ダンまち世界に転生するのは間違っているだろうか 作:厨二病の末路
拙い文章ですがよろしくお願いします。
お使いを終えベルと神ゼウスの住む家にお邪魔する事になった。
なったのだが…
やばい。滅茶苦茶緊張するんですけど
だって神様だよ?こちとら生まれてこの方人間やその辺の家畜にしか会ったことないよ!!
ただ、どうしても今オラリオに行きたいからやっぱり腹を括るしかないよなぁ。
そうこう考えている内に家に到着した。
扉を開けベルが元気に声をかける。
「ただいまー!」
「おかえり、ベル。お使いを任せてすまんのぅ。」
「平気だよ!このお兄ちゃんもお使い手伝ってくれたから!」
「ん?そうなのか?ありがとうの少年……ッ!」
目の前の老人が息を飲んでいる。ベルの祖父である神様で間違いないだろう。
神というからどれほどかと身構えたが見た目はゴツい老人といっただけで普通の人間と大差ないものだった。しかも腰が悪いからか杖をついている。
しかし何故、怪訝そうな顔をしているのだろうか。
よく分からないが取り敢えず挨拶をする事にした。
「初めまして、私はザックといいます。お使い中のベル君に声を掛けて少し時間を頂いてしまったのでお詫びに一緒にお使いを手伝わせてもらいました。」
挨拶をすると老人は元の表情に戻り
「そうだったのじゃな。わざわざありがとうの。」
「いえ、お礼を言われるような事では…」
警戒…ではないが、何か疑念?のような感情が読み取れた。
ひょっとして新手の不審者か何かと勘違いされてる!?
急いで弁明をしようとすると…
「良かったらお礼も兼ねて夕飯を食べていかんか?」
「…え?」
「大したもてなしも出来んが、それでも良ければだがの」
「いや、悪いですよ。元はと言えば私がベル君の時間を…。」
「お兄ちゃん、ご飯食べてくの!?」
「うっ…。」
そんなキラキラした目で俺を見ないでくれッッ!断ったらしょんぼりするのが目に見えている。そんなベルを俺は見たくない。
「ガッハッハッ!決まりじゃの!」
さっきの顔はどこへやら。豪快に笑う神ゼウスに流され、夕飯をご馳走になる運びとなった。
「そうと決まればベルよ。先にお風呂に入っておいで。お湯は沸かしてあるからの。」
「はーい!」
そう言って風呂場に駆けていくベル。
必然、神ゼウスと2人きりになるので思い切って話しかけようとした。
「ワシに聞きたい事があるのじゃろう?」
刹那、目の前の老人からは考えられない威圧感が飛んできた。
「ッッ!」
なんだこれは!なんだこれは!なんだこれは!
目の前に居るのが神だというのは理解していたつもりだった。
この威圧を受けるまでは…!
こんなものがオラリオにはうじゃうじゃ居るのだろうか。
全方向から針を突き立てられているかのような刺す威圧感。
「……!」
笑みがこぼれた。
この世界は以前の世界と違う、これまでの常識が通用しない。
ワクワクする。これぞ異世界転生ならではの醍醐味だなと、ふと思う。
ベル君には悪いがやっぱりこんな面白そうな世界に気を使って生きるなんて勿体ないよな!
そんな事を考えてると刺すような威圧感は消えていた。
「クックックッ…冒険者でもないただの一般人がワシの神威を受けて笑うか。」
「いや、正直チビりそうでしたよ。」
ふむ。と少し考えるような仕草をした神ゼウスは――
「何故かは知らぬが、ワシが神だとお主知っておったな?」
「ええ。その辺りについてもお話させて頂こうと…」
「おじいちゃーーん!」
――2分と経たずに真っ裸のベルがお風呂から上がってきた。
「ベルよ!風呂に入る時間が短すぎる!もう一度浸かって百まで数えてこい!」
「ええー!」
ベルはブー垂れる。そんな様子を見かねた神ゼウスが言った。
「ザック、一緒に入ってやってくれ。」
「ええ!?」
「ベルが寝た後に話ならいくらでも聞いてやる。」
「お兄ちゃん一緒に入るの!?」
またそんな目で見ないでくれ!断れないだろ!
まぁ、夜に話を聞けるというなら正直願ったり叶ったりなのでここは大人しくベルとお風呂に入るとしよう。
そしてベルの頭をこれでもかと言うほど泡泡にしてやろうではないか。
3話目になります。
仕事が休みの日以外は1日1~2話ペースで進めるつもりです。
拙い文章ですが楽しんで頂けると幸いです。