BT7274がレイジングハートに憑依しちゃう話   作:月食 撮影に失敗した姿

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おまけがあるよ!
本編はついにタイタンフォールスタンバイ!
文章作りの感覚も思い出してきたところです!


titanfall/街は危険でいっぱいなの?

 

 ユーノは、今自分は後悔していると思っている。

 

 自分のミスで発生した事故の後始末を赤の他人であるなのはに任せている。だから彼はジュエルシードと戦う前になのはに聞いたのだ。

 

 

「なのはは良かったの?僕のこんなミスの後始末に付き合って。」

 

 

 この質問に対してなのははユーノの想像していなかった言葉を返した。

 

 

「いいよ、だってユーノくん困っているように見えるから。」

 

「でも…!」

 

「それに、一人ぼっちはさみしいもん、私にもお手伝いさせて!」

 

 

 ユーノは、なのはの思いを聞いた。手伝ってくれる人がいる。人の良心を無駄にすることはできない。

 

 

「分かった。ありがとう、なのは。レイジンg…BT?だったけ、なのはは僕よりそれを使える。頼んだよ。」

 

 

 なのはは変身する。

 

 ジュエルシードは願いを叶える宝石だ。ではその願いを叶える力はどこから来ているのだろうか?

 

 答えはジュエルシードの秘める魔力からである。ジュエルシードは単体で異常な魔力を保有しておりそれを使って所有者の願いを叶える。

 

 しかし言葉には解釈の仕方があり、それがずれるために所有者の願いは歪んだ形で叶えられ、最終的に世界を破滅させる次元震をも起こすのだ。

 

 きっとこのジュエルシードもそんな所有者の願いを間違った形で叶えてしまったのだろう。なのはそう思った。

 

 

「BT7274、セット、アップ!」

 

『プロトコル3』

 

 

 フラットラインを装備した彼女は早速、神社の壁へジャンプをする。今回の相手は犬の大きくなりたいという願いを叶えたジュエルシードだ。

 

 

「まずは攻撃を…やっぱり効かない…」

 

「なのは、もしかしたらジュエルシードにも弱点があるかもしれない!探してみて!」

 

 

 ユーノの話を聞いたなのはは、ジュエルシードの弱点を探し始めた。どんなものにでも弱点はある。巨大な物になれば弱点も多くなるか、大きくなるはずだ。

 

 BTが解析したジュエルシードの情報を提示した。

 

 

『パイロット、ジュエルシード本体はそこまで頑丈なものではありません。ジュエルシードの魔力も無限ではないはずです。ジュエルシードはどこかの部分に露出していると仮説します。』

 

「なら、グレネード!」

 

 

 なのはは広範囲を攻撃できるグレネードを使い弱点を特定しようとした。ピンを抜いて少し待った後、巨大犬にグレネードを投げる。

 

 

「見つけた!」

 

 

 グレネードによってダメージを受ける巨大犬、その中でも特に傷ついている場所、キラキラした物体をジュエルシードであることを確認したなのはは急接近、チャージライフルを向けようとするが…

 

 

「あれ?」

 

 

 その手にジャージライフルは無かった。代わりに出て来たのは武器の管理をしているBTの声。

 

 

『パイロット、余程の危機的状況でもない限り、補給を受けられない今、対タイタン兵器を無闇に使うのは評価のできない行動です。』

 

「じゃあ、どうやって封印するの!?」

 

『冷静な判断を、パイロット、この任務はそこまで難易度の高いものではありません。』

 

 

 少し息を吸い、集中する。スコープを覗き巨大犬から露出するジュエルシードを撃ち抜く。20発全ての弾丸がジュエルシードに命中して、あっけなく犬は分離した。

 

 残るはただ大きな魔力を持つだけの宝石だけだ。

 

 

「なのは、封印を!」

 

「うん!リリカルマジカル、ジュエルシードXVI、封印!」

 

 

 光と共にデータナイフに吸い込まれていくジュエルシード、とてもシュールな光景だ。

 

 

「おつかれさま、なのは。…どうしたの?」

 

「ユーノくん…なんか、しっくりこないなって。」

 

「そっか。」

 

 

 それから、ジュエルシードの封印は順調に進んでいった。

 

 しかし、この数日後なのはは知ることになる。

 

 魔道士、とはどのようなものなのか…

 

 

 

 

 あやふやな声が聞こえる。これはなんだろう。まず最初に触れたのは分からない空気、そして感覚だった。

 

 ここは楽園だろうか、それは頭が否定する。いや、体なんてものは今ここには無いのだろうが。

 

 ?…なぜ体がないのだろう、ボヤけていた景色がはっきり見えて、まどろみにいたなのはの、溶けていた精神が、過冷却水が刺激を受けたかのように高速で立ち上がった。

 

 眼の前にロボットがいた。驚いてひっくり返りそうになるもなのはが回転することはいつまで経ってもない。それどころか体は勝手に前へと進もうとしていた。

 

 体が言うことを聞かず勝手に動くのはまるで、時々ある夢の中でその日印象に残った物事を再生しているかのようだった。

 

 体の方を見てみれば、鍛えられた筋肉とまるで何回も転んだり、それに準ずることをしてきたがためにできたであろう、なのはの兄などを見ると分かるガサガサの、戦う者の手をしていた。

 

 なるほど、だからわたしの体はここにないんだ。きっとこれは他人の体の夢なのだろう。

 

 他人の体の夢を見ることになるなんて…と思うなのはだが、彼女にとって予想外のことはもう一つ、眼の前で起こった。

 

 ロボットの胴体が開き、なのはの知らない誰かの腕が、その中にあるにあるたくさんのスイッチがついた車などでよく見る操縦席に手を置き乗り込んだ。

 

 

「…大丈夫だ…」

 

 

 多分、この体の持ち主の声なのだろう。とても戦う人の性格をしているような声ではなく、友達相手に冗談をよく言っていそうな声だった。だけどその時だけは、真面目な声を聞いた。

 

 コックピットのハッチが閉まる。緊張感と高揚感が最大まで高まり、いよいよ…というところで夢は覚めてしまった。

 

 起きたなのはは机を見た。そこにはなのはを起こしたガラケーと、夢のロボットとよく似た気配を持つ青色の宝石がいた。

 

 カレンダーを見る。遅刻だ。なのはは父・高町士郎がコーチを勤めるサッカーチーム、翠屋JFCの試合観戦になのはは遅れた。

 

 

 結果的に、翠屋JFCは試合に勝った。なのはは同級生のアリサ・バニングスと月村すずかと食事会をしていた。

 

 すこし、ほんの少しだけジュエルシードの魔力を感じる。後ろを振り向いてみれば一瞬だけ宝石をバッグに入れるキーパーの少年の後ろ姿を見た。

 

 

「どうしたの?なのは?」

 

 

 なのはは、気の所為だと思った。

 

 

「ううん、何でもないよ。」

 

 

 後になのははこの選択を後悔することになる。

 

 

「気の所為だよね…?」

 

 

 ユーノは遊ばれていた。二人の少女の手の中で、それは見る人によってはうらやま…ゲフンゲフン!けしからん!と思う光景であった。

 

 だが幸せな時間は長くは続くものではない。二人の少女はそれぞれ出かける場所があるということで行ってしまった。士郎も帰るようで、なのはも帰ることにした。

 

 帰ったなのははベッドに倒れ込む。しかし、ジュエルシードの魔力をなのはは感じ取った。それは物凄い速度で広がっていく。

 

 ベッドから飛び跳ね急いで現場に向かって走る。だが時すでに遅し、街は保有者の願いを叶えてできたのであろう巨大樹に取り込まれていた。

 

 

『パイロット、この規模から想定して人間か、それに準ずる知力を持った生命体がジュエルシードを発動したと思われます。早急な回収を。』

 

「人間が発動させたの?これが…?」

 

「うん、強い思いを持つ人間が発動させた時、ジュエルシードは一番強い力を発揮させるから。」

 

「…BT、私どうすればいいかな?」

 

 

 なのはは分からなくなってしまった。自分が間違えてしまったが故に発生した大災害、収拾をつけるためにはこの巨大樹をどうにかする必要がある。それはなのは一人ではとても難しい物だった。

 

 対してBTから返ってきた答えはとても簡単な物だった。

 

 

『パイロット、貴女は一人ではありません。パイロットは一人で問題を収集する判断力も必要ですが、それだけではありません。貴女には私がいます。パイロットは、タイタンと一緒になって初めてその実力を最大に発揮できるはずです。』

 

 

 なのはとユーノはそのタイタンと言う言葉に反応する。今まで何度か聞いたことのある言葉、しかし実際に意味は分からないし見たこともなかった。

 

 

『これが、本番です。タイタンフォール・スタンバイ』

 

 

 空から尾を引いてBT本来のシャーシが降ってくる。ヴァンガード級と呼ばれるそのタイタンは着地硬直の少し後、立ち上がってなのはを見た。

 

『動力最大。パイロット、進むには本来の私とのニューラルリンクを確立する必要があります。どうぞ搭乗を。』

 

 なのははしゃがんだBTとハッチの開いたコックピットを見る。どこかで見た事があるような光景にデジャヴを覚えつつBTに乗り込んだ。

 

 

「…大丈夫だよ…」

 

 

 ハッチが閉まり周りが真っ暗になる。BTの声が聞こえた。

 

 

≫プロトコル1  パイロットにリンクせよ

 

『パイロットタイタン間のリンク完了。貴女はBT7274の臨時パイロットに正式承認されました。』

 

≫プロトコル2 任務を執行

 

『我々の任務はジュエルシードの調査、及び封印です。』

 

≫プロトコル3 パイロットの保護

 

『敵の接近を検知、基幹システムを最初期化中…』

 

 

 周りが明るくなってくる。前を見てみれば今自分は攻撃されていることが分かった。それに連動するかのように上の水色のゲージが減っていた。

 

 

「なにか武器は?」

 

『ヴォーテックスシールド、オンライン。ヴォーテックスシールドは弾丸やミサイルを捉えます。ボタンを離せば捉えたものを敵に向かって発射します。』

 

 

 早速、巨大樹の根っこが瓦礫を飛ばしてくるのでそれをヴォーテックスシールドで受け止める。受け止めた瓦礫はヴォーテックスシールドを解除すると巨大樹に向かって射出された。

 

 

「これがタイタン、いやBTの力なの?」

 

『はい、そうです。パイロット…アコライトポッドが使用できます。肩に装着するロケットポッドで、複数の敵をロックオンします。ボタンを長く押すほど、多くの敵にロックします。』

 

「分かったの!行って、アコライトポッド!」

 

 

 アコライトポッドの発射トリーを長押し、全部のミサイルが巨大樹をロックしたときトリガーを離せばミサイルは全弾、巨大樹にあたった。

 

 しかし、巨大樹が倒れることは無かった。それどころか巨大樹は再生を始めて先程よりも大きくなったようだった。

 

 

「嘘…これでも効いてないなんて…」

 

『報告、基幹武器制御とモーションリンクを回復しました。大出力の攻撃が必要と仮定、バーストコア、準備完了』

 

 

 基幹武器制御とモーションリンクが回復したことによってなのははBTの武器とシャーシを自由に使えるようになった。ヴォーテックスシールドが受け止められる攻撃には限りがある。

 

 なのははブーストとアコライトポッドを使い、巨大樹を怯ませながらどうやって弱点であるジュエルシード本体に攻撃を与えようかと考えていた。そこにBTの助言が入る。

 

 

『これは私の予測ですが、先程アコライトポッドによるダメージで何箇所かの部位にダメージを与えることができていました。』

 

「アコライトポッドでジュエルシードをむき出しにするの?でも、ジュエルシードがむき出しになってもすぐに回復が始まって見えなくなるよ?」

 

『はい、その通りです。そこでバーストコアを使用します。バーストコアはXO-16に強化弾を装填し、自動で連射します。』

 

 

 そこでなのはは巨大樹本体にアコライトポッドのロックをかける。ジュエルシードをむき出しにできるかどうかは分からないが、やらないよりかはマシだ。

 

 

「ッ!ジュエルシード!」

 

 

 ジュエルードの輝きが巨大樹の中から見える。すぐさまBTはバーストコアをオンラインにした。

 

 

『バーストコア・レディ』

 

「行って!」

 

 

 XO-16から発射された強化弾が連続でジュエルシードに当たり人の思いで暴走していたジュエルシードの魔力と拮抗している。

 

 バーストコアのゲージが尽きかけそうになるが、その寸前で、ジュエルシードは活動を停止し、宝石の姿へと戻った。それと同時に巨大樹も消える。

 

 なのははBTから降りてデータナイフの切先をジュエルシードに向ける。

 

 

「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアルⅩ、封印!」

 

 

 ジュエルーシードがデータナイフに吸い込まれていく。

 

 なのははその後帰路についた。凄惨な様子になった街の中を一人で歩いていたなのはだが交差点で彼女は翠屋JFCのメンバーの一人であるキーパーが、マネージャーの女子の肩を借りて歩く姿を見る。

 

 もう二度とこんなことは起こさせない。今度からは全力で、そう心に誓ったなのはだった。

 

 

 

 

 

おまけ

 

ヤク中少女(おクスり的な意味で)リリカルはやて

 

 

 

「は〜、暇やなぁ〜」

 

 

 私の名前は八神はやて!ピッチピチの9歳や!趣味は読書、小さい頃は一日中走り回っとったけど、今は脚を悪くしてもうて車椅子生活を強いられとる可哀想な少女やよ!

 

 そんな私にも悩みがあるんよ!みんな聞いてくれへん?

 

 

「せめてこの脚切って義足にとっかえられたらなあ…」

 

 

 そう、私はこの脚が邪魔臭くて仕方がないんや!実のこと言うと私には前世の記憶ってもんがあって、前世の頃の私は毎日おクスりキメてそこら辺を走り周りながら通りすがりに人を頃す職業をしてたんや!せやから私にはこの走れない足が邪魔くさくて仕方がないんよ!脚を切り取ってもっと早く走れる義足に取っ替えたいんやけどそれを担当医の石澤先生は許してくれへん!

 

 …こないこと考えてもしゃあないなぁ。

 

 

「図書館、行くかぁ。」

 

 

 そないしてもこの車椅子、無駄に遅いなぁ。興奮剤挿しても変わらんし、はようこと担当医が変わるのを祈るわ!

 

 ちなみに時々先生の目を盗んでそういうおクスりを持ち帰って使うことは時々、ほんの時々あるんよ。流石にキメないと前世の時からの禁断症状が出てしもうから。べ、別に危ないおクスりやないから大丈夫やよ!!

 





ARES師団マーダー大将
:ミリシア各員に告ぐ。IMCは週一の金曜日にヤク中少女リリカルはやての放送を行っている。降伏するもに対しては危害を加えず、エンジェルシティ刑務所まで送り届けた後、テレビでの先行視聴権利とグッズの早期入手ルートを贈呈しよう。速やかにIMCの捜索隊に投降したほうが、身のためだ。

ヴァンガード級タイタン・BT7274
:パイロット、IMCへの投降は推奨できません。声紋分析の結果、彼等は確実に嘘をついています。

ミリシア臨時パイロット、ジャック・クーパー
:心配するなBT、何処へも行かない。そもそも、こんな話あって、たまるか。
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