どうも89式小銃です。
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今話にて戦闘が終了します。思ったより戦闘シーンが表現できなかったので次の戦闘シーンには沢山書けたらな〜と思います。
それではどうぞ
ドォォォン!!!!
赤城「これで8体目っ…!」
最後の下位個体を撃破し、敵との距離が近いため量産型艦隊からある程度の距離を取る。
赤城「はぁはぁ…やっぱり数が多いわね…」
あれから加賀が相手しているテスター以外の敵全てを一人で相手し、下位個体を全員と量産型艦船の半分を撃沈した赤城だったが攻撃手段の式神があと数枚しか残っておらず、加えて連戦続きだったため疲労も相当溜まっている。
赤城「(式神は残り僅か…下位個体は全て撃破したけど量産型艦船がまだ40隻以上も残っているわね…)」
残りの敵をどう処理するか思考を張り巡らせる。
ヒュゥゥゥゥゥゥ
ドゴォォォン!!!!
ドゴォォォン!!!!
すると風切り音と共に砲弾が飛来し量産型艦船の何隻かが派手な爆発を起こす。
被弾した敵艦は船体中央から真っ二つになり、破片が空中に巻き上げられる。
赤城「砲撃?いったい何処から?」
金剛「赤城!助けに来ましたわよ!!」
砲撃の正体は金剛の艤装による砲撃だった。隣には金剛の妹、榛名の姿もあった。
赤城「まったく遅かったじゃない。危うく攻撃手段が無くなるところだったわ」
本隊の到着に安堵の表情を浮かべる。
金剛「外の敵艦隊に案外手間手こずってしまったわ。でも私達が到着したからもう安心よ。あとは私達に任せて頂戴」
榛名「安全のため赤城さんは後ろにお願いします」
赤城「えぇ、そうさせてもらうわ」
榛名の言う通りに後方へ下がる。
高雄「赤城、無事だったか」
下がってきた赤城に高雄が話しかける。
赤城「見ての通り無傷よ、疲労がもの凄いけどね。土佐達は?」
高雄「安心しろ、最上と三隈達が基地まで護衛している。あとの戦闘は拙者達に任せると良い」
そう言い残すと艦隊の前に出る。
金剛「では皆様行きますわよ!!」
高雄「我が剣に斬れるもの無し、いざ尋常に勝負!」
雪風「敵を全部沈めてやるのだー!!」
夕立「ガルルル!!この夕立が相手だ!!」
艤装を展開させて敵に向かって突貫し、彼女達によるセイレーン艦隊の殲滅戦が開始される。
◇◇◇
テスター「あら、思ったより早く突破したのね」
足止め役として配置していた部隊が撃破される事は想定内だったが、こんなに早く来るのは予測できていなかったため内心軽く驚く。
そして金剛達が到着してから戦闘は一方的だった。
数多もの戦いを経験した歴戦の彼女達に量産型艦隊はもはや敵では無く、ただ一方的に沈められるだけであった。
テスター「どうやら、そろそろ頃合いのようね」
救援部隊の本隊が到着してこちらが完全に不利になったことを察したテスターは撤退を開始する。
テスター「データもたっぷり取れたことだし、私達は退かせてもらうとするわ」
加賀「逃がすと思うか?」
上位個体を撃破できる絶好のチャンスであり、加賀はテスターを逃がすこと無く追撃する。
テスター「またどこかで会いましょう、重桜」
だが、加賀の乗る戦闘機を上回る速度でテスターはその場から逃走し、しばらくすれば完全に見えなくなった。
加賀「チッ…逃がしたか」
敵を逃がし舌打ちをする。
下に目を移すと生き残った量産型も撤退を開始していた。
加賀「…霧が晴れていくな」
セイレーンが撤退したことによって鏡面海域は解除された。
諸島全体を覆っていた紫色の霧が次第に晴れていくと共に海が元通りの青く透き通った色へ戻り、破壊されたセイレーン量産型の残骸が霧状に消えていく。
今回の戦いは、救出部隊に数十人の死者を出したものの基地を守り通した重桜の勝利に終わった。
_____________________________
???「新しいボディでの初陣はどうだったかしら?」
テスター「えぇ、今回も良い戦闘データが取れたわ」
???「そう。それにしても今回は結構な数の戦力が沈められたわね。しばらくは量産型の数が揃うまで大規模な戦闘はしないほうが良いわね」
テスター「でも良かったのかしら、当初の計画通りにいかなくて?」
???「計画通りにいくもいかないも、どちらも私達にとっては好都合よ。それに
テスター「それもそうね。
???「ふふっ♪彼には楽しませてもらいましょうか♪」
◇◇◇
その頃、宮部機
宮部「燃料が少ないな。もってあと数分程度か…」
度重なって行った激しい空戦機動によって大量の燃料を消費し、燃料計の針が0に近く残量が少ない。
沖合に居る母艦までは燃料が保たないため陸上の飛行場か平坦な土地に着陸するか、最悪海上に不時着する必要がある。
加賀『聞こえるか搭乗員』
すると機内にある式神から、それの持ち主の声が流れてくる。
加賀『残りの燃料が少ないのだろう。島の東側に飛行場がある。生き残った他の者達もそちらに着陸している。お前もそこに着陸すると良い』
宮部「了解しました」
どうやって燃料が少ないのが分かったのかという疑問は脳内の隅に置き、言われた場所へと向かって飛行し海岸近くに作られた簡易滑走路を視認する。
宮部「(あれだな)」
滑走路に近づきながら高度を下げていき、地面との高度が300mになったのを高度計で確認すると速度を100ノット(時速180km)まで下げる。
宮部「(やはり着陸は毎回緊張するな)」
滑走路が良く見えるよう飛行眼鏡をかけ、風防を開く。
更に速度を100ノットから70ノット(130km/h)まで下げ、機体を前に傾けて徐々に降下させる。
着陸の速度が70ノットより速すぎても遅すぎても着陸は失敗する。訓練生時代に日中戦争を戦った教官から何度も教えられた箇所であった。
滑走路を越えるとスロットルをアイドリングまで緩め操縦桿を引き付ける。同時に機体が左に振られるので、これをラダーで調整する。
続いてゆっくりと発動機の出力を絞りながら少し機首を上げ、三点着陸の姿勢で滑走路へと近づく。この操作は自身の目と長年握ってきた操縦桿の感覚だけが頼りである。
タイヤが地面に付き、土を均しただけの滑走路だったためあちこちに凹凸が出来ている箇所があり、機体が音を立てながらかなり揺れる。
ブレーキを片方だけ強く踏まないよう注意しながら左右ブレーキをゆっくりと踏んで速度を落とし、機体を完全に停止させる。
カチッ カチッ
ガソリンコックを全て閉め、最後に電源スイッチを切ってエンジンを停止。
宮部「機をよろしくお願いします」
「了解しました」
操縦席から降り、不具合が無いか尾部、水平尾翼、垂直尾翼、主翼後端、主翼、プロペラと隅々まで点検し機体を近くで待機していた整備員に任せる。
桑中「宮部少尉!ご無事で!」
そこに先に降りていた桑中が現れる。
宮部「桑中か、お前も無事でなによりだ。神谷二飛曹はどうした?」
桑中「神谷ですか?あいつなら搭乗員休憩場でラムネを飲みながら疲れを癒やしています。宮部少尉も一本いかがですか?」
宮部「では頂こう。久しぶりの戦闘で少し疲れてしまった。基地の者に報告したら少し砂浜で休んでくる」
ラムネを貰い受け、近くに張られている天幕へと報告に向かう。
◇◇◇
赤城「もう、あんなに無茶して」
加賀「ね、姉様…近いです…」
その頃、赤城は加賀が負っている傷の手当を行っていた。
赤城の距離感の近さに加賀は混乱している。
赤城「もし貴方の身に何かあれば私に土佐、そして天城姉様達が心配するわ。今度からは一人で先走ってはいけないわよ?」
妹の腕の傷を消毒しながら悲しそうな表情を見せる。
加賀「…すいません姉様」
赤城「でも良かったわ。大した傷も無くて安心したわ」
加賀「姉様も無事で何よりです。一時は危ういでしたが、零戦二一型に乗っていた基地航空隊の者が周りの敵機を一通り撃墜してくれたおかげで助かりました」
赤城「じゃあその人にお礼しに行かないといけないわね」
傷の処置を終え、席から立ち上がるとちょうど近くにいた搭乗員に話しかける。
赤城「そこの貴方、少し良い?」
「えっ?あっ、な、なんでひょうか?」
重桜KAN-SENで重鎮に位置する赤城は、軍の階級で中佐クラスの実権を有しており、兵からしてみればまさに雲の上の人なので話しかけられた搭乗員は緊張で呂律が回らなくなる。
赤城「そう緊張しなくても良いわ。聞きたいことがあるのだけど、721-61番の零戦二一型に乗っている搭乗員を知らないかしら?」
「721-61番の二一型ですか?その番号と機型は自分の所属する隊の小隊長ですが…」
出撃した中で小隊長だけが二一型の零戦に搭乗していたので自身が所属する隊の小隊長の事だとすぐに分かった。
赤城「あら、そうだったのね。その小隊長はどこに居るか知っているかしら?あとその方の名前を伺ってもよろしくても?」
「隊長は宮部 久蔵少尉と言います。今は近くにある砂浜を歩いていると思います」
赤城「砂浜ね。教えてくれて感謝するわ」
搭乗員に礼を言い、加賀と一緒に砂浜の方へと歩いていく。
桑中「ふぅぅ…緊張した…思わず呂律が回らなくなってしまったな…それにしても一航戦の方に呼ばれるなんて宮部少尉は何かやらかしたのか?」
______________________________
宮部「……ふぅ、異世界でもラムネの味は変わらないな」
砂浜に座り込み、ラムネで一服しながら海を見つめる。
先程まで激しい戦闘が繰り広げられたとは思えない綺麗な風景にかつてのラバウルの光景を思い出す。
宮部「…あいつらは今、何をしているんだろうな」
長谷川、井崎、永井、景浦。
激戦地ラバウルで共に戦った同僚達の顔が思い浮かぶ。
その後の日本はどうなったかは知らない。連合国によって分割統治されているかもしれないし、平和の道を進み新しい国として進んでいるかもしれない。
だがどちらにせよ、同じ戦場を戦い抜いた戦友達には平和で豊かな道を歩んでもらいたいと彼は思っていた。
宮部「…ん?」
すると後ろから二人が近づいてくるのを足音で感じ取る。
ズボンと手に着いた砂を払いながら立ち上がり、後ろに振り返ると二人の女性が立っていた。
宮部「(天城さんと同じ狐耳に9本の尻尾…赤城さんと加賀さんか)」
天城の家にあった写真に写っていた姿と一緒だったので赤城と加賀だとすぐに宮部は分かった。
赤城「貴方が宮部さんかしら?」
宮部「はい、そうですが」
赤城「第一航空戦隊の赤城と申します」
加賀「同じく第一航空戦隊の加賀だ」
宮部「赤城さんに加賀さんですね。重桜基地第25海軍航空隊所属の宮部久蔵です」
赤城と加賀が軽い自己紹介をし、宮部も自己紹介で返す。
赤城「先程の戦闘では加賀と仲間達を救ってくれて感謝するわ。貴方が来ていなかったら今頃私達は海の底でしたわ」
加賀「私からも改めて感謝する。あの時は非常に助かった」
二人は軽くお辞儀をして宮部に感謝の意を伝える。
宮部「いえいえ、それほど感謝されるような事はしていません。ただ味方が危機に陥っていたのを助けただけです」
赤城「それでも私達を助けてくれた事には変わりないわ。本土に戻ったら私の家で一緒に食事でもどうかしら?」
宮部「えっ…?食事ですか…?」
突然赤城の口より発せられた食事のお誘いに困惑する。
赤城「命の恩人に何もしないなんて失礼ですからね。食事でお礼させて下さいな」
宮部「え、えっと…」
女性に食事の誘いを受けたことが無く、どう返答すれば良いか答えかねる。
宮部「(どうやって答えれば良いんだ…?)」
時雨「赤城さん、加賀さんー!!艦隊司令から招集がかかっているわー!!」
すると誰かの大声が耳に入る。
後ろに振り返ると、遠くで赤城と加賀の二人の名前を叫んでいる時雨の姿があった。
加賀「ああ、今行く!姉様行きましょう」
赤城「分かったわ。ではまた会いましょう宮部さん」
どう返答すればいいか迷っている内に赤城と加賀の二人はその場から去っていってしまう。
宮部「…ややこしいことになりそうだな…」
to be Continue
ザネ吉さんから☆10、コウハクまんじゅうさん、momumisoさん、零式艦戦さんから☆9、ゲシゲシオカさんから☆8を頂きました!!皆様ありがとう御座います!!
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それではグッバイ
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