○○○の少年と離れた時間と公園で   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。



第2話 手がかり2、大きな木

「わー、この辺ってさーやが言ってた通り、坂道が多いね~」

「こっちの地区は、割とどこに行っても長い坂道があるからね」

 

沙綾が言ってた通り、隣町までやって来た4人。

 

「さっき公園があったけど、あの公園ではない感じか? ちゃんとブランコもあったぞ?」

「あの公園は違うと思う。はぐみ達が遊んでたのはもっと広い公園だったから。ね? かーくん?」

「うん。もっと広かったし、周りの景色が全然違ったよ」

 

途中で公園を見かけた有咲だが、はぐみと香澄はあの公園は違うと言う。

 

「ふーん。2人とも子供の頃の事なのに、よく覚えてるな。その記憶力を、ちょっとは日本史に回せよ」

「に、日本史と思い出は全然別だも~ん!」

「ふふふ。……あ、ねえ! 通りの向こうに公園があるよ? あの公園は……?」

 

そんないつものやり取りを見てた沙綾が通りの向こうにある公園を発見した。あの公園がそうなのでは?と香澄に訊く。

 

「違うな~。もうちょっと開けた場所にある感じだったよね?」

「うん、それに公園の前の道は、もうちょっと長い坂になってたと思うよ」

「なかなか見つからないね……もしかしてこっちじゃないのかな?」

 

しかし香澄とはぐみは違うと言う。

 

「けど、坂道って言ったらこっちの方だと思うけど……」

「あー、この感じ、なんかあれを思い出すな~」

 

すると、何かを思い出したのか、はぐみが口にした。

 

「あれ? 何、あれって?」

「かくれんぼだよ、かくれんぼ! 公園で3人でかくれんぼしてた時、かーくんとすいちゃんってすっごい隠れるのうまかったよね~」

「そうだったっけ?」

「そうだよ! かーくんとすいちゃんっていっつも思いもよらないところに隠れてたから、はぐみ、探すのすっごい楽しかったんだ!」

 

そう。それは3人でかくれんぼをしてた時である……

 

 

 

 

「……はーち! きゅーう! じゅーう! もーいーかいっ!」

「「まーだだよっ!」」

「……もーいーかいっ!」

「「もーいーよ!」」

 

かくれんぼをしてた3人。はぐみが隠れてる香澄を彗をさっそく捜す。

 

「よーし! はぐみ、がんばってみつけちゃうよー。かすみちゃんとすいちゃんのこえは、こっちからきこえてきたからー……あの木のところかなー?」

 

声が聞こえてきたと思われる大きな木がある場所に隠れてるのかと思い、さっそく向かうはぐみ。

 

「……えいっ! あれー? かすみちゃん、すいちゃん、いないなー」

 

しかし声が聞こえた場所に2人の姿がない。

 

「きゃははは……」

「え? いま、かすみちゃんのわらいごえがきこえたきがするけど……」

 

気のせいか、香澄の笑い声が聞こえてきた。

 

「きゃははは……はーちゃん、ここだよー!」

「え? どこどこ? かすみちゃん!?」

「はーちゃんの……うーえ!」

「え? うえ!? あ! かすみちゃん、すいちゃんもいたーっ!!!」

「じゃーん! 木のうえにいたんでしたー! きゃはははっ!」

「みずからバレにいくスタイル~」

 

なんと香澄は木の上に隠れていたのだ。その隣には彗の姿も。そこから3人は木登りで遊び始めたのであった。

 

 

 

 

「はぐみ、あれから木登りができるようになったんだよ!」

「そういえばよくやったよね~、3人でかくれんぼ!」

「けど、かーくん。まだちっちゃかったのに、よくあんな大きな木に登れたね?」

 

すっごい大きな木だったよねと訊くはぐみ。香澄曰く、家の近くの公園にたくさん木があったから、よく木登りをしてたからだと思うとの事。

 

「なんていうか……人に歴史あり、って感じだね」

 

沙綾の言葉に、なんかどんどん昔の思い出がよみがえってきたよーと言う香澄。

 

「という事はー……その公園には、大きな木があったんだ?」

「うん! 公園の入り口ら辺にあったよね、かーくん?」

「そうそう! 結構立派な木」

「もしかしたら、その木は目印になるんじゃないかな?」

 

そんなに大きな木なら、遠くから見ても分かるだろうしと2人に言う沙綾。

 

「あ! そうだよ! さーや、凄い!」

「さーやって、ホントに名探偵みたいだね!」

「ううん、2人が昔の事をよく覚えてるからだよ。それじゃあ、その木を探してみようよ! ね、有咲もほら! 行こう?」

「……お、おう」

 

そんな有咲の様子を見て、どうしたの?と訊く沙綾。

 

「いやいや、別にぃ……? なんつーか、香澄と北沢さんはその頃お互いに影響しあってたんだなー、とか思って?」

「ひょっとして有咲……ヤキモチ?」

「は、はぁ!? ちげーって! な、なんで、そんな事で私がヤキモチ焼かないといけねーんだよ!?」

 

そんな訳ねーだろ!と言う有咲。

 

「そうだね有咲。ごめんね」

「あはは……全く、沙綾は……何を言い出すかと思えば……あはは……」

 

そう軽く笑いながら返す有咲だったが、沙綾の事をどこまで名探偵なんだよと内心焦りながら思うのであった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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