2141年 第三帝国からハワイを奪還し世界中を驚かせた日本、彼らはこれからどのような戦いを繰り広げるのか……………………
2142年 1月初旬
日本 東京都 日本軍司令部
年が明けて間もないこの日、司令部で高野はある重大発表をするべくある者達を待っていた。
高野「さて、そろそろ来るかな…?」
彼がそう考えている頃、司令部の廊下を歩く1人の人物が居た。
赤襟の艦長コートに身を包んだ年齢はおそらく40代後半の男。
この男の名は 大石蔵良 という。彼も紺碧会の一員であり分派の赤穂会の会長を務める人物だ。
大石(今日は総長が何やら新造艦を受領すると言うが……)
高野からの呼び出された内容を反芻しながら進んでいると目の前に何やら見覚えのある者が居た。
大石「ん?……おい、君」
???「はい?…って貴方は!」
大石「おぉ‼︎やはり貴様か!前原!」
前原「大石長官こそ!」
大石が前原と呼んだこの人物、見た目は大石の着るコートの襟が青色で20代後半、肌は褐色がかっており目は碧色をしている。
彼こそが日本軍最高機密人物の前原一征だ。
大石「何年ぶりだ」
前原「士官学校を卒業して以来ですからな」
大石「はははwそうかそんなに経つのか」
前原「ところで、長官は何故こちらに?」
大石「あぁ総長から新型艦の受領があると言われて来た次第だが……」
前原「長官もですか…」
大石「も?というと…お前もか?」
前原「はい、どうですか話しながらでも行きますか?」
こうして2人は懐かしい話に花を咲かせつつ高野のいる司令室へ向かう。
司令室
大石がノックをし中から返事を受け入る。
大石「失礼します。!?」
前原「?!」
2人は驚くべき光景を目にする。
川崎「やれやれやっと来たか」
高杉「かれこれ2時間は待ったぞ」
2人の目の前にはハワイ方面司令の高杉英作、そして第二艦隊司令の川崎弘がいるのだった。
前原「お…お二人とも何故……」
川崎「何故って、貴様らと同じだ」
大石「同じ…?それでは…」
高野「丁度4人揃ったな」
待ち構えていた高野が口を開く。
高野「今日諸君らに集まってもらったのは他でもない。新型艦の受領に関してだ」
大石「我々4人に…でありますか」
高野「うん、早速だがこれを見てくれ」
そう言ってタブレット端末を4人に手渡す。
そこには各々のが受け取る艦についての詳細が事細かに記されていた。
しばらく黙って一通り目を通したのち、
大石「……これは、一言で言って強力です……」
前原「何というか、敵さんが可哀想になってきます」
高野「はははwそう言うだろうと思っておったよ。何せ私もそれを見たとかにはたまげたよ」
高杉「ところで、このような艦艇を一体どこで……?」
川崎「確かに、宇宙は使えんだろうし……」
高野「呉の地中基地だ」
前原「呉…ですか…?」
高野「そこで第三帝国が地球侵攻を開始した時から勧められていたよ。例の武装に関しては最近決まってやっと搭載が終わったところだよ。テストもあらかた終わっているから出来立てホヤホヤだ」
大石「なるほど、それは楽しみですな」
高野「そこで君らに頼みたいことがあるんだが、これらの艦を宇宙で航海させて来てくれんか?」
高杉「宇宙で…ありますか?」
高野「うむ、波動エンジンを搭載した艦は理論上宇宙航行も可能らしいそれで武装のテストも兼ねてというわけなんだが……」
大石らは顔を見合わせて考えて答える。
大石「分かりました。やらせて頂きます」
高野「そういってくれて助かるよ。ところで、大石に前原」
前原「はい?」
大石「なんでしょう」
高野「搭載する機体は
大石・前原「「……」」
高野「あれをまともに動かせるのは貴様ら2人だけなんだ。どうだ?」
前原「……構いませんよ。自分も長官もあれは気に入ってますし」
高野「助かるよ。それでは諸君、頼んだぞ」
4人「「はっ!」」
それからしばらく経った一月下旬
広島県 呉 地下基地
大石達は完成した艦の下へと足を運んでいた。
艦の案内と説明はは真田が行う、筈だったが……………
前原「不在?」
日向「はい、現在真田技師長はヤマトと共に外宇宙探査に出ており…」
高杉「そういうことはなるべく早く言ってくれんか……」
宇宙戦艦ヤマト この世界でもヤマトは存在する。ヤマトは沖田十三艦長の下外宇宙へ新型艦3隻を従え旅立ったのだ。真田はその他の星々の技術調査などのために同行したのだ。
日向「その代わりに私が案内を致します」
代役として高野の側近の日向少佐が来た次第である。
一向はそのままエレベーターで降りて地下ドックへと向かう。
大石「少佐、前にスペックだけ見たのだがヤマトと比べたらどうなんだ?」
日向「一言で言えば全て化け物級ですよ。大石司令の艦なんかヤマトを軽く凌駕しております」
大石「成程、それは楽しみだ」
ドック
日向「この先です」
いよいよ御対面である。自動ドアが開き、光が差し込んでくる。
その先に艦はあった。
前原「……!」
大石「おぉ……!」
川崎「ほほぉこりゃすごいな」
高杉「はは、比叡が可愛く思えるわい」
足場から見下ろしようにかつ奥に並列に4艦は並んでいた。
日向「奥から川崎司令のお乗りになる。宇宙戦闘空母 八咫烏」
宇宙戦闘空母 八咫烏
外見は色を除けばアポロノームそのもの。色はアンタレス
全長 484m
機関 次元波動エンジン
武装
二連装次元波動爆縮放射機(艦首拡散・収束波動砲)
46cm三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×2基
重力子スプレッド発射機×4基
四連装対艦グレネード投射機×2基
速射魚雷発射管×4門
亜空間魚雷発射機×4基
小型魚雷発射管×8門
ミサイル発射管×10門
大型魚雷発射管×18門
艦橋防護用ショックフィールド砲×3基
近接戦闘用六連装側方光線投射砲×2基
対空パルスレーザー砲×4基
艦載機
コスモタイガー90機
MS 30機
川崎「こりゃ空母なのか戦艦なのか分からんな」
日向「そうですな、どちらかと言えば空母寄りの戦艦……と言ったたからでしょうか。その横にあるのは高杉司令の宇宙戦艦 敷島」
宇宙戦艦 敷島
外見、アンドロメダのまんま
全長 444m
機関 次元波動エンジン
武装
二連装次元波動爆縮放射機(艦首拡散・収束波動砲)
46cm収束圧縮型衝撃波砲塔×4基(前部2基、後部2基)
速射魚雷発射管×4門
重力子スプレッド発射機×4基
4連装対艦グレネード投射機×2基
亜空間魚雷発射機×4基
艦橋防護用ショックフィールド砲×3基
三連装対空パルスレーザー砲×2基
二連装対空パルスレーザー砲×2基
艦載機
MS 5機
高杉「こいつぁ中々強そうだな…」
日向「主砲の口径も戦艦大和と同等ですから」
高杉「ある意味世界最強の砲が蘇った訳か」
日向「はははw確かに、ですが我々はそれを上回るものを作った訳ですから」
川崎「というと?」
日向「まず一つ目に、手前から2番目の艦あれは前原司令の新たなる旗艦の超次元潜航艦 須佐男です」
超次元潜航艦 須佐男
外見はノーチラス号に亀天のエンジンを取り付けたような見た目で艦橋の出窓は無くなっている。
全長 260m
機関 改次元波動エンジン+ゲシュ・ヴァール機関
武装
亜空間魚雷発射管×12門(前部8門、後部4門)
対艦ミサイル発射管×16基(次元空間航行中でも発射可)
連装対艦パルスレーザー砲4基
艦載機
MS 3機
前原「他の3隻と比べたら随分と小さいな…」
日向「大きさだけで見たらそうかもしれませんが、これはガミラスからの技術供与で得たゲシュ・ヴァール機関を2基装備というある意味欲張りな艦ですよ」
前原「確かに俺の艦隊も全て次元潜航艦…いや次元潜航空母だからな。俺の艦隊がどれだけ強くなってるかよくわかるよ少佐」
日向「そして最後が、我が軍の集大成とも言うべき戦艦。大石長官のもとい旭日艦隊旗艦の宇宙戦艦 日本武尊です」
宇宙戦艦日本武尊
OVA後期の日本武尊にヤマト要素を足した見た目。艦首の槍みたいな部分はそのまま。
全長 372m
機関 次元波動エンジン
武装
次元波動爆縮放射機(艦首波動砲)
主砲:51cm陽電子衝撃波砲塔×3基(秒間1秒での速射も可能)
副砲:15cm陽電子衝撃波砲塔×8基
魚雷発射管×12門(前部8門後部4門、又亜空間への発射も可能)
短魚雷発射管×16門
艦底部ミサイルランチャー×8基
VLS 64基(前部後部にそれぞれ32基)
対防空用垂直線方向長距離ミサイル×1基8門(煙突ミサイル)
真式豆爆雷投射機
12.7cm4連装対空パルスレーザー砲×10基
7.6cm3連装対空パルスレーザー砲×6基
12.7cm連装対空パルスレーザー砲×10基
7.6cm連装対空パルスレーザー砲×20基
艦載機
MS 3機
大石「これは……」
以前見たスペックも反芻しつつ改めて艦を見るが確かにこれは強力であり、あのヤマトをも凌駕していることは容易に想像が付いた。
その秘められた力を前に大石は言葉を失った。
日向「これら全ての艦にも標準装備である波動防壁は装備されておりますが、実は日本武尊にはもう一つ防御兵装がありまして…」
大石「もう一つ?…なんだそれは?」
日向「空間磁力メッキと真田技師長は言ってました。波動防壁の限界時間を迎え波動防壁が貼れなくなった後に使うものです」
川崎「威力はどれほどのものなんだ?」
日向「確か…理論上は波動防壁となんら変わらないそうですが相手の攻撃を防ぐだけでなく跳ね返す効果もあると仰っていましたが、自分には本当かどうかは…」
大石「それでも強力な艦艇であることに変わりは無い。これを使ってでも我々は第三帝国を止めねばならないということだろう」
今や第三帝国は強大だ、だが同時に大きくなりすぎたのだ。風船と同じように針一本で風船は穴が開くか破裂する。風船が第三帝国で日本が針と言ったところだろう。
3日後
それぞれの艦は準備を整え終える。そしてテスト航海へ向けて出撃しようとしていた。
日本武尊 艦橋
大石は一番奥の席に座っており艦長席の左右に1つずつレーダーと機関用のパネルを持つ座席、一番手前に航海長、戦術長らが座る席があるが
空席だ。日本武尊は自動航行と有人航行の切り替えが可能である。また攻撃も音声認識になっているため実質艦橋にはそれほど人は居なくて良いのだ。
大石「艦長、用意はいいか?」
大石は自身の左斜め前に座る富森艦長に問う。
富森「はい手順も分かっておりますご安心を」
大石「はははwあぁ頼りにしてるよ。原くん、他の3隻は?」
次に逆サイドの原 元辰参謀長に声を掛ける。
原「順次発進する予定です。今のところ時間等に遅れはありません」
大石「そうか、艦長初めてくれ」
命令を受け作業を始める
富森「補助エンジン内圧力上昇、始動10秒前」
大石「補助エンジン動力接続」
富森「動力接続、スイッチオン」
補助エンジンが始動、回転数を徐々に上げていく。
原「ドック注水」
排水口から海水がドック内へ入り量と共に水位を上げていく。
そして遂にドック内全てが海水で満たされた。
原「ガウトリーロック解除」
ロックが外れ4隻とも水中に浮かぶ。
須佐男
前原「いよいよだぞ、艦長」
入江「はい。緊張してきました……」
富森「微速前進0.5」
補助エンジンが点火、日本武尊が進むのに合わせて敷島 八咫烏 須佐男
もエンジンが始動。ゲートへ向けてゆっくりと進む。
ドック内操作室の操作でゲートが開き4隻は瀬戸内の海へと出る。
富森「波動エンジン内、エネルギー注入。始動5分前」
大石(さてここまではうまくいったが……)
原「全艦今のところ異常なし。本艦に並走してついて来ています」
富森「波動エンジン始動2分前」
大石「海面へ出ると同時に波動エンジンに点火しジャンプだ。できるな艦長?」
富森「無論です。フライホイール始動10秒前」
原「現在補助エンジン最大戦速、海面まであと30秒です」
富森「波動エンジン内エネルギー充填120%、フライホイール始動!」
フライホイールが回り出し回転数も上がっていく。
原「波動エンジン点火10秒前………5…4…3…2…1…」
富森「フライホイール接続、点火!」
大石「日本武尊発進‼︎」
その掛け声と共に日本武尊以下3隻はほぼ同時に海中より離脱、発進する。
大気圏内航行の為、離水後日本武尊はメインウィングを展開する。
その光景を見守る1人の人物がいた。
高野(頼むぞ、大石…前原…高杉…川崎、人類の存亡は貴様らの働きに架かっている)
大気圏外へと離脱を果たした4隻の内須佐男はここで次元空間へと潜り込む。
須佐男
前原「多次元バラスト注入」
入江「バラスト注入!深度30」
「宜候」
須佐男は徐々にその船体を淡い緑色のものの中に沈み込んでゆき次第には姿が見えなくなった。
その後4隻にはハワイから出撃して来た戦艦 霧島 航空戦艦 伊勢 空母瑞鶴、翔鶴 重巡洋艦 利根、筑摩、鳥海 軽巡洋艦 矢矧、五十鈴
駆逐艦数隻が護衛に着く。
大石「これより予定宙尉域へ向け、ワープ航行に入る」
原「ワープ10秒前……5…4…3…2…1…ワープ!」
各艦はそのままワープを果たす。
だがこの後彼らの身にとてつもない出来事が起きるなどこのときそれを知る者は居なかった…………
真・紺碧の艦隊 第2話 新造艦 抜錨 〜終〜
もう少し書こうかなと思いましたがこれ以上書いたら2話分書くことになりそうで時間なんかが持ちそうになかったので今回は一旦ここまでにします。感想等お待ちしております。