蒼碧の艦隊 2139   作:暁司令官

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えー一言で言います。お二人の無双前編です。
長らくお待たせしました。


第3話 ファーストコンタクト&バトル

 

予定宙域に到着した艦隊はある程度のテストを行なっており一通り終わった様子だ。

 

日本武尊

 

大石「あらかた上手くいったな」

 

原「えぇ速射の際、砲身への影響も全く持ってありませんし」

 

富森「残すは波動砲のみですが……」

 

大石「うんそれが問題だ……」

 

躊躇うのも無理は無い波動砲の破壊力は一撃でオーストラリア大陸並みの面積の陸地が消し飛ぶ程の威力があるとされている為、下手をすれば戦術核より恐ろしい兵器なのだ。

紺碧会も当初「それは言い過ぎなのでは?」と思っていたが先述のスターシャからその全貌を聞き事実だと知り驚愕したのだ。

 

大石(それだけの破壊力を持つ兵器を果たして使うべきなのか…否か…)

 

迷う大石の元にある情報が入る。

 

原「長官、須佐男の前原司令から通信です」

 

大石「なに?前原が、メインスクリーンに出してくれ」

 

回線が開いてメインスクリーンに前原が写し出される。

 

大石「どうした?」

 

前原『長官、実は自分の艦隊のイ701が救難信号をキャッチしたのです』

 

原「救難信号?」

 

大石「本当か?位置は」

 

前原『はっここからさらに進んだ廃コロニーのある宙域になるのですが、細かくは絞れませんでしたが恐らく2つ確認できます』

 

大石「2つ……識別は?」

 

前原『分かりません、信号は国際救難信号でしてそれ以上は……』

 

大石「……そうか、分かった。高杉長官と川崎司令には?」

 

前原『副司令を通じて既に』

 

大石「分かった。すまんが至急本艦に来てくれ」

 

前原『了解しました』

 

通信を終了して大石は原に高杉、川崎両名を呼ぶように伝える。

 

30分後 敷島、八咫烏からはコスモシーガルで両名が到着。須佐男は日本武尊の第三艦橋にセイルを接続しそこから前原は訪れる。

 

日本武尊 中央作戦室

 

大石「さて、前原が齎した情報によると発信源はおおよそ2箇所いずれも国際救難信号か」

 

前原「はい、あの後更に詳しく調べたところ一方は艦船タイプでもう一方はモビルスーツタイプの物でした」

 

川崎「艦船とモビルスーツ?」

 

高杉「罠ということは考えられんか?」

 

原「それは考えられません。本艦以下3隻の建造と本航海の計画は漏洩することは考えられませんし、仮に漏れてたとしても即座にこの宙域に艦隊を配備するのは困難です」

 

富森「それに罠ならわざわざ二種類の信号を出す必要は無いと感じます」

 

高杉の疑問に原と富森がそれぞれ答える。

 

川崎「確かにそうだな…」

 

高杉「…でどうする?大石」

 

視線が大石に集まる。

 

大石「……自分としては、高杉長官と川崎司令に艦船のタイプの方に言ってもらい、俺と前原でもう一方を行くべきかと」

 

川崎「なるほど、それなら艦隊を二分させる必要があるな…」

 

大石「いえ、俺は次元潜航艦があれば十分ですから主力は御二方が」

 

高杉「おいおいそれはいくらなんでも無いぞ」

 

川崎「戦艦一隻に次元潜航艦七隻だけとは……」

 

大石「本艦は対モビルスーツ戦闘を初めから視野に入れて建造されましたから。それに前原達の艦も敵の発見はまず不可能ですので問題はありません」

 

高杉「……」

 

川崎「…前原、お前はどうなんだ?」

 

前原「……自分としましては、それでも構いませんが」

 

不敵な笑みを浮かべて答える前原。

 

高杉「やれやれ、この師弟はちょいと恐ろしい部分があるな……」

 

川崎「はははwまぁいいじゃないか。それでいこう」

 

予定を緊急変更し、正体不明の救難信号を探るべくして艦隊は二手に分かれた。編成は以下の通りである。

 

調査部隊①

 

戦艦 敷島、霧島

 

戦闘空母 八咫烏

 

航空戦艦 伊勢

 

空母 瑞鶴、翔鶴

 

重巡 利根、筑摩、鳥海

 

軽巡 五十鈴、矢矧

 

駆逐艦数隻

 

 

調査部隊②

 

戦艦 日本武尊

 

次元潜航艦 須佐男、亀天

 

次元潜航空母 伊601、501、502、503、701

 

 

編成だけを見れば偏りが大きく見えるかもしれないが戦力比から見ればある程度のバランスは取れている。双方とも機動部隊としての能力は有している。

ともあれ両部隊はそれぞれ目標宙域へと急行したのであった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは突然の出来事だった。

各校合同練習を行なっていた際、突如として黒い球体が出現し重量があったのか皆それに引き摺り込まれてしまったのだ。

次に彼女らが目を覚ました場所はコロニーの残骸のようなものが漂っており明らかに自分達の居た場所ではなかった。そこで救難信号を放って待っていた時、突如として謎の攻撃を受ける。相手側に呼びかけても全く応じず攻撃するばかりで仕方なく応戦していたのだが………

 

 

 

 

 

 

正面から飛んでくるメガ粒子砲は、大洗所属のアーガマとラーディッシュの間を通り抜ける。

 

戦況は明らかにこちらが不利であった。艦の数はほぼ互角だが、実力はどうやら相手側にあるようで確実に攻撃を当てにきていた。

 

 

アーガマ ブリッジ

 

河嶋「武部!まだ西住達とは連絡は取れないのか⁉︎」

 

沙織「無理みたい…粒子が濃くて艦と艦の通信が精一杯で……」

 

角谷「まずいね……」

 

小山「相手はモビルスーツが居てこっちは艦隊だけで明らかに不利です……」

 

彼女達は後退を続けており今のところどの艦も軽い損傷程度で済んでいる為持ち堪えられていたがそれもいつまで持つか……

 

宇津木「レーダーに新たな反応が‼︎」

 

一同「「えぇ⁉︎」」

 

河嶋「お……終わった……」

 

新たな敵の反応を聞いて河嶋は放心状態に陥ってしまう。

 

角谷「かーしま?!」

 

小山「桃ちゃんしっかり!!」

 

沙織「みぽりん……みんな…」

 

沙織もここまでかとショックを受けるが、直後にそのショックは無へと帰る。

 

 

突如、相手のチベ級の主砲部が爆発と共に吹き飛んだ。

 

沙織「えっ……」

 

角谷「何が……」

 

続け様に付近のモビルスーツも2、3機が爆発する。

 

宇津木「あの…先輩、さっきの反応なんですけど…」

 

小山「ど…どうしたの?」

 

宇津木「それが、戦闘機の…反応なんです」

 

一同「「……えっ?」」

 

 

ラーディッシュ

 

エルヴィン「例の戦闘機は⁈」

 

戦闘機はラーディッシュでも捉えられており確認を急いでいた。

 

おりょう「エルヴィン!あれだ!」

 

おりょうの指す方に戦闘機が編隊を組んで飛行していた。

 

エルヴィン「…戦闘機でモビルスーツを堕とすだなんて……なんなんだ……?」

 

彼女の疑問も最もである。

ルウム戦役でモビルスーツの有利が確立され戦闘機はほぼ役に立たない……それが常識だ。しかしこの場合は違う、その機は対艦対MS戦もできるように開発にされた戦闘機

 

 

       コスモタイガー

 

 

 

だからこそ成せる所業なのだ。

 

「こちら虎一、目標の発信源を発見。しかしいずれも所属は不明、連邦軍の艦らしきものも幾つか確認できます」

 

『了解した。本隊も間も無く到着する。所属不明艦隊の防衛に尽力せよ』

 

「はっ!」

 

「全機!目標第三帝国艦隊!攻撃開始!」

 

コスモタイガー隊はMS、敵艦双方に攻撃を仕掛ける。

 

 

『くそっ!舐めやがって、戦闘機なんざ時代遅れのもんで勝てると思うなよ!日本軍め‼︎』

 

 

直掩のザクやリックドム隊はコスモタイガー隊と交戦に入る。

マシンガンやバズーカを撃つも軽々避けられ、目の前の機に気を取られている内に後方から別の機が遅い掛かりミサイルを叩き込む。攻撃を受けた機は諸に喰らい爆散する。

2機1組で挑むこの戦法は一方が囮もう一方が攻撃というモビルスーツの正面にしか注意を払えない点を突いたものだ。無論敵機の接近を知らせるアラームはあるが気付いた時には手遅れとなるのだ。

 

ともあれ艦隊にこそ攻撃できてはいないがMSの数は確実に減っている。

 

沙織「凄い……戦闘機でモビルスーツに勝っちゃってるよ……」

 

角谷「秋山ちゃんが見たらなんて言うか……」

 

 

自分らが苦戦していた相手をあぁも簡単に圧倒する謎の戦闘機隊に感心していたが………

 

宇津木「かっ会長!」

 

角谷「どしたの宇津木ちゃん?」

 

宇津木「私達の後方から、接近してくる艦があるんですけど……」

 

沙織「えっ何?!また敵!?」

 

宇津木「いいえ、敵では無いみたいなんですけど……」

 

小山「けど…どうしたの?」

 

宇津木「大きいんです……私達のアーガマより遥かに……‼︎」

 

沙織「大きいって……どのくらいなの……?」

 

宇津木「細かくは分からな…ってもう来ます⁉︎」

 

 

その様子はラーディッシュで確認されていた。

 

 

おりょう「なっ……なんぜよ……これ」

 

あけび「こんなの……見たことない……」

 

エルヴィン「これは……戦艦……⁈」

 

 

 

学園艦隊の元に現れた巨艦、高杉の座上する敷島だ。

 

 

 

敷島

 

「目標宙域に到達」

 

「航空隊が敵MSを食い止めてるようです。そのおかげで敵艦隊の防衛は手薄となってる模様」

 

高杉「報告の所属不明艦隊は?」

 

「いくつかの艦艇は被弾しているようですが問題はなさそうです」

 

高杉「うむ、全艦に下命。我が艦隊はこれより敵艦との砲撃戦に入る。全砲門開け!」

 

主砲 46cm砲が敵艦を捉える。

 

「照準良し!」

 

高杉「砲撃始めえぃ!」

 

号令と共に敷島、霧島、伊勢、利根、筑摩、鳥海が主砲を発射。

正確無慈悲なショックカノン砲が敵艦を次々に襲う。

 

瞬く間にムサイ級3隻が轟沈もしくは爆沈する、それも一撃でだ。

 

チベ級に座上していた艦隊司令は敵に日本艦隊が現れたことを知るや否や残っている全てのMSに突撃命令を出す。しかし一方で自分らは味方そっちのけで退避行動に入ろうとする。

 

「敵機接近!又敵艦隊が退避行動に出ました!」

 

高杉「味方を捨て駒にして自分は逃げるか……そうはさせんよ!」

 

砲撃を続けながら敷島は前進し最前列にでる。

 

 

エルヴィン「あの戦艦前に出たぞ!?」

 

近藤「何をする機なのかしら…」

 

 

 

その行動に間も無く答えが出る。

 

高杉「艦長、試射も兼ねて()()を撃つぞ」

 

「了解!敵も丁度尻を向けてますから絶好の的です!」

 

高杉「航空参謀、各戦闘機隊はどうしておる?」

 

「現在敵機の撃滅を終え敵艦の追尾に入ろうとしています」

 

高杉「分かった。各隊に本艦の射線上から退避するように伝えてくれ」

 

「了解!」

 

航空隊は敷島からの命令を受け直ぐに退避に入る。

 

 

 

「日本機が退避行動に入りました!」

 

「なんだと⁈奴ら何を考えているんだ……!?」

 

 

 

敷島

 

「現在、エネルギー充填120%!」

 

「各艦に下命、総員対ショック対閃光防御!」

 

「発射10秒前……10…9…8…7…6…5…4…3…2…1…‼︎」

 

高杉「拡散波動砲、発射ぁ‼︎

 

艦首の巨大砲口から眩い光が出たかと思うと次の瞬間には超強力かつ圧縮された波動エネルギーが放たれた。

 

敵艦隊は回避しようとするも、命中寸前で止まったかに見えた次の瞬間にはそれが花火のように弾け全軍に降り注ぐ。

無論回避する暇などなく艦隊は全て撃破された。

 

 

 

それら一連の流れを見ていた学生らは言葉を失っていた。

 

 

敷島

 

「やりましたな……長官」

 

高杉「あぁ…これが、拡散波動砲の威力……なのか……」

 

たったの一撃である。これほどまでもの兵器を作り出したイスカンダルの技術力の高さを窺えるのと同時にスターシャが波動砲の使用を頑なに禁じた理由も今となって高杉らも分かったのだ。

 

高杉(聞くところによると、収束型でもオーストラリア並の大きさの陸地も一撃で消し飛ばせると聞いたが……もしかすると、我々は開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったのやもしれんな……いや、だとしてももう手遅れだろう……仕方あるまい……)

 

「長官、航空隊が残存兵力の索敵に当たります。それと…所属不明艦隊でありますが……」

 

高杉「うむ……見たところ、連邦の艦に似とるのもあるが…」

 

「第三帝国の艦に似たような見た目の艦もあります」

 

高杉「だがいずれにしても敵ではなかろう。それとだ、大石の奴らはどうだろうな……」

 

高杉の考える大石、前原両雄は……………

 

 

 

 

日本武尊

 

原「長官、救難信号を受信」

 

大石「位置は?」

 

原「正面、前方の廃コロニーからです。尚、第三帝国の機体の反応も確認されます」

 

富森「長官」

 

大石「……総員、戦闘配置‼︎」

 

緊急警報が艦内に鳴り響き、乗組員達が慌しく艦内を駆け巡る。

ある者は砲座又は銃座へまたある者は機関部へと走る。

 

『左舷各部対空パルスレーザー砲用意よし!』

 

『右舷各銃座砲座、準備完了‼︎』

 

『被害対策班配置に着きました!』

 

『機関部用意よし!』

 

『1番2番及び3番主砲配置よし!』

 

『第三艦橋用意よし!』

 

『艦首波動砲発射部員準備完了!』

 

大石「さて、鬼が出るか蛇が出るか…はたまた悪魔が来るか?」

 

 

 

 

 

 

 

大石の眼前に見える廃コロニーでは……………

 

敵からの攻撃を防ぎながらどうにか耐えていたみほ達がいた。

 

みほ「敵がまた出てきました。応戦しながら少しずつ後退してください‼︎」

 

大洗連合チーム及び大学チーム双方にみほがガンダム MK–Ⅱから呼びかける。

 

 

まほ『分かった。各隊みほの指示に従って後退するように』

 

エリカ『むっ……了解』

 

小梅『分かりました!』

 

 

愛里寿『みんな、みほさんの指示に従って行動して』

 

大学チーム『『了解!』』

 

 

 

ダージリン『私たちはまだ戦力敵に損害は無いけど……』

 

ケイ『敵はどんどん出てくるわね……これじゃあキリがないわ…!』

 

 

アンチョビ『こんなんじゃいつまで弾が持つか……』

 

西『確実に私達を仕留めにきている……中々の強者と見た……』

 

 

カチューシャ『ノンナ!あいつら全員粛正してやりなさい!』

 

ノンナ『はい!』

 

 

ミカ『アキ、こんな時一曲…』

 

アキ『そんな余裕あるわけ無いじゃん‼︎』

 

 

急遽できたチームではあるが皆それなりの連携やチームワークを見せて戦っているが戦況が厳しいと言うのには変わりはなかった。

さらに……

 

アズミ『⁉︎隊長、あれを!』

 

アズミのインターセプト・カスタムが上空を指す、その先には目の前の敵とほぼ同じ数の敵の増援にムサイ級が2隻接近して来た。

 

梓『そ……そんな…』

 

優花里『こんな時に敵の増援だなんて……‼︎』

 

それは絶望そのものだった。目の前に居る敵だけで精一杯だと言うのにそこへさらに増援だ。

 

増援部隊は上空からマシンガン、バズーカ、ビームバズーカ等の火器を一斉放ちムサイ級も主砲を発射する。もはや避けることすら叶わないと悟り一同は死を覚悟する。

みほもコクピットの中で目を瞑り震えた…

 

みほ(もう駄目……誰か……助けて……‼︎)

 

爆発と共に激痛が走る……かに思えたが。

 

彼女らの身には何も起こらない。

 

皆が顔を上げた視線の先には驚きの光景が広がっていた。

 

華『なっ……』

 

まほ『これは……』

 

エリカ『なんなの……』

 

彼女達の頭上には淡い水色の膜が貼られていた。これが恐らく攻撃から身を守ってくれたのだろう。

 

膜は少しすると消えて無くなり、敵も何が起きたか分からずにその場で止まっていた………その時だった。

 

 

突如、敵の群勢を眩い閃光を放つ青白い光が通り抜けたかと思うと次の瞬間には半数近くのモビルスーツが爆発し消滅した。

 

 

メグミ『今度は何⁉︎』

 

あゆみ『凄いよ、紗希今の見た⁈』

 

紗希『……』

 

あゆみ『紗希どうしたの………先輩…』

 

みほ「えっ…?」

 

あゆみ『あっ…あれ……』

 

あゆみのジム改の向く方に皆が視線を向けたその先にかの艦は居た。

 

みほ「あっ……あれ……」

 

まほ『……‼︎』

 

 

槍のように尖った艦首とその下の謎の砲口、まるで水上艦を模したような形状、三連装の主砲、城の様な形の艦橋を持つ巨大な艦船。

 

その左右には潜水艦の様な形をした艦もあった。

 

 

    宇宙戦艦 日本武尊

 

 

    超次元潜航艦 須佐男

 

 

 

あの2人の漢の乗る最強の艦の登場だ。

 

 

日本武尊

 

大石「さて艦長、原君、一つ派手にやるぞ」

 

原「了解」

 

富森「見せてやりましょう。本艦の実力を‼︎」

 

 

須佐男

 

前原「俺に断りも無くバリア魚雷を装填とは、君も中々食えんな艦長」

 

入江「ははぁしかし備えあれば憂いなしです。司令官」

 

前原「まぁな。よし気を取り直して、本艦以下各艦はこれより潜航し日本武尊の援護に回る。いいな?」

 

品川「はっ!もちろんであります‼︎」

 

入江「全艦潜航‼︎」

 

 

多次元バラストに次元エネルギーが注入され各艦は次元空間にその姿を没する。

 

一方の日本武尊でも、

 

『一番、二番主砲発射用意よし‼︎』

 

『副砲射撃用意完了‼︎』

 

大石「ってぇぇぇ‼︎

 

51cm三連装ショックカノン砲及び副砲から放たれたエネルギーは上空のMS部隊目掛けて突進し次々に破壊していく。

 

大石「今だ‼︎機関最大戦速、突入‼︎」

 

敵の混乱の隙を突き日本武尊は戦域へと突入する。

 

だが敵とて黙ってはいない。

仲間の仇撃ちに猛禽の群れの如く日本武尊に殺到する。

 

原「敵機来襲‼︎」

 

大石「各部対空パルスレーザー砲、撃ち方始めぇ‼︎」

 

パルスレーザー各砲はそれぞれの担当空域にたちまち濃密な弾幕を張る。そこに突っ込んだ敵は雨霰の様に襲い掛かるレーザーから逃れることも出来ずに次々に堕とされていく。

 

その他の敵に対しては主砲副砲がショックカノンを放ち迎撃する。

 

そんな中で対艦ライフルを持ったザクが日本武尊に向けて放つが日本武尊の装甲は弾丸を軽々と弾き返す。当たった箇所には擦り傷は愚か凹んですらいなかった。

 

 

エリカ『対艦ライフルを弾いた⁉︎』

 

まほ『なんて装甲だ……‼︎』

 

優花里『あれ絶対ただの戦艦じゃありませんよ……』

 

 

 

大石「そんな()()()()()()()でこの日本武尊を堕とせると思ったら大間違いだ。波動防壁を展開しろ」

 

第三艦橋から波動防壁が展開され、日本武尊の守りはさらに強固なものとなった。

 

大石「おまけにもう一つやるか、艦底部を除く各部ミサイル全弾発射。艦長、一発の残弾も残すなよ」

 

富森「少々やりすぎな様な気がしますが……まぁいいでしょう。前部後部VLS、偽装煙突及び艦側舷部ミサイル全弾一斉発射ぁ!」

 

日本武尊から針鼠の如く各部からミサイルが放たれる。敵はそれを回避しようと動き回るが、ミサイルに気を取られ味方と激突し爆発する者そのままミサイルに追いつかれ撃破される者など様々であったが敵は塵と化した。

 

そこからさらに砲撃は苛烈さを増すが増援部隊はそれから30分と経たない内に全滅させられた。

 

 

 

ナオミ『なっ……なんて艦なの……』

 

ケイ『モビルスーツが……まるで相手になってないじゃ無い……‼︎』

 

 

 

日本武尊

 

原「敵、第1目標全て撃破した模様。残る反応はコロニー表面の部隊とムサイ級のみです」

 

大石「そうか…分かった。艦長」

 

富森「はい」

 

大石「次は俺が打って出る」

 

富森「なっなんと⁉︎」

 

原「長官ご自身が⁈」

 

大石は不敵な笑みを浮かべて答える。

 

大石「あぁ上の相手は君ら2人だけでも十分だろ」

 

富森「……分かりました。ご健闘を祈ります」

 

原「くれぐれもお気をつけて」

 

大石「ははw大丈夫だ俺はそうそう簡単にやられやしないよ」

 

 

一方で須佐男でも

 

前原「恐らく長官が出るな……」

 

入江「はい?」

 

前原「艦長一度本艦のみ浮上してくれ、俺が行く」

 

入江「了解しました」

 

 

両者はそれぞれある準備に取り掛かるのだが………

 

 

 

 

 

 

 

廃コロニー内

 

先の戦いを間近で見ていたみほ達、その強さや外見から自分達の知らない未知の艦であると考えていた。

 

みほ「凄い艦……」

 

まほ「あぁ、だが一体どこの学園の所属だ…?」

 

MK−Ⅳに乗るまほが言う。

 

エリカ「見た感じだと……どのガンダム 作品か検討もつきません…」

 

ハイザック・カスタムのエリカがそう答える。モビル道の規定上ガンダム 作品に登場した艦艇の保有のみ許されているが目の前の艦はどの作品にも当てはまりそうに無い。

 

優花里「いえ…私なんと無くですが、あの艦がなんの作品か分かります」

 

不意にジムⅢに搭乗する優花里が答える。

 

ケイ「分かるのオッドボール?」

 

G3ガンダム のケイが優花里に聞く。

 

優花里「はい。あれは恐らくですがガンダム ではなく宇宙戦艦ヤマトに似ている気がします」

 

まほ「宇宙戦艦…ヤマト…?」

 

エリカ「言われて見たらそう見えなくも……」

 

宇宙戦艦ヤマトと聞くと作品のあらすじは知らずとも日本人なら誰もが知る人々を宇宙へと駆り立てたあの有名な作品だ。みほ達の暮らす2312年現在でも根強い人気を誇る。

 

すると日本武尊の横に戦闘前に姿が消えた艦が再び姿を現す。

だが次の瞬間、その二隻の艦首艦底部の装甲が開いたでは無いか。

 

日本武尊

 

艦底部格納庫

 

格納庫にはパイロットスーツを着た大石が整備兵と何事かを離していた

 

大石「武装はあれ以外は取り付け済みなんだな?」

 

「はい、本艦の構造上発進直前に取り付けるしか無くて……」

 

大石「構わんよ、さてこいつに乗るのも久しぶりだな……」

 

自分の乗機を目の前に大石は言って乗り込む。

 

システムを起動、全周天モニターノズルやセンサー類の機器確認し発進態勢に入る。

 

 

須佐男

 

前原「発進の手順はさっき説明された通りでいいんだな?」

 

「はい。しかし一般機なら兎も角、司令の機体は初めてなのでうまくいくという保証は…」

 

前原「構わんよ。駄目だったらその点を改善して次に繋げてくれ」

 

「分かりました。おい!司令が出るぞ!各員さがれ!」

 

コックピットハッチを閉じてモニター越しに開いた先の景色を見る。

 

前原は目を閉じて一度ゆっくりと深呼吸をし再び瞼を開く。

 

 

 

大石「大石蔵良、出るぞ!」

 

前原「前原一征、出撃する!」

 

日本武尊からはレールで射出、須佐男は投下する方式で両者は発進する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みほ「何か来る……⁉︎」

 

上空の2隻からMSらしき影が見えたかと思うとそれが落下、段々と大きくなる。2つの影はそのまま勢いに任せて表面に落下し、衝撃と共に土煙、瓦礫が飛び散る。

 

ダージリン「一体…何が……?!」

 

そう、ジム・コマンドから彼女の声が聞こえる。

 

徐々に視界が晴れてその正体が分かってきた。

 

大きさは通常の機体より遥かに巨大な23〜4m級、一方には牛の様な角がある。もう一方はにはそれは見られなかったがただ一つ、両者に対して共通して言えることは、いずれも鎧武者の格好をしているということだ。

 

紅の鎧、各所に施された金色の動力パイプ、バックパックに薙刀と火縄銃、腰には刀、

右手には三叉に割れた槍を持つ巨大な鎧武者

 

 

 

真武者頑駄無

 

 

 

かたやもう1人は薙刀とビームライフルらしき銃を背負い、腰に刀を2本、鎧は平安〜鎌倉期に使われた"式正の鎧「黒小札赤糸威大鎧(くろこざねあかいとおどしおおよろい)」を模した様な鎧を、兜は「黒漆塗桃形大水牛脇立兜」に身を包んだ濃紺色の武者

 

 

武者ガンダム MK-Ⅱ

 

 

 

 

 

まほ「あ……あれは……」

 

左衛門佐「鎧武者ぁ⁉︎」

 

アッサム「あんな機体……私のデータにありませんわ……‼︎」

 

優花里「あ…あぁ…あぁぁ……‼︎」

 

2機を目の前に優花里の様子がおかしい。

 

みほ「ゆっ……優花里さん…?」

 

華「大丈夫…ですか…?」

 

優花里「あれは、真武者頑駄無に武者ガンダム MK−Ⅱ⁉︎……まさか……まさか実機を見られるなんて……‼︎」

 

その口ぶりから察するにおそらく優花里の喜びは頂点に達しようとしているに違いない。

 

 

すると2機が振り返る。みほ達は一瞬身構えようとするが直ぐに通信が入る。

 

大石『そこのMS隊聞こえるか?俺は日本宇宙海軍所属 大石蔵良だ』

 

前原『同じく前原一征だ。どこの所属かは知らんが君達は一旦後退してくれ』

 

大石『我々2人で奴らを相手する』

 

まほ「日本…宇宙海軍…?」

 

華「麻子さん、ご存知で?」

 

麻子「いや知らん」

 

二人の呼びかけを聞いた一同は日本宇宙海軍という単語に頭を捻る。

だが一方で大石と前原は別なことに驚いていた。

 

前原「長官…」

 

大石「あぁ……学生だ。それも…」

 

前原「女子高生が……MSに…」

 

しかし考えるより早く敵が攻撃を再開し両者の付近に着弾し爆発する。

 

前原「長官!」

 

大石「あぁ奴さん、戦いたくてウズウズしてる様だな」

 

前原「君たち、悪いが下がっててくれ。自己紹介は後の様だ」

 

大石「俺達二人で片付けてやるか」

 

みほ「ふっ二人で⁈」

 

まほ「無茶です!それなら私達も…!」

 

大石「いいから下がっていろ。なぁに俺と前原はそうそう簡単にやられやせんよ」

 

敵の方を向き、大石の乗る真武者は薙刀「電光丸」を構える。

前原のMK−Ⅱは太刀「虎鉄丸」を左右両刀抜き二刀流となる。

 

大石「さぁて久々にひと暴れと行くか。いけるな前原?」

 

前原「ふっ無論です…!」

 

両機は互いに顔を見て頷く、そしてそこから地面を前に蹴り出し敵陣へと一気に飛び込むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真・紺碧の艦隊 第3話 ファーストコンタクト&バトル 〜終〜

 




それなりにキリのいいところで終われました。これ以上はちょいと難しいそうです。まだまだ経験が足りないということですかね…………
ご希望や感想等お待ちしております。みほ達のなる機体に関しては今後細かく書いていこうと思います。
因みにお二人の機体

※軽くネタバレ









この時代の日本で作られたものではありません。
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