モブせか・カーラ if ルート   作:julas

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学園祭初日終了です


2、後片付け

「悪いねカーラさん。店の後片付けまで手伝ってもらって」

「いえ、コレから助けていただくんですものコレぐらい当全です」

 

 箒で床を掃きながらカーラは笑顔でリオンに答える。

 

「それに、戻ってあの女の顔見たくないですし……」

 

 言いながら顔を曇らせるカーラ。

 そんなカーラを見ながらリオンは「お、おぅ……」と同情と困惑の入り混じった表情を浮かべる。

 

 

 

「掃き掃除終わりました」

「こっちも終わりましたー」

 

 カーラが塵取りのゴミをゴミ箱に捨て終えると時を同じくしてリビアの声が響く。

 他のみんなも丁度終わったとこらしい。

 

「よし、片付けも済んだことだしみんなご苦労さん。明日もあることだし帰ってしっかり休んでね」

 

 リオンの声に教室で片づけを終えた一同の「ハイ」という返事が木霊す。

 そして後片付けも全て済んだ一同は教室を出ようと扉に手を掛けた時「あ!」と何かを思い出したようにカーラが声を上げる。

 

「どうかしたんですか? ってカーラさん?!」

 

 リビアがカーラに問いかけると顔が真っ青だった。

 

「じ、実はあの女にオリヴィアさんも今回の罠におびき出せって。纏めて潰す、って……ひっ!?」

 

 カーラの口から小さく悲鳴がこぼれる。見ればリオンの額に青筋が浮かび表情は激しい怒りを露にしてた。

 

「あのアマァ……。とことん舐めやがって……って、あぁ別にカーラさん責めてるわけじゃないから」

 

 リオンの怒気に気圧されたカーラはリビアに抱きつき震えていたのを見て、リオンは慌てて表情を緩める。

 そんなカーラをリビアは「大丈夫ですよ」となだめる。

 

 

「わ、私としてはオリヴィアさんに危ない真似して欲しくないんですが……。

こんな風に優しく接してくれたの、この学園ではオリヴィアさんが始めてだったから……。危ない目にあって欲しくないんです」

「カーラさん……」

 

 そんなカーラの言葉にリビアは抱きしめる腕に優しく力を込める。

 

「ただ、寮に残っても今度はあの女が直接オリヴィアさんに危害を加えそうで……」

 

 消え入りそうな声で喋るカーラ。そんなカーラを抱きしめなだめていたリビアは意を決して口を開く。

 

「リオンさん。私も一緒に行きます!」

「リビア!?」

「オリヴィアさん!?」

 

 リビアの決心した声にリオンとカーラは同時に声を上げる。

 

「船に乗ってもここに残っても、どちらも危ないなら私はリオンさんの側がいいです!」

「いや、だが……女の子を危ない場所には」

 

 リオンはリビアを実家にかくまうか、寮に残すにしてもルクシオンにガードロボットなど手配させる算段であった。

 

「それ言ったらカーラさんだって一緒に行くじゃないですか!」

 

 リビアを連れて行くことに抵抗感見せるリオンだったが、リビアは一歩も引かない姿勢である。

 

 

「リオンさんは負けません! 必ず勝って私たちを守ってくれます! そうですよね!?」

 

 力強く語るリビアにリオンはやれやれと頭を掻きながら苦笑を浮かべる。

 

「分ったよ二人とも守ってみせるよ」

 

 そんな二人を見ながらカーラはクスリと笑みをこぼし口を開く。

 

「そうですよね。バルトファルト男爵はオリヴィアさんの勇者様ですものね」

「も~! カーラさんたら!」

 

 カーラの言葉に思わず赤くなるリビアだった。

 すっかり打ち解けてるリビアとカーラのやり取りを眺めながらリオンは満足気な笑みを浮かべる。

 まぁ自分の事をネタにされてるのはやや気恥ずかしくもあったが。

 

 

「あ、あとですね男爵」

「他にもあるのか?」

「ハイ、実はブラッド様もおびき出せってあの女が」

「え~~?」

 

 露骨に嫌そうな顔を見せるリオンにカーラは苦笑する。

 

「やっぱそうですよね~。決闘でぶっ飛ばしちゃった相手ですものね……」

 

 ブラッドとは例の伯爵令嬢の元婚約者で、婚約破棄された腹いせで一緒に罠にはめ叩き潰すつもりらしい。

 そしてリオンにとっては、ブラッドと彼を含むユリウス王子達五人の貴族の子弟達とは先日決闘し、五対一という数の不利を覆し圧勝した相手。

 そうした因縁もあり顔を合わせづらかった。

 腕組みして考えるそぶり見せるリオンだったが「分った。あいつも乗せてってやるよ」と承諾した。

 

「ご迷惑かけます」

「気にするな。大変なのはむしろ声かけなきゃならんカーラさんの方だろ」

「アハハ……お心遣い痛み入ります」

 

 カーラは苦笑しながらぺこりと頭を下げる。

 

「とりあえず俺の船ってコトは伏せて置いた方がいいな。知ったら来ねぇかもしれないし。

あとツレの残り4人で一緒に来れそうなの連れてくるようにブラッドの野郎に言っといてくれるか?」

「分りました。やっぱあんなのでも頭数あった方がいいんですか?」

「あんなの、って。カーラさんも言うねぇ」

 

 言いながらリオンが笑うと釣られてカーラも、そしてリビアも笑った。




本編同様カーラは掃除姿は様になる

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