異空のゼロ   作:89式小銃

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どうも89式小銃です。

あと少しでゴールデンウィークも終わりを迎えますね。皆さんは充実した日々を過ごせましたか?昨日にアズレンガチャでサンディエゴが8体も出たのが自分の一番の思い出となっております。

あと、終わりが不自然に感じますが後編へと続いておりますのであしからず…

それではどうぞ



18 不思議なKAN-SEN 前編

 

 

ある日の昼頃

 

 

宮部「ふぅ…だいぶ高い所まで登って来たな」

 

階段を登りながら海を眺めて呟く宮部。

 

今日は久しぶりの晴れ模様であり、心地よいそよ風が肌を撫でるように吹いている。こういう日には散歩でもしたいがそうするわけにはいかない。

 

今回、とある姉妹からの願いを受けた彼は階段を登ったところにある神社へと向かっていた。

 

 

 

 

数分前

 

 

宮部「天城さん、少し神社へと行ってきます」

 

外出する前に、リビングでお茶を飲んでいる天城に一声かける。

 

天城「神社ですか?珍しいですね?」

 

普段行かないような場所へと出掛ける宮部を珍しがる。

 

宮部「はい、扶桑さんと山城さんに神社の手入れの手伝いをお願いされましたので」

 

天城「そうですか。くれぐれも怪我はしないよように注意するのですよ?」

 

そう言う天城の言葉は、まるで外出する我が子に言うような雰囲気である。

 

天城「庭の倉庫の中に草刈り道具があるので、それも持っていくと良いですよ」

 

宮部「分かりました。ありがとう御座いまs…」

 

赤城「お出かけですかぁ〜?宮部様?

 

宮部「うおっ!?あ、赤城さん?!いつからそこに?!

 

自身の横に突然現れた赤城に宮部も思わず大声を出して驚く。

 

赤城「どんな輩に襲われるかも分からないのにお一人で外出されるのは危険ですわ〜」

 

絶対に離さまいと宮部の腕を大事そうにがっしりと抱える赤城。彼女の豊満な胸に宮部の腕が押し当てられる。

 

赤城「安全のためにも、ここは私もご一緒n…」

 

天城「赤城〜?宮部さんを困らせてはいけませんよ?またキツーイお仕置きをされたいのですか?

 

赤城「ヒイッ…!」

 

宮部に着いていこうとする赤城を満遍の笑みを浮かべながら圧倒的な圧で黙らせる天城。姉の圧に赤城は怯えながら、抱えていた宮部の腕を素早く手放す。

 

彼女から溢れ出るオーラには思わず宮部も冷や汗をかいてしまう。並の人間なら僅かな身動きすらとれないだろう。

 

宮部「で、では行ってきます」

 

天城「はい♪行ってらっしゃい宮部さん♪」

 

笑顔で見送られながら、宮部は静かに天城の屋敷を出ていく。

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

宮部「……よし、やっと到着した…」

 

数えるのを諦めたくなる何百段もの階段を登りきって、ようやく目的地の神社へと到着する。

 

山城「あっ!宮部さんだ〜!」

 

神社の入口前で宮部を出迎える、ネコミミに黒と赤色の和服が特徴の扶桑と山城。

 

扶桑「ここまで遥々お疲れ様です宮部さん。お疲れでしょうから少し休憩でもなさっては?」

 

宮部「…では、そうさせて頂きます」

 

足に蓄積した疲れによって、すぐには作業ができない宮部は扶桑の提案を受け入れる。

 

扶桑「では境内へとお上がり下さい。お菓子とお茶を用意してあります」

 

宮部「ありがとう御座います扶桑さん」

 

赤紅色の鳥居を潜り、宮部の目に飛び込んだのは鬱蒼と生い茂っている雑草。

 

宮部「(…なっ…今日はこれを全て刈るのか…)」

 

神社の境内に鬱蒼と生えている雑草の量に軽く衝撃を受ける。

 

扶桑「申し訳ありません宮部さん…本来なら私と山城の二人で掃除を行うのですが……恥ずかしながら私は少々不幸な体質で、山城はお転婆な性格ですからしっかりと手入れをすることができず…気がつけばこんな光景へとなっておりまして……何度か掃除をしようとしたのですが予定が積み重なって取り掛かれずに……」

 

宮部「なるほどですね…」

 

どういう過程で掃除していくかの計画を頭の中で考えながら扶桑と山城と共に神社の隣に立つ社務所へと入っていく。

 

山城「わーい♪宮部さんの膝だぁ〜♪」

 

奥にある休憩室に入り、宮部が座ると山城が床に寝転がって彼の膝に頭を置く。

 

扶桑「こらこら山城、粗相はいけませんよ」

 

山城「えぇ〜だって気持ちいいのにぃ〜」

 

子供のように頬を膨らませて駄々をこねる山城。その姿は猫のように可愛らしい。

 

扶桑「まったく山城ったら…申し訳ありません宮部さん…」

 

宮部「いえいえ、別に迷惑ではありませんよ」

 

無意識に山城の頭を撫でる。

 

山城「んにゃあぁぁ〜〜♪」

 

撫でられている山城は気持ちよさそうに猫のような声を出す。

 

宮部「(しかし本当に猫みたいだな…)」

 

生えているネコミミや尻尾に仕草、そのため軍艦ではなく猫が人の形になったのではないかと思わず疑ってしまう。

 

宮部「(俺がまだあっちの世界に居たのならば、こうやって成長した清子の頭を撫でていたのかもしれないな)…よし、十分休憩しましたから作業を始めるとしましょう」

 

少しの休憩を終えると、草刈りを始めるべく作業用手袋を両手に装着し、天城から借りた草刈り用具を手に持つ。

 

扶桑「では私達も外壁の掃除を行うとしましょうか」

 

山城「はい姉さま!宮部さんも頑張って下さいね〜!」

 

手を振る山城に応援されながら作業へ向かう宮部。 

 

改めて見る雑草の量に気が引けそうになってしまうが作業を開始する。

 

 

 

_______________________________

 

 

 

宮部「ふぅ…やっと一箇所が終わったな…」

 

とてつもない雑草の量に苦戦しながらも何とか最初の箇所を終わらせた宮部。

 

だが、まだ5箇所も掃除場所が残っており、しかも最初の箇所を1時間前後でやっと終わらせたことから長期戦が予想される。

 

宮部「…まぁ、頑張るしかないよな…」

 

腰の高さまである鬱蒼と生えた、まだまだある雑草にため息をつきながらも作業を再開する。

 

宮部「………ん?」

 

しばらく作業をしながら、ふと近くにある木に視線を移すと一人の女性の姿が根本にあった。

 

「Zzz…Zzz…」

 

長い白髪の頭上に生えている狐耳に赤城や天城と同じ9本の大きな白い尻尾、着ている着物は着崩されており、豊満な胸がさらけ出されている。

そんな彼女は、静かな寝息を立てながらぐっすりと眠っている。

 

宮部「(目のやり場に困る恰好だな…重桜のKAN-SENは胸元をさらけ出すのが流行っているのか…?)」

 

赤城や加賀、神通、さっき会った扶桑のように胸元を大きく露出させるKAN-SENが多いんだなと心の中で呟きながら、目の前の眠っている彼女を起こしては迷惑だろうと思いそこを後回しに他の箇所への掃除に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮部「よし、あとはここで最後なんだが……」

 

日が暮れる頃にやっと5箇所目まで終わらせた宮部は後回しにした場所の作業に取り掛かろうと移動するが、木の根本の彼女はまだ寝ていた。

 

宮部「(どれほど長い時間寝ているんだ?)あのーすいません」

 

このままでは作業ができないため、退いてもらうよう申し訳なさそうに彼女へ声をかける。

 

「…ん……ふぁぁぁっ…」

 

すると彼女はあくびをしながら目を覚ます。

 

宮部「急に起こしてしまってすいません。作業を行いたいのでそこを退いて頂けませんか?」

 

「ん…あぁ…すまぬ…陽の光が気持ちいいもので……」

 

眠たそうにしながら立とうとするが、突然前のめりに倒れかける。

 

宮部「おっと…!だ、大丈夫ですか?」

 

倒れそうになるところをすんでの所で抱える。

 

彼女の豊満な胸が自身の身体に押し付けられ、宮部は少し顔を赤くさせながら話しかける。

 

「Zzz…Zzz…」

 

宮部「…えっ?また寝ている…?」

 

再び眠った彼女。あんな短時間で再び眠ったことに思わず声を出して驚く。

 

宮部「どうすればいいんだ………はぁ…仕方ないか…」

 

とりあえず移動させようと、抱える彼女を背中におんぶし近くにあるベンチへと移動させる。

 

「Zzz…Zzz…」

 

相変わらず彼女はぐっすりと眠っている。

 

宮部「…さて、日が傾いてきたから早く終わらせるとしよう」

 

 

 

 

       ◇ 30分後 ◇

 

 

 

宮部「ふぅ…やっと終わったな…」

 

作業を全て終えた宮部は額の汗をタオルで拭い、一息つく。

境内の雑草は全て適切な長さに刈られ、綺麗に整えられている。

 

「…ん……ふああっ……またも眠ってしまっていた…」

 

すると、寝ていた彼女が目を覚ます。

 

宮部「あっ、目を覚ましましたか。急に倒れてきては眠っているなんて驚きましたよ」

 

「…その件についてはお詫び申す……ところで、汝は…?」

 

宮部「おっと…申し遅れました。重桜基地第25海軍航空隊所属の宮部 久蔵と言います」

 

信濃「宮部 久蔵…覚えておこう…妾は大和型姉妹艦の空母信濃と申す。以後お見知り置きを…」

 

お互い自己紹介を交わし、話はそこそこに宮部は道具の片付けに入る。

 

信濃「………」

 

その間、信濃は片付けをしている宮部をじーっと見つめる。

 

宮部「?どうしましたか?」

 

信濃「…汝、もしや異世界から来たる者か…?」

 

宮部「…はい。自分はこの世界の人間ではありません。この事は天城さんや他の人から聞きませんでしたか?」

 

信濃「否…天城や皆からは何も……」

 

じゃあどうやって分かったんだと宮部は疑問に思う。

 

信濃「妾は未来と別世界を、この目で見ることができる故…殆どのあらましを先に知ることをも、おいそれと…」

 

宮部「未来と別世界を見ることが…?」

 

信濃「ええ……汝よ、こちらへ…」

 

自身の隣に座るよう宮部に向かって手招きをする。

 

宮部「?何でしょうか?」

 

信濃「少し、汝の世界を見てみても良いか…?」

 

宮部「はい?それはどういう…?」

 

信濃に意図を尋ねるが、そのまま彼女は自身の右手を隣に座る宮部の胸へとゆっくり押し当て、目を閉じる。

 

宮部「えっ…?あ、あの…」

 

信濃「………」

 

話しかけるものの、彼女は両目を瞑り宮部の胸に右手を当てている状態のまま一寸も動かない。

 

宮部「…不思議な人だな…」

 

 

 

 

 

to be Continue

 





信濃の喋り方を表現するのって難しいですね…熊野の気持ちが分かった気がします。そして信濃の言う言葉がスマホや辞書無しで分かる凉月ってスゲェ…

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それではグッバイ

尻尾をモフるとすれば?

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