もし白上フブキが幼なじみだったら 作:魔王鎮守府のトレーナー
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朝…いつも通り目を覚ますと体が重かった…いつもの低気圧だろうか…
とりあえず顔を洗うために立ち上がり洗面所に行く時…
「あれ…?」
体がふらつく…それに心なしか体が熱い…それらの情報は私にあることを示していた…
「もしかして…風邪?」
風邪…ここ数年は引いてなかったのに…やはり昨日寝る際に冷房のタイマーをセットし忘れたのがいけなかったかな…
「とりあえずマネちゃんに連絡して…あぁ…色々迷惑かけるなぁ…あと黒ちゃんに言っとかないと…」
まだ寝ているのかな?起きている気配がしない…とりあえず熱計らないと…
リビングに向かう…やはり体がダルい…
「あれ…?体温計どこだっけ…あ、あったあった…」
熱を測ると38度近く…完全に風邪だ…
「あぁ…ここ数年はずっと健康体だったのに…あ、マネちゃんから返信来た…うわぁ…優しい〜…今日は寝て早く治さなきゃな〜」
とりあえずあさこんポストして今日の配信中止伝えなきゃ…
黒ちゃんに念の為マスクとか色々してもらわなきゃ…
「黒ちゃん…?起きてる?起きて〜…」
「あぁ…?朝からうるさいな…なんだよフブキ…」
「ごめんねぇ…私風邪ひいちゃって…一応マスクのお願いと家事とかお願い〜…」
「お前が風邪ぇ…?めずらしいこともあるもんだな…とりあえずわかったから安静にしてろ…朝は卵がゆでいいか?」
黒ちゃんは意外と面倒見がいい…
「うん…ありがと〜それ食べて時間になったら朝一で病院いってくるね…」
「ひとりで行くつもりか?やめとけやめとけ、私もついてってやるから」
「あ、ありがとう…でも大丈夫…まだそこまで重くないから…」
はぁ〜ほんと黒ちゃんすこ…こんな心配してくれてるのなんてレアですよ!レア!
なんででしょうね…体のだるさとは裏腹に思考はよく働くなぁ〜
「そうか…気をつけろよ…私はとりあえず作っとくからま、寝汗でも流してこい」
確かに寝汗が気持ち悪いのでシャワーを済ませ着替えてから出来上がるのを待つ…
「ほらよ、まだ暑いからゆっくり食え」
お粥を掬いふーふー息をふきかけ冷まして食べる…うん、美味しい…やっぱり黒ちゃんの料理は美味しいなぁ…
「美味しいよ、ありがとう」
「別に大したことしてねぇよ…それと…病院9時からだってよ」
こういう気の利いた事をサラッとしてくれるあたりほんとすこ…
「ありがとね…じゃあ部屋に戻って時間までゆっくりしてるよ…」
「あぁ…私は片付けとか色々しとくからなんなら寝てもいいぞ…起こすから」
「ありがとう…じゃあお言葉に甘えて…」
「…ろ…きろ…」
声が聞こえてくる…まだ寝かせてくれよぉ…
「起きろ、フブキ病院に行くんだろ」
病院…病院…病院!待って今何時!?時計を確認すると8時半過ぎ…どうやら本当に起こしてくれたようだ…
「ほら、洗面所でもっかい顔だけ洗って行ってこい」
「ありがとぉ〜」
顔を洗い目を覚まさせる…それから必要なものを持ち玄関に行く…
「じゃあ行ってくるね」
「あぁ…気をつけろよ…」
「はーい」
そして私は病院に向かった…
朝起きてご飯などを済ませぼーっとXを見ていたら気になるポストを見かけた…内容としては風邪ひいちゃったから今日の配信はおやすみ!との事…しかし問題なのは…それが白上のポストだということであろう…
心配だ…急いで準備し財布など必要なものを忘れていないかを確認して家を出るとりあえず薬局行って必要そうなの買ってから行こう…
「大丈夫かよ…」
さっさと買い物を済ませ白上の家に向かう…
「着いたここだ…えっと…部屋番は〜」
マンションの部屋番号を確認し打込み呼び出しボタンを押す…
出た…!
「白上?俺だ大和だ」
「お生憎様だが私は白上じゃない、それに白上は今居ないぞ」
白上じゃない?どういうことだ?それに白上がいない?
「それと…お前があいつの言ってた谷川大和か…とりあえず上げてやるよ、色々買ってきてくれたみたいだしなぁ? 」
そう言うと通話が切れ、マンションのドアが開いた…
「さっきのは誰だ…?それより白上は大丈夫だろうか?」
そう言って部屋の前に行きインターホンを押す…
「来たか、今開ける」
ドアが開く…そこに居たのは、白上とまるで対照的な黒い毛色に耳やしっぽの先が赤い狐…白上のチャンネルでたまに配信をする黒上がいた…
「なにつったてんだよ、早く入れ」
「あ、あぁ…」
黒上はたまに白上のチャンネルで配信をさせられているのがいくつかある…そのため同居人ということは知っていたが完全に頭から抜けていた…
「荷物はここ置いてくれ、とりあえず座っとけ、飲み物はお茶でいいな 」
「わかった…」
そう答えると黒上は素早い手つきで荷物の中身の某飲む点滴のポ○リやゼリーなどを冷蔵庫にしまい、お茶を持ってくる…
「ほらよ、粗茶だが別にいいだろ?」
「あぁ、ありがとう…で?俺を上げた理由は?荷物以外にもなんかあるんだろ?」
「いや、大した用じゃない…ただの私の興味…とでも言っとこう」
興味?黒上とはこれが初めてだが…白上から何か聞いたのだろうか…
「なんの興味だ?」
「私が生まれる原因となったヤツがどんなやつなのか知りたかっただけだ」
俺が…黒上が生まれてる原因…?どういうことだ?
「不思議そうに思ってるな?安心しろ私もなんでいるのか明確にはわからんからなぁ…」
「どういうことだ?」
「まず1つ目に私は元々フブキのもうひとつの人格だ 」
は?フブキのもうひとつの人格?それに元々って言ったか?どういうことだ?
「…少なくとも俺がフブキと会ってた6年間にはそんな話聞いたことないんだが?」
「ははっ!そりゃそうだろうなぁ〜だって私が生まれたのはお前が引越してからだからなぁ〜」
引越ししてから?何がったんだ…?
「2つ目はお前が引越した事原因で生まれたって事、そして3つ目は何故か受肉して白上と別れていたことだ」
ん?受肉?どういうこと?ほんとに?え、そんなパラレルだっけ?
「そう分かりやすく困惑するな、とりあえずわかることをひとつずつ話すぞ」
「あ、あぁ…」
「私はフブキのもうひとつの人格と言ったが私が生まれたのはお前が引っ越して3日たったぐらいだ、フブキは2日後に帰って来てお前がいなくなったことを知った…」
黒上の雰囲気が少し変わった…これから聞く事になるであろう黒上の生まれた理由…
「そして泣いた、ひたすらな…その日は泣き疲れて寝たんだが心にはお前というものがいなくなって穴が空いてな…そこを塞ぐように生まれたのが私だ」
これは…白上の過去…俺の知らないその後どうなったかって事か…?
「あの時は大変だったな、飯も食わねぇからこのままだと死んじまうと思って体の主導権を奪って飯食ったりな色々やったよ、まぁ春休みの間だけどな。まぁ要するに心の拠り所って行った方がいいな、悪く言えば依存箇所か?その後学校には何とか行ってな友達とかもできて少しづつ穴が埋まってきたんだよ」
話を聞き俺がどんな影響を与えたのかを思い知る…そして後悔が込み上げてくる…
「まぁ…何かしら考えてたみたいだけどな、行動こそ起こせてなかったが諦めないというかなんというかそういう気持ちがるってのはわかってたんだよ、んで高校になって友達になったのが大神だ、会ったことあるだろ?そこからだな急に穴が大きく塞がり出したのは…私は穴が塞がる時に消えるのだろうとは感じていたんだ」
「白上が中2ぐらいか?その時から前を向くようになってきてなちょっとした会話ぐらいならしててな少し名残惜しいとは思っていたが…覚悟は決めてたんだよ、それで大学2年か?そんときについに心の穴が埋まったんだ…中途半端な時期だしなにか大きなことがあった訳でもないが、私が必要ないくらいには塞がってな…」
淡々と話された過去の数々を前に、息を飲む…
「消えたと思ったら目が覚めると白上の隣で寝ていた…今の体を受肉してな…最初は驚いたさ私はあくまで人格だったからな、でも今を生きているこれで話は終わりだ」
「そんなことが…本当に済まない…」
「別に謝ることじゃねぇだろ、それに私は今を楽しんでるからな別にいいんだよ…っと、話しすぎたな…そろそろ白上帰ってくるんじゃないか?」
「そういえば白上はどこいってたんだ?」
「病院、朝イチのはずだからもうすぐ帰ってくる「ただいまぁ〜黒ちゃん」っと話をすれば何とやらだな」
「え?どういうこと?ってなんで大和くんがいるんですか!?」
「風邪引いたって言うから見舞いに…」
「私伝えたっけ?」
「ほら、Xのポスト」
「あ、そうでしたねとりあえず2、3日安静にして寝ときゃ治るとのことです薬も貰ってきました」
良かった…とりあえず大事にはならなそうだ…
「白上、昼はこいつが買ってきた素うどんな
ネギだけ少し入れてやるよ」
「え!?大和君いろいろ買ってきてくれたんですか!ありがとうございます!」
「大丈夫だよ、とりあえず元気そうだから俺は帰るわ…」
「もう帰っちゃうんですか?」
おうおう、白上さん?あなた自分が病人なのわかってらっしゃる?
「移ったら白上も気分悪いだろうしな〜それに黒上もいるしな、また今度な」
「わかりました…それじゃあまた今度遊びましょうね」
「黒上もまた今度な」
「あぁ…」
「じゃあ2人ともバイバイ」
そう言って俺は白上の家から帰るのだった…
誤字脱字報告ありがとうございます!
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