○○○の少年と離れた時間と公園で   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
こころちゃん、誕生日おめでとう。

今回は本当の最終回であり、後日談になります。
自分なりに頑張ってみました。

それではどうぞ。



第10話 パペットライブ!

とある休日。スタジオ併設型ライブハウス『CiRCLE(サークル)』のロビーにて。

 

「彗くん、久しぶり! それにこころちゃん、こんにちは」

「…ん、まりなさん、お久しぶりです……最近、帰ってきました……」

「こんにちは!」

 

受付をしてた女性、月島(つきしま)まりなは珍しい客……というか、珍しい組み合わせにちょっと驚いていた。

 

それは彗と弦巻(つるまき)こころだった。

 

「今度CiRCLEで人形劇をしたいのだけど、いいかしら?」

「きゅ、急だねこころちゃん……でも、どうして人形劇?」

「この間、公民館で人形劇をしたの! そうしたらみんな喜んでくれたから、もっとたくさんの人に観てもらいたいって思ったのよ!」

「その時にちょうど僕、こころちゃんと公民館で会いまして……ほんとに偶然なんですけど」

 

なるほど。彗が帰ってきたという話は、まりなも知り合いから聞いてた為、その辺は驚きはしない。あー、そういう経緯があったのかと納得した。

 

「うーん……ここはライブハウスだから、人形劇はちょっと……」

 

しかし、CiRCLEはライブハウスな為、流石にそれは難しいと思った矢先……

 

「あ、それならライブ中に人形劇のパートを入れるというのはどうかしら!」

 

こころが笑顔でそう言ったのだ。

 

「…えーと、MCの代わりに人形劇を入れてみるって事? まりなさん、その場合って大丈夫ですかね?」

「……うん、それなら大丈夫かもしれないね」

 

彗が要約しながら、まりなに確認を取る。それだったら、大丈夫かもとまりなは頷いた。

 

「あっ! そうだわ! それならあたし達のライブと人形劇を合わせて、ミュージカルにするのもいいわね! あたし達の演奏で、人形が踊ったりしたら、とっても楽しいと思うわ!」

「…ん、楽しそう。でも、ファンシーな絵面になるのは間違いない……」

「人形を使って、ミュージカルかあ……うん。なかなか面白いかもしれない」

 

人形を使用して、ミュージカル。とても面白い提案だ。

 

「あっ、でも、それだと、みんな演奏してるから、人形を操る人がいないんじゃない?」

「それもそうね! だったら、それは美咲にやってもらおうかしら!」

「「え?」」

 

肝心の人形を操る人をどうするのか?とこころに訊いたが、彼女の口から、とんでもない案が飛び出す。思わす目が点になる彗とまりな。

 

「そ、それも難しいかもしれないよ? ほら、美咲ちゃん1人じゃ、たくさんの人形をいっぺんに動かせないかもしれないし」

「……(まりなさん、美咲ちゃんのミッシェル事情を知ってるな)」

 

まりなの様子を見た彗は、美咲とミッシェルについての事を察した。

 

「それなら、人形劇を手伝ってくれるかしら!?」

「えっ!? わ、私!?」

「…ん、これは僕も含まれてそう。まあ、手伝うけども……流石にまりなさんだけに負担させる訳にはいけないし……ちょっといったん知り合いに電話してきます」

 

なんか巻き込んでしまって申し訳ないなと思った彗は、SF映画に出てきそうな端末機を取り出した後、いったん外に出て、どこかに電話をかけ始めた。

 

「そういえば、こころちゃん。今日は彗くんとデート?」

 

彗が電話をしてる間、まりなはこころに今日はもしかして、デートなのか?と訊く。

 

「…そう見えたら、とっても……嬉しいわ……」

「うんうん、私はそう見えたよ?(えっ!? 誰!?)」

 

まりなが今まで見た事ない反応をする弦巻こころがそこに居た。一瞬、驚いたが悟られないようになんとか平静を装う。

 

「…ん、戻りました。こころちゃん……待った……?」

「そんなことないわよ、まりなと色んなお話してたから♪」

「そうそう♪」

 

直後、電話をかけ終わった彗が戻ってきた。すると、さっきの様子が嘘みたいにいつもの笑顔で彼にそう言った。とりあえず会話を合わせとくまりな。

 

そして、まりなに挨拶した後、CiRCLEを出る彗とこころ。

 

「いや~、さっきのこころちゃんにはびっくりしたな~。確実と言っていいくらいに彗くんに惚れてる顔だよアレ……」

 

それにしても、他のバンドメンバーはあの表情をしたこころを知ってるのだろうか? だからといって他言はしないが。

 

「うーん……あの2人の共通点……あっ、もしかして……」

 

そしてなんとなく、なんとなくだが……まりなはこころが彗のどこに惚れたかを理解したのだった。




読んでいただきありがとうございます。
これにて、この作品は本当に完結になります。
本日はありがとうございました。
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