どうも89式小銃です。
最近、忙しいかったので投稿が遅れてしまいました。そして疲れた中、執筆したので各所がおかしい所があると思われますがそこを指摘して頂けたらと思います。
それではどうぞ
ある日の早朝
朝日が差し込む竹やぶの中にある開けた場所では、宮部が鍛錬を行っていた。
宮部「ふんぅぅぅぅぅっ…!」
昨日に訪れた海軍飛行場の整備工場から貰った、零戦の壊れた20mm機銃の銃身を上半身裸になって、片手で何度も持ち上げている。
全身が真っ赤になっており、顔の大量の汗が顔面を伝って顎から流れ落ちる。
宮部「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!!!」
数十回程持ち上げると、最後に悲鳴のような声を上げながら20mm機銃の銃身を地面に置く。
宮部「すぅぅぅぅ…はぁぁぁぁぁ」
深呼吸を何度も行い、激しく脈打つ身体を落ち着かせる。
近くに置いてあったタオルで身体中の汗を拭き取り、持って来た水筒の蓋を開けて水を喉に流し込む。
宮部「ふぅ…やはり前より体力が落ちたな…」
前の世界では戦況が悪化していた大戦末期でも毎日鍛錬を欠かさず行っていたが、この世界に来てからは病院で療養に専念し、鍛錬ができなかったため体力がかなり低下していたのが見て取れた。
宮部「零戦の修理が終わるまであと10日…それまでになんとか元の体力を取り戻さないといけないな」
そう呟くともう一杯水を飲んで水筒の蓋を閉め、腕立て伏せを始める。
???「む、先客が居たのか」
腕立て伏せの回数が100回に到達した時、声が聞こえ、腕立て伏せを止めて立ち上がる。
???「ほう、随分鍛えられているようだな。」
宮部の目の前に白い軍服を着用し、髪と同じ色をした垂れ獣耳が特徴の女性が立っており、鍛えられた宮部の身体に感心していた。
???「そこの軍服からして士官殿か。階級が上がっても鍛錬を怠らないとは流石だな」
宮部「あの…名前を聞いても?」
女性からの褒め言葉に困惑しながら相手に名前を尋ねる。
高雄「失礼した。拙者は重桜高雄型重巡洋艦の一番艦高雄だ。お主の名前を聞いても良いか?」
宮部「宮部 久蔵と言います」
お互い自己紹介する。
高雄「宮部 久蔵…もしや天城さんが言っていた者か。どおりで見覚えが無いわけだ」
天城から宮部の事を説明されていたが姿は見てはいなかったのである。
高雄「これからはよろしく頼む」
宮部「こちらこそ」
二人は握手を交わす。
高雄「天城殿から聞いたが、宮部殿は元一航戦赤城の搭乗員だったらしいな」
宮部「はい。1年程しか乗っていませんでしたが」
高雄「短期間でも元一航戦搭乗員だったなら、さぞ腕が良いのだろう」
宮部「自分などまだまだ未熟者です。前の世界では自分より遥かに腕が良い搭乗員が数多く居ました」
宮部自身は
宮部「ところで高雄さんは何をしにここへ?」
高雄「鍛錬だ。ここは私ともう一人の仲間がいつも使っている場所で、今日もいつも通りここで鍛錬をしようとしたら宮部殿が先に居た訳だ」
高雄の片手には木刀が何本か握られ、水筒やタオルが入ったバックを肩から下げていた。
宮部「すいません、場所を取っていたとは知らず…すぐ退きますので」
意図せず他人の練習場所を取っていた宮部はここから退こうとする。
高雄「別にどかなくてもよい。拙者達の私有地では無いしな」
退かせる理由が無かった高雄が宮部を呼び止める。
高雄「それに拙者一人では退屈だしな。もう一人鍛錬に来るのだが、それまでまだ時間があるからしばし拙者と話に付きあってくれないか?」
宮部「分かりました」
宮部は近くにあった岩に腰を下ろして一息つく。
高雄「む?その機銃の銃身は?」
ふと、高雄の視線が地面に置いてある20mm機銃の銃身にいく。
宮部「それは先ほどの鍛錬で使っていた物です。空戦ではそれなりの空圧がかかり、その影響で固くなった操縦桿を動かすのにかなり腕力が必要になりますから、機銃の銃身など重たい物で筋力を鍛えているんです」
高雄「なるほどな…っと、結構重たいんだな」
重たいと言いながら、宮部が顔をしかめながら必死に持ち上げていた20mm機銃の銃身を軽々持ち上げる様子に宮部は心の中で驚いていた。
宮部「(俺が渾身の力で持ち上げる銃身を軽々と持ち上げるとは…KAN-SENは凄いな…)」
KAN-SENの人間離れした力に改めて感心する。
高雄「一つ質問しても良いか?」
宮部「なんでしょう?」
高雄「宮部殿が今まで会った搭乗員の中で一番強いと思った者を教えてくれないか?」
高雄の難しい質問に顎を手に乗せて考える。
宮部「強かった人ですか…そうですね…何人も凄腕の搭乗員が居ましたが……私的には坂井一飛曹ですかね」
今まで見てきた数多くのパイロット達の中から坂井 三郎の名を出す。
宮部「坂井一飛曹は、本当に凄い人でした。私が昔、配属していたラバウル航空隊は精鋭が揃い、その中で一か二位を争う実力を持ち、何十機もの敵機を落としていました。ですがある日に敵爆撃機群に誤って進入してしまい結果、敵爆撃機からの攻撃によって右目を失明し、身体中が血塗れで片手が麻痺した満身創痍の中、微かに見える左目だけで数百km以上もの距離を片手で操縦し、そして基地に戻って来たのです」
高雄「凄い人物だな…満身創痍の身体で長距離を片手で操縦して帰還するとは…重桜海軍航空隊の精鋭でもそのような者は居ないだろう」
宮部「本当に坂井一飛曹は凄い人です」
改めて坂井一飛曹の凄さを認識する。
???「あれ?高雄もう来てたの?」
すると竹やぶの間から一人の女性が現れる。
高雄「ああ。今日はいつもより早く行こうと思ってな」
???「なるほどね。ところで隣の男性は?」
女性が宮部の方に視線を移す。
高雄「この前、天城殿が話していた者だ」
???「あぁ〜えっと名前は確か…」
宮部「宮部 久蔵です」
瑞鶴「あ〜宮部さんだったわね!私は翔鶴型航空母艦2番艦の瑞鶴です!よろしく!」
宮部「こちらこそよろしくお願いします」
お互い挨拶を交わし、握手する。
宮部「それにしても瑞鶴ですか…懐かしいですね」
1944年6月のマリアナ沖海戦、同年10月のレイテ沖海戦で乗艦していた母艦だったため懐かしく感じる。
瑞鶴「懐かしい?」
宮部「はい、以前母艦だったので。短い期間でしたが瑞鶴には世話になりました」
瑞鶴「別世界の自分の事を言われると、ちょっと照れるね…///」
顔を少し赤面させ、照れる。
高雄「ところで宮部殿。良ければ拙者達と鍛錬を行なわないか?」
高雄が提案する。
宮部「鍛錬ですか?」
高雄「ああ、鍛錬と言っても木刀を使って剣術の練習を行うだけだ」
そう言うと地面に置いていた数本の木刀から一本を取り出す。
瑞鶴「でも宮部さんって剣術の心得ってありましたっけ?」
宮部「海兵団で剣道の基礎を習った程度ですが一応経験はあります」
武術教練にて基礎を習ったにしろ、宮部自身は剣術に関して完全に素人であった。
高雄「では拙者が教えながら練習を行うとしよう」
宮部「お願いします」
高雄から木刀を渡され、海兵団時代の武術教練で習った事を思い出しながら構える。
高雄「構え方は大丈夫だな。試しに本気で振り下ろしてみてくれ」
宮部「わかりました。……ふんっ!!」
木刀を上げてから勢いよく振り下ろす。ブオンッと風を切った音が聞こえる。
高雄「うむ、良い風切り音だ。次は剣技の一つ袈裟斬りを行おう」
宮部「わかりました」
しばらくの時間、高雄による稽古が続く。
10分後…
高雄「よし、これで終わるとしよう」
宮部「分かりました」
剣技を4種類、それを複数回行い稽古が終了する。
高雄「力量は問題なし、振り方も悪くなかったな」
瑞鶴「ブレも少ないし技も殆ど完璧ね。宮部さん剣士に向いているかもね」
宮部「そうですか?」
高雄「剣術を極めれば、拙者のような刀を使うKAN-SENの剣術に匹敵するかもしれんな」
宮部「いえいえ、KAN-SENの皆さんには構いませんよ」
視線を右腕に付けてある腕時計に移し、現在時間を確認する。
宮部「(おっと…もうこんな時間か)では自分は用事があるのでこれで失礼します」
高雄「うむ、また会おう」
士官服を着用し、持ってきた荷物を手にした宮部はその場から風のように去っていく。
瑞鶴「良い人だったわね」
高雄「ああ。彼なら指揮官を任せられそうだ」
瑞鶴「でも宮部さんって戦闘機搭乗員でしょ?宮部さんには失礼だけど一端の空母搭乗員で階級が少尉の宮部さんが指揮官になれるなんて考えられないけど…」
高雄「それもそうだが、今は一刻も早く指揮官となる者が必要だ。前任者の
瑞鶴「
1年前、前任者の指揮官が起こした
瑞鶴「この先、私達と重桜はどうなるのかしらね…」
高雄「さあな…」
二人は、この先重桜がどうなってしまうのか、心配と僅かな不安を抱く。
高雄「…さてと、話している時間が惜しい。鍛錬の続きを始めるとしよう」
瑞鶴「わかったわ」
二人は、木刀を構えて相対し鍛錬を再開する。
to be Continue
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