火を付けろ燃え残った全てに守り通せ透き通ったこの世界を 作:プリン製造工場
「621帰るよ」
「やだちまいのもっと捏ねる」
呆れた様に狼の耳を生やした黒髪で長身の美女…617はわぁぁぁぁんと泣く
「……ウォルターから菓子折りを持たされた」
「……!!」
その言葉を聞いた瞬間に621はこちらを向く、流石はハンドラー・ウォルター手作りのお菓子と内心関心する、ウォルター率いるアリウス分校の穏健派を集め、トリニティと交渉した結果…トリニティ専属の傭兵部隊『オーバーシアー』その組織内の特殊部隊『ハウンズ』最強の傭兵ですら手懐けれるとは。
「そのちまいのを解放すればお菓子は食べられる、離さずちまいのをこねればこのお菓子は私達が美味しく食べる…お前は食べられない」
「むっ…」
まだ泣いてるヒヨリと617の手に下がっているお菓子を交互に見て諦めたのかヒヨリをそっと離す。
「わぁぁぁぁん!!リーダー!」
とととっと走りさる小動物の後ろを2人は着いていく、着いた先には619、617、620のAC『LOADER4』が鎮座しており、その付近に簡易的なお茶会の席が設けられ、そこには明らかに不機嫌なサオリと満更でもない表情で座っているミサキとアツコ…こちらに向け手招きする、狼の耳を生やした灰色の髪をした少女と同じくこちらに向け手を振る少女…619、620がいた。
「621遅いお茶冷める」
「遅いからサオリ怒ってるサオリお腹ぺこぺこ」
「えっ…?そうなんですかリーダー?確かにこんな美味しそうなの食べてませんからね……えへへ…やっぱり辛い事ばっかりですね」
「違うに決まってるだろ!!619!620!適当な事言うな!!大体何故敵のお前らとこんな…!他の仲間はこんなの食べられないのに私達だけ…!」
バンッ!!とテーブルを叩くサオリ、その叫びに617は視線を彼女のACに移す…厳密にはその足元にある大量の物資に。
「お前がそう言ってお菓子を食べないのは前にウォルターに伝えた…だからウォルターが沢山頑張って仲間が全員食べられる量を持って来た」
無表情ながらにドヤ顔をする617、あんなに大変そうにしているウォルターを見るのは初めてだった、途中ゲヘナ学園給食部の愛清フウカや放課後スイーツ部の面々に手伝ってもらった大量のスイーツが完成した途端に目を回しながら倒れたウォルターには流石にハウンズ達ですら驚いた。
「これで文句ないな食え、ウォルターのお菓子は美味い」
有無を言わせぬ617の言葉に、仕方ないと言った表情でお菓子を食べるサオリ…その瞬間サオリの表情から怒りが消えた。
その表情を見たハウンズ達は静かに微笑んだ
「あはは、モモフレンズのショップに行きたかっただねレイブンちゃん」
「…あの可愛い猫を確保しなければ」
ワイワイと賑わうモモフレンズのショップ…その中に二人は居た。