異空のゼロ   作:89式小銃

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どうも89式小銃です。

気付かない内に1ヵ月以上も経ってしまいました…誠に申し訳御座いません…
失脚はしないので、これからも応援して頂けたら幸いです。

なお、物語の都合上、原作とは違う少ない改変がありますのでご注意下さい。

それではどうぞ


07 過去の話

 

 

 

ある日の昼頃

 

毎朝の日課となった高雄、瑞鶴との剣術稽古が終わり、夕方まで特に用事が無かった宮部は鍛錬している竹林からほど近い図書館を訪れていた。

 

 

宮部「(おぉ、もの凄い数の本だな)」

 

3mもある様々な書籍が多く収まった本棚が幾重と並んでいる中々見られない光景に宮部は感嘆を受ける。

館内には重桜KAN-SENの姿が多く見受けられるが、それに混じって陸軍及び海軍関係者の姿も見られた。

 

宮部「(ほぉーいろんな分野の本があるんだな)」

 

小説、歴史、医学、軍事など様々な分野の書籍が揃っていた。その中から興味の湧いた本を何冊か棚から取り出し、机へと持って行く。

 

宮部「よいこらしょっと…」

 

重桜海軍の歴史やKAN-SENに関する本や世界各国の解説本、そしてセイレーンに関する本など軍事本ばかりだった。

この世界に関する事の大半をまだまだ知らないのでいち早く知識を得る必要があると判断したためである。

 

宮部「(まずはこれから読んでみるか)」

 

積み重ねた本の束から一冊取り出す。

 

宮部「("KAN-SENの全て"…興味が啜られるな)」

 

KAN-SENの詳細について書かれた解説本だった。

さっそく本を開き、読み始める。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

一冊の本でKAN-SENに関する様々な事を宮部は知った。

 

KAN-SENとは、軍艦が人の姿をしたもの

 

特別計画艦と呼ばれる計画や未完成で終わった艦艇のKAN-SENの存在

 

"カンレキ"と呼ばれる、この世界とは違う世界で行われていた大戦に参加していた艦艇の戦歴の記憶

 

人間を遥かに上回る身体能力etc

 

興味深い内容に宮部は時間を忘れて没頭していた。

 

 

???「おや、宮部さんではありませんか」

 

???「本当だ。珍しいですね」

 

しばらくして宮部の元に二人のKAN-SENが現れる。

 

宮部「ん、誰かと思えば蒼龍さんと飛龍さんでしたか、こんにちは」

 

重桜第二航空戦隊、通称"二航戦"の蒼龍と飛龍だった。

図書館内のため、お互い静かに挨拶を交わす。

 

蒼龍「こんにちは。図書館で読書とは珍しいですね」

 

宮部「夕方まで暇なので、本でこの世界について少しでも学習をと」

 

そう言い、読み終えた本を閉じる。

 

宮部「腕が鈍ってしまうので早く乗機の修理が終わって欲しいものです」

 

飛龍「搭乗員は乗機が無かったら暇だからね〜僕も攻撃で損傷した艤装の修理中、物凄く暇だから良くわかります!」

 

飛龍が宮部の思いに同感する。

 

蒼龍「飛龍、声が大きいですよ。ちなみに先程、宮部さんはどんな本を読まれていたのですか?」

 

宮部「"世界の国々"と言う本です」

 

そう言って、読み終えた本の表紙を見せる。

 

宮部「ユニオンやロイヤル、鉄血公国にサディア帝国…色々と興味深い国ばかりです。」

 

様々な特徴がある国々に関心を持っていた。

 

飛龍「じゃあ宮部さんが行ってみたい国とかありますか?」

 

宮部「行ってみたい国ですか……アイリス教国ですかね」

 

数ある国の中からアイリス教国を選ぶ。

 

宮部「以前からヨーロッパの町並みに興味がありまして、大戦後は妻と子と一緒にフランス…そちらで言うアイリス教国に行ってみたいと考えていました。」

 

蒼龍「アイリスですか、綺麗な町並みと自然が特徴の良い国ですね」

 

飛龍「アイリスか〜僕も行ってみたいな〜」

 

宮部「いつか休暇で行ってみたいものです」

 

三人による静かな雑談が進んでいく。

 

 

飛龍「そういえば宮部さんは一航戦搭乗員だったよね?ということはミッドウェーに参加を?」

 

飛龍が話題を宮部の話に移す。

 

宮部「はい、ミッドウェー島攻撃と敵機動部隊攻撃に。他にもインド洋作戦(セイロン島沖海戦)、マリアナ沖海戦、フィリピン沖海戦(レイテ沖海戦)に参加しました」

 

飛龍「へぇ〜いろんな海戦に参加しているんだ」

 

宮部「艦載機搭乗員は換えが利きませんからね。特に一航戦や二航戦の空母搭乗員は休む間も無く何度も出撃させられていました。」

 

まさしく、帝国海軍伝統の"月月火水木金金"である。

 

宮部「それに赤城に乗艦していた頃、私は右舷後部の居住区で過ごしていたのですが煙突の排気が流れ込むため、どんなに暑くても窓を開けられずとても快適に過ごせる状態じゃなかったですね。他にも…」

 

赤城所属時代の数々の体験談を懐かしそうに話していく。

 

飛龍「うわぁ…僕はそんな所で働きたくないなぁ…」

 

ブラックな職場に飛龍が思わず引いてしまう。

 

宮部「正直、同じ一航艦である、マシな加賀に異動したいと何度も思っていましたね」

 

蒼龍「…とても苦労されたのですね」

 

宮部「まぁ、結局ミッドウェーまで乗る事になりましたけどね」

 

1941年の夏から赤城がミッドウェーで沈没する翌年の6月まで1年と短い乗艦期間だったが、数々の出来事や戦闘があった波乱万丈な1年だった。

 

宮部「…そういえば。赤城さん達が明日帰還する予定ですね」

 

図書館の壁に掛けてあるカレンダーの日付を見る。

鉄血で演習を行った赤城達がここ重桜に帰還する日が明日に迫っていた。

 

蒼龍「?赤城さん達なら3日後に帰還予定になりましたよ?」

 

宮部「えっ?明日だと聞いていたのですが」

 

蒼龍「…そういえば宮部さんは聞いていませんでしたね」

 

飛龍「実は帰還途中にセイレーンの大規模艦隊と接敵して、土佐さんと護衛の娘が損傷して近くの港で修理を行っているんで帰還が遅れているんですよ」

 

昨日の早朝、蒼龍達重鎮メンバーには赤城達の帰還が遅れることを知らされていたが、一人鍛錬を行っていた宮部には知らされていなかった。

 

宮部「なるほど…」

 

赤城や加賀に会えるのを楽しみにしていたので、内心、少し落胆していた。

 

宮部「…ところでお二人は何故ここに?」

 

ふと宮部が二人に図書館を訪れた理由を尋ねる。

 

蒼龍「…お恥ずかしながら、この前に行った戦術テストで飛龍が大赤点を取ってしまったので、戦術の再履修を行うために来たのです」

 

宮部がふと目線を蒼龍が座っている近くの机上に移すと、何冊ものぶ厚い戦術書が積み重ねられていた。

 

蒼龍「全く…毎回教える身にもなってほしいですね」

 

飛龍「あはは…勉強は苦手で…」

 

恥ずかしそうに苦笑している飛龍。

 

宮部「そ、そうですか。…良ければ手伝いましょうか?」

 

蒼龍一人だと大変だろうと考えた宮部が手助けを提言する。

 

蒼龍「良いのですか?」

 

宮部「はい。一端の搭乗員が何処まで教えれるか分かりませんが」

 

蒼龍「それでも有り難いです。では宮部さんには航空戦に関する戦術を教えて頂きましょう」

 

宮部「分かりました」

 

飛龍「よろしくお願い致します宮部教官!」

 

宮部「はは、教官と言われるほどの腕はありませんよ。ではまず基礎から教えるとしましょう」

 

教官時代に培った能力を使い、飛龍に航空戦術を教えていく。

 

 

 

 

 

to be Continue

 





リゼルタイプCさんから☆9、ミルクカフェさんから☆8を頂きました!!お二方、高評価ありがとう御座います!!!
物語を書いていく上で凄く励みになります!!

読者の皆様、これからも本作品をよろしくお願い致します!!

それではグッバイ

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