こいドキ ~財団の選択~   作:相武博士

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協力要請

 

「人里が燃えてる?」

 

機動部隊らしき人達が、通路を慌ただしく駆け抜けて行くのを横目に、顔見知りの研究員の発言に対し聞き返した。

 

「そうらしいです」

「そりゃあたまげたなぁ」

「後、幻想郷側からの代表が、サイト管理官へ直々に会いに来たみたいですよ」

「ほう。それで?」

「あ~、ちょっと悪いんですけど、時間迫ってるんで話はまた後で」

「あ、おい!」

 

研究員と話をしていたが、会議の時間が迫っていたのか、その研究員は走り去っていった。別に行く所もない私は、文書記録部屋に戻った。

 

「そういえば、さっき言ってたサイト管理官と会った幻想郷の代表って」

 

八雲紫、この幻想郷の管理者の一人で、妖怪の中でも長生きしてる奴みたいだが……

 

「直々に来たってことは、そんな長生きさんの知恵でも解決出来ない問題が出てきたか?」

 

まぁ、文書をまとめ終わったこの私には関係ないことだけど。

 

「ふぁ~あぁ」

 

3日間寝ずに作業をしていたからか、急な眠気によりそのまま、私は椅子に腰掛けながら眠った。

 

 

 

 

 

 

「分かった。機動部隊を派遣する」

「ありがとうございます」

 

そうしてペコリと頭を下げた人物は、空間に亀裂を作り、そこに消えていった。

 

「ふう、初めて会ったな。八雲紫。アレで妖怪なのか?」

 

その妖怪、八雲紫が居なくなった後には、若干の静けさが残っていたが、夢月サイト管理官の呟きで雲散霧消した。

 

「しかし、このサイトが出来てからほとんどあっちから接触する事は無かったから、妙だな」

 

例え異変が起きたとしても、博麗の巫女ほとんど解決していたし。協定の存在を忘れそうだった。

 

「人里が燃えているという報告もあったし、念の為、人里に居るエージェントから状況を確認するか」

 

嫌な感じがする。そう思った管理官は、自身の事務室を後にした。

 

 

 

 

 

 

「今回の作戦はこうだ」

 

機動部隊い-5"山の幸"、サイト内のうち1つの機動部隊が動員され、現在起こっている異変について、幻想郷側と協調し対応することとなった。そのため、機動部隊員が集まり、ブリーフィングをしている。

 

「幻想郷内の地霊殿の調査だ。観測機器からは異常なエネルギー反応が出ていた。我々はその原因を確認する。いいな?」

 

隊長の声に、機動部隊員達が頷く。

 

「そして、今回が初めての出動だ。皆、気を引き締めて行け」

 

その言葉と共に、部隊員達が一斉に部屋を出ていく。

 

「何も無ければ良いが……」

 

隊長は幻想郷の地図の地霊殿を見ながらそう呟いた。

 

 

 

 

 

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