必ずあらすじの注意書きを先に読んでください。あと挿絵も肌色多めなので電車などでは気をつけてください。
R-15が仕事をしました。
コメントや評価いただけるととても嬉しいです。
【性的要素あり】
ドローンを通じてアルテルが乗るアームドユニットの姿がTOSの画面越しに見える。
周りにはならず者、ローグたちが乗ってた刺々しい車やバイクが燃えながら転がって、アルテルは残った敵もどんどん蹴散らしていた。
「そいつが最後だよ、アルテル!」
残るはオンボロのアームドユニット一体。撃ってくる機関銃を避けながらアルテルは敵の背後に回り込んで、後ろから真っ二つ。爆発炎上する機体を見下ろした。
「お疲れ様」
「今から、戻ります」
「うん、待ってる」
今日の依頼は、街の西に拠点を置くローグの退治。それも今終わって、後はアルテルの帰りを待つだけだ。
「ふぅ……」
街が見える安全な範囲にアルテルが入ったところで、私はTOSを閉じて個室を出ると他のハンターさんたちがいる酒場に行ってみた。
「お、ユズちゃん。仕事は終わりか?」
「アルテルったらすごく強くて、ほんとに私って必要なのかなぁって思っちゃうんですよね」
結局、今日の仕事も私のサポートなんているのかなってくらいに簡単に片付いてしまった。本当に私ってアルテルに必要にされてるのかなぁって、不安に思ったりもするのだ。
「あんたが来てからのあいつ、これまでにないくらい活き活きしてるぞ」
「女が出来て一皮剥けたって感じだよな」
そんな悩みを打ち明けると、ハンターさんたちは色々と教えてくれた。
あとずっとアルテルの事で、気になってる事があるんだった。
「そういえばアルテルって、なんであんなに強いんですか?」
「あいつの親父……って言っても血は繋がってないが、育ての親がな。伝説の傭兵なんて言われた史上最強のハンターなんだよ」
「元軍のトップエースで、ハンターになってからも世界で百近いローグの拠点をぶっ潰した上に、掘り当てた旧世代の遺産も数知れず。まあ、真っ昼間から飲んだくれてる俺らみたいなゴロツキとは次元が違うってことだ」
「そんなすごい人がお父さんなんだ……」
アルテルのめちゃくちゃな強さの秘密は、どうやら育ててくれたお父さんにあるらしい。伝説っていうからにはすごく強いんだよね。そんな人が今は何をしてるんだろう。
「軍の頃はずっと最前線にいたらしいからな。放射能でやられて何年か前にくたばっちまって、そんでアルテルの奴はあんたを連れてくるまで一人だったってわけだ」
「アルテルの事、なんにも知らなかったなぁ……」
まさかお父さんを亡くしてたなんて。そんな事、聞いた事もなかった。改めて私ってアルテルの事を知らないんだなって思い知らされる。
「お、帰ってきたぞ」
そうして話していると、どうやらアルテルが帰ってきたみたい。
「ユズ!」
「おかえり、アルテル」
帰ってくるや否や、アルテルは助走をつけて私のおっぱいにダイブ。
「ユズの、おっぱい……むふふ」
「相変わらずお熱いことで」
そして顔を埋めながら両手で揉み揉み。アルテルってば、どんどん遠慮がなくなってきてる気がする。周りに見られててもお構いなしだし。
「このおスケベさんめ!」
「だめ、ですか?」
「やるなら宿でね?」
「わかり、ました」
公衆の面前でこれは流石に良くない。しょんぼりするアルテルに少し胸を痛めながら引き剥がすと、私は適当に空いているテーブルの椅子に座った。
「代わりに……お膝の上、いいですか」
「それならいいけど……」
「先に、報酬、受け取ってきます」
本当に甘えん坊で可愛いんだよね。私にも妹がいたらこうだったのかなぁって、時々思う。いや、妹がこんなおスケベさんだったら困るけど。
「随分好かれてるじゃないか」
「あのアルテルが一人の女に入れ込むなんて初めて見たぞ」
あれ、そうなんだ。なんだか慣れてる感じがしたから私がやって来る前から女の人とそういうことをしてたんだと思ったけど、私が初めてなんだ。
ちょっと嬉しくてにやけてしまった私の所に、報酬を受け取ったアルテルが戻ってきた。
「お待たせ、しました」
そしてすぐさま膝の上へ。ほんと、こうしてると妹みたい。
「ユズ、夕飯、なんですか?」
夕飯かぁ。確かに戦って帰ってきたばかりでお腹が空いてるよね。何を作ろうかなぁと、私は市場に並んでた食材を思い出しながら考える。
「ジャガイモと小麦粉で……よし」
決まった。今日の夕飯はこれだ。
「お楽しみだよ」
「むうぅ……」
拗ねてるアルテルも可愛い!
でもここに来てからは初めて作るお料理だし、折角だからサプライズにしたい。
「ユズちゃん料理もできるのかよ!」
「アルテル、てめぇ随分優良物件抱え込みやがったな畜生!」
「えへへ」
ちなみに後から聞いた話によると、なんでもこの世界ではお料理ができる人はすごく貴重らしい。戦争で技術とかがたくさんなくなってしまったからだって。
煮る、焼くだけで終わらないちゃんとした料理ができる人は、それこそお金持ちのところで働けるくらいだとか。
これが現代知識チートというやつか。
そして宿に帰った後。
「どうぞ、トマトのニョッキパスタです」
「これ、作ったん、ですか……?」
「どやぁ」
私はこの世界に来てからの一番の自信作になる料理を、椅子に座るアルテルの前に差し出した。小麦粉とジャガイモで作った団子型のパスタ、ニョッキに、唐辛子とにんにく、トマトを煮詰めて作ったソースを絡めたものだ。
初めて見るであろう料理を前に、アルテルはキラキラと目を輝かせてる。
「食べてみて、いい、ですか?」
「もちろん。召し上がれ」
「はむっ……」
アルテルは待ち切れず、私が椅子に座るよりも先にニョッキを一口頬張った。
「なん、ですか、これ……」
「美味しい?」
「最高、です!」
やばい、めちゃくちゃ嬉しそう。これまでに見た事もないペースでパクパクと食べ進めてる。これなら作った甲斐もあるってものよ。
「じゃあ私も食べようかな。いただきまーす」
私もアルテルの向かいに座って、ニョッキを一口。うん、美味しい。ちゃんと思った通りの味にできてる。
でも、強いて言うならチーズが欲しかった。
そして、日が沈んで夜になった。
「ユズ、抱き枕にして、いいですか……?」
「はいはい、お好きにどうぞ」
「ぷにぷに、ぷにぷに……」
私たちが寝る時はいつもベッドはひとつ。抱き枕としてぷにぷにされるのもすっかり慣れてしまった。
「アルテルはさ、私の事……好き?」
「一番、好きな、人です」
「あはは、そんなにか」
「ユズは……私の事、好き、ですか?」
「うん。世界で一番」
「えへへ……」
ほんと、こうしてるとカップルみたい。別に告白して付き合ってるってわけじゃないけど、カップルを否定できる要素もない。
前の世界にいた頃はレズビアンとか他人事だなーって思ってたけど、今はアルテルが恋人でもいいように思えてくる。
「おやすみ、アルテル」
くちゅくちゅと、舌を絡めながら深いキスをして。お互いを抱き締め合いながら、私たちは眠りについた。
「んっ……」
真夜中、ふと目を覚ました。ついでだしちょっとお花を摘みに行こうと起き上がって、隣を見ると……。
「あれ、アルテル……?」
そこに、アルテルの姿がなかった。
「アルテル!?」
まさか、攫われた!?
私は慌てて服を着替えると外に飛び出して、街の中を探した。
「アルテル、どこにいるの!」
前の世界とは違って街灯はあまりなくて、暗くて周りが見えない。
手掛かりもなしに見つけるのは無理だ。そしてこんな時間にも私が頼れる場所は……あそこしかない。私は迷わず、ハンターズギルドへと向かった。
「どうしたこんな夜遅くに」
「アルテルが、アルテルがいないんです!」
「ああ、あいつか」
「知ってるんですか!?」
「付いてきな」
するとお酒を飲んでたハンターさんが、灯りを持ってアルテルのいるらしいところへ連れて行ってくれることに。やっぱりここに来て正解だった。と思ったんだけど……。
「あの、ここは……?」
「決まってんだろ。綺麗なねーちゃんと遊べる店だ」
そうして着いたのは、ネオン看板のなんだかいかがわしいお店だった。
「まさか、アルテル……」
嫌な想像が、頭の中に浮かび上がる。まさか、私がいるせいで依頼の報酬だけじゃ足りなくなった? それとも、元から……。
「ユズ……?」
しばらくすると、アルテルがお店から出てきた。流石にそれはダメだ。止めないと。
「アルテル、大丈夫!? 変な事されてない!?」
「大丈夫、です。楽しかった、です」
「ユズちゃん、なんか勘違いしてないか?」
「へ?」
勘違い?
ここはそういうえっちなお店で、アルテルがここにいたって事は、つまり……。
「アルテルはここで身体を売ったわけじゃない。こいつは買う側だ」
「新入りさん、綺麗な人、でした」
「この……おスケベさんめーっ!」
そんなこんなで宿に帰ると、早速お説教タイム。
「どうして、怒って、いますか?」
被告、アルテルはどうにも何が悪いのかも分かってなさそうなきょとんとした顔で正座中。可愛いけど、今日はそれじゃ許さないからね。
「私に黙ってえっちなお店に行ったでしょ」
「ユズ、興味、ないと思ったから……」
「そういう問題じゃない!」
もしかして私も行きたかったから怒ってるとか、そんな風に思ってた?
「ごめん、なさい。次は、言ってから、行きます」
「いや、そうじゃなくて……!」
なんかこう、倫理観の違いを感じる。私が生きてた世界とはこう、何かが違う!
「だったら、どうして、だめですか……?」
「それは……」
アルテルの質問に、私は頭を悩ませる。浮気はダメって? そんなルールがこの世界で通じる保証もない。
それでももやもやするこの気持ち。これは、そう。こうとしか言えない!
「あーもう! ヤキモチだよヤキモチ!」
「むふふ」
「何笑ってるの!」
「やっぱり、ユズが一番、可愛いです」
「もう、そう言えば誤魔化せると思って!」
「誤魔化して、ない、です。本当に、ユズが、一番です」
結局なんだかんだで今日もアルテルに主導権を持って行かれた気がする。
「こうなったら……!」
だけど、流石にこれはこのままじゃよくない。私の事が一番好きだって言った途端にえっちなお店は流石にクズだよ。クズ男ムーヴだよ。女の子だけど!
この際無理矢理にでもわからせるしかない!
「お仕置きだよ、アルテル!」
「おし、おき?」
「その服脱いで、こっち来なさい!」
「ユズ、怒ってます」
怒ってる私を見るのが新鮮なのか、こっちをまじまじと見ながらアルテルは言われるがまま服を脱ぐ。
「これで、いいですか?」
「お膝の上にお腹乗せて!」
「こう、ですか?」
そしてパンツ一枚になったところで、お膝の上に腹這いに寝かせた。私から見て右側にお尻が来るように。
「今からお尻を叩くから、叩かれたらちゃんと数を数えること。百数えたら終わりだからね」
「ふぇ?」
悪い子のお仕置きは、昔からお尻ペンペンって相場で決まってる。
よくわかっていなさそうなアルテルのお尻に、私は容赦なく平手を振り下ろした。
ペチン! と音を立てて、パンツ越しにお尻がぷるんと揺れる。
「んっ……。あんまり、痛く、ないです」
「数、数えて」
まあ、私なんかの力でアルテルに効くわけはないよね。そんなことは承知の上で、もう一度お尻をペシッと叩き直した。
「い、いち……」
「声が小さい!」
「にっ!」
ペチン、ペチンと二回叩いて、二回目で理解したのかアルテルはちゃんと声を出して数を数える。
「一からだよ。最初からいくね」
だけどこれはノーカウント。一からちゃんと声を出さないと数に入れてあげない。罰としてパンツを膝まで下ろして、丸出しになったふっくらお尻をビシッと叩いた。
「いちっ!」
いい声出てるよ、アルテル。容赦なく二発目、三発目と叩いていく。
「にぃっ!……さんっ!」
パァン、パァン! と音を立てて、アルテルのお尻が揺れる。
「なん、ですか、これ……。はずかしい、です」
「お仕置きだって言ったでしょ。今日の私は厳しいよ!」
「しぃっ!……ごぉっ!」
ビシッ、バシッ!
「にじゅう!……にじゅういちっ!」
バチン、バチン!
「ななじゅうごっ!……ななじゅうろくっ!」
叩く度にぷるんと揺れるお尻。普段は聞けない張り上げるような可愛らしいアルテルの声。
そんなつもりじゃなかったのになんだかこう、ゾクゾクしてくる。小悪魔モードのアルテルの気持ちが、ちょっとわかる気がした。
「きゅうじゅうきゅうっ……ひゃくっ!」
そしてようやく百、叩き終わった。痛くないとは言ったものの百回も叩かれたら流石にアルテルのお尻はほんのり赤くなってて、見てるとこれもゾクッとする。
「はぁ、はぁ……」
「お疲れ様、アルテル。頑張ったね」
「こんなに……はずかしいの、初めて、です」
起き上がったアルテルの顔は耳まで真っ赤で、本当に恥ずかしかったんだろう。
「反省した?」
「これからは、ユズとだけ、します」
どうやらちゃんと反省はしてくれたみたい。だけど、私がいるせいでアルテルが好きな事をできないのは、それはそれでちょっと嫌な感じがして。
「たまには行っていいけど、ちゃんと言ってね?」
「わかり、ました」
「たまにだからね?」
たまに。たまにだけど、条件付きでえっちなお店に行くのを許してあげる事にした。ヤキモチは……まだ、ないわけじゃない。
翌日。
「どうしたアルテル。今日は随分としおらしいな」
私と一緒にギルドにやってきたアルテルは、今日はなんだか大人しかった。
「ユズちゃん、何か知ってるか?」
「それは……あはは」
なんだろなー。何のせいだろうなー。ワタシ、ナニモシリマセン。
「ユズに、辱め、られました」
「アルテル!?」
アルテル、爆弾発言。
嘘は言ってない。嘘は言ってないけど、さぁ!
「もしかして浮気をどやされたのか?」
「こいつは傑作だ。随分こってり絞られたみたいじゃないか」
だけどどうやらハンターさんたちは昨日の出来事から事情を察してくれたみたい。ヒャッハーな見た目の割にすごくいい人なんだよね、この人たち。
「それにしても凄いなあんた」
「へ?」
「大の大人でも手をつけられねぇあの首切りアリスに言う事聞かせるなんざ、一体どうやったんだ」
「それは……」
どうやったって、裸にして、お尻を叩いて……うん、言えないね。
「女の子同士の秘密ですっ」
誤魔化した。
えっちなお店は大人になってから!