見知らぬ人を事故から助けたら、神様っぽい奴に時間操作の能力を貰った   作:晃斗

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アレだよアレ、昔のクレヨンなしんちゃんでよくやってたアレ


お仕置きと言えば?

 

「はあぁぁぁぁぁぁあッ!!!!!轟天炎雷(ごうてんえんらい)ッ!」

「えい」

「せぇあぁぁぁぁぁぁッ!!収束炎槍(しゅうそくえんそう)ッ!!」

「せい」

「喰らえぇぇぇぇぇぇッ!!招雷天墜(しょうらいてんつい)ッ!!!」

「はいっと」

 

 天が轟くほどの雷炎が世界を染める。(たば)ねに束ねられた炎の槍が地を焦土とする。空が堕ちてきたと錯覚するほどに大きい落雷が閃光と化し空を割る。そんな天変地異を思わせる攻撃を時を巻き戻して消す俺。

 

 

 開幕最大火力ブッパとかとち狂ってるんちゃうか?そこから継続して最大火力をブッパし続けるとかキチガイちゃうか?? お前の事だぞ、おい。

 

 

「おーい、話聞けー」

「クッ……!こうなったらアレを使うしか…!」

「そろそろ泣くぞー?この歳の男の泣き顔なんて(おぞ)ましいもの見たくないだろー?」

「…………ごめんなさい。彩夏(あやか)彩音(あやね)、母様、父様。先立つ私を許してっ…!」

「渾身の自虐を無視されると流石に虚しいんだが?」

「すぅ…………。転身九尾(てんしんきゅうび)…!!!」

「いい加減キレそう」

 

 もういいよな…?都合一時間無視され続けてるからいいよな……?ずっと話しかけてるのに一向に話を聞く素振りも見せないこの女にキレてもいいよなぁ…………? 

 

「グゥアァァァァァァアァァァ!!!!!!!」

「人の話を聞けぇ!!!!暴力系思考回路イノシシ女なんざ今日び流行(はや)んねぇわ!!!!!」

 

 なんかでっかい狐になったこの女の時を戻して、狐化を解除させる。

 

「は……?」

「もう遠慮してやんねぇからな!」

 

 いきなり襲い掛かってくるヤベェ女からの印象なんざ知ったことかよ!はい停止ィ!

 

「ふんッ!」

 

 そして頭イノシシ狐女の尻を思いっきり引っ叩くと、バシィィィィィンッ!!という乾いた音が辺りに響き渡った。 で、その衝撃を巻き戻し、頭イノシシ狐女の停止を遅延に変える。

 

「――な――ん――で――す――っ――て――?」

「はい。話を聞けない不審者には相応の罰を受けてもらいます」

「――は――?――…!!――い――っ――た――ぁ――!?」

 

 遅れてバシィィィィィンッ!!という音が頭イノシシ狐の尻から響き渡る。はい巻き戻し。

 

「――な――に――を――し――た――っ――て――――い――っ――た――ぁ――!?」

「これは罰です。人の話を聞く、という誰でも出来る当たり前の事をできないお前には痛みをもって覚えてもらいます」

 

 はい巻き戻し。 尻叩き、別名スパンキング。それをエンドレスで味わってもらうからなぁ!?覚悟しとけや…!!!

 

「――あ――う――っ――!」

「反省して学びましょうねぇ…?」(ネットリ)

 

 はい巻き戻し。……いちいち巻き戻すの面倒だな…。 叩かれたらオートで巻き戻すようにしよ。

 

「反省しても終わりません。許してを請うても終わりません。次がないように心の奥底に教訓を刻みましょう。人の話はちゃんと聞こうというねぇ…?」(ニチャア……)

「――あ――う――っ――!――い――た――っ――!――ご――め――ん――な――さ――っ――!」

「駄目です」

「――そ――ん――な――っ――…――!――あ――う――っ――!――ひ――う――っ――!」

 

 なんでそんなにエロティックな声をあげてるんですかね?……話を聞かない猪突猛進(ちょとつもうしん)のイノシシ女がM…?うわぁ…。 悪ぃ、第一印象があまりにも酷すぎてエロい目で見れねぇんだ。でも尻叩きは続けるね?

 

「――あ――う――っ――!ひ――う――っ――!――う――あ――ぁ――ぁ――ぁ――っ――!?――ひ――ぐ――っ――!――ふ――ぐ――ぅ――っ――!!」

 

 慈悲はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 で、あれから三十分。頭イノシシ狐女が声をあげなくなってきたので尻叩きを中断した。 正直後もう三十分は行きたかったかな。

 

「ふぅ…、ふぅ…、ふぅ…、ふぅ…」

「おら、シャンとせいや」

「はひっ!?ひゃ、ひゃい!」

「は?」

 

 なんだひゃいって。しかもなんだその赤い顔。舐めてんのか。

 

「…………で、なんでお前は俺を襲ったんだ」

「しょの!…………はふぅ……。 そ、それはアンタが一年前に事故にあった後、病院にも行かず何事も無かったかのように日常生活を続けていたからよ」

「……おう」

 

 心当たりがめちゃくちゃあるな…。でもそれだけ理由じゃない……よな、流石に。

 

「話は変わるけど、ここ2年、この街では「仮面使い(ペルソナ)」という存在が目撃されているの。「仮面使い」は常に誰かに変装していて、その変装時の姿は変装された人と見分けがつかないほどと言われているわ。 変幻自在の仮面使いと巷で噂されるほどの実力者なの」

「へぇ」

 

 はぇーすっごい。……で、俺の事故と仮面使いとやらは何の関係があるんだろ。

 

「それでここからが本題。仮面使いは死後からそんなに経っていない者によく変装するの。つまり……」

 

 あー……なるほどねぇ…。

 

「つまりは交通事故にあったのにピンピンしてて平気で生活している俺は、変装している仮面使いだと思った…と」

「は…はい。そういうこと……です」

 

 へぇー?ふぅーん?ほぉーん? なるほどなるほど。

 

「……って納得できるか!」

「へぅ!?」

「その理論で行くならもう一年経ってるが!?その仮面使いって奴は一年も同じ人間に化けてるもんなのか!?」

「それは…その……」

「…お前は本物か偽物かの区別がついていない人間に最初から殺意マシマシで殺りに来てたのか…?」

「うぅ……はぃ…………」

「えぇ……?」

 

 マ、マジ……か……。………この女ヤバ…。 仮面使い本人だったならまだしも、奇跡的にかすり傷程度の怪我しか負わなかった一般人だったらどうしてたんだ……?流石に何か考えてるよな…? ………………考えてなさそうだなー…。

 

「お前が考えなしで動いてたってのは分かった」

「か、考えなし…………」

「あ?」

「私は考えなしです…」

「だよな」

 

 そこんとこマジで自覚しろ?いつか取り返しがつかなくなるから。マジで。

 

「……まあいいや。 俺が山田一浪太郎本人だっていうのは分かってくれたよな?」

「………………いや、まだ分からないわね」

「えぇー…?」

 

 大人の人ー!この状況から俺を助けてくれぇー!

 

「だから私が直接!これから毎日!アンタを監視して本人かどうか確かめるわっ!」

「……………………………………………………はぁ?」

 

 なんでぇ???

 

 




「嫌われてもいいかー」と思ってセクハラ行為をしたのに女側から距離をガンガン縮めてきてフリーズする主人公の図
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