モンスターパニックが起きたらクラスメイトに追放された   作:創作修行者

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中編2

「先生の処理も済んだし話を戻そうか」

「区元だな、まじで気になるわ。クラスから浮いて特別感が出てるし」

「おれっちもそう思う。なんか追放したら覚醒しそう感があるよね」

「何も悪くない区元の追放をしてみるか?」

 

 冗談混じりに笑ってるが、声に感情がこもっていない。

 

「ありゃ、怒らせた? おれっちも追放は経験したことがあるから大嫌いなんだ。アレって本当に大変だよね」

 

 言葉は茶化しているが表情が強張っている。なんか追放が嫌いなのは本音に見える。

 

「ここは賢者の出番のようですね」

「……本当にお前の鑑定眼で分かるのか? 先の慌てぶりを見ると大してことなさそうだが」

 

 数分前の醜態が思い出しているのか、臣又さんは苦笑を頬に浮かべる。

 

「魅了を誤作動しただけです。名誉挽回させてください。絶大な力を持った鑑定眼を持ってすれば彼の真実もハッキリするでしょう」

 

 だが、顔とは裏腹に自信満々な声で言い放つ。よほど自信を持ってるのだろう。先生のステータスも言ってたし。

 

「はははは、面白い冗談を言うぜ」

 

 男子生徒が笑い飛ばす。学生服を脱いだので下の服が見える。サイコロステーキの絵柄で構成された服で特徴的だ。

 

「魅了を制御できない賢者さま(笑)の鑑定眼(笑)なんて大したことがねえよな。無理に背伸びしなくてもいいんだぜ、シンマタァ?」

 

 臣又さんの失敗を嘲笑う。クラスメイトたちも挑発的な言動に眉をひそめている。

 しかし、当の本人は悪態を予想できていたのか強気な態度で迎える。

 

「こちらに非があるので、今までの言動は目を瞑りましょう」

 

 言葉とは裏腹に赤い瞳を覗かせた。

 まるで敵の急所を暴こうとしてるようだ。下手に突けば無傷じゃ済まない凄みがある。

 

「ですが。これ以上の中傷には覚悟してください。冷静を至上とする賢者といえどムカつきますから」

 

 威勢のある言葉が予想外だったのか、男子生徒は怯んで一瞬だけ硬直する。

 だが負けんとばかりに声高に言い放つ。

 

「はっ! やってみろよ、能無し賢者が」

「言いましたね? ではスキルとして貴方に刻まれた——性転換と被虐、奉仕にメスガキを全世界に公開してあげましょう……ああ、もちろん至った経緯も丁寧に載せてあげます」

「すいません。侮ってました。許してください」

『異世界で何があった!?』

 

 男子生徒は泣きどころを暴かれ、横柄な態度から恐怖に満ちた姿に変わる。

 いや、勝てない喧嘩を売るなよ。どう見てもヤバいオーラを出してたのに。

 というかスキルの習得経緯について気になる。何があったら男の尊厳を破壊するスキル群を入手できるんだ。

 

「え、ええと……そうでござる、区元くんの話、区元くんの話でござる」

 

 女子生徒が話題を戻そうとする。暴かれたくない秘密があるのか、臣又さんをチラチラと見て挙動不審だ。どうやら彼女の恐るべき鑑定眼に恐怖を抱いたようだ。

 件の臣又さんは不敵な笑みで鑑定眼を右手で覆う。厨二病の邪眼を抑えてる感がある。今にも沈まれって叫びそう。

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