誰が住んでいるかだが・・・。

 

「あ」

 

「「え?」」

 

そんな驚愕する二人のところに来たのは、先ほど別れた美遊。先のこともあって、イリヤと美遊の間の空気はどことなく気まずい。

 

そんな空気から逃れるためか、美遊は黙って豪邸の門を開く。

 

「え、うそ!?この豪邸ってもしかして、美遊さんの家?」

 

「・・・まぁ、そんな感じ・・・・」

 

そう言って門の中へて消えていく美遊。今日一日で、彼女の謎は減るどころか増えていく一方であった。

 

「あの子・・・・本当に何者だんだろう・・・」

 

「う〜ん・・・・でもまぁ、今夜また会うはずだし」

 

イリヤがポケットから取り出したそれは、今日また下駄箱に入っていた、凛からの呼び出し文だった。

 

そして今夜0時。彼らは再び集う。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。