もし白上フブキが幼なじみだったら 作:魔王鎮守府のトレーナー
春…それは新たな1歩を踏み出す出会いと別れの季節…
私は小学一年生になると同時に引っ越してきた…この街は元いた街より私たちのような人間では無い種族が少ない街だった…
規模は普通なのだが昔から少ないという…
そんな私は何故かクラスで1人だけの人間以外の種族だった…
学年に他種族の人がいない訳では無い…普通より2,3人少ないといった感じだろう…
そんな私はやはりこの街では少ないからなのかほかの街から引っ越してきたからなのか数日は孤立していた…
別にみんなが話しかけてくれないということでは無い…
むしろ興味があって話してくれているのだろうとはわかっていた…
しかし初めての場所…知らない人達に囲まれた私がそうそう上手く話すことができる訳もなく…オロオロしてみんなはいつの間にか離れていた…
とても不安でこの先毎日一人で過ごすのだろうか…
仲間はずれなどにされないだろうか…そんなことをずっと頭の中で考えていた気がする…
そんな時に話しかけてきた男の子がいた…
『お前、しっぽとかふわふわでいいな!触り心地良さそう!
』
最初何を言っているか分からなかった…
『え、えっと…』
『あ、急にすまん!耳とかふわふわだったからさ、俺ふわふわなものが好きなんだよ』
そういった彼は少し照れくさそうにしていた…
今思うと褒められたのか分からなかったがその時は褒められたと思い少し照れていた
『さ、触ってみる?』
今思うとだいぶ恥ずかしいことを言っていると思う…思い出すだけで恥ずかしい…
『え、いいのか!ありがとう!』
『う、うん…でも優しく…ね?』
と言うと私はしっぽの先を差し出す
『あ、ああ…』
彼はゆっくり撫でたりもふもふしたりしていた…
そこから私は彼と仲良くなりクラスにも馴染めるようになった…
そしていつの間にか家同士の付き合いになっていた
それが私と彼の…私の初恋の人とのちょっと変な出会いだ…
2年生以降はほかの種族の人と、一緒のクラスになれたこともあり楽しく生活していた…
5年生になると私一番の後悔がやってくる…
友達から付き合ってるの?とからかわれるようになったのだ…
私が付き合ってない!と言ってもからかってくる…そんな生活が嫌でいつの間にかすこし彼とは距離を置いていた…
今思うと気にしなければよかっただけの話かもしれない…
そしてだんだん…だんだん…会話すら減っていった…
そして私たちはそのまま卒業した…
春休み…私は家族と長期の旅行をしていた、とても楽しかったのを覚えている…それだけなら楽しいだけの記憶だがこの後に絶望するようなことになるとは思っていたなかった…
帰ってきた時…ポストに手紙が入っていた…差出人は彼…その内容は…
お別れの手紙だった
私は最初理解ができなかった…
親に聞くとどうやら私が旅行中に既に引っ越したらしい…
もう会うことは出来ないのか、遊びに行けないのか、どこに引っ越したのかを聞いた…
彼が引っ越した場所は県外…それもここからだいぶ離れたところらしい…
私は電話で声だけでも聞けないのかと聞いたが何故かその番号は使えないらしい…
そして私は絶望していた…
いつでもまた会えると思っていた私の思いとは裏腹にもう会えないという現実が押し寄せる…
《もう会えないの?彼と?》
そんな思考を自分の部屋に閉じこもりぐるぐると巡らせる…
私に優しくしてくれた彼…
一緒に遊んでくれた彼…
ずっと一緒にいたいと思った彼…
彼との思い出をひたすら思い出していると私はひとつの結論にたどり着いた…
《あぁ…あの時言われたことは間違いじゃなかった…いつの間にか私は彼の事を好きになっていたのか…》
それも友達としてではなく異性としての…
場所も連絡もつかないし彼とはもう会えないのか…探し出すことは出来ないのか…と落胆していた…
その時私はふと思った…見つけられないなら見つけてもらおう…
こちらから探すのではなく彼が気づくぐらい有名になれば…!
そこから私は有名になる方法を何度も考え、大学卒業後新設の配信者事務所に所属した…
初恋のあの人に会うために…
補足…フブキが新設の事務所にしたのは大変でも新設から有名になればより話題性がある…との思惑だと考えました
主人公野名前…どうしよう…