もし白上フブキが幼なじみだったら 作:魔王鎮守府のトレーナー
10月5日…明日は白上の誕生日だ…
「誕生日…さて、何を渡そうか…」
何を渡せば喜ぶかな?ゲーム…は自分で揃えるだろうし…それになにか形に残るようなものがいいかな?
つってもアクセサリーとか何がいいのか分からんしな…
「はぁ…」
なにか無いかなぁ…
ピロン
「およ?白上?」
白上からメール…なんだ?5日遊びませんか?だって?
これは…たまたまか?それにしてもなんも渡すもの決まってないぞ?にしても行く時間もないし…調べて当日買って渡すしかないか…
「とりあえず無難にネックレスでいいか…」
そう思い白上に似合う物を探すのだった…
当日…余裕を持って20分前に来たのだが…
「あれ?白上…早いな、まだ20分前だけど…」
約束は1時なのだが…現在12時半過ぎである…
「あ、大和君、ひるこーん!」
元気よく手で狐の形を作り挨拶をしてくる…かわいいかよ…
「あぁ、おはよう早いな〜俺も早く来たつもりだったんだけどまたせた?」
「私もは、早く来ただけなので、全然大丈夫です!」
「そっかなら早いけど行くか?」
「は、はい」
なんかソワソワしてる?気のせいかな?とりあえずどこ行くかなぁ…
「白上は行きたいところある?」
「そ、そうですね…そういえば何も決めてませんね…」
「カラオケは〜もうちょい人数いた方がいいし…水族館か遊園地かな…動物園もいいな…」
「水族館でもいいですか?」
「おう、別に全然いいぞ〜」
水族館か…何か見たいものでもあるのかな?それにしてもこっちの方に何年もいるけど水族館初めて行くな…
「ねぇ…大和君、今日は平日なのに会社とか大丈夫なんですか?」
「んー別に急用が入ってって言ったら許可くれたぞ?今はそこまで忙しくないか、さすがに繁忙期はきついけど…」
「え、それ大丈夫なんですか?」
「元々有給消化の日と入れ替わりだしな〜」
「あ、そうなんですね…」
そうか、白上はいきなり事務所に所属になったんだっけ?バイトとはジャンルが違うからそこら辺も含めてわからんのかな?まぁ俺も他社とかの人の事情は知らんがな…
なんやかんやで電車で揺られたりバス乗ったり歩いたりして着きましたと…何年ぶりだろ中2の夏に家族と行ったぐらいか?
「ほら、当日券買ってきたよ」
「ありがとうございます、それじゃ行きましょうか〜」
「そうだな〜」
久しぶりの水族館は思った以上に楽しいものだった…
「大水槽…凄いですね…圧巻です…」
「あぁ…見入っちゃうな…」
たくさんの魚達が織り成す水槽内はまるでひとつの芸術作品のようだ…
「わ!見てください!こんなところに隠れてますよ!」
「え?どこ?あ、いたいたいた…めっちゃ隠れてる…」
「かわいいですね〜」
「そうだな…」
待って何このかわいいキツネ…白上って魚好きだっけ?覚えてねぇ…
「クラゲ…色んな種類がいるんですね…ふよふよ泳いで優雅ですね〜」
「一応家で飼えるらしいぞ?」
「へ〜そうなんですね〜」
幻想的なクラゲ水槽と白上映えるなぁ…
「チンアナゴがいますよ!」
「あ、ほんとだ…って泳いでる!?」
「へぇ…こうやって泳ぐんですねぇ…それにしても長い…」
そんなこんなで色んなゾーンを抜けるとイルカショーのところに来た…どうやらもう少しで始まるらしい…
「イルカショーやるって、見てこうぜ」
「いいですね〜イルカショー!」
「どうせなら濡れる前に行く?」
「それもいいですけど…真ん中にしません? 」
「おっけ」
そして7列目に座り数分するとイルカショーが始まる…軽い技を決め自己紹介をするイルカ…かわいい…その後にショーが本格的に始まる…バシャーン…案の定前の席は水がかかりびしょびしょ…俺らの席も前よりの真ん中なので多少飛沫がかかる…
「ここもちょっと濡れますね〜」
「そうだな…でも最前列の猛者に比べたら…」
「あぁ…確かにそうですね…」
ショーもひと段落したところでトレーナーさんが何やら話し始めた…どうやらイルカに指示を出し出す体験後できるそうだ…
「それではやってもらう人を当てたいと思いまーす。当てられた方と一緒に着ている人もどうぞ来ていただいても大丈夫です〜。それと、無理です〜って方は、全然断ってもらっても大丈夫なのでよろしくお願いしま〜す。それじゃ当てますね〜では!7列目の白い猫のお姉さん!」
7列目…白い獣人と言えば白上しかいない…周りを見て当てられたのが自分だとすぐに気づいた白上は…
「狐じゃい!あ、え?ほんとに私ですか?」
と答えたのだった…なんで最後自信なさげなんだよ…困惑してるだけか?
「失礼しました!それでは白い狐のお姉さんと一緒に来ている方もどうぞ前へ〜」
「え…あ…や、大和君…」
「何オドオドしてんだよ、呼ばれたから行くぞ〜」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ〜」
どんどん前に行く俺を白上が追いかける…可愛い…
ということで前に来たわけなんだが…
「すごい見られてるな…」
「これ撮影してる人もいるんですよね?名前聞かれて答えたら私バレません?」
「十中八九バレるだろうな…まぁ言うしかないよなぁ…」
「これはマネちゃん達に謝らなければ…」
そんな会話をコソコソしてると…
「はーいお兄さんとお姉さんお名前をよろしいですか?」
「あ、はい…谷川大和って言います」
「大和さん、いい名前ですね〜それじゃあお姉さんもお願いしまーす」
「は、はい…白上フブキと言います…」
ショーの観客がざわつく…うん、何人かもう白上が当てられた時点で!?!?って奴がいたけどほとんど全員気づいたな…待ってこの前のボウリングの件もあるから完全に名前バレしたやん…なんかあったら弁護士なった友に相談しよ…
それにしても動じないトレーナーさんすごいな…
「それじゃあ早速やってもらいましょう!まずはしゃがんで頬を2回トントンってするとイルカさんがキスしてくれますよ〜」
トレーナーさんが実演してみる本当にキスをしておぉ…となる、そしてすかさずイルカにご褒美を与えるトレーナーさん…
「ほら、やってみようよ」
「う、うん…こうかな?」トントン
イルカが白上の前に来てそっとキスをする…また歓声が上がる…
俺もやってみよう…
「これでいいのか?」トントン
イルカが近づいてきてキスをする…された感触はなんとも言えない感じだ…なんて言うんだろう…言い表せないの方が正しいかも…
「それじゃあ次はちょっと難しいのをしてみましょうか!まず水面に向かって手のひらを向けてイルカが来るのを待ちます…そしたら口先に、2回トントンってしてあげて腕を下から上に突き上げるような感じで…それ!」
そうやって手を上げるとイルカは水槽から高く上に飛び出した!そして…大きな水飛沫を観客にお見舞いするのだった…
今度は俺らの番…2人とも手を水面に向けさっきトレーナーさんがやっていたように腕を上げる…今度は2匹同時に飛び出しさっきよりも多くの水飛沫が飛ぶ…観客席からはきゃーっと黄色い声援?が聞こえてくる…成功してよかった〜
「はい!ありがとうございましたー皆さん大和さんとフブキさんに拍手〜」
観客からの拍手の中にイルカたちも紛れて拍手する…可愛い…
その後元いた席に戻り盛大なフィナーレわを見て終わった…
「いや〜楽しかったですね!」
「そうだな〜」
「お土産もしっかり買いましたし満足です!」
「なぁ…まだ時間あるしモールの方に行かないか?」
現在3時前…意外と時間たってるな…
「いいですねぇ…服とか見てもいいですか?」
「いいよ」
さて…いつ取り行くかな?話は遡ること2日前…色々調べてた時にいいものがあったんだがどうやら予約ができるらしい…ということで予約して店で受けるだけなんだが…どうしたものか…
いろいろと白上と話しながら考えていればモールにもう着いた…
「服だっけじゃあ2階かな?」
「そうですね!行きましょう!」
なんかテンション高くない?てか同じ2階にあるけど…モールだから広いし…トイレ行くって言って誤魔化すか…
「あ〜これ可愛いですね…こっちもいいな…」
「これなんてどうだ?」
「いいですね〜これと合わせたら…」
やべぇ白上の服選び手伝うの楽しい…何この娘色々似合いすぎなんよ…この調子ならもう少しかかりそうか?なら…
「すまん白上…ちょっとトイレ行ってくるな…」
「あ、はい…わかりました…」
あれ?しっぽと耳がしょげてる…
とりあえず急がなきゃ…だいたいトイレまで往復6分滞在10分ぐらいだとして…店の場所だと…往復8分ってとこか…
人に迷惑にならない程度に走る…疲れたが早くついた…店員さんに予約の見せなきゃ…
「すみません…予約していた谷川です」
「はい、谷川様ですねご予約のお品こちらでよろしかったでしょうか?」
「はい」
俺が予約したのは金木犀の花の形をしたネックレス…一応プラチナらしい…値段?普段物欲ないやつの貯金舐めんな…てか在庫あってよかったぁ…
「お支払い金額○○万になります…」
「カードの一括で」
この間もう18分たっている…結構まずい…さすがに待たせすぎている…
支払いが終わり急いで白上の元へ向かう…っと待って値札とかついてないよな?おっけ…行こう…
急いで戻るとベンチで足を軽くパタパタさせて待っている白上がいた…
「あれ?買わなかったのか?」
「…遅かったですね」
「すまん」
「いいえ〜別に〜白上はなんとも思ってないですけど〜?ただすぐ行ったところにあるのにわざわざ遠くの方に行ったのかな〜った思っただけです〜」
え、マジで?しくじってんじゃん…
「気づかなかったんだけど…マジで?」
「女の子を20分も待たせるなんてほんとにトイレに行ってたんですかね〜」
あれ?俺敗北してる?
「ごめんって…服買ってないんだろ?買おうぜ?」
「話題すり替えた…まぁいいですけど〜待たせた罰で大和君が選んでください」
「俺でいいのか?文句言うなよ?」
「わかってますよ〜」
スネてる白上も可愛いんだけどさ…俺どういうのがいいか分からない…あ、でもこれとこれいいな…これで行こう…
「これと、これ着てみてくれ」
「これですね?わかりましたちょっとまっててください…」
「はいよ…」
「覗かないでくださいよ?」
「覗かないよ!」
何を言い出すんだこの狐は…
待つこと数分…
「着替え終わりましたよ〜」
さて、ふと思ったがこれある意味新衣装お披露目…
「どう…ですか?似合ってますか?」
「あぁ…似合ってるよ…」
ジーパンにTシャツその上にパーカーというものなのだが…着る人でこうも変わるのか…似合いすぎてる…
「えへへ…ありがとうございます」
「それじゃあ待ってるから着替えてレジ行こう金は俺が出すよ」
「そんな…悪いですよ…水族館も出してもらいましたし…」
(かわいいかよ…」
「え?」///
あれ〜声に出てた〜?多分この反応からして出てたな…
「女の子に出させるとかダサいだろ?こういう時ぐらいカッコつけさせてくれ」
「そ、それじゃあ…お願いしますね?」
「おう」
そういって白上から商品を受け取りレジに行ってさっさと買ってくる…
「おまたせ」
「お金…本当にいいんですか?」
「大丈夫だって、それより今日はとても楽しかったよ」
「私もです…今日は急に誘っとのに来てくれてありがとうございます」
「今日は色々あったな〜」
「そうですね〜」
2人で今日のことを話しながら帰る…そしていつの間にか白上が降りる駅の前まで来ていた…
「今日は本当にありがとうございました…それじゃあまた今度…」
白上が電車から降りるその後をついて行く…
「え!?大和君!?なんで着いてくるんですか!?まだ数駅先じゃないんですか?!」
どうやら気づいていなかったようだ…駅を出たところで気づかれた…
「いや〜渡したいものがあったんだけど渡すタイミングがなくて…それに今日まだ言ってなかったよな、誕生日おめでとうこれ、プレゼント」
気に入ってくれるといいな…
「もう…遅いですよ…!」ポロポロ
「ごめんな」
「ずっと…言われるの…待ってたんですよ?」
「すまん…」
「開けても…いいですか?」
「あぁ…気に入ってくれるといいな」
「わぁ…これ!」
「金木犀が好きって聞いたからな…」
「ありがとうございます!大切にしますね!」
この笑顔をみたかったんだ…それに気に入ってくれたみたいだし良かった…
「改めて誕生日おめでとう白上」
「ありがとうございます!」ギュッ
「し、白上!?!?」
え、ちょ急すぎるって…
「もう少しこのままでいいですか?」
「あ、あぁ…」
そのまま5分ぐらいたっただろうか?
「すみません…ありがとうございます迷惑…でしたよね?」
「いや、そんなことないよ…それよりそろそろ行った方がいいんじゃないか?」
現在5時前ぐらい…9時からライブとはいえそろそろ行った方がいい…
「あ、そうですね…今日は本当にありがとうございました!」
「あぁ…俺も今日は楽しかったよ…ありがとう」
「それじゃ大和君またね〜」
「あぁ…またな〜」
ふぅ…帰るか…そういって駅に戻り家に帰るのだった…
家に帰り待機…白上のライブが始まる…とても元気よく歌って踊って楽しそうに踊ってるのが印象的だった…とても満足した俺は今日のことを振り返りながら床に就くのだった…
「…白上に抱きつかれた時…なんでドキドキしたんだろうか…不思議だ…」
ありがとうございました!誤字脱字報告いつも感謝してます!
フブちゃんの誕生日を記念した回書いてみたけど如何でしたか?大和君は最後に何か意味ありげなことに気づいてますが果たしてこれはなんなのか!これからも精進していくのでよろしくお願いいたします!